大阪の飛田新地の治安は?危ない場所や注意点などを紹介
大阪には飛田新地という「遊び場」があります。この飛田新地はその特殊な環境ゆえに「治安が悪い」「危ない」と言われがちですが実際のところはどうなのでしょうか。飛田新地がどんなところなのか、治安や遊び方、注意点などをご紹介します。
目次
大阪の飛田新地は女性一人では危ない?
あまり詳しいことを知らない人たちのイメージの中にある大阪の「飛田新地」というエリアは「女性一人では危ない」と思われるような治安の悪いエリアだと考えられています。
「歓楽街」、「夜の街」、「風俗街」というような印象を持っている人も多く、そういったところはそれ以外の場所よりも治安が悪い印象があるのは当然ですし、実際に「安全」とまでは言えないでしょう。
ただ、そんなイメージのある飛田新地も今や変わりつつある、すでに変わっているということも言えるのです。飛田新地がどんなところなのか、表向きと実態、治安や遊び方、注意点などを含めてご紹介していきます。
飛田新地ってどんな街なの?
飛田新地という名前を少しでも聞いたことがあれば、そこがどういった場所なのかは噂程度には聞いたことがある人も多いでしょう。
飛田新地があるのは大阪の西成区です。西成区といえば日本の「スラム街」や治安が悪いと言われる「あいりん地区」がある場所です。飛田新地は場所的にもあいりん地区のすぐ隣と言っても良いような位置関係にあります。
あいりん地区では実際に一昔前には暴動なども起こりましたし、住所不定の日雇い労働者、路上生活者などが多くいるエリアです。これを聞くとなおさら飛田新地の治安も悪そうに思えますが、実際のところはどうなのでしょうか。
表向きは料亭や旅館の集まり
飛田新地にはたくさんの「お店」がありますが、これらのお店はすべて表向きは料理店や料亭、旅館として営業しているものとなっています。法律的に必要な営業届もその形で登録しています。
ですので、飛田新地にあるお店は基本的に来店したお客に対して必ず軽食と飲み物を提供しています。料亭としての営業なのでこれは当然ですし、お客が払う代金もそれらに対しての「飲食代」ということになります。
料亭や旅館として料理や飲み物を振る舞って、それに対して客は飲食代金を支払うということです。何も不自然なことはない飲食店とお客とのやり取りと言えるでしょう。
実態は遊郭街
もちろん実態は料亭や旅館ではありません。大阪の飛田新地は大正時代に築かれた「遊郭街」です。男性が女性を買うことを目的としたお店が立ち並ぶ街ということになります。
ただ、1958年に制定された売春防止法によって日本には表向き「遊郭」は存在しませんので、飛田新地でも料理店として営業しているのです。つまりここにいる女性は「仲居さん」のような役割にあたります。
つまり、店側は性的なサービスを提供する義務はありませんし、お客にもそれを受ける権利はないということになります。そこには義務も権利もない「暗黙の了解」で成り立っている社会があるということです。
飛田新地の治安は?
飛田新地は表向きは料亭や旅館として登録されていて、その実情は遊郭ということをご紹介しましたが、そのような土地となると「危ない」、「治安が悪そう」と考えるのが自然なものでしょう。
そういった歓楽街というと東京では歌舞伎町が思い出されますが、やはりあまり治安が良い土地とは言えず、「夜の街」に用がない人は危ないイメージからなるべく近寄らないようにするような土地柄です。
このような印象やイメージがあるので、大阪の飛田新地についても治安が悪く、気軽に近づくのは危ないと思われがちですが、実際のところはどうなのでしょうか。飛田新地の治安状況について見ていきましょう。
暴力団との関係はない
飛田新地でお店を出すためには通称「飛田組合」に参加しなければならず、この飛田組合が飛田新地の治安維持や衛生管理、全体の営業方針などを取り仕切っています。
そして、この飛田組合は治安維持のために反社会的勢力の「徹底排除」を掲げているので、暴力団との関わりはないものとされています。
もちろん他の風俗店や水商売のお店のように「お客」として反社会勢力に属する暴力団関係者なども訪れることはありますが、暴力団が大阪の飛田新地を裏で取り仕切っていたりという関わりはありません。
定期的に警察が巡回している
また、飛田新地は実際の治安とは関係なく「治安が悪いというイメージ」がつきやすい土地柄なので、そういったことを払拭する意味も兼ねて警察による巡回が多く行われています。
1日に数回、「必ず」警察の巡回がありますし、飛田新地の入り口には交番もありますので、警察の目が常に行き届いているような形を作っています。
夜は遊郭ですが、昼間であれば付近の住民が通勤、通学に使っているくらいに治安の維持がしっかりとなされているのです。
付近のあいりん地区の治安は悪い
ただし、先にも少し触れていますが、「飛田新地の隣」と言って良いくらいの位置関係にある「あいりん地区」は未だに治安が良いとは言い切れない部分があります。
一昔前に比べると少しずつ治安がよくなってきてはいますが、住所不定の日雇い労働者や路上生活者がたくさんいる地域になっていて、「危ない雰囲気」が漂っているエリアです。
身分証明がなくとも賃貸契約ができたり、銀行口座を作れたりと、日本のほかの地域の「常識」のようなものが通じない部分があります。「無法地帯」というほどではありませんが、そのような様相があります。
飛田新地の家賃相場
飛田新地は治安維持やイメージ改善に力を入れているので、実際にそれほど危ないことは起きないのですが、あいりん地区と同じ西成区ということもあり、やはり「危ないイメージ」というものはなかなか拭いきれるものではありません。
そういった地域は「人気がない」のでそれは家賃相場にも顕著に現れることになります。大阪で「キタ」や「ミナミ」と言われるようなところのワンルームは平均5.7万前後、3LDKでは17万、18万前後です。
それが飛田新地のある西成区になるとワンルームで3万円、3LDKでも9万円前後と非常に安くなっています。家賃相場などは需要と供給で大きく相場が変わりますので、他の地域との差がよく出ています。
飛田新地での正しい遊び方
飛田新地は「大人の遊び場」です。ですので、訪れた際には大いに遊んで楽しむべきところとなっています。ただ、何も分からない状態だと「どう遊んでいいのか」分からないという場合もあるでしょう。
そこで、飛田新地で遊ぶ場合にはどのように遊ぶのが正しいのか、一連のサービスの流れや料金の相場、お店の営業時間などをご紹介します。
素直に「飛田新地ははじめてだ」と伝えればお店の人が丁寧に教えてくれますが、前もって知っていおいたほうが安心できますので、以下からチェックしてみてください。
一連のサービスの流れ
大阪の飛田新地では「普通の風俗」とは違って、各お店の店先に「おばちゃん」と「姫」が座っているのが特徴です。歩いてそこを通りかかるだけで女性の顔やスタイルなどをある程度確認できてしまいます。
他の風俗のように写真を加工しているものなどに騙されることはありません。そして、このおばちゃんが「勧誘」してくるので、それに頷くなり「遊ぶ」と答えるとお店の中に案内されて、ほどんどは2階の部屋に通される形です。
そこで女性にコースを告げて「料金」を払って大人の時間がスタートするという形になっています。終わったあとは「棒付きの飴」をくれるのがお決まりになっていて、飛田新地で飴をなめている人は「終わった後」の人です。
料金の相場
大阪の飛田新地の料金相場は「高い」です。女性と遊べるところ、普通の風俗でいうところの「高級ソープ並み」の値段になっています。
もちろん場所によっても多少変わってくるのですが、多くの場合は「15分:11,000円」からというところが多いです。20分なら16,000円、30分なら21,000円、45分なら31,000円、60分なら41,000円というくらいの相場です。
相場は高いのですが、女性のレベルも相当なもので、日本国内でも1、2を争うほどの美女揃いです。特に青春通りなら10代~20代の若くキレイな女性がたくさんいます。
お店の営業時間
飛田新地にあるお店の営業時間は店によっても多少は変わってくるものの、ほとんどのお店が昼頃から開き始めて夕方から夜までがピークとなっています。
いちおう10時~24時ということになっている事が多いですが、昼間は閉まっている店も多いので、夕方以降から夜に行くのが良いです。
ちなみにお店が閉まる時間はほとんどが24時で、24時過ぎまで開いているお店はありません。深夜営業はやらない「料亭」や「旅館」なのでそのような形になっているのでしょう。
飛田新地で遊ぶ際の注意点
大阪の飛田新地で遊ぶのであれば最低限守るべき「ルール」があります。基本的に軽いものであれば店先にいる「おばちゃん」に注意される程度ですが、重いものやしつこいものは厳しい制止が入ります。
飛田新地に並んでいるお店は先にもお伝えしたように「飛田組合」にすべてが参加していて、一丸となっている部分もありますから、最低限のルールを守れないようであれば組合の関係者が止めに来るということです。
この人たちのことを「怖い人がくる」と表現するケースもありますが、こういった「夜の街」のセキュリティとして「屈強な男性」を雇うのはそれほど珍しいことではないので、飛田新地でもそうなっているというだけです。
撮影禁止
飛田新地では基本的に写真撮影、動画撮影などの「撮影」全般が禁止されています。これは女性のプライバシー、身バレを防ぐことを目的としているものです。
さきにもお伝えしたとおり飛田新地で働く女性のクオリティは相当高いものとなっていますので、「モデル」をやっていたり、「女優の卵」だったりする女性もいます。そういった女性は身バレを防ぎたいというのもあるでしょう。
飛田新地の場合、他の風俗と違って店先に座っているということもあり、興味本位で撮影されやすいです。他の風俗よりも身バレ、顔バレがしやすいので、そういったモデルなどの女性ではなくとも撮影禁止はプライバシーを守るために必要でしょう。
女性と一緒にいかない
大阪の飛田新地はテレビなどでも取り上げられることもあり、「話題」となることもあります。そしてそれほど危ないエリアでもなく治安が守られていると知ると、特に「お店を利用する」という目的ではなく、ある種の「観光」で訪れる人もいるのです。
その「観光」も男性だけであれば「お店利用の可能性もある」のですが、女性と一緒に行くことはお店側にとっては「冷やかし」でしかありません。
女性と行っても注意されるようなことはないですし、飛田新地のエリアから追い出されるようなこともないですが、「冷たい視線」が集まることになりますし、相手も「仕事」でやっているので、「暗黙のルール」に違反していると考えましょう。
強要などをせずルールを守って遊ぶ
飛田新地で女性と遊ぶのは良いのですが、「お金を払っているから」といってルールを無視した強要などをせずに正しく遊ぶようにしましょう。
特に料金相場が高いので特別なサービスを求めようとする人がいるのですが、ルール違反の強要などを認めるための料金ということではありませんので、この点は注意しましょう。
基本的には料亭内で「キス」「下半身お触り」「ゴムなし」はNGです。強要ではなくお願いすればキスくらいはしてくれる女性も少なくありませんが、ルールを守って正しく、楽しく遊びましょう。
大阪で治安の良い区は?
飛田新地について取り上げていますが、この飛田新地がある西成区は「治安が悪い」として有名で、特にあいりん地区は実情としては治安が良いとは言えない部分があります。
先にもお伝えしているように飛田新地については実は治安維持に力を入れているので治安が悪いということはないのですが、イメージが先行していることと、あいりん地区が同じ西成区内でしかも隣と言えるほどなのでそれも影響しています。
そんな治安の悪い実情とイメージがある西成区ですが、同じ大阪府内で「治安の良い区」はどこになるのでしょうか。以下に取り上げていきます。
此花区
大阪で治安の良い区といえば「此花区」が挙げられます。この此花区は人口の比率対する数字で、大阪府内で一番犯罪率の低い区となっています。
ユニバーサルスタジオジャパンがあったり、埋立地を中心とした新しい土地が多かったり、区の面積が広いわりに人口が少なく人口密度が低かったりと、「良い土地柄」と言えるでしょう。
西淀川区
大阪で治安の良い区といえば「西淀川区」も挙げられるでしょう。淀川の入り口に位置するこの土地はのんびりとした河川公園が多く存在していて「のどか」な雰囲気があります。
それでも「不便な田舎」ということはなく、大阪市へも行きやすいですし、神戸方面にもアクセスが良い、なのにそれほど家賃相場も高くないという住みやすい土地となっています。
飛田新地は法律違反で捕まらないの?
飛田新地で提供しているものの実態は性的サービスであることは間違いありませんが、なぜ売春防止法が制定されたあともこのようなサービスが可能なのでしょうか。
それは、料亭や旅館で仲居さんが料理や飲み物を提供してくれて、その仲居さんと「自由恋愛」するのは誰にも咎めることができないから、という理由になっています。
性的なサービスを提供しているわけではなく、料理を提供していて、そこで仲居さんとお客が恋に落ちて、性的な行為に至っただけということです。こじつけではありますが、そのような構造で成り立っています。
飛田新地は実は治安の良い大人の遊び場
歓楽街や風俗街などはイメージとして治安が悪いというものがありますが、飛田新地はここまでにお伝えしたように治安維持に力を入れているので、危ないと考えられているのはイメージが先行しているだけとなります。
もちろん、夜の街なので色々な人がいますし、お酒に酔っている人も多いので、たとえば「昼間の平和な公園」などと比べたら危ない雰囲気はあるでしょうが、それと比べるのは「野暮」です。
飛田新地の地域全体や組合が治安維持に力を入れてその街の仕組みを守っているのですから、遊ぶ側もルールを守って正しく遊ぶようにしましょう。