トリガーハッピーの意味とは?射撃に集中しすぎる状態に陥る原因は?

トリガーハッピーという言葉が近年注目されるようになりました。トリガーハッピーとは射撃に集中しすぎる状態を意味しますが、執着する人間を比喩する場合にも使用されます。トリガーハッピーとは?、その意味、その状態、陥る人の特徴、陥る原因など説明していきます。

トリガーハッピーの意味とは?射撃に集中しすぎる状態に陥る原因は?のイメージ

目次

  1. 1トリガーハッピーってどういう状態?
  2. 2トリガーハッピーの意味とは?
  3. 3トリガーハッピー状態に陥る人の特徴
  4. 4トリガーハッピー状態に陥る原因
  5. 5トリガーハッピーの危険性
  6. 6トリガーハッピー状態にならないためには?
  7. 7銃と人・人は銃を持つうえで知識や心構えが必要です
  8. 8トリガーハッピーを見直しましょう

トリガーハッピーってどういう状態?

トリガーの意味とは銃の引き金のことです。トリガーハッピーとは、トリガーを引くこと、とりわけ連射することで思考が幸福な状態になり、それ故に射撃に集中し過ぎてしまう状態を指します。トリガーハッピーになってしまうとターゲットに当たるかどうかより、連射するということ自体が目的となり、本人にとっては意味のあることなのです。

トリガーハッピーの意味とは?

現在の日本では、実際に銃を持つ機会はほとんどありません。しかし、それとは別にサバイバルゲームなどで身近に、トリガーハッピーになるケースが多々あります。

トリガーハッピーの意味とは、射撃するときの音や振動などにより、思考が停止してしまい必要もない物に対し必要以上に射撃、特に連射を異常なまでに続けてしまう行為などの状態を意味します。

トリガーハッピー状態に陥る人の特徴

トリガーハッピー状態に陥る人は実際に、射撃・連射の音や振動により思考回路が正常に機能していない、または停止してしまっていたり、普段から使い慣れていない銃火器に造詣が深かったり、射撃に対し異常なまでの快楽を感じていたり、何か不都合なことがあると、拳銃を持ち出してそれで物事を解決しようとしたりする傾向があります。

トリガーハッピーに陥りやすい意味として、それらの人に共通するのは思考に銃が関与しているということです。

思考が停止し上官の命令や状況の変化に気づけない人

射撃・連射により、思考が停止してしまって、上官の命令や状況の変化に気づけず、標的に向かってただ連射を続けてしまう結果になります。

例えば、「死体撃ち」に代表されるように、意味のない連射を続けてしまうこともあります。「死体撃ち」とは倒した相手に対してさらに銃撃を加える事!思考が銃の連射以外になくなるという危険な状態になるのです。

銃火器を異常に好み思考の大半を銃が占めている人

日本ではないことですが、銃火器に異常に詳しく収入の大半を銃の購入に充てていたりする人もトリガーハッピーと言えるでしょう。収入の大半=思考の大半が生活を占めていると言えます。銃を磨くことが楽しみであったり、銃火器の専門雑誌を購読するなどに意味を見出すという特徴もあります。

銃を撃つことで思考が満たされる人

射撃狂とも言われるように、毎秒数千発が発射されるような銃を好み、とにかく連射する人のことを侮蔑的にトリガーハッピーと呼んだりもします。連射することで思考が幸福状態になり、満たされるのです。

連射することが目的ですから、一発当たりの命中率は低いのが一般的です。連射する事に意味があり、ターゲットに当たったかどうかは、にの次なのです。

問題が起こったら銃を取り出す思考を持っている人

ちょっとした問題でもすぐに銃を取り出しそれで解決しようとする人のことも、トリガーハッピーと呼んだりします。映画「ダーティーハリー」に影響された人が陥りやすい思考であることから、「ダーティーハリー症候群」と呼ばれ、アメリカで社会問題になりました。

トリガーハッピー状態に陥る原因

日本では銃を持つ機会は滅多にないため、サバイバルゲームにおいてのトリガーハッピーに陥る原因を探ってみました。代表的な例を上げると日本ではエアーガンは誰にでも購入がたやすい為にサバイバルゲームにおいてトリガーハッピーの思考になることがたやすい状態にあります。

その原因には、人間の思考を揺さぶるマシンガンタイプの銃の特徴がありました。その特徴を把握したうえでサバイバルゲームをするのとしないのとでは大きな違いがあります。トリガーハッピーに陥らないためにも原因はきちんと把握しておきましょう。

射撃の音が正常な思考を奪っていきます

実際の銃を打つ際、発砲音が鳴り響きます。いわゆる「銃声」です。その銃声がトリガーハッピーの大きな原因の一つです。人が思わず耳を抑えてしまう音の大きさが130デシベル以上だとしたら、銃声は150デシベル以上の音の大きさがあります。

人が正常な思考を持っていても、大きな音が等間隔で鳴り響き続けると、次第にその思考は狂わされていきます。結果、トリガーハッピーとなり、銃の連射をやめることが出来ない状態に陥るのです。

射撃の振動は音と並び正常な思考を麻痺させていきます

トリガーハッピーにさせる大きな原因に、音と並んで振動があります。日本でも購入可能なエアーガン、特に「ブローバックタイプ」のエアーマシンガンは本物そっくりな射撃感があり、射撃時には必ず激しい振動が生じます。それは、サバイバルゲーム用の銃でも同じこと。

エアーガンを打つたびに手には一定の衝撃が伝わってくるものです。この振動も音と同じく人の正常な思考を麻痺させていきます。この場合も音が正常な思考を奪って行くのと同じであると同時に、音との相乗作用で結果的にトリガーハッピー状態になるのです。

憶測による射撃の音はトリガーハッピーの入り口

敵から身を隠して、物陰から銃身だけを出して敵がいそうな場所に、憶測で射撃するのもトリガーハッピーを招きます。憶測で射撃すると、敵に命中したかどうかわからず、味方を撃ってしまう危険性もあります。なおかつ、連射をやめるタイミングもわからないため、音や振動によるトリガーハッピーになりやすいのです。

トリガーハッピーの危険性

トリガーハッピーは、思考が連射に支配されているため、状況判断が出来ず味方や自分を危険にさらしたり、実生活においては死傷者を出したりするケースもあります。自分だけでなく人をも巻き込むその危険性について、細かく見ていきましょう。

大事な場面で弾薬が切れたり銃が故障したりします

無駄に連射するため、弾薬が切れたり、銃の過熱により故障を招いて、いざ必要となったときに銃が使えないという危険にさらされることになります。サバイバルゲームならまだいいのですが、実際の軍隊なら生死を分かつ大問題です。

味方を背中から撃ってしまいます

チームで行動する場合、トリガーハッピーは非常に危険です。例えば、味方の進行に気づかずに味方を背中から撃ってしまいます。原因は状況の判断が出来ていないことが原因です。冷静に思考が働いていない為、連射の音や振動によって、正常でなくなっているのです。

銃で物事を解決しようとした結果、人を傷つけてしまいます

特にアメリカにおいてですが、何かもめごとがあったときにとっさに銃を持ち出して威嚇したり、威嚇にとどまらず射撃して死傷者を出すケースが銃社会で多いようです。原因として銃の所有を認められていることもありますが、安易に物事を解決しようとする思考も原因の一つだと思います。

日本に置いても銃火器の所持の許可がある方は一度考え方を見直す必要があるかもしれません。

トリガーハッピー状態にならないためには?

銃は一つのツールであり、ツールに支配されてはいけないということをまずよく覚えておくことが大事でしょう。その上で具体的にどのようにしてトリガーハッピーを防ぐか、3例あげてみました。もし、これからサバイバルゲームを始めようとしている方など、参考にしていただければと思います。

バースト射撃によってトリガハッピーを予防しましょう

サバイバルゲームでのトリガーハッピーの予防法です。バースト射撃とは、一度引き金を引くと数発発射されたのち、発射が自動的に止まるというものです。連射が延々と続きませんから、トリガーハッピーの予防になります。

いったん連射が止むことにより、音や振動によって正常ではなくなりかけていた思考が元の状態に引き戻されるわけです。

ターゲットの様子をよく観察してみましょう

軍隊においてもサバイバルゲームにおいても、初心者は「手ごたえ」を感じにくいもの。そんなときは一時発砲を中止し、ターゲットの様子をよく確認しましょう。この段階を踏むことでトリガーハッピーになる可能性はぐっと低くなります。一時冷静に状況を見るという冷却期間が設けられるためです。

銃は厳重に保管しましょう

些細なトラブルで銃を持ち出し誤って死傷者を出す前に、銃を手軽に取り出せない場所に保管しましょう。アメリカのドラマなどを見ていると、引き出しに無造作に銃が入れてあったり、車のダッシュボードに銃が入れてあったり、それが普通といった具合ですが、日本では考えられないことです。

日本では銃と弾は別々に保管するように法律で義務付けられています。銃はガンラックなる鍵付きケースに厳重に保管します。銃による死傷者を減らすためにも、銃の保管方法は大事だと言えるでしょう。

銃と人・人は銃を持つうえで知識や心構えが必要です

トリガーハッピーは思考を銃に支配されている状態です。先にも書きましたが、銃は一つのツールに過ぎず、人がそれを操るのであり、ツールに、つまり銃に操られてしまってはいけません。その結果は最悪な場合死者を出してしまうという事につながり決して人にとって良いものではないからです。

しかし、銃をうまく使うことにより、凶悪犯やテロリストなど、反社会的な行動をする人間に対して制裁・抑制を加えることが出来るのも事実です。使い道を心得、訓練を積んだ人が銃を持つことは社会の秩序を守る上で必要なことと言えるでしょう。

サバイバルゲームでは?

サバイバルゲームにおいては、上級者の指導のもと、サバイバルゲームのチームに参加し、正しい手順を踏んでステップアップしていくべきかと思います。サバイバルゲームにおいて、日本では、エアーガンに対しても法律があり、エアーガンの威力を測定する弾速計と呼ばれる計測器もあります。

日本ではエアーガンにおいて「ジュール」を測定し、必要以上の威力(殺傷能力)があると、エアーガンでも銃刀法違反になります。安全なサバイバルゲームをする場合はまず試合を開始する前にレギュレーションのチェックをするとともに、威力の測定は必要不可欠です。

サバイバルゲームでの測定・計算式

「ジュール」(J)とは?直径6.00mmBB弾の初速の事をいいます。
計算式は、J=初速×初速×弾頭重量÷2000で最後の単位はグラムという事になります。
日本の法律により、※平成18年8月21日に施行された銃刀法改正により、6.00mmBB弾で0.98J相当以上のものを準空気銃と定め、 所持が禁止されました。

一般的に販売されている精密BB弾でも実際は少し小さい弾で測定すると、0.97J以下の物が主流です。特に古いタイプのエアーガンを所持しているのなら、ショップ又は購入店で一度威力を測定してみるのもいいかもしれません。万が一威力が高い場合は分解し破棄するなど安全対策が必要です。

サバイバルゲームで絶対に守るべき心得

サバイバルゲームを楽しみたいのならば、以上のような知識とマナーを身につけることも必要です。ただ、銃を撃ちたいという願望だけではサバイバルゲームには参加することはできませんし、チームに参加したとしてもトリガーハッピーになりやすいと言えるでしょう。

トリガーハッピーに陥らないためにはどうすればよいか、ここでもすこし触れましたが、サバイバルゲームの上級者はより良い指導者となってくれることでしょう。

銃の魅力と持つべき人の定義

村上龍氏が「愛と幻想のファシズム」で銃について書いていたので簡略にその内容を書きます。銃は人を殺せる道具です。ですから、人が銃を初めて持った時、その音と振動に気持ちが悪くなることがあります。知らず知らずのうちにこれは人を殺せる道具だと、音や振動が教えてくれるのです。

そこに恐怖が生まれたとき人は気持ち悪くなります。しかし、気持ち悪くならない人もいます。なぜならその人は興奮しているからです。恐怖に勝てるのは興奮だけなのです。興奮が銃を持つことを容易にしたとしても、そこに冷静さがない限り、トリガーハッピーになってしまいます。

状況を正しく判断する冷静さ、重たい銃を持ち続ける体力、自然のことや天候に関する知識、銃や言語などの知性を持ち合わせた人が、真に銃を持つ意味のある人と言えるでしょう。

村上 龍のプロフィール

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本名 村上 龍(むらかみ りゅう)
生年月日 1952年2月19日生まれ
現在の年齢(2018年現在) 66歳
出身地 長崎県佐世保市
活動内容 小説家・映画監督

「愛と幻想のファシズム 」(あいとげんそうのファシズム)は、村上龍の政治経済小説です。「週刊現代」に1984年1月から1986年3月まで連載され、単行本は講談社から1987年に出版されました。1990年には文庫化されています。

現在コチラの本は「愛と幻想のファシズム」(上巻)(下巻)ともにAmazonにて購入可能です。興味のある方は一度読んで見るのもいいかもしれません。参考価格は¥880となってます。

トリガーハッピーを見直しましょう

連射して得る幸福感は一時のものです。傍から見ていたら滑稽です。射撃の真に上手な人は一発の弾で2つの獲物を射抜くと言われています。トリガーハッピーは射撃の真の意味から離れ、連射の音や振動が原因となって、正常な思考が出来なくなっているだけなのです。

銃社会アメリカでは、トリガーハッピーは連射とは関係なく、銃による犯罪が日本より格段に多いですが、原因はその規制の緩さにあるでしょう。持つ人がトリガーハッピーになってしまう確率も高くなってしまうのも仕方がないと言えばそうかもしれませんが、そういった社会の仕組みそのものをもう一度見直す必要があるのではないでしょうか。

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