アフガニスタンの治安は悪い?旅行や観光の危険度や注意点も紹介
アフガニスタンの治安について紹介します。アフガニスタンは旅行することができたり、観光することができたりするのでしょうか。とても治安が悪いイメージがあり、旅行や観光どころではないと思う人も多いでしょう。アフガニスタンの事実を見ていきましょう。
目次
アフガニスタンは危険?治安はかなり悪い?
アフガニスタンという国は、2001年にアメリカで起きた同時多発テロから有名になったのではないでしょうか。アフガニスタンは、とても危険で治安がとても悪いというイメージが持たれるようになりました。
アフガニスタンと日本は国交が断絶されているわけではありません。どちらかというと、日本とアフガニスタンの仲は悪いとは言えないでしょう。日本はアフガニスタンを金銭面で支援しています。それは教育や治安向上のためです。
アフガニスタンも東日本大震災のときに日本に支援金を送っています。こう見ると、日本人旅行者はアフガニスタンで観光できるのでは?と思う人もいるでしょうが、そこまで甘くはありません。アフガニスタンの実情を見ていきましょう。
アフガニスタンとはどんな国?
アフガニスタンは、南アジアまたは中央アジアに位置する国です。パキスタンやイラン、ウズベキスタンなどが近くにあります。首都はカブールでパシュトー語やダリー語を使っています。
宗教はイスラム教です。イスラム教の中でも過激派が存在しており、非常に危険な行動をとることもあります。そのため、アフガニスタンに対するイメージは怖いとか危ないというものが多いのです。
実際にアフガニスタンには、タリバンという反政府組織が存在しています。反政府組織はイスラム過激派と言われることもあるでしょう。タリバンがあるからこそ治安が安定しないという結果にも繋がっている可能性があります。
イスラム教は危険なのか
イスラム教と聞くと、とても危険なイメージや治安が悪いというイメージがついているのではないでしょうか。そのため、イスラム教を信仰している国は全てが危険だと思ってしまう人もいるでしょう。
しかし、イスラム教事態が危険という認識を持つのは正しいことなのでしょうか。イスラム教を信仰している国には旅行に行く事も観光することもできないのでしょうか。
イスラム教のことをしっかりと理解した上で、アフガニスタンのことについても見ていくことをおすすめします。イスラム教は、全てが危険ではないというのを最初に知っておきましょう。
本来のイスラム教は危険ではない
本来のイスラム教というのは、人々は助け合いながら生きていくことや、平和な社会を築き上げること、人を騙さないこと、危害を加えないことなどのように純粋な教えがあります。
そのため、イスラム教徒というのは心優しい人が多いのです。イスラム教と聞くと悪い印象が強いでしょうが、インドネシアやトルコ、エジプトなどもイスラム教徒が多いと言われています。
十分に旅行も観光もできる国にもイスラム教徒は多くいるのです。イスラム教が危ないというのは、完全な誤解なのです。本来は、危険な宗教ではありません。世界的にもイスラム教徒は多いと言われています。危険じゃないからこそ広まっているのです。
過激派は危険がある
イスラム教は危険ではないと言いましたが、イスラム過激派というのが存在しています。この過激派というのは、少数派でもありますが、テロを起こしたり事件を起こしたりしています。そのため多くの人が犠牲になっています。
そのことから、イスラム教が危ない宗教だという誤解が生じているといってもいいでしょう。過激派による攻撃が多い国は、確かに注意しなければなりません。治安が安定しないことが多いので、過激派がいる国は治安が悪いと判断できるでしょう。
アフガニスタンの現在の治安状況
アフガニスタンの現在の治安について紹介します。2001年頃のアフガニスタンの治安はかなり悪いと言われていましたが、今も治安が悪いままなのでしょうか。
2019年現在のアフガニスタンの治安ですが、外務省はどの地域にも危険レベル4を出しています。つまりは、渡航をやめることと、万が一アフガニスタンにいるのであれば避難することを勧告しているのです。
どんな目的があろうともアフガニスタンに行くことはやめてほしいという注意勧告が出ています。これは、かなり治安が悪いと判断することができるでしょう。行ってしまうと命の危険を感じることに多々遭遇する可能性があるほど治安が悪いと思ってください。
アフガニスタンの治安が悪い注意すべきエリア
アフガニスタンは治安がとても悪いと言われていますが、注意すべきエリアがどこなのかについて見てみましょう。ただ、注意すべきエリアを見たとしても、アフガニスタンはどこも旅行したり観光したりできる場所ではないと思ってください。
アフガニスタンの治安がどれだけ悪いのかここで改めてみておきましょう。特に注意したい場所も頭に入れておいてください。
首都カブール
アフガニスタンで注意すべき地域は、首都のカブールです。カブールは、パキスタンよりの場所にあります。カブールでは、タリバンという反政府武装勢力によるテロや攻撃が起きやすいとされている地域です。
カブールで爆破テロや自爆テロがあったというニュースは何度も聞いたことがあるのではないでしょうか。いつどのタイミングでテロが起きるか分かりません。
首都のカブールがよくテロで狙われているのは、反政府組織によるテロが多いからでしょう。首都をおびやかしたほうがいいと思われているため、カブールは注意を深めないといけない場所です。
【危険度】★★★★★
アフガニスタン全土
アフガニスタンで注意したい場所はアフガニスタン全土です。残念ながら治安が安定している場所はありません。どこに行くにも危険があると思ってください。
アフガニスタンにいる人全てが危険というわけではありません。おそらく、アフガニスタンにいながらいつ何があるか分からないと怖い思いをして暮らしている人もいるでしょう。
アフガニスタンにいる人でさえ危険を感じているため、日本人がいけるようなところではないのです。観光しようとか旅行しようとは間違っても思うべきではないのです。
【危険度】★★★★★
アフガニスタンで起きている危険なこと
アフガニスタンは、かなり治安が悪い場所で、危険が多いと言われています。例えば、どんなことがアフガニスタンでは起きているのでしょうか。
アフガニスタンで起きている危険なことについてここでは見ておきましょう。全世界から危険とか治安が悪いと思われているであろうアフガニスタンですが、その理由が見えてきます。
アフガニスタンの治安の悪さをきちんと把握することと、興味本位でアフガニスタンに近づかないようにするためにも、どんなことが起きているのかは知っておくべきです。
テロが多い
アフガニスタンでは、自爆テロや爆発テロなどのようにテロがとても多いことで知られています。このテロに巻き込まれてしまって命を落としている人もたくさんいるのです。
危険なのは、アフガニスタン内だけで行われているのではないということです。他国に言ってテロをすることもあるので注意が必要な国です。
アフガニスタンでは、人が多い場所を狙ってのテロが多いので、人が集まりやすい首都のカブールが狙われるというのも考えられることでしょう。
アフガニスタン紛争
2001年にアメリカで起きた同時多発テロをきっかけに起きた戦争です。同時多発テロは、イスラム過激派によるものでした。このテロの支援をした国として、アフガニスタンが挙げられたのです。
そのため、アメリカによるアフガニスタンへの空爆が開始されました。これにはイギリスも参加しています。元々は、アメリカ側は同時多発テロの首謀者であるアルカイダという組織の引渡しを求めたところ、応じなかったために行われた戦争です。
このアフガニスタン紛争は2019年現在も終わっていません。今もなお行われていることなのです。
政府庁舎襲撃
アフガニスタンでは、首都カブールにある政府庁舎で銃撃があり、43人もの死者がでました。武装集団による襲撃だったと言われています。
このように銃撃があるのはアフガニスタンでは珍しいことではありません。過激派による襲撃は今も止まるところがないと見たほうがいいでしょう。
また、カブールでの事件です。やはり、カブールはかなり注意しなければならない場所のようです。アフガニスタンでも1番危険が多いのではないでしょうか。
名誉殺人
名誉殺人は、イスラム教の風習でもあります。アフガニスタンでは、名誉殺人を取り入れているというのです。名誉殺人というものは、婚前交渉や婚外交渉を行った女性をその女性の家族が処刑するというものです。
アフガニスタンは、ルールを重んじるところがあり、今でも名誉殺人は行われているのです。文化の違いと言ってしまえばそれまでですが、他の国から見ると、危険な行為に見えてしまうのではないでしょうか。
アフガニスタンへの観光旅行はできないの?
2019年現在のアフガニスタンへの観光旅行はできないと思ってください。アフガニスタンと日本の関係性は決して悪いとは言えませんが、アフガニスタンに行くのは危険です。アフガニスタンは、全土において危険レベル4が設定されているのです。
アフガニスタンに興味があるとしても、絶対に今は観光旅行に行くのはやめておきましょう。ただ、アフガニスタンから日本に来ている留学生はいます。その人たちが危害を加えるということはほぼないでしょう。
アフガニスタンへの偏見は持ってはいけませんが、アフガニスタンへの観光旅行に行くというのはいつか叶えたい夢としても持っておくしかないのです。治安が悪い今は行かないようにしてください。
治安が良くなったら行きたいおすすめスポット3選
もし、アフガニスタンの治安が良くなったら観光に行きたいと思う場所を紹介します。アフガニスタンは危険だとか注意しなければならないという気持ちが強いため、観光スポットにまで目を向けられている人は少ないでしょう。
アフガニスタンの治安が良くなったら、観光旅行したいと思っている人もいるためどんな場所を観光したほうがいいのかスポットをチェックしておきましょう。
アフガニスタンの治安はいつ良くなるのか分かりません。今はまだ治安の改善は期待できないでしょう。ただ、いつか治安が良くなる日のために素敵な観光地は把握しておくべきです。
1.バーミヤン渓谷
バーミヤン渓谷は、世界遺産として認定されています。バーミヤン渓谷には、巨大な仏像があり、それはそれは歴史を感じるものだったのですが、タリバン組織によって破壊されてしまいました。
しかし、それを修復しようとする動きは出ているのです。巨大な仏像は今はなくなっていますが、バーミヤン渓谷自体は素晴らしいものになっています。世界遺産に登録されているというだけで観光する価値があるのではないでしょうか。
もし観光旅行することができるようになったら、見るだけで圧倒されそうなバーミヤン渓谷は外せないスポットでしょう。
2.ブルーモスク
アフガニスタンを観光旅行することができるようになったら、行きたいスポットはブルーモスクです。モスクというと、イスラム教を信仰している国では見ることができるものです。モスクに入りたいという観光客は多いでしょう。
アフガニスタンのブルーモスクは、ブルーのタイルが貼られていてとても美しい姿をしています。とても美しい柄で見る人を圧倒させるような魅力があるでしょう。アフガニスタンはイスラム教への強い信仰があります。
それだけに、ブルーモスクを観光したい人も多いでしょう。万が一旅行できるのなら行きたい場所として人気があります。
3.バンデ・アミール湖
バンデ・アミール湖は、アフガニスタンの仲でも非常に美しい自然を感じられる場所です。とても鮮明な青い湖で、その青さに驚く人はとても多いでしょう。バンデ・アミール湖は、6つの湖からなっています。
6つの湖のうちの1つは枯れてしまっているのですが、陸が多いアフガニスタンで見られる湖はとても美しく、
そして自然のありがたみを感じられる場所でもあるでしょう。
バンデ・アミール湖が観光できるようになると、アフガニスタンの治安も良くなったというのを実感できるでしょう。いつかそんな日が訪れる可能性もあるのです。
アフガニスタンの治安改善を期待しよう!
アフガニスタンは、残念ながら今は旅行観光できるような治安ではありません。世界的に見てもとても危険な場所であると言えるでしょう。ただ、いつまでもアフガニスタンの治安が悪いかと言われるとそれは分からないことです。
そのため、アフガニスタンの治安が改善されることを願っていつか旅行したいと思うことは悪いことではないのです。ただ、今は旅行はできないというだけです。アフガニスタンに行ったらきっと美しいものを沢山見ることができるでしょう。
いつか治安が改善されることを願っておきましょう。10年前は治安が悪くて旅行できなかったのに今では改善されて旅行にいけるようになった国も実際にあります。アフガニスタンもいつかそうなることを祈っておいてください。