心中お察ししますの意味とは?お気持ちお察ししますなどの類語や使い方を紹介

「心中お察しします」という言葉は、聞いたことこそあれど、イマイチ意味をしっかり理解していない人が、多いのではないでしょうか?今回は「心中お察しします」という言葉の意味や使い方などをご紹介します。難しいワードを使いこなして、社会人としてレベルアップしましょう。

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目次

  1. 1「心中お察しします」の使い方をマスターしよう!
  2. 2「心中お察しします」の意味とは?
  3. 3「心中お察しします」の使い方
  4. 4「心中お察しします」の類語表現
  5. 5心中を察する場面とは?
  6. 6「心中お察しします」と言う際の注意点
  7. 7軽い使い方もできる
  8. 8「心中お察しします」と言われた際の返事の仕方
  9. 9「心中お察しします」は便利だが注意も必要

「心中お察しします」の使い方をマスターしよう!

「心中お察しします」という言葉を、聞いたことはあるでしょうか?このワードを知っているという人は多いでしょう。では使ったことはありますか?

「心中お察しします」という言葉は、なんとなく良くない出来事があった相手に、使う言葉なのかな、というイメージはあるものの、しっかりと意味を説明してと言われると、困ってしまうのではないでしょうか。

今回は、そんなちょっと難しい「心中お察しします」という言葉の意味や使い方、類語や使う時の注意点などをご紹介します。丁寧な日本語をマスターして、社会人としてのレベルを1つ上げてみましょう。

「心中お察しします」の意味とは?

「心中お察しします」とは、どういう意味なのでしょうか?使い方をマスターするためには、しっかり意味を理解することが大事です。「心中お察しします」という言葉の、正しい読み方と意味を知りましょう。

「心中お察しします」の読み方

「心中お察しします」という言葉の読み方は「しんちゅう、おさっしします」です。「しんじゅう」ではありませんので、間違えて覚えていた人は、これを機会にしっかりと、正しい読み方を覚えましょう。

「心中お察しします」の意味

「心中お察しします」とは、どういう意味なのでしょうか?「心中」とは気持ちのことで、「お察し」とは相手の気持ちを推察することの、敬語表現です。

「あなたの気持ちを察します」ということで、相手に悲しい出来事やつらいことがあったときに、その気持ちを汲んで、気遣うことを表す言葉なのです。「辛いことがありましたね」と、相手を気遣う意味や気持ちが込められています。

「心中お察しします」の使い方

では、意味をきちんと理解したところで、「心中お察しします」の使い方を見ていきましょう。「心中お察しします」という言葉は、ビジネスシーンなど丁寧な対応が求められるときに、使うことが多いでしょう。

上司や取引先の相手とコンタクトを取る際に、相手にプライベートで不幸な出来事があったことを知っている場合などで、使用します。

使い方としては、まず最初に「心中お察しします」と、相手を気遣う言葉を言ってから、本題に入るというような使い方がいいでしょう。

「心中お察しします」を使った例文

では、例文を使って「心中お察しします」という言葉の使い方を学んでいきましょう。辛い出来事があった、相手の気持ちを察して気遣う言葉なので、明るい場面では使われません。そのため、言い方も丁寧に、態度も厳かに言うように気遣いが必要でしょう。

例文①心中お察しいたします

「心中お察しいたします」という言い方をすることも出来ます。例えば交通事故など、なにかトラブルにあったときに「突然の事でしたので心中お察しいたします」と使うことが出来ます。

「します」ではなく「いたします」という言葉にすることで、より丁寧な表現に聞こえるでしょう。あまり親しくない間柄、例えばビジネスだけのつながりの人などに対して、使える表現でしょう。

例文②心中お察し申し上げます

「心中お察し申し上げます」は、さらに丁寧な表現です。「長年連れ添った奥様とのお別れ、お辛いことと心中お察し申し上げます。」など、身内に不幸があったときなどに、上司や目上の人に対して使うと良いでしょう。

例文③心中をお察しします

「心中をお察しします」という言い方をすることも出来ます。「今回の災害でさぞかし大変でしたでしょうと、心中をお察しします」などと、苦労や心労を労ういいかたをすることができます。

目上の人に対してだけでなく、知人や友人の家族など、幅広く使うことが出来る表現でしょう。

「心中お察しします」の類語表現

お気持ちお察しします
ご心労お察しします
胸中お察しします
お気持ちは分かります

「心中お察しします」という言葉には、「お気持ちお察しします」や「胸中お察しします」などの類語表現があります。「お気持ちお察しします」という類語表現は、実際に使われている場面をよく見かけるのではないでしょうか?

ここからは、「お気持ちお察しします」などの類語表現について、「心中お察しします」との違いや、使い方などを見ていきましょう。

 

お気持ちお察しします

「お気持ちお察しします」という言葉は、「心中お察しします」という言葉とほぼ同じ意味の類語です。「心中」とは相手の気持ちの事なので「お気持ちお察しします」は表現だけ変えた、意味は同じ言葉と考えて良いでしょう。

「お気持ちお察しします」は簡単で一般的な言葉を使っている分、親しい間柄でも使いやすいでしょう。「お気持ちお察しします」も目上の人に使っても、失礼というわけではありません。敬語表現であるので、親しい上司などには、使っても構わないでしょう。

ただし、あまり親しくない相手や、かなり目上の人であれば「お気持ちお察しします」よりも「心中お察しします」の方が、使いやすいでしょう。「お気持ちお察しします」は少しくだけた表現と思っておくと、よさそうです。

ご心労お察しします

「心労」は、「気に病んでいる様子」や「心配事が多く悩んでいる様子」という意味の類語です。「ご心労お察しします」は、なにかのトラブルに悩まされている人や、苦労している出来事がある人などに、かけてあげられる言葉です。

これは、長期間にわたる悩みや、それにより疲れている様子の時に使うといいでしょう。単発的なトラブル自体に対してではなく、「悩まされて大変でしたね」という意味合いがあります。

相手の精神的な疲れや、身体の疲れに対して気遣う表現です。敬語表現なので、目上の人にも使うことが出来ます。

胸中お察しします

「胸中」とは「胸の内」や「心に思っていること」を表し、「隠している本心」や「相手に見せていない本心」のような意味合いもある言葉です。辛い出来事があっても、気丈に振る舞っている人に対して「胸中お察しします」という言葉を使うことが出来ます。

「胸中お察しします」も、「心中お察しします」と同様に敬語表現なので、目上の人に使うことが出来ます。「皆にはそんなそぶりは見せていないけれど、それでもあなたが辛い気持ちを抱えているのは分かっています」という、表現になるでしょう。

お気持ちは分かります

「お気持ちは分かります」は、「相手の気持ちは理解しています」という言葉ですが、この類語は使い方に注意が必要です。「お気持ちは分かります」に続く言葉として、どんな言葉を想像するでしょうか?

「お気持ちは分かりますが○○は認められません」など、否定的な言葉が続くような気がしないでしょうか。もちろん、そうではない表現方法もあるでしょう。

「お気持ちは分かります、お辛かったでしょう」となると、しっかり相手を気遣っている様子が伝わってきます。しかし「お気持ちは分かります」は、ともすれば否定的な表現とも思われてしまうので、使い方に注意が必要です。

心中を察する場面とは?

「心中お察しします」という言葉の意味や使い方を見てきましたが、実際に使う場面とは、どんな場面なのでしょうか?「心中お察しします」という言葉を使うことができるシーンを、ご紹介します。

相手にとって、悪いことがあったときに使う言葉なので、相手に失礼のないように、利用するシーンはきちんと選びましょう。

人に不幸なことが起きた時

具多的に使うことがある場面で、一番多いのは、相手の身内が亡くなった時でしょう。また、「身内の不幸」とは、身内が亡くなったことを表す表現なので、合わせて覚えておきましょう。

大事な人を失うことは、言葉に表せない辛さがあるでしょう。こんなときに、相手になんて声をかければいいか分からない、と悩む人も少なくないでしょう。「心中お察しします」という言葉は、そんなときに使うことが出来る言葉です。

「ご家族を亡くされた悲しみ、心中お察しします」などと使うと良いでしょう。

また、身内が亡くなったとき以外でも、不幸な出来事が起きたときに使うことが出来ます。例えば、会社の倒産や離婚など、思いもしない不幸がその身を襲った時に、相手になんて声を掛けたらいいか分からないということもあるでしょう。

そんなときに「心中お察しします」という言葉を使うことができます。「長年連れ添ったご主人との離別、お辛い事と心中お察しします」などの言い方をするといいでしょう。

人がトラブルに遭った時

なにかトラブルに見舞われたときも、「心中お察しします」という言葉を使えるでしょう。例えば仕事でのトラブルや、人間関係でのトラブル、交通事故なども当てはまるでしょう。

予想もしないトラブルに合い、意気消沈の相手には、不用意なことは言えないでしょう。そんなときに使えるのが「心中お察しします」という言葉です。気の利いたセリフが思いつかない、という時に便利に使えるワードでしょう。

人に共感する時

例えば、相手が落ち込んでいるときなどに、共感を表す言葉として「心中お察しします」という言葉を使うことも出来ます。悩んでいるときなどに「○○で苦しまれているのですね。心中お察しします」というような使い方をすることもできます。

この使い方の時は、辛い気持ちを察します、というよりも「その辛さ、私も分かりますよ」という気持ちや意味合いが強いでしょう。言葉は同じでも、気持ちを察する、よりももっと相手に寄り添うような表現になります。

「心中お察しします」と言う際の注意点

「心中お察しします」という言葉は、相手を気遣う言葉ですが、使い方に注意が必要な場面もあります。2つの注意点に気を付けて使うようにしましょう。

おめでたいシーンでは使わない

「心中お察しします」は不幸な出来事があったときに使います。間違っても、おめでたいシーンで使ってはいけません。

身内の結婚が決まった時などに「心中お察しします」と使ってしまうと「この結婚が不幸だと言いたいのか?」と相手を怒らせてしまいかねません。

目上の人には安易に使わない

「心中お察しします」という言葉は、丁寧な言葉に聞こえますが、目上の人に使ってしまうと、上から目線だととらえられることもあるからです。

「心中お察しします」という言葉自体は、決して目上の人に失礼、ということではないのですが、使い方には注意が必要です。

例えば、あまりに深刻な事態の時に、年下の人に「心中お察しします」と言われても「経験したこともないのに、気持ちが分かるわけないだろう」と思われてしまうこともあるでしょう。

目上の人に使ってはいけない、というわけではありませんが、使う際は相手に起こった不幸が、どんな内容なのかをしっかりと見極めたうえで使いましょう。

「悲しみは、いかばかりかとお察し申し上げます」など、少し言葉を変えて使うことも出来るので、類語表現などを上手く使って、安易に「分かりますよ」と言ってしまうことのないように、注意が必要でしょう。

軽い使い方もできる

「心中お察しします」は、不幸な出来事があった時に、使える敬語表現ですが、軽いジョークとして使用される場面もあります。たとえば夫婦喧嘩の愚痴に対して「心中お察しします」と使うなど、気軽に使う人も増えています。

「大変ですね、分かりますよ」程度の気持ちで使うこともできますが、大きな不幸に見舞われた人の前で言うと、気を悪くすることもあるでしょうし、その人に対して失礼にもなるので、軽い気持ちで使う際には注意も必要でしょう。

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「心中お察しします」と言われた際の返事の仕方

では、「心中お察しします」と言われた側は、なんて返せばいいのでしょうか?「心中お察しします」と言われた際の返事の仕方を調べてみました。

返事の仕方も、マスターすれば「心中お察しします」という言葉を使いこなせるようになったも同然です。とっさのときでも言葉が出てくるように、しっかり知識を入れておきましょう。

また、「心中お察しします」という言葉に対しては、お辞儀だけで返すこともできます。しかしこれは、あまりにも悲しい出来事があったときに、やってもよい行動です。そこまで重くない事案のときには、しっかりと言葉で返事をするようにしましょう。

恐れ入ります

「心中お察しします」という言葉に対する返事として、最も丁寧な返事が「恐れ入ります」でしょう。「恐縮です」の類語表現で、「申し訳ない」という意味合いも含んだ言葉です。

「お気遣いいただいて、恐縮です」といった意味で使うといいでしょう。丁寧な表現なので、目上の人に「心中お察しします」と言われたときや、取引先の人や年上の人など、自分より立場が上の人への返事として、使いやすい表現です。

痛み入ります

「痛み入ります」には、「恐縮して感謝する」という意味が込められています。「恐れ入ります」と同様、丁寧な返事の表現として、使えるでしょう。

「恐れ入ります」に加えて、相手からの気遣いへの、感謝の気持ちも表すことができます。なぜ「痛み入る」という言い回しなのかというと、「胸を痛めるほどありがたい」という意味からきています。

こちらも目上の人に対して使える表現で、感謝の気持ちもこもっているので、「心中お察しします」という言葉の返事として、使いやすいでしょう。

お心遣いありがとうございます

「お心遣いありがとうございます」は、相手からの気遣いに対して、感謝の気持ちを表す表現です。「心遣い」に「お」をつけることで、敬語表現になり、目上の人にも使えるようになります。

これは、純粋に感謝を述べる表現です。「心中お察しします」という言葉の返事として以外にも、色んなシーンで使える、便利な感謝の表現でしょう。

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「心中お察しします」は便利だが注意も必要

相手に不幸な出来事があり、かける言葉も見つからない、というときに使えるのが「心中お察しします」という言葉です。けれど、目上の人に対しての使い方や、おめでたいことには使わない、など注意点もあります。

使い方をしっかりマスターして、使うようにしましょう。

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