当て馬の意味や使い方とは?当て馬にされる人の特徴や恋愛の意味も紹介

「当て馬」という言葉はよく聞くけれど、意味はよくわかっていないということはないでしょうか。聞いたことはあるけれど、知らない言葉は結構あるものです。今回は当て馬の言葉の意味や使い方と、当て馬にされる人の特徴を紹介します。あなたは当て馬にされていませんか?

当て馬の意味や使い方とは?当て馬にされる人の特徴や恋愛の意味も紹介のイメージ

目次

  1. 1当て馬の意味とは?
  2. 2当て馬の使い方の例文
  3. 3当て馬にされる人の特徴【性格編】
  4. 4当て馬にされる人の特徴【行動・態度編】
  5. 5恋愛における当て馬の意味とは?
  6. 6当て馬という言葉を使う場面
  7. 7当て馬にされないようにする方法
  8. 8【番外編】競馬でも当て馬という言葉は用いられる
  9. 9【番外編】Boys Loveでも当て馬という言葉は用いられる
  10. 10利用される当て馬にはならないように!

当て馬の意味とは?

「また、当て馬にされてしまった」なんて言葉を聞いたことがあるかもしれません。ニュアンス的には、よくない言葉である「当て馬」ですが、どういう意味の言葉かご存知でしょうか。

今回は当て馬の言葉の意味や使い方から、当て馬にされてしまう人の特徴、さらに当て馬にされないための方法を紹介していきます。

当て馬にされない人になるために、まずは当て馬とはどういう意味の言葉なのかを理解していきましょう。

当て馬の由来・語源

「当て馬」とは、オスの馬を発情させるために使われたメス馬のことです。オス馬が発情しているかどうかを確認するための馬でもあったようです。オスが発情していたら、種馬と言われるメスの馬とチェンジします。当て馬とは、フェロモン担当だったようです。

目的は、オス馬を発情させて種馬と交尾させることにあります。目的を達成する手段として使われたのが当て馬ということになるのです。

そのため目的を達成するための、様子見の人や様子見をするための物のことを「当て馬」と言うようになりました。

「当て馬」と「かませ犬」の違い

当て馬とかませ犬とは、どういう意味の違いがあるのでしょうか。どちらも動物がでてくるので、なんとなく同じような意味に感じるかもしれませんが、言葉の意味とは全然違うものです。

当て馬は、目的を達成するための様子見の手段です。かませ犬は、目的を達成するための方法です。あれ?同じ意味では?と思ったかもしれません。

かませ犬とは、弱い動物を強くするためにあえてかませる犬のことです。犬をかむことで自信をつけて強い動物にしていくのです。

弱い動物とかませ犬の間に、当て馬をいれて関係性を整理してみましょう。

弱い動物がどれくらい弱いのかを確認をするのが当て馬で、その弱い動物を強くするのがかませ犬です。

同じような意味の当て馬とかませ犬ですが、役割が全然違うという意味がわかります。

当て馬の使い方の例文

もともとの当て馬の語源は、オス馬を興奮させるメス馬のことですが、生活の中で使う当て馬とは、当然馬のことではありません。では当て馬とは、どういう使い方をする言葉なのでしょうか。当て馬の使い方を例文で確認してみましょう。

当て馬を使った例文①当て馬のような扱いを受ける

当て馬のような扱いを受けるというのは、実際に活躍する人がいて、自分は裏方に回されるというような意味の使い方になります。

例えば仕事で、プロジェクトの準備を任されて、自分が担当できると思って頑張っていたら、あとからプロジェクトの担当者があらわれて、仕事の手柄を全部取られてしまった、というようなシチュエーションのときに使う使い方です。

当て馬を使った例文②当て馬で別の案を持ってくる

当て馬とは、人に使う使い方だけではありません。物や考え方にも使われる意味があります。当て馬で別の案を持ってくるというのは、もう決まっているけれど、別案も持っていくという使い方の意味です。

例えばポスターのデザイン案をつくるとき、ほぼA案で決定しているけれど、A案の良さを引き立たせるために、あえて見栄えがしないB案も持っていくという使い方になります。

当て馬にされる人の特徴【性格編】

当て馬にされる人というのは、あまり良くない意味で使われる言葉です。当て馬にされてしまう人とは、どんな性格の特徴があるのでしょうか。当て馬にされる人の特徴をチェックしてみましょう。

忠実な人

当て馬にされる人というのは、何かの様子見をする人や、裏方にまわるような人になります。そのため、「俺が俺が」というようなタイプでは、当て馬は務まりません。

「これをしてほしい」と指示されたら、その指示に忠実に従えるという人が、当て馬にされる人の特徴です。ちょっとおかしいのではないかと思っても、意見をすることなく、黙々と指示に忠実に従える人がいいのです。

忠実な人は自分が当て馬の使い方をされたとわかっても、「当て馬にしてひどいじゃないか」などと抗議してこないのも、当て馬にされてしまう特徴になります。

お人好し

お人好しな性格の人も、当て馬にされてしまう特徴になります。お人好しな人は、頼まれると断ることが苦手です。「あれ、調べてきて」とお願いされてしまうと、嫌だと思っていても「いいよ」と言ってしまうのがお人好しな人なのです。

当て馬の使い方としては、人が好さそうで、頼みごとを断らない人というのは、とてもいい人材なのです。普通の人に頼んだら断られそうなことも、お人好しのあの人ならやってくれるだろう、そう思わせてしまうのも、当て馬にされてしまいやすい特徴です。

お人好しな人も、当て馬にされたとわかっても、強く抗議をしてくることがないというのも、当て馬に選ばれやすい特徴です。

人に流されやすい

当て馬にされやすい人の特徴には、人に流されやすいという性格の特徴もあります。自分の意見をあまり強く主張できない人です。

当て馬の使い方をされそうだからと断っても、周りの人が「やってあげればいいんじゃない?」とか「私だったらやるけど」というと「じゃあ、やってみようかな」と引き受けてしまうのです。自分の意見よりも、周りの人の意見を重視してしまうのです。

周りの人の意見や行動に流されやすいので、当て馬にされたとわかっても、それを言い出せない、気が付かなかったことにしてしまうのです。

口がかたい

口がかたい人であるというのも、当て馬にされてしまいやすい特徴です。「あの件、あの人がどう思うか聞いてきてほしい。でも、私が頼んだことは内緒にしておいて」というお願いごとをしたとします。

様子見をしてきてほしくて、当て馬としての使い方をしたいのに、「〇〇さんが、聞いてきてほしいと言っていたから」としゃべられてしまったら、当て馬の意味がないのです。

言わないで欲しいと言ったことは守ってくれる、口がかたい人であることも、当て馬を選ぶときには重要視されます。口数が少ない人というのも、当て馬にされやすい特徴になります。

気が弱い

気が弱い性格の人も、当て馬になりやすい特徴になります。当て馬を選ぶ時には、「それはどうだろう」とか「当て馬にしてるわけじゃないよね」などと言ってくる、気が強い人ではこまるのです。

こちらの意見をそのまま「はいはい」と聞いてくれる、ときには強引に引き受けさせることができる、気が弱い人のほうが、当て馬として使い方が楽であるという特徴があります。

歯向かうことなく、忠実に任務を遂行してくれるようなタイプが、当て馬になりやすい性格の人だと言えるでしょう。

当て馬にされる人の特徴【行動・態度編】

当て馬にされる人の性格は、どちらかというとなよっとした、弱い性格の人になりそうです。あなたは大丈夫でしょうか。ここからは、当て馬にされる人の、行動や態度の特徴をチェックしていきます。

自信がなさそう

何をやるときにもどこか自信なさげな行動をする人も、当て馬にされる人の特徴になります。自信がない人というのは、頼りないイメージがあります。

様子見をされる人も、まさかこんなに自信がない人が、陥れるための何かを考えているとは思っていないだろうという安心感があります。スパイとしては、最高の素質だと言えるのです。

自信がなさそうな人は、気が弱い人も多いので、頼み事をしやすく、強引にお願いをすることも難しくありません。当て馬としては、とてもよい存在なのです。

話すのが苦手

話すのが得意ではないという人も、当て馬にされる人の特徴です。話すのが苦手な人は、そもそも口数が少ないということがあります。口数が少ないのは、余計なことを話さない人としても有能です。

話すのが苦手な人は、しっかりと理論的に話すことが苦手なので、万が一話されては困ることを話してしまったとしても、相手にそれが伝わりにくいということがあります。

最大のメリットは、話すのが苦手な人には、話しかける人も少ないという点です。話しかける人が少ないことで、目的が果たされやすいという特徴があります。

欲が少ない

出世したいとか、目立ちたいという欲が少ない人も、当て馬にされてしまう人の特徴です。欲がないので、例え当て馬にされたことが後でわかっても、強く抗議をすることがないのが特徴です。

欲が少ない人は、そもそも裏方の仕事が好きです。誰かのサポートをすることが好きなので、自分からすすんで当て馬になるということもあるかもしれません。

欲がない人は見返りを求めることもないので、後から「あの時、当て馬になってあげたのだから」と何かを要求してくることもなく、使いやすいという特徴もあるようです。

立場が上の人に弱い

立場が上の人に弱いという特徴がある人も、当て馬にされてしまう人の特徴です。立場が上の人というだけで、その人の言うことが正しいと思ってしまう人や、意見に反論できない人というのは、お願い事をされると断ることができません。

立場が上の人に「できるだろう」と言われたら「はい」と答えてしまうのが、立場が上の人に弱い人の特徴なのです。当て馬にされるとわかっていても、反論することも、嫌だと放棄することもできないのです。

経験が浅い

経験が浅い人も当て馬にされてしまう人の特徴になります。経験が浅いことで、何をすると当て馬になるのかがわかっていないことが、そもそもの原因です。

また経験が浅いので、失敗しても怒られることが少ないだろうという理由から、当て馬に選ばれてしまうこともあるようです。上手くいけばラッキー、失敗しても当て馬だから仕方がないという使い方をされるのです。

経験が浅い人を当て馬にすることで、自分のミスを隠したり、相手の怒りを経験が浅い人に向けるということもできるのです。

恋愛における当て馬の意味とは?

「当て馬」とは、ビジネスのシーンなどでもよく使われますが、特に使われることが多いのが恋愛のシーンです。恋愛における当て馬の意味とは、どういう意味なのでしょうか。恋愛での当て馬の意味も、大きな意味では様子見をする人という意味になります。

例えば片思いの恋愛の時に、当て馬を使うことがあります。好きな恋愛相手にわかるように、わざと自分を狙っているような異性がいることを匂わせて、好きな恋愛相手がどういう態度をとるのか様子見をするという恋愛のテクニックです。

この場合は、狙っているような異性が当て馬ということになります。実際に狙っているかどうかは問題ではありません。目的は、好きな恋愛相手の反応をみることだからです。

逆に好きな恋愛相手にそれとなく言い寄る人を作って、自分のほうが魅力的であることをわからせるという恋愛のテクニックもあります。

自分よりも容姿が劣っているような人にわざと好きな恋愛相手に言い寄らせて、あとから自分があらわれて、アピールをすることで、自分の好さを引き立たせるという方法です。

合コンでみんなが白のワンピースで参加をしているのに、1人だけピンクのワンピースで参加するというような恋愛のテクニックです。

当て馬という言葉を使う場面

恋愛以外でも、当て馬という言葉を使う場面は出てきます。どんな場面で当て馬という言葉を使うのでしょうか。使い方もあわせて確認をしてみましょう。あなたも、知らないうちに当て馬を使っているかもしれません。

買い物

買い物の場面でも、当て馬を使う場面が出てきます。例えば気になるお菓子をみつけたとします。パッケージの見た感じは、美味しそうです。でもどんな味なのかは想像ができないお菓子です。お値段も、そこそこ高いようです。

こんなとき、あなたなら買うでしょうか。安い金額なら、試しに買ってみようと思うこともあるかもしれませんが、高いものなら、買うのを躊躇します。そんなときに、当て馬を使ってすまうことがあります。

友達などに「〇〇というお菓子があって、美味しそうだったよ」と言ってみます。「美味しそうだから、買ってみれば」まで言ってしまえば買う友達もいるかもしれません。友達の反応をみて、自分が買うかどうかをチェックしているのです。

スポーツ

スポーツでも当て馬が使われることがあります。スポーツでの当て馬も、様子見のために使われる人のことです。例えば、野球などで当て馬が使われることが多いようです。

相手がどういうボールを投げる投手かわからない、そんなときに、とりあえずバットを振らせるバッターを立てるのです。当たればラッキー、当たらなくても、どんなボールを投げるのかを確認することができるのです。

その他のスポーツでも、相手がどういう選手なのか情報がないときに、とりあえず立てる選手のことを当て馬ということがあるようです。

営業

ビジネスのシーンは、恋愛のシーンと同じように、当て馬という言葉が良く使われる場所です。仕事の中でも営業の仕事は、当て馬がよく登場します。例えば新規開拓の営業の場合です。

まずは経験が浅い営業スタッフに、訪問をさせます。経験が浅いので、説明がしどろもどろだったり、「社に確認してみます」が多かったりして、どことなく頼りないと感じてしまいます。その後、そこそこ経験がある人が訪問します。

経験が浅いスタッフより、すらすらと説明をして、その場で判断できることも多いでしょう。「この人になら任せても大丈夫かも」と思ってもらいやすいのです。

企画会議

ビジネスのシーンでもある、企画会議でも当て馬が使われています。企画会議にはいくつかの企画をもちよって、1番良い企画を決めるという会議であることが多いでしょう。

クライアントはたぶんこの企画を選ぶだろうという企画を1つ用意しておいて、それ以外に毛色が違う企画を用意することを当て馬の企画といいます。

予算がオーバーするけれど、よりクライアントの興味を引きそうなもの、予算内には収まるけれど、クライアントの意向からはかなり離れたもの、ベストではないけれどベターな企画の3つを用意することが多いようです。

社内事情

出世や部署移動が気になるという人は、昇格するかどうかの時期にはソワソワするものです。自分が昇格するのか、行きたいと思っている部署に移動できるのか、できれば早く知りたいと思うものです。

そんなときに、当て馬に様子見をさせるという使い方があるようです。人事に友達がいる人や、昇格などを左右できる人に、それとなくどういう状況なのかを聞いてもらうのです。

昇格を左右できる人には、それとなく自分を売り込んでもらうことをお願いする場合もあるようです。

当て馬にされないようにする方法

裏方が好きだという人なら、当て馬にされてもなんとも思わないかもしれませんが、当て馬というのは、つまりは利用されてしまう人です。自分のために頑張るなら努力をするけれど、誰かに利用されるために頑張りたくはないものです。

誰かに利用されてしまう、当て馬にされないようにするためには、どうするといいのでしょうか。

自己主張する

当て馬にされないようにするためには、自己主張をしていくことが大切です。当て馬にされる人は、気が弱く、自分の意見が言えない人や、自分の意見は言わないという人です。

あなたが自分の思っていることをどんどん言うようになれば「あの人は、当て馬にしたら面倒くさそうだ」と思われる存在になります。そうなれば、当て馬として選ばれることはないでしょう。

大切なのは、言葉に出して相手に伝えることです。思っているだけではなく、しっかりと相手に伝えなくてはいけません。相手を傷つけてしまうのではないかと心配をしている人もいますが、YESかNOの意見であれば、相手をそこまで傷つける心配はありません。

役割を示す

当て馬をするということは、仕事であれば、自分の仕事以外のこともしなくてはいけないという意味になります。

例えば「〇〇上司が何を考えているのか、それとなく聞いてきてほしい」と言われたとき、それが自分の本当にやらなくてはいけない仕事なのかどうか考えてみましょう。

頼んできたのが上司なら少し断りにくいですが、同僚などの場合は「自分でやったらいいじゃないか」と言い返してもいいでしょう。自分のやるべきことではないと、はっきりと相手に伝えることも大切です。

自分で判断できるようになる

当て馬にされないようにするためには、自分で判断ができるようになることも大切です。周りの人から「やってもいいんじゃないか」と言われたとしても、本当にやったほうがいいことなのかどうかは、自分で判断しましょう。

誰かに言われたからではなく、自分がやったほうがいいと思うことをやっていくようにすることで、当て馬にされないようになっていくでしょう。

おかしいと感じたことは、目上の人であってもおかしいと言えるようになると、当て馬にはされません。

【番外編】競馬でも当て馬という言葉は用いられる

当て馬の言葉の語源は、オス馬とメス馬です。競馬の世界では、まだ語源となっている、オス馬とメス馬の使い方がされていることがあります。

競馬では、サラブレッドなど血筋が大切です。どれだけ優勝経験のある馬同士をかけ合わせていくことができるのかが、とても重要視されます。そのため、オス馬をその気にさせる、当て馬は大切なのです。

オス馬をその気にさせて、種馬と確実に交尾をさせなくてはいけません。交尾をさせることに、とてもお金がかかっているからです。優勝経験のあるメス馬と、良いオス馬が近くにいるとは限らないからです。

【番外編】Boys Loveでも当て馬という言葉は用いられる

Boys Love(BL)という男性同士の恋愛を描いた漫画や小説にも、「当て馬」が使われます。当て馬キャラと言われ、人気になるキャラクターになる場合もあります。

BLでの当て馬キャラと言われるのは、主人公を好きになるけれど、絶対に結ばれることがないキャラクターです。主人公は別の相手と結ばれてしまって、当て馬キャラは身を引くというのが鉄板になっています。

利用される当て馬にはならないように!

今回は当て馬の意味や使い方と、当て馬にされる人の特徴などを紹介させていただきました。当て馬というのは、必要な存在ではあることもあります。

しかし、誰かの欲を満たすための、利用される当て馬にはなりたくないものです。あなたが利用される当て馬にならないように、当て馬にされないようにする方法を試していってください。

この言葉の意味を知ってる?もっと常識を身につけたい人に!

Thumb口答えの意味とは?心理や性格・特徴|上司に上手く言い返す方法!
口答えとは、目上の人に言い返すことを意味します。この意味から、口答えはあまり好ましくない行為...
Thumbステレオタイプの意味とは?使い方から具体例まで詳しく解説!
ステレオタイプの意味とは?どんな使い方や考え方なのかをご紹介します。例文などを使って具体例も...
Thumb飄々としたの意味や読み方!飄々としている人の性格や特徴も紹介
飄々とした人というのは男女を問わずに愛される存在です。「飄々とした」の意味の紹介から始めて、...

関連するまとめ

人気の記事

人気のあるまとめランキング

新着一覧

最近公開されたまとめ