切に願うの意味とは?切に願っておりますなどの使い方を例文で紹介

ビジネスシーンなどでよく聞く「切に願う」とはどうゆう意味か知っていますか?「切に願う」の言葉の意味をしっかり解説し、例文の中で正しい使い方を見ていきましょう。また、「切に願う」の敬語と英語表現もしっかり例文の中で見ていきますので、ぜひ最後までご覧ください。

切に願うの意味とは?切に願っておりますなどの使い方を例文で紹介のイメージ

目次

  1. 1「切に願う」を使うと表現の幅が広がる
  2. 2「切に願う」とはどういう意味?
  3. 3「切に願う」の使い方
  4. 4「切に願う」の敬語表現
  5. 5「切に願う」の類語表現
  6. 6「切に願う」の英語表現
  7. 7「切に願う」の使い方を学んで正しく使おう!

「切に願う」を使うと表現の幅が広がる

「切に願う」という言葉は、敬語になると「切にお願い申し上げます」と変換しますが、「切に願う」を使うと表現の幅が広がると言います。会話の中ではあまり使う言葉ではありませんが、どのようなシーンで使うのでしょうか?

「切に願う」はビジネスシーンで使う

「切に願う」とは、ビジネスシーンでよく使う言葉です。普段の会話ではあまり使う機会がないですが、ここぞと言う時に「切に願います」と言うと相手に気持ちが伝わりやすくなります。

「切に願う」とはどういう意味?

「切に願う」とは、どうゆう意味でしょうか?まずは具体的に意味を見ていきましょう。「切に願う」の意味を知る前に、「切に願う」とは二つの言葉に分けて考えた方が分かりやすいです。

「切に」と「願う」です。「切に」は副詞で形容詞や動詞を装飾し、言葉として成り立ちます。では「切に」と「願う」のそれぞれの意味を見ていきましょう。

「切に」の意味と「願う」の意味

まずは「切に」の意味からです。「切に」とは、「心をこめてするさま」「非常に厳しいさま」「身に染みて強く感じるさま」を意味しています。他の言葉で置き換えると「とても」などが考えられます。

もともと心が切れるほどの思いを意味しているので、「大切」や「切なる思い」といった使い方をします。「願う」は「~して欲しいと思う」ことを意味しており、誰かにその望を叶えて欲しいと思っている時に使います。

ですので「切に願う」とは、「本心から、自分の願いを叶えて欲しいと強く望んでいる」ことを意味していると言えます。その思いは非常に強く、言葉としても強い印象を与えるでしょう。使う際は、本当に心から強く願っている時に使います。

「切に願う」の使い方

「切に願う」の意味がわかったところで、ここからは使い方について見ていきましょう。例文の中で使い方を確認していきますので、より意味を理解できると思います。

「切に願う」とは「心の底から、自分の願いを叶えて欲しいと強く望むこと」を意味していますので、日常生活では使う機会は非常に少ないです。いざという時に「切に願う」と言えば、相手もその強い願望を読み取ることができます。

「切に願う」を使った例文

では、「切に願う」の使い方を見ていきましょう。実際に例文の中で使い方を確認し、例文の中での意味をしっかり捉えていきましょう。

例文①この仕事が成功し会社が上手くいくことを切に願う

一つ目の例文の意味を見てみましょう。意味は、「この仕事が成功して、会社が上手く回って行くことを心から強く希望している」になります。

仕事の成功に対する強い願いと、それによる会社の発展を心底望んでおり、それに対して自分自身も努力していくことが考えられます。

もちろん一人の力では仕事の成功はありませんので、社員が力を合わせて仕事に立ち向かってほしいという願いが込められています。

例文②そうならないことを切に願う

シンプルながらも一番使う文章ではないでしょうか?意味は「最悪の事態を想定し、そうならないように心底望んでいる」になります。

ここで言う「そう」が指す事柄は人によって違います。その重さも人の価値観によりけりでしょう。しかし「そうならないことを切に願う」と言うと、しっかり文章として成り立っており、強く思っていることがしっかり伝わります。

例文③あなたの幸せを切に願う

こちらも非常にシンプルな文章になりますが、「あなたの幸せを心から祈り望んでる」という意味になり、思いも伝わりやすいかと思います。

「本当に幸せを願ってくれているんだな。」と言われた相手も心地よく嬉しい気持ちになるでしょう。誰かの幸せを心から願う時に使うと、意味がしっかり伝わるでしょう。

「あなたの幸せを切に願っております」と文章の中で言えば、相手に気持ちを伝えることができます。

例文④君の企画が通ることを切に願っているよ

こちらの文章の意味は、「君の企画が通ることを心から心から望んでいるよ」と言う意味にも取れますが、逆の意味にも取れます。実際には「君の企画が取ることはないだろうけど、まぁ頑張って」という嫌味な印象を与えることもあるでしょう。

また、その言い方も少し小馬鹿にした様子であれば、ただの皮肉にしか感じられないでしょう。同僚同士や、後輩に向けて「切に願う」を使うと、相手に対しての失望を表すことがあるので、注意が必要です。

「切に願う」は言葉のイメージも堅いので、友達同士の会話ではあまり使わない方が無難です。

「切に願う」の敬語表現

「切に願う」とは、「本心から、自分の願いを叶えて欲しいと強く望む」ことを意味しているので、ビジネスのシーンで「願う」の部分を敬語表現に替え使われることが多いです。

敬語として使われる時は、「切に願う」がどのように変換されるのか?また、どのように使われるのか?例文の中でしっかり解説していきます。

「切に願う」の丁寧語

「切に願う」の敬語表現を見ていきましょう。まずは丁寧語の使い方からです。「切に願う」は丁寧語になると、「切に願います」「切にお願いします」という使い方をします。では、実際に例文の中で見ていきましょう。

例文①切に願います

「あなたの回復を切に願います」こちらは誰か病気の人がおり、「あなたの回復を心から望んでいます」という意味になります。丁寧語になれば、より会話の中で使いやすく、思いも伝わりやすいでしょう。もちろん使う場合は目上の人に向けて使うことが多いです。

例文②切にお願いします

「切にお願いします」は「切に願う」の敬語で、丁寧語の表現になります。使い方としては「あなたの幸せを切にお願いします」になります。意味は「あなたの幸せを心から強く望んでいます」になります。

文章的には少し違和感がある使い方にはなりますが、意味はしっかり伝わります。

「切に願う」の謙譲語

続いては、「切に願う」の謙譲語を見ていきましょう。「切に願う」の謙譲語とは、「切に願っております」「切にお願い申し上げます」になり、よりビジネスシーンなどで気持ちを伝える際に使いやすいでしょう。では、例文の中で敬語表現の使い方を見ていきましょう。

例文①切に願っております

まずは「切に願う」の敬語、謙譲語の表現の一つである「切に願っております」を例文の中で見ていきましょう。まずは例文からです。「益々のご活躍を切に願っております」

意味は、「益々活躍していくことを、心から強く望んでいます」になります。目上の人に使ったり、文章の中で使う場合もあるでしょう。心から強く願っていることがある時に使えば、しっかり気持ちを伝えることができます。

例文②切にお願い申し上げます

続いては「切に願う」の謙譲語の表現の一つである「切にお願い申し上げます」を見ていきましょう。「申し上げます」という謙譲表現を使うことで、文章全体からその思いが伝わりやすくなります。

まずは例文から見ていきましょう。「寛大な対応を切にお願い申し上げます」意味は、「寛大に対応してくださることを、心から強く望んでいます」になります。

「切にお願い申し上げます」という謙譲語は、かなり目上に人に対して使う表現であり、なかなか普段の生活で使う機会はないかもしれません。

「切に願う」の尊敬語

続いては敬語の中でも、尊敬語の表現を見ていきましょう。「切に願う」の尊敬語には、「願っておられます」が考えられます。では、例文の中で「願っておられます」の使い方を確認していきましょう。

例文①願っておられます

「御社の益々の発展を願っておられます」尊敬語の「願っておられます」を使って文章を作ると、このような文章が作れます。しかし尊敬語の「おられます」を使うと、自分が願っているのではなく、相手が願っているような印象を与えてしまい、文章としては成り立たないようです。

「願う」という言葉に、丁寧語、謙譲語はありますが、尊敬語の「おられます」を使うと意味が変わってくるため、尊敬語の表現は正しくないと言えるでしょう。「願う」の敬語には、尊敬語はないと考えて良いでしょう。

語尾を変えると意味合いも変わってくる

「切に願う」の後に、「ばかり」や「やみません」などの表現を付けると、意味合いが少し変わってきます。「切に願うばかりです」と言えば、「願うしかない」というニュアンスが伝わり、ネガティブな意味が込められます。

同じように、「切に願ってやみません」と言うと、強く望んではいるが、それは現実化されるように思えないというニュアンスが伝わるので、ネガティブな印象を与えます。

「切に願う」の類語表現

・強く希望する
・切望する
・激しく求める
・熱望する
・渇望する
・希求する


「切に願う」の類語表現にはこのような物が考えられます。今回はこの中から「強く希望する」「切望する」「激しく求める」の類語を使って、例文の中で使い方を見ていきましょう。

強く希望する

「強く希望する」とは「あることが実現するように強く願う」という意味であり、「切に願う」と意味は非常に似ています。では例文の中で「強く願う」の使い方を見ていきましょう。

例文からです。「強く希望すれば、きっと成功するでしょう」意味は、「強く願うなら、きっと成功するでしょう」になります。

「切に願う」よりは砕けた表現になり、日常的に使う言葉になります。「切に願う」はビジネスシーンなどで使うことが多く、ここでは「強く希望する」の方がふさわしいと言えます。

切望する

続いては「切望する」の意味と例文の中での使い方を見ていきましょう。「切望する」とは、「心から強く願うこと」を意味しており、「切に願う」と同じ意味です。

「仕事の成功を切望する」を「仕事の成功を切に願う」と置き換えることは可能です。「切望する」と「切に願う」は言葉の与えるイメージが似ているため、言い換えが可能です。

「仕事の成功を切望する」の意味は、「仕事の成功を心から強く願っている」になります。

激しく求める

「切に願う」の「願う」は「求める」と似た意味を持つため、「激しく求める」も類語と考えられます。では例文の中で見ていきましょう。

「激しく求めれば、きっと彼女も言うことを聞いてくれる」意味は、「心から強く願えば、きっと彼女も言うことを聞いてくれる」になります。

「切に願う」は心の中で望むことを意味していますが、「激しく求める」の言葉にはセックスの要素を強く感じさせるため、ビジネスシーンで使うのは危険です。

「切に願う」は堅いイメージを与える

「切に願う」の類語を見てきました。意味は似ていてもニュアンスが違う言葉もあります。「強く願う」や「激しく求める」は少し砕けた印象を与えるため、ビジネスシーンでは不向きでしょう。

「切望する」は「切に願う」と意味も似ており、ビジネスシーンでも使いやすい言葉です。シーン別に言葉を使い分けた方が良さそうです。

「切に願う」の英語表現

「切に願う」は英語で言うとどのような表現になるのでしょうか?単語で言うと「sincerely」「earnestly」が当てはまります。「sincerely」は、心からという意味で、「earnestly」は熱心にという意味になります。

では二つの単語を使って、例文の中で使い方を見ていきましょう。

「sincerely」を使った例文

まずは「sincerely」を使った例文から見ていきましょう。「I sincerely with that」意味は、「私はそれを切に願う」になります。「sincerely」は心からと言う意味ですが、文章の中で使うと「切に願う」というニュアンスを表現できます。

「earnestly」を使った例文

続いては、「earnestly」を使った例文を見ていきましょう。「I earnestly hope that wiil be approved」意味は、「私はそれが承認されることを切に願う」になります。

こちらの例文では「earnestly」だけでなく、「hope」も使われており、よりわかりやすい文章になっています。

英語はシンプルに表現できる!

「切に願う」の英語表現を見てきました。英語では「sincerely」「earnestly」を使って表現されることが多く、前後の文章によっては単語が加わりますが、シンプルに表現されており意味も伝わります。

ただ、「切に願う」という日本語ほど強い感情を表す文章にはなっていないようです。日本語と同じニュアンスを伝えるには、やはり前後の言葉が重要になってくるでしょう。

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「切に願う」の使い方を学んで正しく使おう!

「切に願う」の意味、使い方(例文)、敬語、英語表現などを見て行きましたが、いかがでしたか?「切に願う」の意味や使い方はしっかり掴めましたか?

もともと「切に願う」の意味を知っていた人も、改めてその意味や使い方を復習し、さらに理解を深めることができたかと思います。「切に願う」は心から叶えたい願望がある時に使う言葉です。特にビジネスシーンで、ここぞという時に使ってみると良いです。

逆に、普段の会話ではあまり使うことがない言葉ですが、使い方を知っておけば、いざという時にすぐに言葉がでてくると思います。ぜひ正しい使い方をして、自分の意志をしっかり相手に伝えましょう。

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