ハリネズミのジレンマの意味とは?恋愛で生かす方法を紹介

ハリネズミのジレンマという言葉の意味を知っていますか?トゲのある姿で可愛いハリネズミとジレンマが合わさったこの言葉には人生で学ぶべきヒントがたくさん詰まっています。ハリネズミのジレンマとはどいういった心理を表すのでしょうか。恋愛で生かす方法をご紹介いたします。

ハリネズミのジレンマの意味とは?恋愛で生かす方法を紹介のイメージ

目次

  1. 1「ハリネズミのジレンマ」を知ってる?
  2. 2「ハリネズミのジレンマ」
  3. 3「ハリネズミのジレンマ」の意味とは?
  4. 4恋愛での「ハリネズミのジレンマ」状態の例
  5. 5「ハリネズミのジレンマ」を恋愛で生かす方法
  6. 6ハリネズミのジレンマは愛情ありき

「ハリネズミのジレンマ」を知ってる?

ハリネズミのジレンマという言葉の意味を知っていますか?最近、ハリネズミカフェが流行っているほど、トゲトゲした体とは対照的な愛くるしい顔はとてもチャーミングで可愛らしいですね。

見ているだけで癒される可愛さです。可愛いハリネズミと戯れることのできるカフェが流行るのも、納得できます。ジレンマという言葉には、選択肢はあるけれども選ぶのが非常に難しいといった心理的な意味があります。

ハリネズミが選択に苦しむ状況とは、一体どういったことを意味するのでしょうか。恋愛心理にとても役立つ言葉でもあるので、ぜひ参考にしてみてください。

「ハリネズミのジレンマ」

ハリネズミのジレンマという言葉の意味をご紹介するのに、欠かせない人物がいます。ショーペンハウアーという1788年~1860年に存在したドイツ人の哲学者です。

1788年といえば日本は江戸幕府の時代です。1860年はアメリカでリンカーンが大統領に当選した年です。そんな時代に、ショーペンハウアーは寓話を作りました。

寓話とは、主に動物などを擬人化させた教訓となるような物語のことを指します。それではその物語をご紹介いたします。

あるとても寒い冬の日、ハリネズミ達はあまりの寒さに凍えていました。そこで、寒さから身を守る為にお互いを温め合うことにしたのです。

しかし、ハリネズミにはトゲがたくさんあります。一緒に温め合おうとしたのですが、お互いのトゲが刺さり痛くて仕方ありません。それでは温め合うどころではない、ということで仕方なく離れることにしました。

けれども、離れると猛烈な寒さに襲われてしまいます。どうしようもなく、またお互いくっついてみたのですがハリが当たりとても痛いのです。痛くて離れ、離れると寒くてまたくっつく、ということを何度も何度も繰り返します。

寒さと痛さに苦しみながら、工夫しながらその行為を繰り返していると、ふとした時にお互い痛くない距離を掴むことができました。諦めずに心地良い温もりを求め続けた結果、ようやくお互いの温もりを手に入れたのです。

Thumbパーソナルスペースが広い人・狭い人の心理や特徴とは?
パーソナルスペースが広い人や狭い人の心理やその特徴とは、と言われても答えれる人は少ないでしょ...

「ハリネズミのジレンマ」の意味とは?

ハリネズミのジレンマという物語、いかがでしたか?ジレンマに苦しみながらも諦めずに試行錯誤した結果、ようやく心地良い距離感を保つことができたハリネズミ達は温もりを手に入れました。

これは、人と人が関わる上でとても重要な心理を描写しています。誰しも自分と全く同じ価値観の相手など一人もいません。それぞれに個性があるのです。なので、惹かれ合うのだと思います。お互いの心が温まるような心地良い関係作りは、一筋縄ではいかない時も多々あると思います。

「ハリネズミのジレンマ」とは、人と人が共同生活を送ったり、何かしら関わろうとする際、お互い心地良く感じる心理的な距離を掴むことに葛藤しながら四苦八苦することを意味します。

「ヤマアラシのジレンマ」が「ハリネズミ」になった理由

ドイツの哲学者ショーペンハウアーが作った寓話を元に、オーストリアの精神科医であるフロイトが精神分析の説明の際に用いました。

その後、アメリカの精神分析医であるレオポルドベラックが「ヤマアラシのジレンマーー人間的過疎をどう生きるか」という本を出し、ヤマアラシのジレンマというものが世間に認知されるようになりました。

ヤマアラシのジレンマがなぜハリネズミのジレンマという言葉に変わったのか、説は2つあります。1つは、見た目が似ているといった理由からです。ヤマアラシとハリネズミは体に無数のハリがあるという特徴があります。

しかし、近年ヤマアラシよりも、ハリネズミの方がテレビやカフェ、ブログなどで目にする機会が増えた為、よりイメージしやすいということからハリネズミのジレンマという言葉に変わったと言われています。

もう1つの説は、人気アニメである新世紀エヴァンゲリオンの第4話のサブタイトルに、ハリネズミのジレンマという言葉が使われたことから多くの人に認知されるようになったそうです。

恋愛での「ハリネズミのジレンマ」状態の例

人は常に誰かと関わって生きている為、それぞれに適度な距離感というものが存在します。たくさんある距離感の中には、自分にとって重要度が高い相手ほど、適度な距離感を見つけ出すのに苦労した経験がある方も多いのではないかと思います。

その中でも、いじらしい距離感に悩まされる恋愛は、多くの人の悩みの種ではないでしょうか。「ハリネズミのジレンマ」状態に陥った恋愛の例をいくつかご紹介いたします。

半端な関係

お互いに意識はしているけれども、なかなか一歩を踏み出せずに傍から見るといじらしい2人がいます。知り合ったのはだいぶ前で、その時はお互いに彼氏彼女がいた為、恋愛対象としては見ていませんでした。

しかし、時が経過した今は、お互いフリーで恋人がいません。友人である期間が長い為、お互いのことをよく知っており大切な存在になっています。

それゆえに、ジレンマに苦しんでいました。「もし付き合って上手くいかなくなり別れることになってしまったら、大切だった存在を失ってしまう。それなら、ずっと別れの心配のない友人でいた方がいいのでは」といった心理になっていたのです。

相手を友人から恋人という存在にする事で、失うリスクを考えてしまうのです。その反面、もし相手に恋人ができてしまったら告白しなかったことを後悔してしまうのではと、心の中で日々葛藤に苦しんでいます。

友人として見ていれば、相手に恋人ができても祝福できますが、恋愛対象になってしまった今では、はがゆい思いを残すことになることがわかっているからです。

束縛し過ぎる

彼女の束縛に悩む男性がいます。付き合った当初は、その束縛も愛情表現だと捉えていた為、苦痛ではありませんでした。むしろ、可愛らしく感じました。しかし、付き合う期間が長くなるにつれ、束縛に対して「窮屈だ」という心理に変化していったのです。

彼女の方はというと、過去に付き合っていた男性から浮気され別れた経験があった為、何かと疑心暗鬼になりがちでした。ジレンマに苦しんでいたのです。

「大切な人を信じたい、元彼と今彼は別人なんだ」という気持ちはありますが、過去のトラウマもあり、束縛することで安心感を得たいという心理になっていました。

彼氏も、彼女の過去のトラウマを知っており気持ちを理解してはいるのですが、どうも窮屈で仕方ありません。日に日に、信頼されてないという悲しさも持ち合わせるようになってしまいました。

コミュニケーション不足

仕事で多忙な彼氏にどう接したらいいものか、日々悩む女性がいました。彼氏はバリバリ仕事をするタイプで、少しワーカーホリック気味のところもありました。女性はそんな彼氏のことを尊敬しており、大好きです。

しかし、それゆえに嫌われたくないという気持ちもあり、彼氏にとって心地良い距離感を模索し続けていました。「今連絡したら、仕事の邪魔になるんじゃないか」と気を遣い過ぎてしまいます。

仕事中心でなかなか恋人としての時間を作ってくれない彼氏に、寂しいという気持ちを伝えることすら我慢する日々です。

彼氏も、仕事ばかりで彼女に対して申し訳ないとは思うのですが、男性として仕事で一旗揚げたいという思いもあります。仕事を頑張って昇給することで、彼女ともっと楽しいデートができればいいなと思っていました。

Thumb恋愛ホルモン「フェニルエチルアミン」の分泌が恋の始まりに影響する?
フェニルエチルアミンというホルモンはPEAとも言われ、一般にはあまり知られていませんが、恋愛...

「ハリネズミのジレンマ」を恋愛で生かす方法

恋愛にハリネズミのジレンマは付き物です。ジレンマとどう接し、どう対応するかが2人の未来を決めるといっても過言ではありません。ハリネズミのジレンマを恋愛で生かす方法をご紹介いたします。

相手を思いやる

恋愛は1人ではできません。相手がいてこそ成立します。多くの人がいる中で、人と人との出逢いは、隕石が自宅のトイレに入るくらい希少な確率だそうです。

人間なのですから、お互い完璧ではないはずです。何か不満や不安があっても相手の気持ちに寄り添い、思いやる気持ちをお互い持ち続けることができたなら、心理的繋がりが増し、きっと良い恋愛ができるはずです。

しかし、意識を相手に向けてばかりではいけません。自分への思いやりも忘れずに、気持ちに素直でいる部分も持ち合わせる必要があります。

自立する

ジレンマに惑わされない為の方法として、自立するという手段があります。人は余裕があってこそ、思いやりを持つことができるものです。

いくら相手が快諾してくれるからと言って、甘えてばかりではいつかその関係は破綻してしまう可能性があります。精神的におんぶに抱っこの関係だと、最初はいいかもしれませんが、いずれ疲れを伴うものです。

お互い手を取り合い、前に一歩一歩進めるような精神的自立が必要です。そうすることで、恋愛で起こる様々なトラブルに一緒に取り組むこともできるようになるのです。どちらかが頑張り過ぎる関係では、トラブルは乗り越えられません。

コミュニケーション方法を探る

人はそれぞれ個性がある上、その個性と個性が繋がる恋愛はその2人だけが紡いでいくオリジナルです。ハリネズミのジレンマ状態になってしまった時、今までの恋愛経験や、友人からのアドバイスなどを元にコミュニケーションの取り方を模索するのではないかと思います。

しかし、その際忘れないでほしいことが一つあるのです。経験やアドバイスだけに頼らないでほしいのです。あなたの目の前にいる恋愛相手は、もしかすると元カレや友達と似ているところもあるかもしれません。

だけど、全く違う存在なのです。コミュニケーションの困難にぶち当たってしまった時、経験と周囲からのアドバイスを元に挑んでも、撃沈してしまうこともあるでしょう。

しかし、彼とあなただけでしか探ることのできないコミュニケーション方法はきっとあるはずです。恋愛は10組いたら10通りのコミュニケーションがあるのですから。

ハリネズミのジレンマは愛情ありき

誰かと心理的距離を縮めたいという思いは、好意ある相手に向けられるものです。ハリネズミのジレンマはお互いに「心の温もりを求め合う」といったことが前提な為、愛情なしでは成立しません。

もし、ハリネズミのジレンマに陥ってしまったら、決して落胆しないでください。ジレンマというくらいですから、お互いハリネズミのジレンマの真っただ中にいると心穏やかではいられないかもしれません。

しかし、それはお互いがお互いを必要としている証拠でもあります。関係性のステップアップに必要不可欠な儀式でもあるのです。

関連するまとめ

関連するキーワード

人気の記事

人気のあるまとめランキング

新着一覧

最近公開されたまとめ