フィリピンのセブ島の治安は悪い?安全?旅行や観光の危険度や注意点も紹介
青い海と空、白いビーチに美味しい食べ物と、日本でも旅行だけでなく留学や移住に人気のセブ島ですが、その治安はどうなっているでしょうか。セブ島の治安はさほど良いとは言えませんが、場所によっては安全です。今回はセブ島での危険度や注意点を紹介します。
目次
フィリピンのセブ島の治安は悪いの?
青い海と空に真っ白なビーチが広がり、セレブたちがバカンス旅行に出かける東南アジアはフィリピンのセブ島ですが、日本大使館から注意喚起メールが来りすることもあります。
ぶっちゃけていえば、フィリピンのセブ島って治安が悪いのでしょうか?治安が悪いといってもピンからキリまでありますが、どの程度悪いのでしょうか?
今回は、リゾート地としての一面も持っているフィリピンのセブ島について、旅行するなら避けたい危ない地域や注意が必要なこと、治安全般について紹介していきます。
セブ島ってどんな場所?
まずは聞いたことはあるけれど、セブ島ってどこ?という方のために、フィリピンのセブ島についての基礎知識を紹介しましょう。
セブ島はフィリピン中部のビサヤ諸島にある島で、細長くて大きな島です。その面積は4422キロ平方メートルもあり、周囲には他にも小さな島々があります。
島の中央部にあるのが人口72万の州都であるセブシティ、マンダウエ市です。他にも6つの都市があり、マニラ首都部に続く大都市圏を形成しています。
セブ島の治安は?
フィリピンの美しいビーチでも有名なセブ島の治安は、決して良いとは言えません。ただし、島としては大きく、場所によって危ないところとそうでないところの差が激しいです。
セブ島でも観光客がたくさんいるエリアはホテル内では安全は確保されているところが多いですが、ホテルを一歩でれば治安が悪い地域に来ている、と気を引き締めなければなりません。
治安が悪いのは特に夜間で、危険な場所もたくさん増えていきます。女性だけでの旅行は、身なりや行動に注意をしなければ犯罪に巻き込まれる恐れがある、と思っておきましょう。
外務省による危険情報
セブ島では日本の外務省が2017年に危険地域の認定を出したこともありますが、2019年現在ではその影響は完全に薄れているそうです。治安はマシになり、戒厳令も今はありません。
外務省の海外安全情報によれば、セブ島の治安は「レベル1十分注意してください」です。普通の観光客がいかないような場所、夜の出歩きなどをしなければ大丈夫です。
ただし、すりや置き引きなどの軽犯罪は都会であっても頻発していますので、日本の治安とは違うと心得、旅行中は自分の荷物はしっかりと監視しましょう。
銃犯罪が多い
フィリピンでは銃の販売が認められている上に、その値段は安いので手に入れやすい地域です。そのため、街中での犯罪もスリや置き引き、ひったくりだけでなく、銃犯罪もあります。
例えば街中でスマートフォンを使って地図を調べたりお店をチェックしていたりすれば、狙われて路地に引っ張り込まれ、銃で脅されて奪われることがあります。
旅行客であってもホールドアップ被害も多いので、人前で財産を見せびらかしたりスマホの使用をしたりしないようにしてください。日本では普通の行為でもセブ島では危険です。
年末年始は治安が悪化する
フィリピンのセブ島では、クリスマスに近づきだす頃に治安が悪化しだします。9月から1月までは、ひったくりや強盗、銃犯罪など何でもありの危険な島になる、と認識しましょう。
なぜこの時期に治安が悪くなるのか、というと、フィリピンでは他人のお金を使ってでもクリスマス&新年を派手にお祝いしたい、という文化があるからです。
貧富の差が激しいこともあり、お金がない路上生活者などがこぞってセブ島の観光客や留学生の財布を狙ってきます。子供といえどバカにせず、できるだけ相手をしあいようにしましょう。
セブ島で治安が悪い危険地域
セブ島と一口でいっても治安が良い場所、悪い場所、絶対足を踏み入れてはならない危険な場所、と色々あります。
まずはここは気を付けておくべき、旅行中の観光客はあまり立ち入るべきではない場所を紹介しておきます。
これからフィリピン、セブ島へ行こうとしている人は、治安の良し悪しとその場所情報で、是非参考にしてください。
コロンストリート
セブ島で一番ディープな場所はどこ?と聞かれたら、まず最初に出てくるのがコンロストリートです。雑多に店や路地が絡み合い、いかにも東南アジア、といった場所です。
何でも安く売っていますが、夜になるとストリートチルドレンが寝場所を求めてあちこちから現れます。子供相手でも危険ですので基本的には無視を決めてください。
治安は悪い場所です。スリやひったくりも多発していますので、出かける際には小銭だけを持ち、荷物は身体の前で抱えて時計やスマホは出さないようにしてください。
マンゴーストリート
マンゴーストリートは夜の繁華街として有名です。日本でいうなら新宿は歌舞伎町といったところで、夜遊びが楽しめるエリアではありますが、治安はよくありません。
スリや睡眠薬強盗なども多発しているので、女性だけでの移動や人からすすめられたお酒は飲まないなど、自己管理の徹底が求められる地域です。
カルボンマーケット
カルボンマーケットはサントニーニョ教会やセブ大聖堂など、観光スポットの近くにある場所です。しかし、ここの治安はかなり悪いと言われています。
スリや強盗が非常に多く、観光客は綺麗な恰好で目立つため、すぐに目を付けられます。もしもここで観光する際には、荷物には十分注意を払いましょう。
マクタン島の一部
マクタン島は観光客が1年中多く、移住者も増えている場所です。旅行者が訪れるマクタン島のリゾートホテル内の治安は良く、ほとんど心配する必要はないです。
しかし、ホテル内から1歩でたらそこは未開の土地と考える必要があります。観光客の訪れる土地以外には散策はしないようにし、どうしても外出する場合にはタクシーが必要です。
タクシーの治安もあまりよくないので、流しを捕まえるのではなく、ホテルで手配してもらってください。ぼったくりや詐欺は日常茶飯事の場所です。
セブ島旅行する際の注意点
南国の美しい海と空に憧れてセブ島へ!それは素敵なのですが、あまり治安が良いとはいえないセブ島ですので、まずは注意点をおさらいしておきましょう。
準備を周到にしておき、意識もしっかりともっていれば犯罪に巻き込まれることはありません。せっかくの旅行を楽しむために、できるだけの下調べはしていってください。
スリや置き引きに警戒する
フィリピンのセブ島ではスリや置き引きは普通にあります。日本にいるときと同じように行動していると、すぐに荷物がなくなってしまいますので注意してください。
カバンはリュックタイプであっても体の前にまわし、ポケットにスマートフォンなどを入れないようにします。基本的には手から離してはいけません。
出歩く時は必要最低限の貴重品だけ、小銭だけ、と徹底すると安心です。カバンのチャックをあけられて中身だけぬかれていたり、外側のポケットが開けられていることがあります。
ぼったくりタクシーに注意
タクシー全てが悪質なわけではありませんが、中には日本人相手にぼったくろうとするタクシーもやはりいます。何かと理由をつけて法外な価格を請求されますので、注意が必要です。
法外タクシー対策としては、そもそも流しのタクシーは使わないこと、乗り込む前にメーターが40ペソから始まっているか、メーターの上がりが異常でないかを確認しましょう。
40ペソ開始でないとかメーターの上がりが異常だと感じたら、その場で指摘してタクシーを降りなくてはなりません。ホテルに手配してもらうとその危険性がないので、おすすめです。
女性は露出の多い格好はしない
南国にきてテンションが上がる上、夏の旅行だからと露出の高い恰好をするのはやめましょう。日本人は目立ちますので、露出が高いと更にフィリピン人を引き寄せます。
アクセサリーも日本では安物であったとしても彼らは高価なもの、と思い込むことがあります。話しかけてきてお酒を勧められたり、場所を移動しようと誘われたら逃げましょう。
露出の高い恰好はやめ、複数人で外出が必要ですが、夜となれば女性だけの外出はおすすめしません。
子連れの場合は注意が必要
セブ島のリゾートホテルはすべてが揃っていますので、子連れでも最大限楽しむことが出来ます。しかし、それはあくまでもリゾートホテル内のみ、です。
他の海外の国のように格安ホテルに泊まってタクシーで移動する、といったような歩き方は、子連れではしないようにしましょう。
子供に目がいく間、親はどうしても手薄になるので持ち物は盗まれますし、最悪子供が誘拐されます。金を持っている、と判断されれば何でもする人はいるのです。
人通りの少ない場所で単独行動しない
まだまだ未開の土地、といった状態の路地裏などはたくさんあります。ショッピングモールやホテル内は警備もいて安全ですが、町へ出る時には気を付ける必要があります。
基本的には単独行動はしないようにしましょう。複数人で、ホテルで呼んでもらったタクシーを利用してください。露出の高い恰好は避け、アクセサリーや時計、スマホは隠しましょう。
特に人通りの少ない場所に好奇心から行くのは絶対にやめましょう。自ら犯罪へ進んでいくことになります。
セブ島でおすすめの観光スポット3選
セブ島の治安状態、どの程度悪く、何を気を付ければよいかはわかりましたでしょうか。では次は、楽しい話題も紹介しておきます。
セブ島はもちろん、治安は多少気がかりではありますが、悪い面ばかりではありません。魅力的な素晴らしい自然に囲まれた、リゾート地でもあります。
セブ島に行ったら是非行ってほしいおすすめの観光スポットを3つ紹介します。
カワサン滝
フィリピンのセブ島といえばジンベエザメ、という方もいますが、その近くにあるセブ島最大の滝がカワサン滝です。こちらもとても人気がある観光地です。
森林に囲まれ、マイナスイオンをたっぷりと吸収できます。エメラルドグリーンの滝つぼは泳いだり筏でのんびりと過ごせるアクティビティもあります。
めったにお目にかかれない美しい滝のもとで、めったに出来ないアクティビティを経験しましょう。ほぼ関係者と観光客のみですので、治安も良いです。
ボホール島
近年人気が急上昇中なのはボホール島です。セブシティから高速船で2時間ほどの位置にあり、日帰りツアーが主流でよく組まれています。
世界最小のターシャや、360度一面を丘に囲まれたチョコレートヒルズなどの有名スポットがあり、ジップラインやバギーカーの体験も可能です。
1日たっぷりと遊べるのでおすすめですが、個人での手配はむつかしいのでホテル主催のツアーなどに参加してください。
山頂展望台トップス
トップスはセブ島の後方にある高台の展望台です。昼間は市内から青く広がる海やボホール島など島々まで見渡すことが出来るせん望の良い場所で、夜には美しい島の夜景を見せてくれます。
レストランもあってロマンチックな時間を過ごせる地元では定番のデートスポットです。バスがないのでタクシーのみになりますので、事前に送迎の手配をしておく必要があります。
勿論これもホテル主催のツアーがあることが多いので、気になる方は探してみましょう。
セブ島で実際にあった観光客が巻き込まれた犯罪とは
日本とは違う、ここは外国だ、と頭では理解していても、やはり実際緊張でがちがちになってバケーションを過ごす人はいないでしょう。つい気が緩んでしまうこともあります。
しかし、観光客が不注意から自ら犯罪に巻き込まれてしまうことも多々ありますので、やはりしっかりと注意喚起は聞いておかなければなりません。
実際に観光客が巻き込まれた犯罪を紹介しますので、参考にしてください。
ホールドアップで強盗
日本と同じような感覚でスマートフォンで道を調べながら歩いていた観光客は、自分は男性だから大丈夫だと思っていたそうです。スマホの利用を見られて後をついてこられ、数人に囲まれました。
路地に引っ張り込まれて銃を突き付けられ、カバンもスマホも洗いざらい強奪されたのです。
彼の場合はパスポートまで持っていたので、大変だったそうです。男性だからと安心せず、人前でスマホをみせびらかしたりアクセサリーや時計などを付けて歩くのはやめましょう。
二人でひたりたくて夜の散歩に出た
夜になれば、セブ島の中で散歩に出るのはおすすめしません。カップルや夫婦であればロマンチックな気分に浸りたいのと物珍しさ、根拠のない自信から散策に行くこともあるかもしれません。
しかし、あるカップルは集団に囲まれたうえ男性は全ての持ち物を取られた上に女性だけ連れ去られてしまいました。
女性は睡眠薬で眠らされ、レイプされることも当然ありますし、ひどい場合にはそのまま売買されることもあります。生きて帰れるかはわかりません。散策はリゾート内のみにしましょう。
インスタアップ中にものとり
小さなころから普通にスマートフォンを使っていた若い世代は、使うことが普通すぎてそれなしでは何も考えられない人もいます。
しかしセブ島でスマホを取り出し、いたるところで自撮りをしていればその隙に後ろからカバンに穴をあけられたり、手を伸ばしたスマホを奪われることがあります。
スマホを使っている時には注意力散漫になっていますので、人前で日本と同じような行動をとるのはやめましょう。
ポーカー詐欺
日本語で話しかけてくる人には注意しなければなりません。大体がその場で楽しく話して盛り上がり、その後ゲームをしようと誘われます。
連れていかれた家ではあらかじめみんなが仲間ですので、すぐに持ち金すべてをポーカーゲームで搾り取られてしまいます。
仲良くしたいという考えを利用したもので、ついていかないことしか防ぎようはありませんので、もし日本語を話しかけてくる人がいればすぐに逃げましょう。
治安を知った上で注意をすれば安全
軽犯罪だけでなく銃犯罪も多いセブ島ですが、どれだけ自分がしっかりできるかで巻き込まれずに旅行を楽しめるかどうかが変わります。
子連れであればセキュリティのしっかりしたリゾートホテル内で遊ぶこと、女性だけなら服装などに気を付けて単独行動はしないことなど、気を付ければ危険ではありません。
特に最近の日本人では歩きスマホは完全にアウトで犯罪を自分から呼び込むことにもなりますので、注意しましょう。守るべきことを守り、楽しい旅行にしてください。