ドバイの治安は安全?アラブ首長国連邦の旅行や観光の危険度や注意点も紹介

ペルシャ湾に面した中東の国、アラブ首長国連邦随一の観光都市、ドバイ。中東と言えば危険で治安が悪いというイメージがつきまといますが、ドバイの治安はどうなのでしょうか。世界中から旅行者がやってくるドバイの治安や旅行者が観光する際の注意点をご紹介します。

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目次

  1. 1アラブ首長国連邦のドバイの治安はどうなの?
  2. 2ドバイとはどんなところ?
  3. 3ドバイの治安は良い?悪い?
  4. 4ドバイで危険な地域はある?
  5. 5ドバイ旅行で注意したい犯罪
  6. 6安心してドバイ旅行するための注意点
  7. 7ほかにもあるドバイ旅行での注意点
  8. 8ドバイのおすすめ観光スポット
  9. 9ドバイは楽しい

アラブ首長国連邦のドバイの治安はどうなの?

7つの首長国から成るアラブ首長国連邦。石油の発掘が盛んなペルシャ湾沿いを中心に発展を続ける、西アジアの端、中東に位置する国です。

アラブ首長国連邦は、オマーン、サウジアラビアと国境を接し、対岸にはイランが控えています。アラブ首長国連邦で最大の首長国は、連邦国の大部分を占める南部のアブダビですが、経済や外交の中心はドバイ首長国の首都ドバイです。

大富豪のバカンスから気ままな一人旅まで、思い思いの旅行が楽しめるドバイは、石油の輸出で潤うアラブ首長国連邦の中でも、外交や経済発展に積極的で、観光にも力を入れています。

ドバイと聞くと、ラグジュアリーでリッチな旅行のイメージがつきまといますが、リーズナブルに気ままな観光旅行を楽しむこともできます。

中東はテロや紛争が絶えず、危険で治安が悪いことで有名ですが、毎年世界中から多くの観光客を集めるドバイの治安はどうなのでしょうが。人気の観光地ドバイの治安や危険度、旅行者が観光客がドバイで過ごすときの注意点をご紹介します。

ドバイとはどんなところ?

アラブ首長国連邦は、もともとはバラバラの国だった7つの首長国が、存続のために一つになった共同体です。それぞれの首都の名前は首長国の名前と合致しています。ドバイは、ドバイ首長国は、首都のドバイのみで構成されており、ドバイは文字通り都市国家です。

ドバイは、アラブ首長国連邦の中でも経済や観光に力を注ぎ、目覚ましい発展を遂げている都市です。石油の輸出で得た潤沢な資金を、経済発展や都市開発に注ぎ、中東の金融の中心として、また、近未来的でゴージャスな観光地としてその名を馳せています。

ドバイには、世界中の度肝を抜くスケールの大きな建造物や、独創的で娯楽性あふれる超高級ホテル、中東随一のショッピングモールなどが次々と建設されており、観光立国としての政策にブレがありません。

ドバイは、アラブ首長国連邦だけでなく中東全体の金融の中心でもあり、外国企業の誘致も進んでいるため、中東諸国からの出稼ぎ外国人のほか、200を超える国々から多くのビジネスマンも訪れています。そのため、およそ245万人の人口のうち、約80%が外国人です。

アラブ首長国連邦は、ほかの中東の国々の例に漏れずイスラム教の国ですので、国民は戒律を守って生活していますが、観光地ドバイでは外国人を受け入れる体制が整っており、節度を守れば困ることはありません。

ドバイの治安は良い?悪い?

中東は治安が悪いと思っている人は多いでしょうが、人気の観光地ドバイは、中東はもちろん、世界でも指折りの治安の良い地域です。治安が良いからこそ、危険地域の真っただ中になりながら、世界中から多くの観光客が訪れます。

ドバイは、2年に1度発表される世界経済フォーラムの「旅行・観光競争力レポート」安全部門において、2017年、136の国や地域の中で第8位に入りました。ちなみに日本は第26位で第1位はフィンランドです。

ドバイ首長国は、国策として観光に力を入れており、治安維持や都市整備には非常に厳しいルールを設けています。日本は平和大国と言われますが、ドバイの治安の良さはそれ以上で、旅行者や観光客を精力的に受け入れています。

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ドバイで危険な地域はある?

治安維持に熱心なドバイは、街のいたるところに警備員が配置されており、とくに危険を感じるような治安の悪い地域はありません。もちろん、人気のない場所や、古い慣習が根強く残る地域に迂闊に近寄れば危険なことがあるのは世界中どこへ行っても同じです。

ドバイは外国人に寛容な都市ですが、敬虔なイスラム教徒が多い中東地域であることに変わりはありません。戒律に従わない外国人を面白く思わない人がいても不思議はありません。

しかし、まずドバイでは、治安が良い悪いより、違法行為に気をつける必要があります。

観光地として、多くの旅行者を惹きつける魅力ある都市であるために、ドバイには日本では考えられないくらい厳しいルールが設けられています。街の景観を損なうような行為には、シンガポール並みの罰金が課せられます。

そういった意味では、ドバイは街中いたるところが危険地域と言っても過言ではありません。ガイドブックなどにある注意点をしっかりと頭に叩き込んでからドバイ旅行に出かけましょう。

ドバイ旅行で注意したい犯罪

ドバイは治安が悪いわけではありませんが、犯罪がまったくないかと言うとそういうわけでもありません。観光客や旅行者を狙った犯罪が起こるのは、どこでも同じです。

世界中どこの観光地でもよくある犯罪のほか、ドバイ旅行でとくに注意したい犯罪についてご紹介しておきます。

素敵な旅が台無しにならないように、旅行中は気を引き締めてトラブルに巻き込まれないようにしましょう。

スリ・置き引き

楽しい観光旅行ではついつい期も緩みがちですが、観光地にスリや置き引きはつきものです。治安が良いドバイでも、観光客を狙ったスリや置き引きは多数発生しています。イスラム教徒ではない外国人は、外観からして観光客だということがバレバレです。

ドバイは治安が良いからと油断せず、どこにでも悪い人はいるものだと肝に銘じておきましょう。必要以上に華美に着飾らない、高価なアクセサリーを身につけない、貴重品は身につける、荷物から目を離さないというのは、ドバイにかかわらず、旅行の鉄則です。

女性を狙った性犯罪

イスラム教では、「女性は弱い存在なので守らなくてはならない」という考えが浸透しています。ですから、イスラム教徒の男性は女性には優しくとても紳士的です。

しかし一方で、「イスラムの女性は守らなくてはならないが、そうでない女性はその範囲ではない」と曲解して、不埒な行いを働く悪い輩がいることも事実です。イスラムの女性は、肌を露出しない独特の衣装をまとっているので、観光客との違いは一目瞭然です。

ドバイは気温が高いので、リゾート気分の肌の露出が多い服装で出歩いていると、痴漢などの不愉快な目に合うことがあるかもしれません。ひどい場合は集団で拉致して性犯罪に及ぶこともあるので、治安が良いからと言って油断は大敵です。

イスラム教には、非常に厳しい戒律があり、女性に対してはとくに厳格です。性犯罪に巻き込まれ、被害に合ったにもかかわらず、女性の側が罰せられる場合もあります。

ドバイは治安が良いことに間違いはありませんが、文化の違う外国だということは決して忘れてはいけません。

安心してドバイ旅行するための注意点

ドバイは治安が良いとは言っても、日本とは勝手が違うところがたくさんあります。トラブルに巻き込まれることなくドバイ旅行を満喫するための注意点をあげておきます。

夜の一人歩き

ドバイ旅行の注意点、1点目は夜の一人歩きです。ドバイは亜熱帯気候で四季がなく、冬に当たる12月~3月でも平均気温は25℃前後、夏に当たる4月~11月は、平均気温はかるく30度を超え、最高気温は48℃に達することもあります。

日中は身動きするのも億劫なほどの酷暑なので、ドバイでは日が陰ってからが活動の本番、夜の11時過ぎでも街は賑わっています。観光地のショッピングモールなどは、夜になっても人通りが多く、一人歩きをしても危険を感じることはありません。

しかし、人気のない場所を夜間一人で歩くのは感心しません。とくに女性の場合、上にあげた性犯罪に巻き込まれる危険性は否定できません。

公共の場での泥酔

ドバイ旅行の注意点、2つ目は、飲酒についてです。イスラム教では基本的に飲酒を禁じています。ドバイは観光地なので、観光客にまで禁酒を強制することはありませんが、お酒を飲む場合には厳しいルールがあります。

人目につく場所でお酒を飲むこと、公共の場で酔っ払うことは、ドバイだけでなくイスラム圏全域でNGです。酔っ払って公園のベンチで眠ったり、大きな声で騒いだり、通行人に絡んだりすると、あっという間に逮捕されます。

お酒を飲むことができるのは、ホテルや観光客向けのレストランやバーに限られています。外国人でだから、旅行者だから、イスラム教徒ではないからという言い訳は一切通用しませんので、お酒好きの人は十分に気をつけましょう。

ドバイでお酒を買うのはなかなか困難なので、海外から持ち込む旅行者もいますが、電車にお酒を持ち込むのも禁止です。こちらは約6000円の罰金刑が課せられます。

車内での性行為

ドバイ旅行での注意点3つ目は、男女の性行為に関してです。イスラム圏ではありますが、ドバイは外国人に対してかなり寛容です。イスラムの戒律を強制することも、女性が肌を露出することを禁止することもありません。ビーチでは水着姿の女性旅行者も多く見られます。

しかし、いかな寛容なドバイと言えど、許されることと許されないことがあります。2017年3月、未婚の日本人カップルが逮捕されて話題になりました。理由は、「未婚の男女による性行為」と「飲酒」です。

もちろん、車内での性行為は「公然わいせつ」で、日本でも場合によっては罪に問われますが、より重く罪に問われたのは、結婚していない男女が性行為を行ったことと、お酒を飲んで酔っ払っていたことです。

イスラム圏では、飲酒のほかに、結婚していない男女の性行為も固く禁じています。未婚での出産、不倫はもちろん、同棲も禁止です。公共の場でのキス、ハグも違法で、見つかれば最低でも6か月の禁固刑が課せられます。

一般人による通報で逮捕されることも多いので、入籍前のカップルは注意が必要です。

男性の女装

ドバイ旅行の注意点4つ目は、男性の女装です。女性が男装することもNGです。日本はおろか今や世界中にコスプレーヤーが存在しますが、面白半分でもドバイではコスプレはしてはいけません。

イスラム教は、性に対する考え方がとても厳格です。世界各地でジェンダーフリーが進む昨今ですが、イスラム圏は該当しません。コスプレや女装、男装は、イスラムの教えを激しく冒涜する行為とみなされるので非常に危険です。

見つかれば逮捕されるので、日本にいる感覚で気軽にコスプレなどしないように、十分に気をつけてください。

電車内での居眠り

ドバイ旅行の注意点5つ目は、電車内での居眠りです。日本だと考えられないルールですが、治安維持の目的から、電車内で眠ることは禁止されています。見つかれば約9000円の罰金です。

電車内では、座席に足をのせることや飲食することも禁止で、約3000円の罰金刑です。飴やガムもNGなので気をつけましょう。  

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ほかにもあるドバイ旅行での注意点

イスラムの戒律に関わることなら、気をつけていれば失敗することはありませんが、電車内での居眠りなどは、気をつけていないとやってしまうかもしれません。ほかにもまだ、観光客がドバイの街中でついやってしまいがちなルール違反をあげておきます。

うっかりしていたでは済まないので、気をつけてください。

横断歩道がない道の横断

日本だと、悪いこととは知りながら、きょろきょろと周りを見回して、車の気配がなければパッと道を渡ってしまうということはよくありますが、ドバイでは道を渡っていいのは横断歩道だけです。

横断歩道のない道を渡ると約3000円の罰金が課されますし、ドバイは交通事故の発生件数が多いので、横断歩道のない道路の横断は危険でもあります。

ごみのポイ捨て

シンガポール同様ドバイでもごみのポイ捨ては罰金刑の対象です。とてもきれいで衛生的な五倍の街で、わざとごみを撒き散らす人はいないでしょうが、ポケットからうっかりレシートがこぼれ落ちても運が悪いと罰せられます。

こんな些細なことでも見つかって罰せられれば楽しい旅行に水を差します。ゴミの管理にも十分注意を払いましょう。

ドバイのおすすめ観光スポット

世界有数の観光地ドバイには、ほかのどこにもない唯一無二の人気の観光スポットがあります。圧倒的なスケールを誇るドバイのおすすめ観光スポットをご紹介します。

1.ブルジュ・ハリファ

ドバイのシンボルとも言える「ブルジュ・ハリファ」。アラブ首長国連邦(UAE)の大統領であるカリファ殿下の塔という意味の、高さ828mの世界最高層のタワーです。

超高速エレベーターで昇る124階にある展望室は、予約制ですが、観光客のほぼ全員が訪れる人気のスポットです。「ザ・ドバイ・ファウンテン」が観られる絶景ビュースポットでもあるので、ショーの時間に合わせて訪れる人も多いです。

2.ザ・ドバイ・ファウンテン

噴水ショーと言えば、圧倒的な迫力を誇るラスベガスが有名ですが、そのラスベガスの噴水ショーを企画した「Wet Design」がプロデュースしたのが、華やかな水の芸術「ザ・ドバイ・ファウンテン」。

無料で楽しめるエンターテイメントとしてとても人気があります。5分ほどの上演ですが、音楽に合わせて舞い踊る噴水は迫力満点。昼と夜では違った姿を見せるので、何度も訪れる人もいるほどです。

3.デザート・サファリ

砂漠の美しさを堪能する「Desert safari(デザートサファリ)」。4WDで滑走する砂漠はジェットコースターのような迫力で、砂漠に沈む夕日は幻想的で心が洗われます。

夜にはアラブ風の民族衣装を身にまとい、異国情緒あふれるディナーを楽しむことができます。まさにここでしかできない体験ができる「デザート・サファリ」は、ドバイ旅行では絶対に外せないポイントです。

ドバイは楽しい

アラブ首長国連邦第2の都市ドバイは、日常を忘れて楽しめる人気の観光地です。治安も良く、人々は親切でおもてなしの精神に溢れています。ドバイでは、ルールを守り、イスラムの精神を尊重しさえすれば、危険なことも悪いことも起こりません。

ドバイには美しいモスクや賑やかなスーク(市場)、人工衛星にも映る巨大な人工島群や、砂漠の人工スキー場などもあり、ますます多くの観光客を魅了しています。世界中が注目する観光立国ドバイに、あなたも行ってみませんか?

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