段取り八分仕事二分の意味とは?仕事は8割段取りで決まる?

段取り八分仕事二分という言葉はご存知ですか?本当に仕事は8割段取りで決まるのでしょうか?段取り八分仕事二分の意味や語源について掘り下げると共に段取りが悪い人、良い人の特徴や段取り力を付ける方法についてもご紹介していきます。

段取り八分仕事二分の意味とは?仕事は8割段取りで決まる?のイメージ

目次

  1. 1「段取り八分」はことわざではない!
  2. 2「段取り八分仕事二分」の意味とは?
  3. 3「段取り八分」の使い方
  4. 4段取りが悪い人の特徴
  5. 5段取りが良い人の特徴
  6. 6仕事は8割段取りで決まる?
  7. 7段取り力をつける方法
  8. 8段取り力がない人ほど仕事を沢山入れると良い?
  9. 9段取り力アップにおすすめの本
  10. 10段取るだけで仕事のストレスは激減する

「段取り八分」はことわざではない!

段取り八分仕事二分という言葉を聞いたことはありますか?まるで、ことわざのような言い回しですが、ことわざではないのだそうです。

果たして本当に仕事は8割段取りで決まるのでしょうか?段取り八分仕事二分の意味や語源について掘り下げると共に段取りが悪い人と良い人の特徴や段取り力を付ける方法についてご紹介していきます。

「段取り八分仕事二分」の意味とは?

「段取り八分仕事二分」の意味とは何でしょう?社会人になると先輩からよく言われる言葉ですが、本当のところはよく分からないという方が多いのではないでしょうか。

段取り八分仕事二分に似た言葉に「転ばぬ先の杖」「備えあれば憂いなし」があります。その言葉から想像がつく通り、段取り八分仕事二分とは、良い仕事をするには段取りが非常に重要である、という意味合いになります。

「段取り八分」の語源

「段取り八分」の語源は二つの説があります。一つは歌舞伎から来るものです。歌舞伎ではお芝居の構成の事を段を取るといいます。段取り八分はそこから来た語源であるという説。

「段取り八分」もう一つは石屋さんから来るものです。石屋さんが、階段を作る時、坂道の傾斜の角度から段を取り計画を立てます。段取りが悪いと高すぎる階段や低すぎる階段が出てきてしまうのだそうです。

いずれにしても段取り八分とは何かをする際の「構成」「計画」「準備」「計測」のような意味で使われていた言葉のようです。

「段取り八分」の使い方

ではここで「段取り八分」の使い方を見てみましょう。段取り八分だけを使う場合もありますが、その下に「仕事二分」をくっつけて「段取り八分仕事二分」と使う事もあります。実際は、やはり仕事がらみで使われることが多いでしょう。

「段取り八分」を使った例文

「段取り八分」は主にチームで仕事をするときの仕事の進め方の際の意思確認として使用されます。また、段取り八分はことわざではないですが、一般的には格言や戒めのように使用されることが多いでしょう。「段取り八分」の典型的な例文を二つご紹介します。

例文①忙しい時こそ段取り八分でやっていこう

忙しい時は準備に時間をかけるのが勿体ないように思えてしまいます。でも、そういう時こと、入念に準備をする、すわなち段取り八分でやっていくと結果的にミスも少なく良い仕事ができます。

チームワークが大切な職場では、上司やチームリーダーがこういった意識を持ち声をかけるかどうかで仕事の出来栄えが変わってくるかもしれません。

例文②美味しい料理を作るには段取り八分

実はお料理ほど段取り八分という言葉がしっくりくるものがありません。段取りが上手な人は料理も上手な人が多いです。

例えば、煮物を作っている途中でお醤油がないことに気づいたら、、火を止めてお醤油を買いに走るか、代用品で済ますなどの対応が必要になってしまいます。美味しい料理こそ段取り八分仕上がり二分です。

材料を揃えタイミングを見計らって行う料理は意外に頭を使うのです。

例文③段取り八分で仕事のできる人になる

書店に行くと、段取り力を付ける方法や時間管理術などについての本が所狭しと並んでいます。いつも残業になってあたふたしている人より、同じ仕事量なのに段取りが上手で早く仕事が終わる人の方が恰好いいですし、時間を有効に使えます。

段取りの出来る人は仕事ができる人であるのは間違いがないようです。また、上手に段取ることで仕事に振り回されない人生を送れるでしょう。段取り八分で仕事のできる人を目指しましょう。

段取りが悪い人の特徴

段取り八分の例文を見てきましたが、使い方のイメージは分かりましたか?次は段取りが悪い人の特徴について見ていきます。誰でも「私って段取り悪いな~」と思った経験はあると思いますが、いつも同じ結果になる人もいます。どんな特徴があるのでしょうか。

行き当たりばったりな行動

段取りが悪い人は「思いつきで、行き当たりばったりな行動をする」という特徴があります。段取りが悪いというよりも段取り自体をしません。「思い立ったら吉日」とばかりに行動を開始してしまうのです。

以前に経験があることなら、思い付きでも比較的うまくいくでしょう。でも、経験がないにも関わらず十分に下調べをせず「やってみて結果が出てから次の行動を考える」というスタンスなので、失敗も多く時間を無駄にする事が多くなります。

早く終わらわそうと焦る

段取りが悪い人は「仕事を早くおわらせようと焦る」という特徴もあります。この様なタイプの人は往々にして仕事は「こなすもの」「さばくもの」だと考えています。

クオリティーの高い物を期限内に作り上げよう、という気持ちよりも「早く仕事を終わらせて楽になりたい」という思いの方が強くなってしまうのです。本人は勿論、段取り八分とは思っているのですが、気持ちの切り替えが出来ないのです。

焦っているので、準備を入念にするとか計画を立てる時間も勿体なく思えてしまいます。心に余裕がないため、とにかくできる事から片付けよう、と思ってしまうようです。

細かいことにこだわる

段取りが悪い人は「細かいことにこだわる」という特徴もあります。段取り八分とは細かい事にこだわらずに仕事を進める事も含まれます。

仕事の量が多くなればなるほど、仕事の大枠を捉えて業務を進めていき、あとになってから修正を繰り返す作業が必要になるからです。

しかし、段取りが悪い人はあとで修正すればいいことでも「今直さないと気が済まなく」なってしまいます。はたから見れば「そんなこと後でやればいいのに」と思う事にもこだわってしまうので仕事が進まない事も度々あります。

全体を捉える力が弱い

段取りが悪い人は「全体を捉える力が弱い」という特徴もあります。どんな仕事にしても。ある大きな目的があってそれが成り立っています。仕事を行う時は細分化された業務に集中しなければいけませんが、大枠を捉えていないと次の仕事の予測が出来ません。

段取り八分にするには、初めに仕事などの目的の概要を掴むことから始まります。段取りが悪い人は、概要を掴む事自体が苦手なので、計画性を持って業務に取り組めないのです。

段取りが良い人の特徴

次は段取りが良い人の特徴について見ていきます。貴方の周りにも「あの人段取りいいな~」と思う人もいるでしょう。そういう人とチームを組むと周囲の人も心に余裕が出来て人間関係もギクシャクせずに済むようです。

急がば回れの精神がある

段取りが良い人は「急がば回れ」の精神があります。急がば回れとは、道を急ぐあまり危険な近道を行くよりも遠回りでも安全な道を選ぶ方が結果良好となる、という意味です。

このことわざの本意は、「のんびり歩く」という事ではなく、焦っている時ほど慌てず確実にできる方法を考えようという戒めです。

段取りが良い人は、本当は気持ちが焦っていても「急がば回れの精神」があるので冷静になれます。段取りが悪い人は「我慢が出来ない人」段取りが良い人は「我慢が出来る人」とも言えそうです。

大局を把握するのが上手い

段取りが良い人は「大局を把握するのが上手い」という特徴があります。物事を一つ上の視点から見る事が出来るので、次にすべきこと、今やらなくてもいいこと、が分かります。

将棋をするときも大局を捉えて次の一手を指しますが、先を見越す力がある人は段取りが良い人と言えるでしょう。

こだわりどころが違う

段取りが良い人は、こだわりどころが違います。普通の人がこだわってしまうような箇所はスルーするのに、「え?ここ?」というところで、こだわる場合があるのです。

なぜ、このような事が起こるのかというと、ひとえに「経験の深さ」「知識の多さ」「勘の良さ」「才能」によります。経験が豊富だからこそ普通の人が見逃してしまう箇所に目が行き、知識があるからこそ「ここはスルーしたらダメでしょう」と分かるのです。

仕事は8割段取りで決まる?

段取り八分の意味や語源、段取りの良い人、悪い人の特徴を見てきました。どうやら段取りが良いと仕事はスムーズに進むようです。では、本当に仕事は8割段取りで決まるのでしょうか?

答えは「段取りの方法を間違えなければその通り」だと言えます。段取りというと、綿密な計画を立てると勘違いする人がいますが、実はそうではありません。それどころかタイトな計画を立てると逆効果になる事があるのです。

仕事は相手のある事なので必ずしも思い通りに進むとは限りません。綿密に段取りをしても、その通りに行かない事の方が多いです。段取りはそれも見越して行う必要があるのです。

段取り力をつける方法

さて今度は段取り力を付ける方法をご紹介します。実は「私は段取り力がないな」と思っている方でも、普段は段取りが出来ていることが結構あるのです。

例えば、楽しい旅行の計画とか、美味しい料理が食べたい!と張り切っている時などです。そういった時は念入りに情報を調べて計画を立ているはずです。

仕事は「さばくもの」「こなすもの」「さっさとやるもの」と思っているから、途端に段取りが面倒になるのです。とはいっても、気の進まない仕事をこなす必要は出てきます。なるべく段取りをつけてスムーズに仕事を進めたいものです。

まずはアウトラインから

段取り力をつけるには、まず仕事に取り掛かる前に「アウトラインを把握する」習慣をつけましょう。その業務をする目的、一番注意すべきこと、期限などを明確にします。

職場で用意してある業務の「フロー」がありますが、段取りが苦手な人ほど「あれを見るだけで眩暈がする」と言う人多いのでは?しかし、ここが我慢のしどころです。アウトラインや全体の流れを掴むまで仕事に取り掛かってはいけません。

把握せずに見切り発車してしまうと、やり直しになるなど時間の無駄になる事がほとんどです。そうならないためにも、最初が肝心です。

下調べと準備は念入りに

アウトラインが把握出来たら、それに必要な下調べと準備は念入りに行います。初めての料理を作る時を思い出して下さい。揃えるべき材料とレシピを見ずに料理に取り掛かる人はいないでしょう。

経験がない仕事の時はもちろん、ある程度経験があっても、新たに加わる内容を把握して準備は怠らないようにしましょう。

即断即決を心がける

段取り力をつけるには、即断即決を心がけましょう。段取りが悪い人ほど仕事や物を溜めこんでいます。片付けるべきものや仕事を抱えすぎて判断力が鈍くなっているのです。

そういう時こそ、なるべくその場で決めて対応する習慣を付けます。なぜその場で決める方がいいのかと言えば、のんびり考えている時に比べて迷いがなくなり本当にするべき事が明らかになるからです。とにかく後回しにする内容を減らしましょう。

計画に余裕を持つ

仕事の計画を立てる時に、余裕なく詰め込んでしまう人がいます。しかし、仕事には予期せぬトラブルがつきものです。そうしたトラブルも「想定内」となるように、計画には余裕を持ちましょう。

また、段取りが悪い人ほど、仕事を沢山請け負ってしまいます。最初の頃はちょっと物足りないかな?というぐらいの分量に抑えて期限より2~3日は早めに終わらせられる余裕を持ちます。

忙しい職場では仕事を断るのは難しいかもしれませんが、出来ない物はできないと断るのも「段取り」の内です。頼まれてしまったら、納期に余裕を持たせる交渉をしましょう。

チェックの時期を決めておく

段取り力のない人は、こまかいことにこだわって、先に進まなくなってしまう傾向があります。そのような癖のある人は、「どこで確認作業をするかあらかじめ決めておく」ことをお勧めします。

例えば、会議の書類作りを頼まれたとします。大まかなレイアウトや読みやすさなどが気になってしまう場合でも、少し我慢して「内容を全て入力し終わってから最後の仕上げをする」と決めるのです。

そうすることで、「入力作業」「仕上げ」「入力ミスの確認」などそれぞれの業務に集中できるので、結果的に仕事が早く終わります。

段取り力がない人ほど仕事を沢山入れると良い?

段取り力の方法についてご紹介しました。段取り八分仕事二分とは言いますが、実際の業務の中では段取りをしている間に中断せざる終えない事が入ってくるなど仕事に集中できない事柄が出てきます。

では、仕事量が少なくなり余裕が出てくれば段取りが上手になるのでしょうか?答えは意外にもnoです。段取り力が弱い人は「心の中のおしゃべりが多い人」です。あれこれと考えすぎて結果的に動けなくなっている人が多いのです。

そのような場合は逆説的ではありますが、仕事量を増やすと段取り力が付く場合があります。なぜ、忙しい方がいいのかというと、迷っている暇がなくなるからです。忙しい方が優先順位が付けられるようになるのです。ぜひ試しにやってみてください。

段取り力アップにおすすめの本

最後に段取り力をアップさせたいと思っている人にお勧めの本を2冊ご紹介します。ビジネス書のコーナーに行くと仕事術、時間管理術などが様々に並んでいますので、他の本も参考にしてみてください。

仕事は「段取りとスケジュール」で9割決まる(飯田剛弘)

新しい本です。デジタルを駆使してスケジュール管理を行う人、仕事の段取りをしていこうとする人に向いています。ビジネス本にありがちな決めつけや急かすような語り口とは違い、終始丁寧に段取りの具体的な方法が説明されています。

仕事が速い人が絶対やらない段取りの仕方(伊庭正康)

こちらも新しい本です。現在、本屋に行けば手に取る事が出来ます。こちらは、段取りの方法というよりも、時間を無駄にしないための他者との交渉術が多く紹介されています。

段取りの悪い人と良い人の違いが分かりやすく載っているので、飽きずに読めます。仕事より自分の時間を大事にしたい人にはお勧めの本です。

段取るだけで仕事のストレスは激減する

段取り八分仕事二分の意味や語源について掘り下げると共に段取りが悪い人、良い人の特徴や段取り力を付ける方法について、紹介しました。

せっかちな人は段取りの時間さえ勿体ないと思う傾向があります。しかし、段取りをするだけで、思いのほか仕事はスムーズに進みます。結果的に仕事でのストレスは減るのです。

明日からは「準備が面倒だな」と思っても、ちょっと我慢して段取りをしてみましょう。それが習慣化されると、自分の時間が増えるかもしれません。

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