銭ゲバの意味や由来とは何か?

「銭ゲバ」の意味を知っていますか?なんとなくよくない想像はついても、「銭ゲバ」の意味とは何なのでしょうか。また、「銭ゲバ」にはどういう由来があるのでしょうか。「銭ゲバ」と「守銭奴」の違いとは何か?「銭ゲバ」な人の特徴とは?といったトピックもご紹介します。

銭ゲバの意味や由来とは何か?のイメージ

目次

  1. 1「銭ゲバ」の意味を正しく理解しよう
  2. 2「銭ゲバ」の意味や由来とは?
  3. 3平成ドラマ版の「銭ゲバ」とは?
  4. 4「銭ゲバ」と「守銭奴」の違いとは?
  5. 5「銭ゲバ」の使い方
  6. 6「銭ゲバ」の類語表現
  7. 7銭ゲバな人の特徴
  8. 8「銭ゲバ」にならないためには?

「銭ゲバ」の意味を正しく理解しよう

「銭ゲバ」とは、どういう意味でしょうか。聞いたことはあっても、実はよく意味を知らないという方もいるかもしれません。まちがえて恥ずかしい思いをすることがないように、この機会に意味をしっかりとおさえておきましょう。

今回は、銭ゲバの意味はもちろん、由来や例文のある使い方もご説明します。さらに、「守銭奴との違い」や「銭ゲバな人の特徴」もお伝えしますので、言葉の意味や使い方がより具体的に理解できるでしょう。

「銭ゲバ」の意味や由来とは?

「銭ゲバ」の読み方とは、「ぜにげば」です。おどろおどろしい印象を与えるため、あまりいい意味ではないと思う方もいるかもしれません。

「銭ゲバ」とは最近の言葉なのでしょうか。意外にも、「銭ゲバ」は1970年に登場した言葉です。ジョージ秋山の「銭ゲバ」というタイトルの漫画が始まりでした。

お金のために平気でひどいことをする主人公の姿が衝撃的で、漫画の知名度とともに世に広まっていったのです。そんな「銭ゲバ」の意味と由来を次から説明していきます。

「銭ゲバ」の意味

「銭ゲバ」とは、「お金を得るために手段を選ばない人」「お金のためならなんでもする人」という意味です。つまり、お金に対して「執着心」を持っている人です。

その「執着心」が強いのが「銭ゲバ」らしさです。漫画「銭ゲバ」の主人公は、幼い頃に病気で母親を亡くします。自分がお金を「持っていない」ために母親を助けられなかったことを恨み、お金を「持っている」側になるために異常なまでの執念を燃やすのです。

人をだましてお金を盗み、都合が悪くなると平気で人を傷つける主人公は、完全に「お金」に支配されていました。恐れた周囲は彼を「銭ゲバ」と呼んだのです。

「銭ゲバ」の由来

では、その「銭ゲバ」という言葉はどこから来ているのでしょうか。「銭」の意味はもちろんお金のことです。一方、「ゲバ」とはドイツ語の「ゲバルト(Gewalt)」から来ています。「Gewalt」という単語には暴力行為という意味があります。

「銭ゲバ」とは、「お金」と「暴力行為」の意味を合わせた造語だったのです。1970年には学生運動が盛んでした。ひょっとしたら聞いたことがある人もいるかもしれませんが、学生たちが仲間内で起こす暴動のことは「内ゲバ」と呼ばれていました。

当時の若者たちが暴動を起こしたように、「お金」に対して暴力的になる意味から、「ゲバルト」という言葉が使われたのです。

平成ドラマ版の「銭ゲバ」とは?

「銭ゲバ」の漫画を原作として、2009年には現代風テレビドラマが制作されています。日本テレビ制作、主演は松山ケンイチさんです。

主人公の訛りである「ズラ」や幼い頃から貧乏で苦労するという設定はそのままに、時代設定はリーマンショック後の不況に陥った日本が舞台になっています。

過激な表現が多い漫画なので、ドラマ化にあたっては注目度も高かったようです。派遣切りが社会問題となった時代背景を踏まえて、主人公は派遣労働者でした。「不況」と「お金」の問題は切っても切れない関係です。

「銭ゲバ」と「守銭奴」の違いとは?

「守銭奴」と「銭ゲバ」の意味は、どう違うのでしょうか?お伝えしたように、「銭ゲバ」の人はお金を得るためならどんなことでもします。一方で、「守銭奴」はお金を取られたくない、ということに執着する人という意味があります。

「守銭奴」の人とは、たくさんの鍵をつけた金庫を抱きしめて、ぜったいに手放さそうとしない、というイメージです。お金でも物でも、消費することが嫌いで、多少無理をしてでもお金を貯めこみたいのです。

どちらも、お金を重視しているという意味では同じですね。いつもどこからかお金を取れないか?と考えているのが「銭ゲバ」で、いつも誰かに自分のお金を取られるのではないか?と考えているのが「守銭奴」という意味の違いがあります。

「銭ゲバ」の使い方

「銭ゲバ」の意味はなんとなくイメージできるようになったでしょうか。意味に続いて、「銭ゲバ」の使い方をご紹介します。ポイントとしては、お金のためならなんでもする「人」という意味が込められている、ということです。

そのため、人や人のあつまりを擬人化したものに対して使います。おくびょうな人、優しい人、というときの「おくびょう」や「優しい」と同じです。

「銭ゲバ」を使った例文

それでは、使い方を分かりやすくお伝えするために、次から「銭ゲバ」の例文をご紹介します。日常のシーンを想定していますので、これで意味の理解を深めてください。

例文①あの人は銭ゲバだ

まず「銭ゲバ」を使った例文のひとつめです。「あの人は銭ゲバだ」というのは、お金に目のない人だという意味です。より強く表現したければ、「あの人は銭ゲバすぎる」ということもできます。

何かにつけてお金になる話を持ち出してくる、すぐに新しい商品を勧めてくる、というような時に使ってみてはどうでしょうか。お金の話ばかりで迷惑している、という意味が伝わりやすい表現になります。

例文②銭ゲバ発言で炎上した

「銭ゲバ発言」とは、お金に対して執着心のある発言という意味です。ツイッターなどのSNSで有名人がお金に関することを発信し、注目された時などに使えます。

「銭ゲバ○○」という言い方は、他にも見かけます。銭ゲバアイドル、銭ゲバ議員、銭ゲバ商人などです。「お金が好きな人」という意味を強く印象づけることができます。

例文③銭ゲバのゲームをする

「銭ゲバのゲーム」とは、ひっきりなしにお金を使ってしまうゲームという意味です。たとえば、つい課金したくなる魅力的なガチャ、どうしてもコンプリートしたいアイテムがあるゲームなどです。

自分の好きなゲームやキャラなら、いくらでもつぎ込みたいという人もいるでしょう。そういうときに「いま、銭ゲバの○○にハマっていて……」というと、どれだけでもお金を使ってしまうので困る、という意味が伝わります。

「銭ゲバ」の類語表現

金の亡者
金に魂を売った
金に目がくらむ
利にさとい
抜け目ない
立ち回りがうまい
ハゲタカ
ハイエナ

お金に関する言い回しはたくさんあるので、「銭ゲバ」の類語も数多くあります。ここでは、その代表的な言葉と意味をご紹介します。

類似①金の亡者

「金の亡者」にはお金儲けにこだわって必死になっている人の意味があります。他にも、「金に魂を売る」「金に目のくらむ」「金の奴隷」など、お金に取りつかれた人の表し方は様々に存在します。

類似②抜け目ない

「抜け目がない」とは、自分の利益になることに対して、手抜かりなく利益を出すという意味です。「銭ゲバ」よりもポジティブなイメージのある言葉です。他にも、「商才に長ける」「立ち回りがうまい」「利にさとい」といった言い方があります。

類似③ハゲタカ

「ハゲタカ」という動物は、眼光がするどく、くちばしが尖っていて、いかにもお金にうるさそうな人の顔立ちをしています。お金にうるさい人が陰で「ハゲタカ」と呼ばれることがあります。

他にも、「ピラニア」や「ハイエナ」といった動物に例えられることがあります。お金が絡むとどう猛になるといった意味合いが含まれています。

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銭ゲバな人の特徴

「銭ゲバ」な人というのはどのような特徴があるのでしょうか。もしかしたら自分や周りの人にあてはまるかもしれません。

貯金大好き

お金を見ていると安心する、お金に囲まれていたい、という人です。お金が手元にあると安心するということは、お金がなくなることに人一倍の恐怖を覚えます。通帳を見るのが一番の楽しみ、という人は実は「銭ゲバ」の考え方と近いのです。

タダという言葉が好き

タダより高いものはないといいますが、「無料」ということばかりに意識がいってしまう人がいます。「有料」と言われたとたんに聞く耳を持たなくなる人も同様です。お金にこだわりすぎるところが銭ゲバの意味と似ています。

ケチ

とにかくお金を使うことが嫌で、一円でも安くならないか、ということばかりを考えている人です。節約はいいのですが、度が過ぎるとケチだと思われてしまいます。その節約にどういう意味があるかも考えないと、結果として損する可能性があります。

「銭ゲバ」にならないためには?

「銭ゲバ」の意味は理解できたでしょうか。お金がなくなったらどうしよう、というのは誰もが考えることです。しかしお金のために極端な行動を取ってしまうと、自分でお金の力を強くしてしまう、という意味にもなるのです。

お金がなくてもこれさえあれば大丈夫だ、と思うものを見つけられたら、安心してお金を使うことができるのではないでしょうか。不安になったときには、少し肩の力を抜いてみましょう。お金がなくても意外となんとかなるかもしれません。

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