ガヤトリーマントラの意味や効果とは?人生を好転させる?

ガヤトリーマントラとは何なのか。下世話な言い方をすれば、それは今来ています。それも世界的流行です。なぜ、ガヤトリーマントラなのか、その意味を知りたくありませんか? その本来の意味する所はもちろんのこと、人を惹き付けてやまない効果についても詳しく説明していきます。

ガヤトリーマントラの意味や効果とは?人生を好転させる?のイメージ

目次

  1. 1ガヤトリーマントラって何がすごいの?
  2. 2そもそも「ガヤトリーマントラ」とは?
  3. 3ガヤトリーマントラの意味
  4. 4ガヤトリーマントラの他にもある始まりのことば
  5. 5ガヤトリーマントラの効果
  6. 6ガヤトリーマントラの好転反応とは?
  7. 7ガヤトリーマントラの唱え方
  8. 8ガヤトリーマントラの体験談
  9. 9ナスもキュウリもガヤトリーマントラも気の持ちよう

ガヤトリーマントラって何がすごいの?

マントラには幾つもの種類があり、複数の宗教において存在しています。ヒンドゥー教のガヤトリーマントラも、数あるマントラの中の一つにすぎません。しかしその中にあって、このガヤトリーマントラは、その知名度と効果において群を抜くといわれています。

ガヤトリーマントラには、確かにそれだけの理由があるのですが、それを今から順を追ってみていくことにしましょう。

そもそも「ガヤトリーマントラ」とは?

ガーヤトリーマントラ(ガヤトリーマントラ、ガヤトリマントラ)とは、ヒンドゥー教における最高峰のマントラとされており、ヴェーダ聖典の真髄にして、その濃縮した精髄(エッセンス)である古いマントラとみなされれています。

ヒンドゥー教

ヒンドゥー教とは、実は西欧で作られた用語です。インドやネパールで多数派を占める民族宗教であり、インド的伝統をも指します。その信者の総数は地球規模にまたがり、インド国内で10億人、その他の地域を合わせると約11億人以上と推定されます。世界的に信者の数が多いキリスト教、イスラム教につぐ、第3番目の世界宗教です。

ヴェーダ

ヴェーダとは、バラモン教とヒンドゥー教の聖典です。紀元前の約1000年~500年にかけインドで編纂された、一連の宗教文書の総称です。幾世紀に渡り、口述や議論を口伝で伝承したものが、後に文章化され記録に残されたものです。意味は知識に当たります。

マントラ

マントラとは、サンスクリット(古代インドアーリア語に属する言語)で、文字や言葉を意味します。 真言と中国において漢訳され、大乗仏教、中でも密教では、仏に対する讃歌(さんか)や祈りを象徴的に音声で発する短い言葉です。

密教では、マントラは真言(真理を表す秘密の言葉)であり、念じて心を統一する真言陀羅尼(しんごんだらに)が重要視されました。また、諸仏を象徴した種子(しゅじ)と呼ばれる悉曇文字(しったんもじ)も真言=マントラの一種です。

タントラ教ではシャクティ(シヴァ神の妃の性力)崇拝の儀礼に用いられる祈祷(きとう)の定型句がマントラであり、ヨーガ学派では音声による修行法を意味します。

ガヤトリーマントラの意味

ガヤトリーマントラも、マントラの一つです。各宗教における讃歌、祭詞、呪文なども同様にマントラです。インドではヴェーダ聖典、または「サンヒター」と呼ばれるヴェーダ本文にもあたります。もともと「ガーヤトリー」とは、賛歌で使われている韻律(いんりつ)のことでした。

『リグ・ヴェーダ』に顕現する太陽神サヴィトリへの詩節であり、8音節の句を3つ連続で並べたものをいいました。それは『リグ・ヴェーダ』の中で最も有名な詩節であり、かつ、サヴィトリ神への賛歌であるため「サーヴィトリー」ともいわれました。

『バガヴァッド・ギーター』(700行の韻文詩から成るヒンドゥー教の聖典の一つ)の中で、クリシュナ神は「聖句のうちでは、私はガーヤトリーである」と、自らが最も優れた存在と断言する隠喩(いんゆ)として表現しています。

歌詞の意味

オーム
ブール ブワッ スヴァハ
タット サヴィトゥル ヴァレーンニャム
バルゴー デーヴァッスヤ ディーマヒ
ディヨー ヨー ナッ プラチョーダヤート

オームとは、世界の始まりの音を模した音声です。その次の行から、人にとって知、人智の理解の及ぶ有意味な言葉となります。下の文は上の詩節に対応した、不確かな日本語訳となっています。(完全な翻訳というのは存在しません。ましてや、「他者」の宗教や神に纏わることに至っては二重の断絶があるので、謙虚にならざるを得ないのです)
 
オーム
物質界 心の世界 因果の世界に満ち満ちている
至高たる サヴィトリの 実在を讃えます。
究極の精神の輝き 聖なる真理を 深く瞑想いたします。
かの叡智によって 我らに光があたえられ 絶対の真理を悟ることができますように。

ガヤトリーマントラの他にもある始まりのことば

梵字(ぼんじ)の梵とはブラフマンのことです。古代インドの哲学、ウパニシャッド哲学の伝統によれば、ブラフマンとは、この世界を誕生させた根源的存在であり、今まさに、この世界としてある存在であり、未来に向けて展開し続けている宇宙的存在そのものだといいます。

つまり、宇宙の存在それ自体がブラフマンであって、それには当然時間も含まれます。ちなみに、ブラフマンを存在としてではなく、それを捉える意識面からみた場合「アートマン」と呼び名が代わります。

オームとは、存在する世界の根拠、生成因であり、現在の内実でもあるブラフマンが発する音を一音に収斂させたものです。オームこそは、世界宇宙の生成音、過去、現在、未来を貫通する根源音である、と古代のバラモンたちは規定しました。

鳩摩羅什の訳

『観音経』の訳者であ鳩摩羅什(くまらじゅう)は、ブラフマンの発する音「オーム」を「海潮音」と訳しました。生命は海から生まれ、海は命の故郷であり根源です。寄せては返す波の運動や、上下の海水の流れである風成循環と深層海流は、循環そのものの象徴といっても差し支えないかもしれません。

※ことわり、以下からのの文章は、すべて井筒俊彦著『意識と本質』から引用したものです。

空海にとっての始原の音

真言密教の空海にとって、「あ」は一切の音の大本です。それは宇宙の始原であり、意識と存在の始原でもあります。梵字アルファベットの表にあって、「あ」が一番最初に来ているのが、それを物語っています。

例えば、梵字の書写システムにおいて、kはkaという形で常に表記されます。全ての子音文字には「あ」が含まれています。そのことが、「あ」が始原であり根拠であることを象徴しているのです。

実範(しっぱん)の『阿字義』に次の文言があります。「おおよそ、最初口を開く音に、みな阿の声あり。もし阿の音を離れるならば、すなわち一切の言説なし。故に衆生(しゅうしょう)の母となす。」ちなみに、画像は『阿Q正伝』でおなじみの魯迅(ろじん)です。

カバリストにおける始原の音

初期のヘブライ語には母音がありません。よって、ヘブライ語の子音=文字となります。その数は全部で22個あり、その第一番目に君臨するのが「アーレフ」という子音です。

カッバーラー(ユダヤ教における密教の位置。伝統に基づく創造論、終末論、メシア論を持つ神秘主義思想)においては、一つ一つの子音に、存在的エネルギーの凝縮された形を認めます。よって、全ての子音の最初に来る「アーレフ」は、神的言語そのものの初点であり、同時に世界創造へと向かう神の初動を表示するのです。

「あ」は一つの母音ですが、それに対し、「アーレフ」は「ア」という母音を起こす開始の子音です。ヘブライ語では母音の発生に先立ち、声帯が緊張します。「アーレフ」とは、それを表す喉頭音なのです。音声学的訓練を受けていない、ほとんどの人の耳には聞き取れない音だそうです。

ガヤトリーマントラの効果

一般的なマントラには、それぞれ請け負う専門のジャンルがあり、どんなことに効果があるか決まっているそうです。ガヤトリーマントラにも、その特徴があり魂の成長を促すような効果があるといわれています。その特質が他のマントラと一線を画す鍵となります。

つまり、ガヤトリーマントラは個々の固有の境界を越え、様々な問題を解決へと導くのです。ガヤトリーマントラはオールラウンダーというわけです。あらゆることに効果が見込めるため、宗教人種の壁を越え、今日において世界的人気の高い、最強かつ最高のマントラとなっています。

チャクラの浄化

ガヤトリーマントラの大いなる効果の一つには、チャクラの浄化作用があります。私たちの身体にある七つのチャクラは気の出入り口です。チャクラには、車輪や渦などの意味があり、常に回転しているので回転の意味も持ち合わせます。

頭から胴体へ垂直に配列され、赤から紫までの七色を持ち、七つの車輪様のエネルギーとして水平に配置しています。このチャクラがガヤトリーマントラによって浄化されることによって、より良い気を外部のエーテル体から取り入れることが出来るようになります。

ガヤトリーマントラの声明(しょうみょう)を正しく唱える者には、いずれ健康と平安が訪れるとされています。

罪が全て許される

ガヤトリーマントラには、贖罪(しょくざい)のマントラと呼ばれる一面があります。朝と昼と夜の、日に3度唱えることで、その日に犯した罪は全て浄化され許されるといわれています。

また、煩悩の数である108を1マラと数え、その3倍の3マラを毎日、朝昼晩と唱えると、今生の現世はおろか、来世においても幸福と健康に恵まれるといわれ、それを唱える者の祝福が約束されているのです。

脳の活性化

どんなマントラでも、それを唱えれば瞑想(めいそう)と同じ効果があります。ガヤトリーマントラなら瞑想はいっそう良質となり、脳に対して良い影響を与えます。虚心になり、突き放した己と向き合うことで、日ごろの凝り固まった脳をほぐし、その働きを活性化してくれます。

加えて、ガヤトリーマントラは五感に働きかけ、直感を活発にして思考力と想像力を強化します。結果、有象無象の恐怖を払い除ける叡智(えいち)が飛躍的に働き、精神にゆるぎない安寧(あんねい)をもたらすでしょう。

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願望が実現する

ガヤトリーマントラは魔法ではありませんが、その効果の産物である叡智の発露によって、欲しかったものを手に入れる方法と手段、進みたかった方向への道標を示す直感が、自然と湧いてくるようになります。迷い多い時、ガヤトリーマントラを唱えれば、おのずと行くべき道の灯りが仄見えてくるかもしれません。

危機察知能力が鍛えられる

ガヤトリーマントラ音波は、脳の松果体や脳下垂体を刺激する周波数とされています。これらの部分は第6番目のチャクラにあたり、洞察力、直観力、判断力などと繋がった機能があります。

第6番目のチャクラが刺激を受けると、危険察知能力が鋭敏になり、瞬発的な判断力の精度が増します。その結果、内外の種々の危機から我が身を守ることが出来るようになるのです。

ガヤトリーマントラの好転反応とは?

ガヤトリーマントラによる好転反応とは、溜まりに溜まった毒素が、今まさに排出されんとするサインです。ガヤトリーマントラの声明を聞いたり、唱えたりする始めのうちは、睡魔に襲われたり、だるくなることが多いでしょう。

ややもすると、悲しみや不安感が爆発的に昂まることもありますが、それは一時的なものです。だんだんと、心が浄化されていくにしたがって、いずれ治まってしまうのが初期症状の典型です。ガヤトリーマントラを辞めたいと思う誘惑を、昔の人なら悪魔と形容したことでしょう。

ガヤトリーマントラの唱え方

正しいガヤトリーマントラの唱え方を覚えましょう。万事の前提として、作法やルールが大事なのではなく、心のありようこそ大切なのは至極当然といえます。

ただ、ガヤトリーマントラを唱えるにあたって、わざわざ遠回りしたり、より良い効果を望むなら、やはり規範は守った方が得でしょう。

ガヤトリーマントラを唱える際のポイントは、正しい抑揚で、ゆっくりと、一つ一つの言葉の意味に沿い、心に刻むよう唱えることです。抑揚については、上の「正式なガヤトリーマントラの唱え方」の音声を参考にしてください。

ガヤトリーマントラを唱え終わった後は、次のように唱えましょう。「オーム・シャンティ・シャンティ・シャンティヒ」

この言葉には「平和でありますように」といった意味があり、あなたの声明を補完する働きをしてくれるでしょう。

唱える時間帯

ガヤトリーマントラを唱える際、効果的とされているのは、夜明け、正午、夕暮れ、これら三つの時とされます。共通するのは、代わり目の時間帯ということです。それを「サンディヤ・カーラム」と呼びます。

夜と朝、午前と午後、昼と夜が出会う時間。これらの時間は精神修養にとって大事で時ですが、心に隙が生じる瞬間でもあります。夕暮れなら逢魔時(おうまがとき)と呼ばれる時間帯です。どちらにせよ有意味であり、心に影響を受けやすい時間帯なのです。

動揺には、ガヤトリーマントラをもってするのが良作なのは言わずもがなでしょう。しかし正しくは、「ガヤトリーマントラは時を選ばない」が真理なのです。

唱える時の姿勢

ガヤトリーマントラを唱える時の姿勢は、床に胡坐(あぐら)をかいたり、椅子に座った状態でも構いません。基本として、背筋はしっかりと伸ばしつつ、美しい姿勢を心がけましょう。

ガヤトリーマントラの体験談

ここまでは、ガヤトリーマントラについて、抽象的かつ観念的なことばかり並べたててきました。ですから、これからガヤトリーマントラの体験談を二つを取り上げ、より具体的な話をして行きたいと思います。

ただ2ヵ月間動画を視聴し続けた人の話

2ヵ月間、自らガヤトリーマントラを唱えることはせず、ただ動画を視聴し続けた人にある変化が起きました。
 

「日向ぼっこしていたらいきなり冷水をぶっかけられた」
「天国から地獄に突き落とされた」
「道を歩いていたらいきなり刺された」

三日間続く苦しみのあまり、ガヤトリーマントラを三回唱え、「オーム、シャンティ、シャンティ、シャンティ」と唱えました。1時間後、「胸が張り裂けんばかりの苦しみ」が、ほとんどなくなったといいます。

その後も、日々ガヤトリーマントラを唱え続けていると、突然頭上のはるか彼方に、透明な光のリアルなイメージが出てきて、次のような歓喜に包まれたといいます。
 
「これが神の光か!これが真我の光か!
この光の世界が永遠の喜び・平安の世界か!
この現実世界はこの光から展開されている変化することを本質とする
ダイナミックな世界なんだ!」

マハトマガンジーの話

「絶え間なくガーヤトリーマントラを唱えることは、病を癒し、霊的進化に非常に有効である。落ち着いた気持ちで、心を込めて唱えることで、いかなる試練や逆境も乗り越えることができる。」

インド独立の父マハトマガンジーは、ガヤトリーマントラについて、このように語りました。彼は絶えずガヤトリーマントラを唱え、怒りに囚われず、心を平安に保つよう努め、インドの歴史的困難に立ち向かったのでしょう。

ナスもキュウリもガヤトリーマントラも気の持ちよう

お盆によく見る「なす」と「きゅうり」の人形は「精霊馬」という名です。精霊は先祖の霊のことで、最近く亡くなった血縁者が、あの世から帰って来てお迎えする「ごしょうらい」のための乗り物なのです。お盆は旧暦の7月にあたり、農作物の収穫時期でした。

夏野菜の「なす」と「きゅうり」は、時期が重なっていたので精霊馬に使われたのでしょう。昔「なす」は高価な野菜でしたから、それを供えることで豊饒の感謝を表していたと思われます。ところで、日本人とガヤトリーマントラと何の関係があるのでしょうか。文化としも血の繋がったインド人なら、確かに功徳があるかもしれませんが。

グローバリズムは自由を求め止まず、どこまでも垣根を壊し、心も例外とせずその対象とします。他人のものでなく、手近なものを見直せば、我々にも功徳が訪れるやもしれませんね。

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