2019年01月18日公開
2019年01月18日更新
ダメ元の意味とは?ダメ元でなどの使い方を例文を使って解説
皆さんは「ダメ元」とはどのような意味の言葉か、調べたことはあるでしょうか?「ダメ元」は日常会話でよく使われますが、その意味をしっかり確認したことがある人は少ないと思います。そこで、今回は「ダメ元」の意味や使い方とはどのようなものか、確認していきましょう。
目次
「ダメ元」を正しく使おう!
失敗する確率が高くてもあえて挑戦するというときには、「ダメ元」という言葉と使うことが多いでしょう。特に若年層の人は「ダメ元」をよく使うと思います。
しかし、「ダメ元」の正しい意味を確認しないまま、間違った使い方をしてしまっている人もいるでしょう。
そこで、今回は「ダメ元」の正しい意味や使い方を取り上げていきます。「ダメ元」の使い方に不安があるという人は、ぜひこの機会にしっかり確認しておきましょう。
「ダメ元」の意味とは?
「ダメ元」の正しい使い方をマスターするには、まず正しい意味を把握することが重要です。そこで、以下では「ダメ元」の意味について、詳しく見ていきましょう。「ダメ元」の意味を確認したことが無い人は、ぜひ一度しっかり確認してみてください。
「ダメ元」は略語
「ダメ元」とは「ダメで元々」を略した言葉です。「ダメ元」とは失敗したり断られたりする確率が高いことを自覚していることを意味する言葉なのです。一般的には「ダメ元で行動する」というように、失敗する確率が高いことにあえて挑戦するときに使います。
特に失敗しても受けるダメージが少ないことに挑戦するときに、「ダメ元」という言葉を使って気持ちを前向きにする人が多いでしょう。「ダメ元」は軽やかな響きの言葉なので、主に若年層の人がよく使います。
ビジネスシーンでは略語は基本的に失礼な言葉とされているので、「ダメ元」はあまり使われません。目上の人への言葉としても略語は適さない言葉とされています。そのため、「ダメ元」は同僚や部下、友達や家族などに対してのみ使うようにしましょう。
「ダメ元」の言い換え表現
「ダメ元」には、様々な言い換え表現があるのです。そこで、以下では「ダメ元」の言い換え表現を4つ紹介していきたいと思います。
「ダメ元」は畏まった場で使うには適さない言葉なので、畏まった場でも「ダメ元」を表現できるように、しっかり言い換え表現も覚えておきましょう。
まず表で言い換え表現を紹介します。その後にさらに詳しく言い換え表現を見ていきましょう。
・無理を承知で |
・可能性を信じて |
・チャレンジして |
・精一杯 |
不可能に近いと自覚していることを示す「無理を承知で」
「無理を承知で」とは、不可能に近いことを自覚しているという前置きを、丁寧に表現した言葉です。「ダメ元」は略語なので目上の人には使えませんが、「承知」は敬語なので「無理を承知で」は目上の人にも使える表現と言えます。
そのため、「無理を承知で」は目上の人に不可能に近いことをお願いしたいとき使われることが多いのです。また、「ご無理を承知で」という言葉にすると、より丁寧な表現になります。
目上の人には「無理を承知で」は、「無理を承知で申し上げますが」というように使うことが多いでしょう。目上の人に「ダメ元」を使いたいときは、ぜひ「無理を承知で」を使ってみてください。
ポジティブな印象が強い「可能性を信じて」
「可能性を信じて」とは、僅かな可能性を信じて困難なことに前向きに向き合う意思を意味する言葉です。「ダメ元」よりも前向きに物事に立ち向かう意味合いが強いので、畏まった場でも使うことができます。
「可能性を信じて」は、「自分の可能性を信じて難しい仕事に取りかかる」というように使うことが多いでしょう。ポジティブに「ダメ元」を表現したいときは、「可能性を信じて」を使ってみることをおすすめします。
困難なことに立ち向かう意思を示す「チャレンジして」
「チャレンジして」とは、困難なことに積極的に取り組んでいくことを意味する言葉です。例えば「難しい仕事にもチャレンジしていきます」というように使います。
「チャレンジして」は前向きに困難なことに取り組もうとする姿勢をアピールできる表現なので、周囲の人に爽やかな印象を残すことができます。そのため、様々な場で使うことができるのです。
力を出し切ることを示す「精一杯」
「精一杯」とは、自分の持っている力を出し切ることを意味します。何としてでも物事を成し遂げるという強い意志を表現できるので、目上の人に使うと好印象を残すことができるでしょう。
また、「精一杯」は「会社と自宅の往復だけで精一杯だ」というように、自分の限界を表現するときにも使います。力の限り頑張りたいことがあるときは、ぜひ「精一杯」を使って表現してみてください。
「ダメ元」の使い方《例文紹介》
基本的に「ダメ元」は自分の能力の限界を超えていたり、相手に断られる確率が高かったりすることに、あえて挑戦するというときに使われます。
「ダメ元」は略語ですし少しネガティブなニュアンスを含んでいるので、ビジネスシーンではなく日常会話で使わることが多いでしょう。以下では、「ダメ元」を使った例文を3種類確認していきたいと思います。
例文①ダメ元で告白
多くの人が特に失敗を恐れてしまうものと言えば、愛の告白でしょう。告白が上手くいく確率が低いと、より失敗を恐れて告白を諦めてしまいがちです。
しかし、恋愛感情はなかなか自分で断ち切れるものではないので、可能性がゼロでないなら相手に告白したいという人もいるでしょう。
「ダメ元」は断られる確率が高い告白をあえてする意思を表現する際に、「ダメ元で告白」と使うことができます。
「ダメ元で告白」という言葉を口に出すことで気が楽になることもあるので、望みが薄い告白をしようと思っている人はぜひ口に出して使ってみてください。
例文②ダメ元で誘う
誘いに乗ってくれる確率が低い人を、あえて誘うことは「ダメ元で誘う」という言葉で表現することができます。特に気になる異性との距離を縮めるために、その異性を遊びに誘いたいときに使われるでしょう。
また、一応誘っておいたほうがよいと思う相手に誘いの声をかけるときにも、「ダメ元で誘う」は使われます。誘いに乗ってくれない可能性が高いけれども、デートや遊びに誘いたい人がいるときは、ぜひ「ダメ元で誘う」を使ってみてください。
例文③ダメ元で頼む
「ダメ元で頼む」という例文も、日常会話でよく使われるでしょう。「ダメ元で頼む」は承諾してもられなさそうな頼みごとを人に頼むときに使います。また、自分の頼みごとを承諾してくれなそうな相手に頼みごとをするときにもよく使われるでしょう。
運がよければ承諾されにくい頼みごとも、意外とすんなり聞き入れられることもあります。承諾されにくい頼みごとをするかどうか悩んだときは、ぜひダメ元で頼んでみてください。
「ダメ元」を使う際の注意点
「ダメ元」は失敗しそうであっても挑戦するべきことがあるときに、自分の心を落ち着かせて行動力を高めることができる言葉です。しかし、ビジネスの場面では略語やネガティブなニュアンスが強い言葉を目上の人に使ってしまうと、失礼になります。
「ダメで元々」の略語である「ダメ元」は、失敗することを踏まえた表現です。さらに、「ダメ元」には「ダメ」というネガティブなワードも入っています。そのため、ビジネスシーンでは目上の人や取引先に「ダメ元」は使わないようにしましょう。
目上の人や取引先に「ダメ元」を表現したいときは、「無理を承知で」や「可能性を信じて」を代わりに使うようにすることをおすすめします。
ダメ元で行動することによるメリット
ダメ元で行動を起こすことには、様々なメリットがあります。そこで、以下ではダメ元で行動することのメリットも4つ詳しく解説していきましょう。
ダメ元で行動することが少ない人は、ぜひ以下のメリットをよく確認して、ダメ元で行動することを増やしてみてください。
失恋のショックを長引かせないようにする
ダメ元で行動することのメリットには、失恋のショックを長引かせないようにすることができるというメリットが挙げられます。
失恋のショックは失恋した後も相手への恋愛感情を引きずってしまうことで、長引いてしまいがちです。失恋のショックが長引けば長引くほど、次の恋愛のチャンスを掴めなくなってしまいます。
ダメ元でも告白して相手からはっきり断られていると、相手への恋愛感情が断ち切りやすくなるでしょう。そのため、ダメ元で告白することには、失恋のショックを長引かせないようにするメリットがあると言えるのです。
周囲の人に好印象を残す
周囲の人によい印象を強く残すことができるということも、ダメ元で行動することのメリットと言えるでしょう。ダメ元で行動する人は、そのポジティブさと精神的なタフさで周囲の人の注目を集めます。
そのため、ダメ元出の行動が失敗に終わっても、周囲の人から好印象を抱かれやすくなるのです。仕事では特に上司からの評価が上がりやすくなるでしょう。
周囲の人に感謝できるようになる
周囲の人に素直に感謝できるということも、ダメ元で行動することのメリットと言えます。ダメ元での行動では、失敗が予想できるからこそ、いつもより冷静に周囲の状況を把握したり自分を客観視したりしやすくなります。
そのため、普段は気付かないような周囲の人からの励ましやフォローに気付きやすくなり、周囲の人に素直に感謝できるようになるでしょう。
周囲の人に感謝の気持ちを素直に表現できるようになることで、ダメ元の行動が上手くいかなくても、周囲の人からの評価が上がることもあります。
新しいことを発見できる
ダメ元で行動することのメリットには、新しいことを発見できるということも挙げられます。人間は成功よりも失敗から多くのことを学ぶ生き物です。そのため、ダメ元でも行動を起こして失敗することで、様々な新しい発見ができます。
ダメ元でも行動を起こせた自分の内面にも変化は生まれますし、失敗したことの中にも失敗しなくては分からないことを発見できるでしょう。
ダメ元で行動を起こすには、最初は勇気が要るかもしれません。しかし、その後の自分自信の成長のために、ぜひ勇気を出してダメ元での行動を起こしてみてください。
ダメ元で行動するときの注意点
ダメ元で行動するときには、周囲の人に迷惑がかからないように、様々なことに注意しなくはいけません。そこで、以下ではダメ元で行動するときの注意点について、詳しく取り上げていきましょう。
特にダメ元で行動を起こそうと思っている人は、ぜひ以下の注意点をしっかり確認してみてください。
周囲を観察して状況をよく把握する
ダメ元で行動を起こす際には、まず冷静に周囲の状況を観察するようにしましょう。特にビジネスシーンでは失敗することで、大きなダメージを多くの社員が負ってしまうこともあります。
そのため、失敗によるダメージの大きさを考えると、行動を起こすべきでない状況もあり得るのです。そのような状況のときに、ダメ元でも行動を起こすべきだと主張してしまうと、空気が読めない人と周囲の人に思われてしまいやすくなります。
勝手にダメ元で行動を起こして失敗し、ダメージを周囲の人にも負わせてしまうと、周囲の人から反感を買ってしまうこともあるでしょう。
そのようなことにならないためにも、ダメ元で行動を起こす際には、まず初めに周囲の状況をしっかり把握することをおすすめします。
告白を断られたらすぐに引き下がる
ダメ元で告白する際には、相手に断られたらすぐに引き下がるようにしましょう。ダメ元で告白する際には、つい諦めたくないという気持ちが高まり、相手が自分の告白を断っても、自分の気持ちをしつこく伝えてしまいがちです。
しかし、しつこく相手に自分の気持ちを押し付けてしまうと、告白が終わった後にその相手から避けられてしまいやすくなります。
特に告白の後にも好きだった相手と良好な関係を維持したい場合は、ダメ元での告白では失敗したらあっさり引き下がることを意識しましょう。
協力者に感謝の言葉を伝える
ダメ元で行動するときには、協力してくれる人に感謝の言葉を忘れずに伝えましょう。ダメ元で行動するためには、周囲の人の協力が必要になるときもあります。
協力を承諾してくれた人には、しっかり感謝の言葉を伝えることで、行動が失敗してもその人との絆は深まりやすくなるでしょう。
しかし、協力を承諾してくれた人に感謝の言葉を伝えないと、その人を不快にさせてしまい、今後協力してもらえなくなってしまう可能性があります。そのため、協力者への感謝の気持ちはしっかり言葉にして伝えるようにしましょう。
自分を成長させるためにダメ元での行動を起こしてみよう
今回は「ダメ元」の意味や使い方だけでなく、ダメ元で行動することのメリットも紹介しました。「ダメ元」は日常会話では失敗しそうなことに対して、挑戦する意欲を高めつつ心を落ち着かせてくれる言葉として使えます。
しかし、「ダメ元」は略語で失敗を前提として捉えるというネガティブなニュアンスが含まれた言葉なので、目上の人には使うと失礼になることを忘れないようにしましょう。
また、ダメ元で行動することには、自分の精神の成長につながるメリットがあります。そのため、自分を成長させたいと思っている人は、ぜひダメ元での行動を積極的に起こしてみてください。