フィンランド人の性格や特徴!気質や国民性は?
サンタクロースで馴染みのある北欧の国フィンランド。フィンランド人にはイケメン男性やかわいい女性がたくさんいる事でも知られています。そんなフィンランド人の国民性や顔の特徴、日本と似ていると言われている性格や生活スタイルをご紹介します。
目次
フィンランドってどんな国?
フィンランドと言って真っ先に思いつくものといえば、サンタクロースやオーロラでしょう。その他にも、日本でも長く愛され続けいるムーミンやマリメッコ、独特の空気感で人気を博した映画、かもめ食堂などの挙げられます。
また、社会的には教育水準が世界トップクラスである事や、社会福祉が充実している事から2018年度世界幸福度ランキングで1位を獲得した国としても有名です。
フィンランドの地理
フィンランドはヨーロッパの北東に位置し、西にスウェーデン東はロシアと隣接する「北欧」と呼ばれる地域にあります。北欧というとスカンジナビア半島を思い浮かべると思いますが、正確にはスカンジナビア半島には含まれません。
国土の1/3が北極圏のと聞くと雪に覆われた国を想像しますが、国土70%の森林地帯と6万を超える湖がある「森と湖の国」という別名を持つ自然豊かなの国でもあります。さぞかし大きな国かと思いきや、フィンランドの面積は日本より少し小さいのです。
フィンランドの人口
フィンランドの人口は2018年4月時点で約552万人です。世界ランキングでは196か国中113位と先進国としては人口が少ない国です。
日本の人口は2018年3月の時点で1億2.000万人を超えています。2018年4月時点の東京23区総人口は約950万人なので、フィンランドの人口密度ががいかに小さいかが分かります。
フィンランドの民族
フィンランドを構成する民族の9割りがフィン族と呼ばれる人達です。見た目は北ヨーロッパの他の民族と似ていますが、言語が独特な事からルーツは全く違うと考えられています
。残りの1割りにスウェーデン系フィンランド人、サーミ人と呼ばれるスカンジナビア北部に住む先住民族、ロマと呼ばれる移動型民族の血を引く人達がいます。
フィンランド人の気質・国民性
一般的に北国に住む人たちは無口というイメージがあり、ヨーロッパの中でもフィンランド人は特にシャイで内気な国民性だ、と言われています。
もちろんそれだけではありません。他にあるフィンランド人の気質や国民性はどんなものでしょうか。
夏が大好き
フィンランドの夏は6月から8月の約2ヶ月間と非常に短いです。フィンランド南部にある首都ヘルシンキでは、平均20度〜25度と日本の初夏ほどの気温になります。また、北極圏でしか見られない白夜はフィンランド国内どこでも見られる事ができ、夜遅くまで太陽が出ているため明るいです。
森林と湖が多くあるので、ハイキングやカヌーなどのアウトドアを楽しんだり、湖畔でのんびり過ごしたりします。そして夏は、音楽イベントや芸術祭などのフェスティバルシーズンでもあります。日本人が何度か優勝しているエアギター世界大会も1996年から毎年8月の末にフィンランドで行われています。
そんな季節は短くとも長い夏の1日を、思いっきり楽しむ国民性です。
パーソナルスペースが広い
フィンランド人が内気やシャイな国民性と言われる所以は、このパーソナルスペースが広い事が理由です。他の欧米諸国の人達と違い、初対面の人やさほど親しくない相手には積極的に近づこうとはしません。
しかしそれは、相手の事が嫌いという訳ではありません。相手とのいい距離感を読みながら付き合っていく国民性なのです。なので、仲良くなってしまえばとてもフレンドリーに接します。
正直で礼儀正しい
フィンランド人はパーソナルスペースが広くシャイではありますが、とても正直で実に礼儀正しい国民性を持っています。諸外国と同じように、日本特有の社交辞令は通用しません。そして、フィンランドの特徴的なところはれっきとした「約束」と捉えるところです。
また、日本のように「敢えて聞かない・言わない」という事もありません。疑問に思った事は素直に聞きますし、はっきりと意見を言います。裏表のない国民性なのです。
コーヒーが大好き
コーヒーと言って思い浮かべるのはフランス、イタリア、ブラジルにアメリカでしょう。
しかし意外にもフィンランドは個人のコーヒー消費率は世界トップクラスで、コーヒーが大好きな国民性なのです。
フィンランドでは、労働の条件としてコーヒー休憩を取るよう法律で定められています。
日本のように一人コーヒーブレイクをするのではなく、職場のみんなでコーヒーを飲みながら交流を深めるのです。
フィンランド人男性の性格や特徴
2017年の総務省調べの日本に在留しているフィンランド人は760人で、その内男性は410人です。
同じヨーロッパで最も在留者が多いイギリス人17,200人なので、日本国内でフィンランド人男性に会う機会というのは少ないです。フィンランド人男性の性格のや特徴はどんなものがあるのでしょうか。
言葉は少ないが、穏やかで優しい
個人差はあるにしろ、特徴としてフィンランド人は総じて控えめです。男性に関してもアメリカやイタリアなどのフレンドリーさ、ラテン系の情熱さを表に出す事はありません。
控えめではありますが、包み込むような優しさを持っています。派手さは少ないかもしれませんが、フィンランド人男性はまるで大自然のような人達です。
レディファーストという概念がない
欧米諸国というと、レディファーストが当たり前という印象があります。しかし、男女平等である事で有名なフィンランドではそのような風習はありません。
男性や女性と間ファ得るのではなく、一人の人間として接するのです。日本では、男性が女性に食事をご馳走すると言うのは珍しい事ではないのですが、フィンランド人男性は特別な何かがなければそういった事はしないのです。
身長が高い
実はフィンランドは、男性の世界平均身長ランキングが181cmで世界7位なのです。日本は172cmで51位なのですが、それと比べると10cmも大きいことになります。
一般的に欧米人は背が高く体格がしっかりしていますが、フィンランド人男性の特徴は背が大きく筋肉ムキムキというものではありません。程よく筋肉のついた、男性らしい体格です。
DIYが得意
フィンランドは森林大国なだけに、建築デザインでも有名です。それもあってフィンランド人男性はDIYが得意です。
フィンランドの家庭には「レイキモッキ」という子供用の小さな家があります。そしてそれを作るのはなんとお父さんなのです。日曜大工のレベルを超えています。ちょっとしたものなら作ってしまう、フィンランド人男性はDIY好きなのです。
育児に積極的
イクメンという言葉が日本で浸透してどのくらいになるでしょうか。男女平等であるフィンランドでは、男性も積極的に育児に参加します。
フィンランド人男性の育児休暇取得率は80%以上で、その間の給与も75%程保証されていています。さすが福祉大国フィンランド、国を揚げて男性の育児参加を応援しているのです。
さらに育児休暇以外でも17時の定時に退社をし、子供を保育園に迎えに行きます。最近では、自宅をオフィスにしてしまう人も増えてきています。
フィンランド人女性の性格や特徴
現在日本に在留しているフィンランド女性は、350人と男性に比べ少ないです。男性の特徴を見ていると、女性にとっては生活しやすそうに感じます。その中で暮らしているフィンランド人女性は、どんな性格や特徴があるのでしょうか。
編み物が得意
寒い季節の必須アイテム、ニット。冬生活の長いフィンランドでは、当然のごとく編み物が盛んです。日本でもフィンランドの編み物の本が販売されているほどです。
ソチオリンピックのスノーボード競技決勝で、男性コーチが編み物をしている事で話題になりました。しかし、フィンランドでも編み物の担い手はやはり女性です。電車の待ち時間やカフェで女性が編み物をしているのは、日常の風景です。
ファッションにお金をかけない
マリメッコやイッタラといった、デザイン大国でもあるフィンランド。さぞかし女性もおしゃれには敏感なのだろうと思いきや、そうではないのです。
フィンランドには「醜い人ほど綺麗な服を見せびらかす」ということわざがあり、ファッションに関してはとても堅実です。
しかし、編み物が得意というところから決しておしゃれに興味がない訳ではありません。むしろ自分で作ってしまうほどですから。自然体の自分を楽しむ女性が多いという証です。
愛想がない
女は愛嬌と言われるように、女性は愛嬌があった方が良いとされます。しかし、パーソナルスペースの広いフィンランド人は、女性であっても過度な愛嬌は振りまきません。
一見冷たく思えますが、リラックスしてありのままで接すれば、素敵な笑顔を見せてくれます。フィンランド人女性にとっては、この人との距離感が大事なのです。
経済力がある
フィンランドは、世界で初めて女性に参政権を付与した国です。それにより女性が社会で活躍しキャリアを積んでいて、フィンランド人女性の約80%がフルタイムで働いているのです。
税金などは個人に課せられるため定年まで働く女性がほとんどですが、育児休暇や男性の育児参加という社会保障や家族の協力のもと、安心して働けるのです。
自分の意見をはっきり言う
女性の社会進出が多い事もあってか、はっきりと自分の意見を言うフィンランド人女性はしばしば気が強いと言われます。
しかし、個々を大切にするフィンランドでは大切なコミュニケーションの一つです。また、疑問に思った事も素直に聞きます。これは相手のことをより深く理解するためにするのです。
フィンランド人の顔の特徴
顔だけで出身国を見極めるのは難しいものです。しかしどの国も顔のスタンダードというものはあるものです。フィンランド人の顔の特徴はどんなものでしょうか。
フィンランド人男性の顔
フィンランドを訪れた人の多くが、街で見かける男性にイケメンが多いという感想を持ちます。フィンランド人男性の顔の特徴はほりが深い事ですが、他の北欧の方と比べると顔の形が特徴的です。
一般的に北欧の方は顔が縦に長いのですが、フィンランド人男性は顔が短いです。それにより彫りの深い顔に柔らかさができ、甘いマスクのイケメンというわけではなく、優しい雰囲気で品のあるイケメンになるのです。
それに加え金髪碧眼の率が高いので、隠れたイケメン大国と言われるのです。青い眼だけでなく、グレーといった薄い色の瞳を持つ人も多くいます。そしてフィンランド人男性を一番イケメンにみせているのは、飾らない自然体の姿でしょう。そのままで十分、と思わせるイケメンがフィンランドにはたくさんいます。
フィンランド人女性の顔
イケメンが多いフィンランドには、もちろん美女も多いです。しかし大人っぽい美女ではなく、かわいい美女が多いのです。
顔が短いという特徴は、女性も同じで比較的丸顔に近いです。そこにぱっちり二重のブルーアイとブロンドが加わります。
また、フィンランド人女性は、紫外線が少ない事と水がきれいという好条件により、透き通るような色白の肌を持ち合わせています。フィンランド人女性は、かわいいと思わせる要素をたくさん持っているのです。
日本と似ている?フィンランド人の生活
フィンランド人と日本人の生活には、共通する点が多々あります。それは生活スタイルだけではなく、国民性の類似を思わせます。一見似ても似つかないようなフィンランドと日本。生活のどんなところが似ているのでしょうか。
街やトイレが綺麗
フィンランドはエコ推進国でもあります。街の至る所にゴミ箱が設置されており、リサイクルをするとお金が返ってくるデポジットも盛んです。日本と同じように、「ゴミはゴミ箱へ」というのが生活の中に習慣づいています。
欧州諸国は公共のトイレが一般的には有料です。フィンランドも同じです。しかし、有料にも関わらず入ったら汚かったと思う国が多い中、フィンランドはそう感じる事はほとんどありません。掃除が行き届いており、安心して使うことができます。
裸の付き合いができる
日本人の生活に欠かせないものと言ったらお風呂です。年齢問わず温泉旅行は人気ですし、まだまだ銭湯も根強い人気があります。フィンランドはサウナ発祥の地で、男性も女性もサウナが大好きです。自宅にサウナを設置している家庭も多く、銭湯のような公共のサウナもあります。
ヨーロッパのスパや温泉などは水着着用がルールとなっていますが、日本もフィンランドもサウナは裸で入ります。生活の中で裸の付き合いができる国民性なのです。
現在の日本では希薄になっていますが、銭湯はコミュニケーションの場でした。フィンランドでは、現在もサウナはコミュニケーションの場として愛されています。
電車やバスが定時に来る
海外の方が日本に来られて驚くものの一つが電車やバスの時間が正確である事です。同じように、フィンランドでも電車やバスは定時で到着します。
公共の交通機関が正確というのは、生活する上で大変便利でありがたいものです。しかしそれに慣れてしまっていると、少し遅れただけでも不安になってしまうものです。そういったところに不安を感じてしまうのも、似た国民性でしょう。
水道の水が美味しく飲める
世界で水道水が飲める国は15ヶ国と言われています。日本とフィンランドは水源が豊かであり、水道水を安心して飲むことができます。またフィンランドでは水道水がミネラルウォーターより美味しいと言われており、販売されているミネラルウォーターもほとんどが炭酸水です。
フィンランド人の有名人
フィンランドの有名人と聞くと、ぱっと思い浮かばないかもしれません。そんな事はありません。様々なジャンルで有名人はいらっしゃいます。その中でも馴染みの深い人たちをご紹介します。
トーベ・ヤンソン(画家・小説家)
日本でも人気のあるムーミンで知られているトーベ・ヤンソン。名前からは判りづらいですが女性です。
トーベ・ヤンソンは1914年8月9日にフィンランドのヘルシンキで生まれました。芸術家の両親を持ち、ヘルシンキやストックホルム、パリなどで工芸や美術を学んでいます。
日本では作家のイメージの強いトーベ・ヤンソンですが、フィンランドでは画家としての評価もとても高いのです。作家としては、1966年に国際アンデルセン賞作家賞、1984年にはフィンランド国民文学賞を受賞しています。ムーミンシリーズは1945年に作品が発表されてから1970年まで続いています。
また、1971年には日本でのアニメーション放映の関係で来日もしています。2001年6月27日に86歳でこの世を去りましたが、彼女の作品は今でも世界中で愛され続けています。
キーラ・コルピ(元フィギュアスケート選手)
フィンランド女性はかわいい、という事を世界に見せつけたといっても過言ではない「フィンランドの妖精」と呼ばれている元フィギュアスケート選手、キーラ・コルピ。1988年9月26日生まれで現在29歳です。
生まれはタンペレという、フィンランド南部にある街の出身です。4、5歳の頃にスケートを始め、2006年の欧州選手権、トリノオリンピック、世界選手権と立て続けに活躍をし、そのかわいい容姿と併せて注目を浴びるようになりました。オリンピックフィンランド代表は2006年トリノ、2010年バンクーバーでフィンランド選手権では5回優勝をしています。
スケートの実力もさることながら、その妖精のようにかわいい容姿からモデルを務めたりもしていました。2015年8月27日に引退を発表したが、SNSで変わらぬかわいい姿を見ることができます。
ミカ・ハッキネン(元F1レーサー)
フィンランドは優秀なレーサーが多い事で知られています。このミカ・ハッキネンもフィンランド国内はもとより、日本でも愛されたレーサーの一人です。
1968年9月28日生まれで現在49歳です。ヘルシンキ近郊のヴァンターというフィンランドで4番目に大きい都市で生まれています。6歳の時に乗ったカートに夢中になり、レーサーへの道に進みます。
1991年にアメリカGPでF1デビューを果たします。速さに定評があったミカ・ハッキネンですが優勝を幾度と逃し続けました。初勝利は1997年ヨーロッパGPで、当時としては最遅の初優勝記録でした。2001年の引退までに優勝20回、表彰台へは51回という記録を残しています。
ミカ・ハッキネンの魅力は、スピードある速さに加え人柄の良さがあります。「北欧の貴公子」とも呼ばれ、フェアドライビングをするドライバー信念を持つイケメンです。2008年に別荘が火災に遭ったにも関わらず、「トロフィーを失ったからまたレースしようかな」とジョークを飛ばすようなユーモアもあります。
素朴な人柄は日本人からも愛され、日本のCMにも数多く出演しています。同じフィンランド人レーサーのキミ・ライコネンはイケメンと言われていますが、ミカ・ハッキネンはドライビングスタイルと人柄でさらに上をいくイケメンです。
デザイン大国フィンランド
シンプルな中に洗練さがあり、またかわいいデザインで人気の北欧デザイン。フィンランドのブランドというと、大きな花モチーフのかわいいテキスタイルブランド「Marimekko(マリメッコ)」が浮かびますが、その他にも様々な分野でフィンランドデザインは愛されています。
生活がベースになっているフィンランドデザインは、使い手の生活に溶け込むものばかりです。食器ブランドの「ARABIA(アラビア)」や「iitala(イッタラ)」などは、憧れる方も多いでしょう。
また、Marimekkoと同じテキスタイルブランドの「Finlayson(フィンレイソン)」も、動物柄がとてもかわいいブランドです。
しかし、フィンランドデザインはかわいいだけではありません。近代建築・家具デザインの巨匠と呼ばれる「アルヴァ・アルト」やガラスや陶器の食器のデザインをしていた「カイ・フランク」のデザインは、シンプルですが印象に残る作品を作っています。こちらは男性にも好まれるデザインです。
他にはイケメンなデザインの携帯電話端末を発表していた「NOKIA(ノキア)」。二つ折り携帯電話が主流だった日本でも、NOKIAの携帯電話端末は一部のマニアやおしゃれに敏感な男性が使用していました。2008年に日本の携帯電話市場からは撤退していますが、2011年までは世界シェア1位でした。現在もなお根強い人気を誇っています。
このようにフィンランドでは生活に密接したデザインが多くあります。建築デザインの世界でも注目を浴びているフィンランドは、まさにデザイン大国なのです。
フィンランドは北極圏にある「あたたかい国」
接点が無さそうで、実はとても日本人には馴染みやすい国フィンランド。近年では治安が良く、女性でも安心して観光ができる国として人気が高まっています。また、ムーミンやマリメッコを始めとしたかわいいものや、コーヒー大国ならではのおしゃれなカフェも魅力の一つです。
そして何より生活スタイルや国民性も日本と似たところが多い事もあり、日本から移住している人も増えています。人と人との距離感の中にある優しさ、温もりのある家具清潔な街並み。海外旅行に慣れていない方でも自然と溶け込めるはずです。
北極圏内にあるフィンランドはとても遠く感じますが、成田空港から直行便で10時間30分とニューヨークへ行くより短く、意外と近い国なのです。人と大自然が織り成す「あたたかい国」フィンランドへ、是非足を運んでみて下さい。