勉強のやる気が出ない時に勉強のやる気を出す方法･出し方！

忘れてしまった、勉強のやる気が出ない時の気分。思い出したくもない、その時の感情。そして今現在、やる気がでないことに悩まされている学生たち。立場は違えど、その最中は小地獄といえるかもしれません。「実社会に出てからが本当の地獄」だなんて、ただ勉強と無縁になっただけ。第三者はお気楽なものです。

動機、やる気を、合理的判断でつくれる生物などいません。やる気がでないのが普通なのです。

勉強にやる気が出ない時の原因となる、犯人捜しをしてみましょう。無益なことと蔑むことなかれ。それをするメリットは、逃避手段を一つでも潰すことにあります。特定したら、片っ端からかたづけていきましょう。がっかりするほど時間はかかりません。さあ、始めましょう。自分を追いつめるのです。

正式名称は「smartphone」といいます。先進的な携帯機器用OSを備えた携帯電話で、略してスマホと呼ばれます。smartとは、活発な、きびきびとした、といった動作を表す形容詞です。phoneとはシンプルに電話のことを指す名詞です。使い勝手の良い電話という意味です。

これが手元にあると、気持ちを奪われる方が大変多いようです。鉄の意志を持てない学生さんは、電話用途でしか使えない制限付きへ契約を変更するか、契約解除してください。

他サイトで紹介されているように、親に一時的に預けられるような豪気な方は少ないでしょう。健全なデータばかりではないでしょうから。社会人さんは大人なので、すべからく鉄の意志を持ってください。

明治時代に輸入されたcomic、cartoonの訳として、「漫画」が当てられました。その形式は現象の象徴化と事物の記号的表現、ならびに、コマ分けによる時間表現で構成されます。現代の漫画は、フィルム映画などの影響を受け、20世紀に発展しました。コミックはストーリー性のあるコマ割り漫画、カートゥーンは一コマ漫画に分類されます。

ほとんどの漫画は願望充足なので、勉強とは対極にあります。とくに、最近のものはロクな努力も辛抱もせず、あっという間に他人を出し抜く特殊能力を身につけ英雄になってしまいます。生まれつきの血筋に目覚めて、異世界に迷い込んで、偶然何かと出会って、といった具合に。

代用現実でカタルシスを得ることは有害です。どうしても手慰みが欲しければ、せめて、古典を読みましょう。

やる気が出ない時の原因には、時間も考えられます。今まで夜型の生活だった人が、突然、朝型に変更すれば眠いに決まっています。スイッチ一つで、体は切り替わりません。体と相談しながら慣らしましょう。

いきなり無謀な挑戦をすることもさることながら、勉強に対する抵抗感は、精神の無風状態、凪(なぎ)の気持ちも含めて、自分に対する過度な期待が根底にあります。

負けが込んでいるギャンブラーが、なけなしのお金を万馬券目当てにつぎ込む。今まで無為に送った時間を、有意味な時間であったと変性させる一発逆転劇。こんなカイジみたいな筋書きは、現実には起こりません。

時間の錬金術とでもいうべき思想が、凪の時間の底を揺曳(ようえい)しています。しかし、賭け事は胴元にとってはシビアな商売。それで勝つより、仕事で稼ぐ方が楽だし確率が良いのは、わかっちゃいるけどやめられないのでしょう。

やる気が出ない時、最もカンタンな方法は外部をいじることです。内面を内面で変えるというのは、おかしな話です。走って自分の影を追い抜こうとするのと同じです。といっても内と外とは繋がっています。要は、最小のやる気＝エネルギー投資で大きなやる気を引き出す、呼び水効果です。

シンガポール国立大学の発表によれば、室温は低めが良いようです。室温27℃以上では計算に支障が出るそうです。「StudyHacker(勉強法のハッキングメディア)」の調査によれば、勉強の効率を上げるのに最適な室温は、22℃から24℃とのことです。昔からいう、頭寒足熱でしょうか。

やや、おまじないじみていますが。部屋の色調を変えてみる方法もあります。赤には、やる気を誘発する効果があるそうです。壁紙を変えるような大掛かりなことをしなくても、文房具だけでも良いでしょう。血と火の赤は、人を興奮させる色です。牛は色盲なので、小刻みに動く布地の方に興奮するそうですが。

上二つは自宅の話でしたが、それに限定されるわけではありません。喫茶店や図書館は言うに及ばず、天気が良ければ野外だって構わないのです。外には解放感があり、スマホ不携帯なら格段に誘惑は減ります。

一方、屋内施設には必ず人目があります。カフェのテーブルに勉強道具を出したまま、スマホをいじってばかりではバツが悪いはず。いわんや、図書館においてをや。さぼっていれば、目の前にいる人たちが受験のライバルと重なり、自分だけ取り残されている気分になります。

ネットでマウントをとるためではなく、こういう時にこそ心理学を活用するのです。また、雑音には集中力を高める効果が認められています。米オックスフォード大学の研究によれば、多少の刺激があった方が、それを排除しようとする力が働くそうです。自宅のテレビの音のするリビングにおいても同様です。

勉強の仕方で勉強したくなるとは、これ如何に?　すでに勉強しているのなら、そのままお続けください。などと野暮なツッコミをしても始まらないので、やる気が出ない時に出す方法、勉強の仕方について述べていきます。

机につく、ラインを引く、字を書く。これらの手段が目的ではなく、覚えることが目的です。行為には落とし穴があります。しただけで、満足感を味わって終わってしまう危険性があるのです。やみくもな行為は、悪しき儀式と堕しやすいのです。

教科書を一字一句書き写すのは写経であって、学習・習得ではありません。写経の目的は煩悩の消滅、意識のニュートラル化ですが、勉強は記憶と意識の明確化が目的です。

小説家の村上春樹さんは、長編小説を書いている時、超朝型になるそうです。ふだんは朝の4時ごろ起きるのですが、3時に起きたり2時半に起きても、そのまま仕事をしてしまうそうです。

彼は、習慣はすごく大事だといます。とにかく即、原稿書きに入る。小説を書いているときは、大好きな音楽は聴かず、日によっては、だいたい5、6時間、午後の9時か10時ごろまで仕事をするそうです。

自身42.195km走るマラソンランナーであることを踏まえ、40kmで止めることも45kmに追加することもない、と語ってました。

本来なら、視界の届く場所に電源を入れたスマホをチラつかせるのは、あまりお勧めしたくありません。しかし、勉強アプリとしてだけ限定できる、意志の固い方には良いでしょう。何事にも融通は必要ですから。

Studyplusでは、勉強を記録する勉強管理アプリです。そこに勉強時間を記録すると、自分のフォロワーのタイムラインにその勉強の記録が表示されます。逆に、友達の勉強も自分のタイムラインに表示されます。画面にFacebookみたいな「いいね！」があるので、それを押せば、自分と相手を褒め合うことになります。

勉強をすることで他のユーザーと繋がり、コミュニケーションの輪が広がります。 試験は短くても一週間、長くて数年後の未来に控えていますが、このアプリなら、短期結果で承認欲求と孤独感からの解放も得られます。なにかと毀誉褒貶(きよほうへん)のあるSNSですが、要は使いようです。

こちらは、いたってシンプルなタイマーのアプリです。勉強するぞと決めた時間を入力し、タイマーをスタート。入力した時間が来ると教えてくれます。いちいち小難しい設定を覚えずとも、すぐに使えます。勉強時間を割いてルールを覚えたり、ちまちま設定するのはナンセンスですからね。

先にも述べましたが、でないやる気を引き出すというのは、内面による内面操作で、走って自分の影を追い越すのと同義です。しかし、そんなこと言っていても始まらないので、でないやる気を出す方法、勉強への意識について述べていきます。

二輪車は走り出しが、飛行機は揚力が発生するまでが不安定です。やる気はやることで起き、しかも、一旦発動したら、もはや、やる気とは呼べないのです。プチプのような完全な惰性とは違いますが、持続の誘惑とか、持続の志向性・嗜好性(しこうせい)とでも名づけ方が妥当かもしれません。

物質と同じで慣性の法則のままに、動いたら動き続けたい、止まったら止まりつづけたい、それが人の心です。やる気という言葉は、それが出ない時にしか使いようのない、実はネガティブな反対語なのです。やる気という言葉を不用意に使うことは、むしろ逆効果を生む危険性も考えられます。

例えば、一気呵成(いっきかせい)に、やりおおせようとして徹夜なみの猛勉強をしたとします。しかし、その翌朝はどうでしょうか。「あんなにたくさん勉強したのに、また今日も……」と、げんなりするでしょう。また、いきなり難しいところから始めると、挫折して敗北感を背負うことになります。

恐怖心と無能感が植え付けられ、一旦、気持ちをリセットして、再スタートするまで莫大な時間を弄してしまいます。時間が掛かれば掛かるほど、苦手意識は増大して、再スタートがますます遅れます。限度を越えないよう自制して、常に手始めはカンタンなことと心掛けましょう。

とかく苦手なものは、あいまいなまま放置しがちです。無意識と意識のはざまで棚上げしたまま、得意なものばかりに食指が動いてしまいます。勉強とは意識の明確化ですから、それではゲームをしたりやマンガを読んだりするのと何ら変わりありません。

サブカルのひ弱な主人公が超覚醒したところで、あなたと何の関わりもないように、偏った勉強方法を選んでばかりでは、停滞するだけです。時に心には、真マッハ突きか、妖狐の薔薇(ばら)の鞭(むち)が必要です。

やる気の出ない時、他人がどうこうするのは、本来、無理筋な話です。あの手この手の強制で結果を得られても、それがその人の人生にどう作用するかは、神のみぞ知るといったところ。教育のゴールは学歴獲得でも、出世でもなく、たんに自立でしかありません。そして、自立には大した学歴なんて必要ないのです。

といっても、親の見えだろうが何だろうが、ないよりあった方がいいに決まっているのが学歴＝資格、コネ、それにお金です。ならば、より未来を見据えた形で、強制であれ、おだてであれ、取引であれ、勉強へと仕向けるのも親心なのでしょう。

要するに自己管理のことですが、すべて自己責任と突き放すことで恐怖心を煽ります。「勉強しないことによるデメリットは、全部お前が引き受けるのだ」と徹底し、勉強に対しコミットメントしない、言質を与えない、自由の刑に処するのです。

命令されない安逸と引き換えの未来の恐怖像。我が身の危機による恐怖心こそ、やる気を引き出す劇薬です。しかし、その果てには、自己管理できる大人の喜びが待っているかもしれません。

親が子供を物で釣る手もあります。政治家の石破茂氏は、鳥取大学付属中学校の受験時に、「一番になったら戦艦大和のプラモデルを買ってもらえる」という母親との約束で勉強したそうです。付属なので彼が落ちることはなかったのですが、親の見栄と玩具との交換がやる気を引き出しました。

それが果たして、彼を背後から味方を打つような立派な政治家に仕立てたかどうかは別問題です。同じ交換なら、GAKCTのお米ルールの方が良いかもしれません。良い結果の褒美として、自分で禁じた好きな物を一時許すのです。

その結果が、彼をガクトコインにみられるような立派なビジネスマンにしたかどうかは誰にも分かりませんが。将来のことは誰も予測つきません。不謹慎ですが、教育は賭け事に似ています。

ここからは具体的に、でないやる気を引き出す言葉を連ねていきます。言葉は言う人によって価値が左右します。言う人とは、もちろん世間の成功者のことです。

「Step by step. I can’t see any other way of accomplishing anything.:一歩一歩。何かを成し遂げる方法を、私はそれ以外知らない。」元バスケットボール選手のマイケル・ジョーダンの言葉です。

「小さいことを重ねることが、とんでもないところに行くただ一つの道だ。」現在はシアトル・マリナーズ会長付特別補佐である、野球選手の鈴木一郎の言葉です。

「人って誰しもが、上手くいかなかったときとかに、ちょっと疑うと思うんですね。その時に、いかに自分を信じることができるか。」現在はオーストラリアのAリーグ・メルボルン・ビクトリーFCに所属する、サッカー選手の本田圭佑の言葉です。

やる気が出ない時や、気分転換に音楽を聞く分には良いでしょう。しかし、勉強中に、日本語の歌詞のある曲を聞くのは勧められません。歌詞の世界観にのめり込んで聴いてしまうからです。好きなら、なおさら雑音効果は望めません。

意味のある訴えに耳を傾けてしまわない、インストルメンタルやクラッシクやジャズ、もしくは、なじみのない外国語で歌われる曲などが良いでしょう。

これを聞く事自体が、潜在能力を引き出すトレーニングになるそうです。 音量はご自分で自由に調整して、画像を見る必要はありません。聞き流しながら勉強や仕事をしてもよく、睡眠前に集中して15分程度聞くだけでも効果があるそうです。

ヘッドフォン推奨だそうです。ピアノ中心の曲構成で癒し効果があり、集中力と記憶力を向上させます。こちらを聞く人は学生さんが多いようです。

やる気がでないのを、たんに言い訳と考えず、病気を疑うのは建設的考え方といえます。それが間違いであったとしてもです。病気でやる気がでない場合は、その対象は勉強に留まりません。今まで好きだったものはもちろん、考えること、立ち上がること、病院に行くのも億劫になります。

また、病気以前に、ADHDなどの学習障害なども疑う必要があります。これは先天的な病気、もしくは人生に支障の出る個性なので、付き合い方を学ばなければなりません。そのような場合は、以下のような二次障害も併発していることがあります。

うつ病はセロトニン不足が原因の病気です。セロトニンが不足すると、物事に対する積極性を失い、後ろ向きの感情に囚われます。やる気が出ない、寝つきが悪い、不十分な睡眠、だるい、無感動、食欲不振・食欲の異常亢進、喜びの喪失や悲壮感にかられるなど、うつ病の初期症状があらわれます。

かつて、精神科医の木村敏が「ポスト・フェストゥム:祭りの後」と表現したような実存的な感覚を生きることになります。「もう終わってしまった。何もかも手遅れだ。」という後悔の気持ちが、病者の人生の基礎になるといいます。

これら思い当たる症状が、2週間以上に渡って毎日のように続く場合は、うつ病が疑われます。病気の原因は色々ですが、疲労やストレス、各種人生におけるイベント(就職、転勤、定年、結婚、出産、引っ越し)などでも引き起こされます。

無気力症候群:アパシーシンドロームは、好きな物事には積極的な労を厭わないが、そうではない仕事や勉強には意欲をなくす状態をいいます。感情の振幅が小さくなり、様々な場面に対処する関心を失います。これらにみられる撤退行動は、強度のストレスから身を守るための防衛的反応と考えられています。

本来、勉強とはやる気がでないものです。それは、確実な利益を得るための競争の手段です。確実な見返りのあるのが、労働、(受験)勉強、辛抱です。一方、保証のない行動は、遊び、学問(スコレー:余暇)、努力です。

いってしまえば、勉強とは創造ではなく、他人を追い落とし、椅子を得るためのガマン比べでしかありません。キリギリスではなく、アリの生き様ともいえます。それを手に入れるのに「オラわくわくすっぞ」なんて、ありえないでしょう。

受験勉強から新しいものが生まれてきた試しはありませんが、創造＝遊びをするための立場を得るのに刻苦(こっく)するのが勉強ともいえます。

何事もそうですが、最大の難関は「はじめの一歩」です。この打たれ強い世界チャンプの前に心は萎え、人は選ぶともなく、なだらかな日常に引きこもるのです。やる気というのは不思議です。それは、やればやるほど引き出されますが、やらなければやらないほどハードルが上がって尻込みしてしまいます。

この大いなる小さな矛盾。ささやかなれど、その悩みは時代を越え、全人類全が共通に抱える悩みでもあります。我々がそれから解放される日は、遥か遠いことでしょう。――などと、壮大な夢想を掻き立てているのも、多彩な現実逃避の一種。結局、どこぞの予備校の講師の言葉に集約されてしまうのです。