ポルトガルは治安は?リスボンの一人旅の危険性や注意点も紹介
ヨーロッパの中でも特におしゃれな街並みが広がるポルトガルは、女性心をくすぐる人気の観光地です。しかし、女性が観光する際に気になるのは治安です。ポルトガルは女性の一人旅でも安心な国なのか、ポルトガルの治安はどうなのかを紹介します。

目次
ポルトガルの治安や危険性とは?
フランスやイタリア、スペインなどと比較するとあまり印象の強くないポルトガルですが、実はポルトガルは観光の魅力がぎっしり詰まっている国なのです。
街並みもカラフルでおしゃれで、販売されている雑貨も可愛いものが勢ぞろいなので、最近はインスタ映えを狙った女性の観光客が増えてきています。
女性が海外旅行をする際に気になるのは、やはりその国の安全性や治安です。特に女性の一人旅となるとことさら気になると思います。ポルトガルの治安はどうなのか、危険性はあるのかを紹介します。
ポルトガルとは?
ポルトガルは南ヨーロッパに位置する国であり、北と東はスペインと接し、西や南は大西洋と接しています。気候は温暖で冬でも平均気温が8~18度と高めですが、地域間での気候の差が激しいので注意が必要になります。
「アズレージョ」と呼ばれる装飾タイルが有名で、街中ではどんな小さなお店でも販売されているほど定番中の定番とされるお土産です。色づかいがカラフルなので、女性へのお土産としても好まれています。
また「エッグタルト」というスイーツも有名です。小ぶりのサイズのものがあるので、カラフルな街並みを楽しみながら街歩きをするのも一興です。もちろん、街中のカフェで優雅にティータイムを過ごすのもおすすめです。
ポルトガル人の特徴
ポルトガル人はラテン系の民族ですので、明るくてノリの良い性格をしているのが特徴です。初対面の人に対しても臆することなく接してくれるので、旅行客にとってポルトガルは馴染みやすい国かもしれません。
またポルトガルの男性はフェニミストが多く、女性に対しての気遣いがしっかりしています。そのため、日本人女性にとってポルトガル人男性は紳士的に映ります。
ヨーロッパ特有の彫りの深いはっきりとした顔立ちである一方、黒髪のポルトガル人男性が多いので、見た目は日本人男性に似ている部分もあります。特に九州地方のような濃い顔立ちの方に共通した要素が見られます。
首都リスボンの特徴
ポルトガルの首都は、ヨーロッパの最西端に位置する港町リスボンです。大航海時代、世界中の植民地と交易をすることで凄まじい繁栄を誇ってきました。華々しい栄光がを手にし、リスボンは現在もポルトガルの中心経済地として大変栄えています。
リスボンでは、ベレンの塔やジェロニモス修道院など、世界遺産に登録されている観光地を訪れることができます。マヌエル様式の最高傑作とも称されているので、旅行客なら一度は訪れたい観光地です。
リスボンには「七つの丘の都」という異名があります。その名の通りリスボンには丘がたくさん存在しますので、丘からの絶景を楽しむことができます。歩くのが大変という方は、ケーブルカーや路面電車を利用するといいでしょう。
ポルトガルの物価は安い
ポルトガルで用いられている通貨単位はユーロ、補助通貨単位はセントになります。それぞれのポルトガルでの読み方は「エウロ」「センティモ」ですので、注意が必要です。ポルトガルはヨーロッパ諸国の中でも物価が安く、旅行客にとっては財布に優しい国です。
ポルトガルは美味しい料理がたくさんありますから、レストランの平均価格は非常に気になる点かと思います。旅行客がよく利用するレストランなどは、前菜、メイン、デザートに飲み物を含めても20ユーロで事足りる場合が多いです。
特にお酒は日本に比べて安いのが特徴です。ワインは1本1ユーロ程度から販売されており、ビールはソフトドリンクよりも安く販売されています。お酒好きな旅行客にとってはたまらなく嬉しい価格です。

ポルトガルの治安は?
陽気で明るく優しい人が多いポルトガルですが、ポルトガルの治安はやや悪いと言われています。大使館に寄せられる日本人の犯罪被害報告として多いのは、スリなどの盗難被害です。特に旅行客は現金を持っている可能性が高く、狙われやすいです。
犯罪被害は首都であるリスボンに集中しています。路面電車や地下鉄、空港など人が多く集まるような場所では盗難の危険性が高まりますので、一人旅をする際は注意するようにしてください。
一方で暴行や殺人といった凶悪犯罪の被害報告は減ってきています。とはいえ、女性の一人旅は十分危険と考えられますので、注意する必要があります。
外務省による危険情報
外務省が公開している海外安全ホームページの存在はご存知でしょうか。こちらのホームページでは、世界各国におけるテロ等の犯罪、はしかや風疹等の感染症レベルに合わせて危険度が分類されています。旅行先の治安を確認するのに非常に便利です。
2019年6月現在では、ポルトガルにおける危険情報は報告されていません。したがって渡航について制限はありませんが、決して治安に問題がないというわけではありません。地域によっては治安が相当悪いところもあります。
危険情報がないから大丈夫とは思わず、一人旅の場合は特に身の回りに注意し、危険と判断した場合は逃げるように心がけましょう。
ポルトガルの治安が悪い危険な場所
治安がやや悪いとされているポルトガルですが、ポルトガルの中でも地域によって治安の程度は差が出てきます。リスボンでは日本人に犯罪被害の報告が多く、スリや置き引きなどの盗難被害に遭う日本人が度々見られます。
ポルトガルの治安が悪い危険な場所はどこなのか、リスボン、ポルト、セテゥーバルの3つの地域に分けて、治安が悪い危険な場所を紹介します。一人旅の場合は、近づかないようにするか、十分に注意して行動するように心がけてください。
リスボン県
ポルトガルの中で、最も治安が悪いとされているのが首都であるリスボンです。リスボンでは、盗難の犯罪被害報告が他地域よりも多くなっています。中でも、バイシャ地区とバイロ・アルト地区は集団スリに注意してください。
バイロ・アルト地区には飲食店が多く、旅行客が夜まで楽しめる街として人気です。しかしながら、お酒に寄った旅行客を狙った窃盗被害が多発しているそうです。自分の身を守れる程度に、お酒を楽しむようにしてください。
ポルト県
リスボンに次いで治安が悪いとされているのが、ポルトです。ポルトは古い街並みですが、建物はどれもカラフルで個性的な雰囲気に包まれてる素敵な街です。ポルトはリスボンよりも人口は少ないので、ややリスボンよりも穏やかな感じがします。
しかし、穏やかとはいえ、観光地は旅行客や現地の人で賑わいます。そのような人混みに紛れて、スリ等の窃盗被害が多発しています。穏やかな街並みですが、気を緩めないように気をつけて観光しましょう。
セテゥーバル県
続いて治安が悪いとされているのが、セテゥーバルです。セテゥーバルはリスボンから南に電車で1時間ほど行ったところにある都市です。豊かな自然に囲まれた港町として、旅行客にも人気の観光地です。
旅行客が多いので、セテゥーバルでも旅行客を狙った盗難が横行しています。ドルフィンウォッチングが人気のアクティビティですが、そのような注意をひくようなアクティビティに参加する場合でも、荷物への注意は怠らないようにしましょう。
ポルトガル旅行の際の注意点
日本は非常に治安がいい国ですので、なかなか普段から犯罪被害を意識して生活する習慣はないかと思います。しかし海外は日本と比べて治安が悪いですから、危険意識を十分に持って注意深く行動することが大切になります。
ここからは、ポルトガルに旅行をする際の注意点について紹介します。注意点だけでなく対策についても紹介するので、ご覧下さい。
スリが横行している
ポルトガルに旅行した日本人の被害報告で、最も多いのはスリや置き引きなどの盗難被害です。現金だけならまだしも、クレジットカードやパスポートが盗まれると、各種手続きに時間を要するので非常に大変です。
スリ対策として最も一般的なのは、財布やパスポートをチェーンで鞄と繋ぐことです。しかし最近はチェーンを外される事案も発生しています。チェーンをしているからと安心せず、鞄はしっかりと前掛けにして抱き抱えるように持ち歩きましょう。
また、財布をいくつか分散しておくと、たとえ盗難にあった際でも被害は最小限に抑えられます。現金やカード類は一箇所にまとめず、いくつかの財布に分けてリスク分散をしておくと安心です。
女性の一人旅は危ない
治安が悪い国では男性でも一人旅は危険ですから、女性の一人旅は尚のこと注意が必要です。スリや置き引きなどの窃盗以外にも、暴行や性犯罪にも巻き込まれるリスクがあるためです。特にナンパ目的で声を掛けてくる人には注意が必要です。
女性で一人旅をする場合は、観光は日が昇っているうちに済ませ、日が沈む頃にはホテルに戻るようにしましょう。なるべく人通りの多い道を選び、かつ飲み屋街など酔っ払いが多くいるような場所は避けるようにしましょう。
また、服装についても注意が必要です。ブランド物や高価なアクセサリーは身につけず、かつ露出を抑えた服装で旅行をするように意識しましょう。ポルトガルは治安がかなり悪いというわけではないものの、女性の一人旅には用心してください。
車内の荷物は外から隠す
ポルトガルは景色がとても美しい国なので、公共交通機関だけでなく、車で自由に景色を見て回りたいという方も少なくないのではないでしょうか。ポルトガルは駐車場も多いため、車での観光にも不自由しない国なのです。
車で観光する場合は、車上荒らしの被害に注意する必要があります。ポルトガルにおける車上荒らしの被害は多く、昼夜問わず被害が発生しているそうです。巧妙な手口ではなく、窓ガラスを割って荷物を奪うという非常に大胆な手口です。
車上荒らしに狙いをつけられないように、車内の荷物は外から見えないようにしてください。人が車に乗っている場合も狙われることがあるそうなので、運転中であっても荷物は見えないところに隠すようにしましょう。
夜間の個人行動はしない
ポルトガルはそこまで治安が悪いというわけではないものの、やはり日が沈んでからの個人行動は控えた方が良いでしょう。夜間は視界の悪さを利用し、日中よりも犯罪被害に遭いやすくなるためです。
観光は日中に済ませ、たとえホテルの近場であっても、夜間に一人で外に出ることは避けましょう。特に飲み屋街では、酔っ払いに旅行客が絡まれることもあるそうなので注意が必要です。

ポルトガルでテロに遭う可能性は?
現在、外務省の海外安全ホームページにおいては、ポルトガルでのテロの危険性は低いとされています。しかし、近年ヨーロッパ各地でテロは頻発しており、ポルトガルも決して安全な地域とは言えなくなっています。いつ起こるか分からないのがテロの恐怖です。
テロは大勢の人が集まるようなホテルの入口、ロビーなどで起こるケースが多いと言われています。そのため、人混みにはあまり長く留まらないようにしましょう。
万が一危険な目にあった場合は、決して反抗はせず、犯人の指示に従うようにしてください。善良な市民を装うことで、生存率は高まる可能性があります。
ポルトガル旅行した人の口コミを紹介
ここからは、実際にポルトガルへ旅行した人の口コミを紹介したいと思います。ポルトガルの治安はやや悪いと前述しましたが、人によって捉え方は様々です。難なく旅行を終えた人もいれば、気をつけていたにも関わらず被害に遭った人もいます。
こちらでは、ポジティブな口コミだけでなく、ネガティブなく口コミも紹介します。ぜひポルトガルの両面を知って、楽しい旅行に繋げてください。
①ポルトガルは日本人が馴染みやすい国
ポルト・リスボン振り返り。
— ねじまきブログ🌎世界一周旅行中 (@nejimakiblog) February 27, 2019
ご飯が美味しく、物価も安くで旅人に優しい街でした。
ポルトガルは歴史も深く、治安もいいので日本人が旅行するのにぴったりの国かと。
ラテン系の男前も多くて目移りしました。#世界一周 #ポルトガル pic.twitter.com/XKwWVZI4FH
ポルトガルの治安はすごく悪いわけではないので、気をつけていさえすれば、日本人にとってはとても楽しめる旅行先だそうです。物価も安く、食事やお酒を楽しみたい人にとっては、特に行く価値のある国だと思います。
ポルトガル人も陽気で明るい方が多いので、旅行客に対して親切に接してくれるケースがほとんどです。ポルトガルに興味のある方はぜひ訪れてみてください。
②日本と比べると治安は悪いので侮らぬように
ポルトガルの旅も間もなく終了。クリスマス休暇もあり行きたいところにあまり行けなかったのでまた来たいな。でも、治安は日本より相当悪いしガイドブックに書いてあるほどよくなくて、油断したらたぶん何か起きます。写真は大陸最西端ロカ岬です。 pic.twitter.com/mMhV1wlQG4
— 旅行好きフレブル好き (@yapparidog) December 27, 2015
やはりポルトガルは、日本と比較すると治安は良くないと感じる方もいらっしゃいます。身の回りに気をつけてさえいれば、綺麗な景色や美味しい食事やお酒を楽しめる国なので、ぜひ気を抜かないように気をつけていただきたいです。
③被害にあったら声を出す
2016年6月27日
— 甘い甘い Dortmund join on July 7 (@haluluSUGAR) June 27, 2018
ポルトガルの首都リスボンにて。
写真で見るとすごく綺麗なんだけどな😵
初めて集団のスリに狙われ、こんな手口なのかぁって驚いたけど、被害がなくてよかった!電車の中で身動きが取れない状況になったら狙われていると思って!その時は迷わずピックポケット!って声出そう🙋♀️ pic.twitter.com/nLDSZe2nei
続いては、実際に盗難の被害に遭いかけた人の口コミの紹介です。被害はなく無事だったそうですが、集団のスリに遭遇したそうです。特に人で混雑しているような場所では身動きも取りづらいので、できるだけ人混みは避けるように努めてください。
万が一、スリに狙われたと感じた場合は「ピックポケット」と声を出すといいそうです。これは日本で言う「ひったくりだ!」と似たようなもので、周囲にスリの存在を周知させる言葉です。人混みで狙われた際には、声をあげるのもひとつの手段かもしれません。
意外なポルトガルでのタブー
日本では、インスタ映えという言葉が流行するなど、SNSに写真を掲載する行為が広く認められます。飲食店や観光地など、あらゆる場所で携帯のカメラや一眼のカメラを構えている人を見かけると思います。
しかし、海外ではこのように気軽に写真を撮ることが気に入られない場所もあります。そのため、飲食店や雑貨店等で写真を撮りたい場合は、一言お店の方に声をかけるなどの配慮を心がけてください。
また駅や空港などで写真を撮る行為も控えた方が良いでしょう。駅や空港で写真を撮っていると、テロ等の犯罪組織として疑われる可能性もあります。ポルトガルに限ったことではなく、海外に訪れる際には気をつけてください。