3分間スピーチのネタやテーマ！例文や構成作りのコツとは？

朝礼や仕事で「3分間スピーチ」をしなければならない場面は時折やってきます。しかし、急に話そうと思っても、3分間という時間は案外短かったり、長かったりと中途半端に感じることもあるのではないでしょうか。

「3分間スピーチは嫌い！」「人前で話すのは緊張するし、スピーチって何について話せばいいの？」そう感じる方も多いかと思います。

しかし、3分間スピーチの腕を磨くと、情報の取捨選択やスマートに仕事の報連相でき、プレゼンにも役立つようになります。

また、内容だけではなく話し方などから人となりが相手に伝わるので、実は自己紹介としても有用なツールなのです。

「この人になら仕事を任せられるなら話し方次第では、そんな印象を相手に与えることもできるのです。ここでは、3分間スピーチで好印象を与える方法、必要な文字数の目安と話の構成、ネタやコツ、例文を挙げています。3分間スピーチを克服して、仕事のできる自分をアピールしましょう！

3分間スピーチとは、名前の通り3分間で行うスピーチです。小学校の朝礼で行っている場所もあるようです。仕事をしている方は、会社の朝礼等で「3分間スピーチ」に出会ったという方も多いのではないでしょうか。

「そもそも、3分間スピーチって何のためにやるの？」そんな疑問をお持ちの方もいるでしょう。人前で度胸をつけるため、話す能力をつけるため、色々考えつくものはあるけど、決定打に欠けますよね。

何のために3分間という微妙な時間でスピーチするのでしょうか？しゃべる文字数等は事前に考えておくべきです

実は、3分間スピーチは仕事を行う上でも重要な能力、プレゼン力の向上にもつながります！3分間で何文字数話せるかが重要です。

3分間スピーチの腕を磨くと、話題を構成する能力、情報の取捨選択能力、人の前で話す能力が身に付きます。仕事で重要なプレゼンで必要な能力が身につく、絶好の機会なのです！

仕事で行うプレゼンは、営業マンが行う対企業のものだけではありません。上司への申告や、提案、紹介など、仕事を行う上では誰もが必要な能力です。

プレゼンやスピーチが苦手な人は、つい自信なさげに話してしまいます。目的がうまく伝わらず、もだもだと色々な事を言ってみては、話の要点がどんどんズレて…そんな経験のある方も多いのではないでしょうか？

反面、仕事のできる人は、自分の目的もスマートに相手に伝えることができるのでコミュニケーションも円滑に進みます。

実はそれは3分間スピーチで培われる、目的をはっきり伝える「構成力」「話し方のコツ」などが関わってくるのです。

つまり、3分間スピーチをやっていけば、コミュニケーションが円滑になり、仕事ができる人間になれるのです！是非、苦手な3分間スピーチを克服して、仕事のできる自分づくりに役立てましょう。

3分間スピーチではコツを踏まえておくことも大事ですが、準備をすることも重要です。突発的な場面でない限り、3分間スピーチは当番制などであらかじめ決まっているものです。

事前準備をしっかり行い、3分間スピーチ当日に備えましょう。

3分間は案外長いようで短い時間です。スピーチのネタはひとつに絞るようにしましょう。

日常でおきたちょっとしたこと、映画や本の内容、仕事のことなど、ネタはあちこちに転がっています。ふと気づいたときに手帳やメモ帳に書き留めておいて、スピーチに役立てるように準備しておきましょう。

3分間スピーチのネタの案については、下でも記載していますので、是非参考にしてみてください。

肝心の3分間スピーチの構成について考えていきましょう。自分の目的を的確に相手に伝えられる構成とは、どのようなものでしょうか。

たくさん言いたいことを詰め込んでしまうと、3分間では足りなくなってしまいますし、あんまり簡潔な構成にしてしまうと、時間が余ってしまいます。

3分間という時間は、聞く側にとっても長かったり、案外短かったりします。的確に話の目的やテーマを伝えるためには、話す速度もコツが必要です。

たくさん話そうと焦って早口になってしまうと、緊張しているように見えたり、せっかちな印象を持たれることもあります。また、スピーチの目的やテーマが分かりにくくなってしまいます。

あらかじめ3分間で話せるテーマのスピーチを事前準備しておきましょう。

それでは、3分間スピーチで話すのに妥当な「文字数」はどのくらいでしょうか？一般的に、人が１分間に話すことができる文字数は、２５０字前後が目安です。つまり、３分なら文字数にして７５０字です。早めに話したとしても、文字数は900文字くらいなので、400字詰め原稿用紙で2枚分程度の文字数でいいのです。

ですが、これはあくまで目安の文字数です。自分の話すスピードを考えながら、文字数を調整し、構成してみましょう。

構成のコツは1分ごとにテーマを決めることです。例えば、1分毎に「過去」「現在」「未来」と話を構成するのも良いでしょう。「序文」「本論」「結論」で構成するのも良いです。

つまり、テーマを1分間に文字数にして250文字程度、これを3回行うことになります。3分間を1分毎に分割することで時間配分やペースが掴みやすい指標になり、練習もしやすくなります。

短いようで長い3分間、きっちりとテーマと時間配分を決め、事前練習に取り組みましょう。

それでは、3分間スピーチのネタとはどんなものがあるでしょうか。以下にスピーチのネタ例を挙げていきます。自分で「構成しやすい」と思えるネタを選択することで、3分間スピーチの内容は無限に広がっていきます。

例文も下の方に掲載いたしますので、ぜひ参考にしてみてください！

例えば、「自分とAさんは同じ仕事をしているのに、Aさんの方が仕事が早くて丁寧なのはこんな違いがあった」など、特定の人をテーマにするのも良いでしょう。

仕事での話は全員と共有しやすく、朝礼などでとても話しやすいテーマです。

仕事のコツなどがあればそれを紹介することで、聴衆のモチベーションアップにつながり、自分への印象もアップします。

また、仕事の話は、スピーチの目的を「これからの自分の向上」にすることで、「仕事をがんばるぞ」という良い印象を持ってもらいやすくなります。

無難なニュースのネタはスポーツでしょう。ワールドカップやオリンピック、野球やサッカーのリーグ戦の感想についてスピーチを構成します。もしくは、応援している選手やチームがいれば、その魅力を伝えてみるのも良いです。

ただ、ニュースは話題になっているものであれば取り上げやすいですが、触れない方が良いジャンルもあるのでご注意ください。宗教や政治は信条が人それぞれにあるので、あまりテーマにはしない方が良いです。

目的を「興奮や感動を伝える」ことにすれば、聴衆に、感情が豊かな印象を持ってもらえるかもしれません。そうすれば仕事上でのコミュニケーションがより円滑になっていくでしょう。

最近行った旅行でなくとも、過去に家族や友人で行った旅行の思い出についてスピーチするのも良いでしょう。

思い出をたくさん詰め込みすぎると文字数をオーバーしてしまうので、旅行の思い出の中でも、訪れた景勝地やハプニング、学んだことをテーマにしてスピーチしてみましょう。

コツは起承転結を意識して文章に起こすことです。

忘れものをしてしまった、お店で面白い店員さんに会ったなど、日常のなかにネタはたくさん転がっています。

日常をテーマにする際は、寄り道をたくさんして、ネタを探してみるのもよいかもしれません。

好きな事について語るときは、口もよく回るものです。料理、手芸、散歩、カメラ、スポーツ…好きなものをテーマとして紹介し、どこが好きかなど、深く掘り下げることでどんどん言葉が出てくるでしょう。

ただ、あまり多くのことを語っては3分間を過ぎてしまいます。ここで必要なのは情報の取捨選択です。

目的を「聴衆に興味をもってもらう」「そんな世界がある事を知ってもらう」にすると、何を話したら聴衆の気が引けるか、必要な情報の絞り込みがしやすくなります。また、あらかじめ自分のペースで喋ることができる文字数を把握しておくことも重要です。

目安の文字数に注意しながら、自分の趣味のプレゼンを作りましょう。

最近見知った雑学を披露するのもネタを作るコツのひとつ。普段から、疑問に思ったことを手帳にメモしておき、後で調べるのも雑学を調べるきっかけになります。

「昆布は海の中でも出汁が出ているのか？」「頓珍漢とはいったい何が語源なんだ？」など、一見ふざけたような疑問でも、掘り下げていくと案外深いものが出てくるかもしれません。

スピーチの目的を「聴衆のためになる」「聴衆を楽しませる」にするのも良いでしょう。
緊張した聴衆が朗らかにスピーチを聞いてくれることで、自分の緊張も解れてくれるかもしれません。

日常的に映画や本でネタを蓄積することはとても重要です。特に本などで文章に慣れ親しんでいると、文章も浮かびやすいです。

本や映画をネタとして扱うときは、感想や紹介をテーマにしてスピーチを構成します。「どうして観よう(読もう)とおもったのか」からはじまり、「著者(監督)のどこがよかったのか」「心に残ったワンシーン」、「感想」などを3分間スピーチにしてみましょう。

場合によっては、テーマを「聴衆も観たく(読みたく)なるようなスピーチ」にしてみたり、「聴衆が作品の一部に触れた気分になれるスピーチ」に設定すると、より目的がはっきりして構成しやすくなるかもしれません。

また、ひたすらあらすじを述べると目安の文字数をあっという間にオーバーしてしまいます。あらすじはできるだけ簡潔にまとめておきましょう。

読書をテーマにした例文を下に載せているのでそちらも参考にしてください。

それでは、実際に800字程度でまとめた例文を見てみましょう。話すスピードによって字数を削ったり、増やしたりして、3分ピッタリになるようにしましょう。

例文は季節のことや、すぐに読める本について記載しています。例文はあくまで例文ですので、自分の言葉として発せられるよう、適宜変更・改変しながら、じっくり練習しておきましょう。

この例文は、季節の用語を書き換えるだけで応用が効きやすい例文です。季節にはたくさんの言い方がありますので、その季節に合わせて自分の感じたことを織り交ぜながら、自分の言葉になるよう事前練習しておきましょう。

最近めっきり寒くなってきました。ついこの間まで半袖で街を歩いていたというのに、気づけば上着が必要な程です。

病院ではインフルエンザの予防接種を始めたそうで、季節の移り変わりを感じます。10月8日から22日は、寒い露とかいて寒露(かんろ)という節にあたるそうです。夜が長くなり、露が冷たくなるからこの名がつたそうです。

さらに七十二候(しちじゅうにこう)では「こうがんきたる」「きくのはなひらく」「きりぎりすとにあり」という風に呼ばれる季節だとのことです。

「こうがんきたる」とは、雁(がん)が飛来し始めること、「きくのはなひらく」とは、そのままの意味で、菊の花が開く時期、「きりぎりすとにあり」とは、きりぎりすが扉のあたりで鳴き出す頃を言うそうです。

七十二候は見ているだけでも季節を感じる言葉やうつくしい情景が思い返せるものがあり、読んでいてとても楽しいものです。

もとは中国発祥のものを日本の気候に合わせて改変したものだそうです。花や動物の移り変わりをつぶさに観察し、その変化を楽しみ文字に起こすのは、なかなか風流なものを感じさせます。ですが、四季の移ろいをそこまで感情豊かに表せる心の余裕は、現代ではすっかり少なくなってしまったのかなとも思いました。

そういうのも、この七十二候も、このスピーチの準備のためにスマホで検索したのが知るきっかけでした。

スマホは便利ですが、この豊かな七十二候の言葉の前では、なんだか味気なく感じてしまいました。私は雁の群れも、菊の花も、きりぎりすも、今年はまだ見ていませんでした。

昔はよかったと言うつもりはありませんが、たまにはそういった季節の変わりをぼんやりと楽しむのも、休日の過ごし方の一つかもしれないと思いました。これからは「しもはじめてふる」で霜が降り始める時期だそうです。寒さと風邪に気を付けながら、休日には自然の中を散歩したいと思います。ありがとうございました。

この例文は、小泉八雲の「夜光虫」についての感想を述べたものです。著作権が切れていることと短文なため、手軽に読むことができます。

このような短文の小説・随筆は実はたくさんありますので、探してみながら感想をスピーチにまとめてみましょう。

先日、小泉八雲の「夜光虫」を読みました。小泉八雲は「耳なし芳一」だけ昔、国語の教科書で読んだことがあるきりでした。小泉八雲は、120年ほど前に来日したアメリカの新聞記者だったそうです。来日後に記者の契約を破棄し、その後日本に永住したとのことです。

私は、「耳なし芳一」を考えるほどの人なのだから、相当日本に傾倒した人物だったのだろうと今までなんとなく思っていました。ですが、「耳なし芳一」とは、元から日本に伝わる物語だそうで、小泉八雲はそれを再び話におこしたのだそうです。そのことを知り、八雲自身の話が読みたくなり、今回「夜光虫」を読むに至りました。

「夜光虫」は、短いながらも、とても美しい話でした。夜空にきらめく星々と、波に揺すられて輝く美しい燐光の夜光虫がないまぜになり、やがて生命は流れてきて消えていく。そういった輪廻万象が色彩として目の裏に浮かんでくるような、独特の世界観に基づいたお話でした。「耳なし芳一」とは、当たり前ですが全く違う印象です。

私は読み終わったあと、目の前にちかちかと光る星が見えるようで、しばらく呆然としてしまいました。小泉八雲の来歴を踏まえて読んでみると、東洋の浜辺で一人立つ、白人の姿が思い浮かばれました。ギリシャで生まれ、渡米し、日本で終生を過ごした彼にとって、この日本の海は神秘の源のように見えたのでしょうか。

私が浜辺で夜の海を見ても、彼のように世界の大きさや神秘を感じることはできませんでした。しかし、この夜光虫を読んだことで、これからは別の思いも生まれるように思います。これまで知った気になっていた文豪達の作品も、改めて読んでみたいと強く思いました。

小泉八雲の作品は、著作権が切れているため、青空文庫という有志によるウェブサイトで公開されています。おすすめの作品でしたので、興味を持たれたら是非読んでみてください。ありがとうございました。

新入社員の方が3分間スピーチする際は、特別注意しなければならない点があります。
それは、聞いている人があなたの事を何も知らないことです。

自己紹介なので当たり前のことですが、ここは注意すべき重大な点なのです。学生時代はあなたのことを知っている前提で話すことのできる友人との会話が主流でしたが、3分間スピーチでは立場が違うため、「いつもと同じように話そう」とすると、相手にきちんと自己紹介できないことがあります。

「相手の立場になって話す」このコツを踏まえた上でスピーチに臨みましょう、

話すのは、自分のことについて話すようにしましょう。趣味や生い立ち、自分の事をよりよくわかってもらえるようなスピーチのテーマを選択します。

ニュースなど世間の話題に触れるのも良いですが、それであればなるべく自分の主観を入れて、自分がどういった考え方をしているのかを相手にわかってもらいましょう。

「この人はこんな人なんだな」ということが相手にわかれば大成功です。

また、あまり型にはまらず、新入社員ならではの視線でスピーチしてみるのも良いでしょう。新入社員だからこそ見える視点もあります。

新入社員なのですから、偉大なことやすごいことを言う必要はありません。必要以上に身構えず、自分の思ったことや感じたことを3分間スピーチにしてみましょう。

元気はつらつと大きな声でスピーチするだけでも、新鮮な風を吹き込めます。

スピーチのテーマや構成も大事ですが、同じくらいに大事なのは「用意」と「話し方」です。事前準備や練習によって、スピーチの目的が聴衆に伝わりやすくなります。

「用意」と「話し方」のコツを押さえて、スピーチにのぞみましょう。

3分間スピーチの内容を頭にすべて叩きこもうとすると、忘れてしまったり、その内容を追うあまり空読みになってしまうかもしれません。あらかじめ、スピーチの内容を手元に置いておくことで安心感も生まれます。

ただ、メモをみすぎて聴衆に目を向けずにいると、消極的な印象を与えてしまうかもしれません。なるべく前を見ながらスピーチしましょう。

小さな声のスピーチは、聴衆に聞き取りにくいだけではなく、自信がない人という印象を与えてしまいます。仕事を行う上では非常に避けたい印象ですよね。声の大きさのコツは、小さくなりすぎないこと。聴衆全員に聞こえるよう、大きな声を出しましょう。

姿勢を正してビシッと立つ事も大事ですが、ジェスチャーを加えることもコツの一つです。腕を伸ばしたり、指を使うことでボディランゲージが成立します。

また、視線を聴衆に向けたり、特定の人を見るなどすることで、より目的がはっきり伝わることもあります。

体を大きく動かすことは、自信や行動力がある印象を与えますので、仕事にもかなり影響してきます。

棒立ちでスピーチしたり、原稿をじっと見ながらスピーチするのでは、緊張が相手にも伝わってしまいます。柔軟に体を動かして、聴衆とボディランゲージで会話しましょう。

3分間スピーチのネタをしっかり考えていても、言葉に詰まったり、忘れてしまうこともままあります。ですが、あまり気合を入れすぎないようにしましょう。大事なのは、スピーチの締めをしっかりと終えること。

目的をしっかりと伝えることさえできれば、3分間スピーチは成功です。終わりよければ全てよし、と言いますが、要は相手に目的が伝われば良いのです。

あまり根を詰めすぎず、リラックスした朗らかな口調で3分間スピーチに臨みましょう。