里谷多英の現在は？公然わいせつ事件・スキャンダルの概要や引退

里谷多英さんとは、どういう人物なのでしょうか？フリースタイルスキー・モーグル選手としての活躍や、ライバルについてふれながらみていきましょう。

里谷多英さんは北海道札幌市出身の元フリースタイルスキー・モーグル選手です。フリースタイルスキーとは、速度を競うだけでなく、トリックと呼ばれる曲芸も行うスポーツです。両手両足を広げたり、体をひねったりするトリックはとても見ごたえがあり、フリースタイルスキーは海外でもとても人気のあるスポーツです。

モーグルとは、数あるフリースタイルスキー競技の中の一つです。難しいコースでは、傾斜27度の急な角度を滑ることもある大変危険なスポーツです。ほかのスキーとくらべ、ストックが短い、コースにカーブがあまりないなどの特徴があります。

モーグルはコースを走り切るスピードだけでなく、トリックによる芸術的美しさも得点に加点されます。コースを滑走する際に、ターンを一回とジャンプを二回飛ばなければなりません。急な坂を滑るだけでなく、危険なトリックを加えなければならないため、ただ滑り切るだけでも相当の技術を要求されるスポーツです。

幼少からスキーを楽しんでいた里谷多英さんは、厳しい環境の中でスキー選手に必要なセンスや技術を身に着けていきました。初めてオリンピックへ出場したのが、1994年に行われたリレハンメルオリンピックでした。そして、1998年に行われた長野オリンピックでは、金メダルを獲得しました。

それまで日本は冬季オリンピックで金メダルを獲得したことがありませんでした。長野オリンピックで日本初の冬季オリンピック金メダリストとなった里谷多英さんは、多くの注目を集めることになりました。

その後の2002年にソルトレイクシティで開催されたオリンピックにも出場し、銅メダルを獲得しました。2年連続でメダルを勝ち取った里谷多英さんに、世間は大きく盛り上がりをみせました。

自分のホームだった長野オリンピックだけでなく、アメリカのソルトレイクシティでも活躍した里谷多英さんの実力派確かなものだといえます。里谷多英さんの今後の活動に多くの人々が期待を寄せました。

女性のフリースタイルスキー・モーグル選手といえば、里谷多英さんだけでなく上村愛子さんも有名です。

長野オリンピックでは18歳という若さで7位という成績を残しました。そんな里谷多英さんですが、フリースタイルスキー・モーグル選手となる上で一番影響を受けた人物に、上村愛子さんを挙げています。

一方で、上村愛子さんも里谷多英さんの戦う姿に自分が足りないものを教えてもらったとの発言もありました。天性のセンスと技術を持った里谷多英さんと上村愛子さんは、お互いにライバルとして認め合っていたようです。

また、里谷多英さんも上村愛子さんも大手企業のCMに抜擢されるなど、世間からの評価も高いです。スポーツ選手がCMへ起用されることは珍しくありませんが、スポーツ選手はストイックで誠実なイメージを持たれることが多いことが理由です。

メディアへの露出が高まり、世間に大きく注目されているなか、里谷多英はある事件を起こしてしまい、様々なスキャンダルが飛び交いました。

里谷多英さんが起こしてしまった事件やそれによって起きたスキャンダルの詳細についてみていきましょう。事件は、東京の六本木にあるクラブにて発生しました。

世界からもその実力を認められていた里谷多英さんですが、2005年にある事件を起こし、世間を騒がせました。残念なことに、この公然わいせつ事件を起こしてしまったのは里谷多英さん自身でした。

事件発生当日は、東京の六本木にあるクラブへ里谷多英さんのコーチを務めていた方と外国人男子の3人で入店したようですが、お酒で酔いが深まった里谷多英さんは、外国人男性の方とクラブにあったVIPルームにわいせつな行為をしてしまいました。

成人した男女が情を交わすこと自体は犯罪になることはありません。しかしながら、ことが行われたクラブ内のVIPルームは外からも室内の様子が見える部屋になっていました。つまり、里谷多英さんの行為は警報74条に定められている公然わいせつ罪に当たることになります。

クラブ側はそのわいせつな行為を止めさせようとしましたが、里谷多英さんは暴力をもって抵抗しました。この行為も、刑法208条で定められている暴行罪にあたります。里谷多英さんは一夜にして公然わいせつ罪と暴行罪の2つの重い罪に問われることになりました。

スポーツ選手といえば、一般的にストイックで誠実なイメージが持たれています。里谷多英さんも、並々ならぬ努力をもって素晴らしい結果を獲得してきました。そんな里谷多英さんですが、お酒が入ると人が変わったように暴力的になってしまい、時には家庭内暴力をふるうこともあったようです。

普段からの酒癖も悪く、お酒にまつわるさまざまなスキャンダルが起きることも少なくありませんでした。里谷多英さんといえば、金メダルとスキャンダルのイメージを持つ人も少なくないようです。

里谷多英さんはクラブなどに通い、時には毎晩のようにお酒を飲んで泥酔してから帰宅するといったこともあったようです。旦那さんはお酒に弱かったらしく、そのことから夫婦の間でトラブルが起きてしまうといったことも珍しくなかったといいます。

里谷多英さんは泥酔すると、家のドアをけ飛ばすなど物に当たることもあったようです。一流の選手である一方でプライベートでは酒癖が悪く問題を起こしてしまうことも多かったのです。そのため、スキャンダルが起きることも珍しいことではありませんでした。

果たして、里谷多英さんが起こしてしまった事件の結末はどうなったのでしょう。里谷多英さんは起訴されてしまったのでしょうか？

通常、事件が発生した際には検察官によって詳しく調査され、起訴となるか不起訴となるかが決まります。事件が起訴された場合、裁判所にて裁判が行われます。

日本においては起訴された場合の有罪判定率が高く、起訴されることと有罪判決が下されることは同義だといっても過言ではありません。

事件が不起訴とされた場合には、罪に問われることはなく前科にもなりません。不起訴となるにはいくつかの条件を満たす必要があります。調査の結果、犯罪の疑いがないと判断された、犯罪の疑いはあるものの証拠がないといった場合や、証拠があっても事件の状況から起訴猶予となることもあります。

里谷多英さんによる六本木のクラブでの公然わいせつ事件は、不起訴となりました。よって、里谷多英さんに前科が付くことはなく、選手生命やその後の活動に影響することはなくなりました。しかしながら、スキャンダルなど悪いイメージがついてしまうことになりました。

事件当時の里谷多英さんは結婚をしていました。クラブでの公然わいせつ事件があったことから、世間からは夫婦関係について大きな注目を集めていました。結果としては、クラブでのわいせつ事件が起きた年のうちに離婚することになったようです。

しかし、離婚に至った一番の要因は、実は事件があったからではなかったのです。

結婚は、里谷多英さんからの積極的に申し出ていたとのことでしたが、結婚生活が続くにつれて旦那さんへの不満が高まり、よく愚痴をこぼしていたようです。

円満かのように見えた夫婦生活にはやがて亀裂が入り、里谷多英さんは家庭内暴力をふるうようになりました。

離婚に至った主な要因としては、事件よりも里谷多英さんによる家庭内暴力があったことが大きかったようです。公然わいせつ事件が発生し、旦那さんは離婚の決意を固め、年が明ける前に正式に離婚が決定されました。

里谷多英さんが起こしてしまった事件は不起訴となりましたが、選手活動に影響はあったのでしょうか？事件後の里谷多英さんについてまとめていきます。

フジテレビに所属している里谷多英さんはクラブで起こしてしまった事件後、責任を真剣に受け止めて全日本スキー連盟から選ばれた強化選手を自ら辞退しました。

それでも、里谷多英さんはフリースタイルスキー・モーグル選手をやめることはありませんでした。事件が起きてしまったことを深く反省し、ファンの期待を裏切ってしまったことについて謝罪するかのようにフリースタイルスキー・モーグルへ真摯に打ち込んでいました。

長野オリンピックで金メダルを獲得した里谷多英さんは、2006年に開催されたトリノオリンピックや、2010年に開催されたバンクーバーオリンピックへも出場しましたが里谷多英さんはメダルを獲得することはできませんでした。失敗が大きく目立ち、順位はそれぞれ15、19位と大きくさがってしまいました。

里谷多英さんのラストランは、福島県にて開催されたワールドカップとなりました。ファンの間では成功を祈る声が多数寄せられていましたが、失敗もあり満足のいく結果にはならなかったようです。

しかしながら、長野オリンピックでの金メダルなどそれまでに達成した成果は並大抵の努力でできることではありません。多くの後輩やファンから惜しまれながら里谷多英さんはモービル選手としての活動を引退しました。

事件後、多くの報道やスキャンダルが起きてしまい所属していたフジテレビから解雇されるのではないかとの声が大きく上がっていましたが、実際にはそのようなことはありませんでした。また、自分からフジテレビを退職をしたいという意思もなかったようです。

フジテレビでは、スキャンダルや不祥事を起こしてしまったアナウンサーや社員を解雇することも珍しくありません。

ただし、本事件は不起訴に終わったことや、本人のフリースタイルスキー・モーグル継続の意思もあり、フジテレビからの解雇や退職が行われることはありませんでした。

金メダルや事件によって大きく世間を騒がせた里谷多英さんは、一体どのようなイメージを持たれているのでしょうか。さまざまな観点から調査した結果をみていきましょう。

里谷多英さんのフリースタイルスキー・モーグル選手としての世間のイメージはどのようなものでしょうか。モーグルは過酷なスポーツであるにもかかわらず、長野オリンピックで冬季オリンピック初の日本人金メダルを獲得した里谷多英さんの功績は偉大なものであるといわれています。

しかしながら、事件後の大会では大きな結果を残すことはできず、栄光は過去のものであるとの意見も少なからずあります。そのような中で、決して諦めることなく賢明に努力を続けた里谷多英さんを称える声もあります。

引退が決意されたあとも、それを惜しむ人々も多く、里谷多英さんは一流のプロモービル選手だったというイメージが世間では持たれているようです。

一方で、一個人としての里谷多英さんのイメージは世間ではどのように持たれているのでしょうか。事件が発生する前から、ある一件の出来事により、酒癖が悪いというイメージを持たれるようになりました。

それは、長野オリンピックでの出来事でした。里谷多英さんは、金メダルが確定した際に、シャンパンを一気のみしたのです。ドーピング検査の前にお酒を飲むこともあり、運営およびスポーツ関係者へ迷惑をかけてしまうこともあったようです。
 

金メダリストとして素晴らしい活躍をするモービル選手である一方で、日常での酒癖の悪さや六本木のクラブでの事件などから、スキャンダルが起きることもありました。

あることやないことなども噂されることがあったようで、世間からみた個人としての里谷多英さんに対するイメージはあまりよく思われることはなかったようです。

あることやないことの噂が絶えないこともありましたが、里谷多英さんはくじけることなくモービル選手としての活動をつづけました。事件を起こしてしまったことはファンや関係者にとって残念なことでしたが、誠実に選手活動を続ける里谷多英さんに称賛の声を上げる人もいたようです。

様々なイメージをもたれていた里谷多英さんですが、現在どのような活動をしているか気になる方も多いようです。里谷多英さんの現在についてみていきましょう。

事件後も、2006年に開催されたトリノオリンピックや、2010年に開催されたバンクーバーオリンピックへ連続出場しましたが、結果はあまりよくありませんでした。2012年に開催されたワールドカップ苗場大会では予選で落ちてしまい出場すらすることはできませんでした。

長野オリンピックでの素晴らしい活躍がありましたが、その後の活動においては大きな活躍はできませんでした。そして、里谷多英さんは2013年に現役を引退しました。

里谷多英さんは、モービル選手としての現役を引退したのちに所属していたフジテレビでの勤務を選びました。
コーチや解説者などの道も考えられる中、会社員としてフジテレビの仕事に従事できるのは今しかないと考えてのことだそうです。

フジテレビでの慣れない仕事に追われる日々に戸惑うこともあったようですが、楽しく仕事に従事しているという発言もありました。フジテレビに務めることによって、モービル選手として活動していたころにはできなかったようなことができるようになり、新鮮な人生を歩んでいるようです。

里谷多英さんは離婚をしてからいまだ再婚はしていません。ですが、現在進行形で婚活を積極的に行っているといいます。里谷多英さんの本音としては、過去の失敗に後悔をしているようで、機会があれば再挑戦したいとの発言も見られました。

また、里谷多英さんは子どもを授かりたいようで、婚活を行っている一番の理由はそこにあるようです。酒癖が悪いなどマイナスのイメージを持たれることもある里谷多英さんですが、後輩やファンなど再婚を願う方々もいます。

5歳という若さでスキーの世界へ足を入れた里谷多英さんは、長野オリンピックで初の冬季オリンピック金メダリストとなるなど、素晴らしい成果を歴史に残しました。しかしながら、プライベートでは結婚生活がうまくいかなかったことや、酒癖が悪いということからわいせつ罪や暴行罪を問われる事件を発生させてしまいました。

様々な一面を持つ里谷多英さんですが、今ではフジテレビで勤務しており、目標へ向かって邁進する姿勢はいまだ衰えることはないようです。

またモービルにかかわっていきたいとの発言も見られる里谷多英さんですが、様々な苦悩を乗り越えてきた彼女にしかできないこともあります。そんな里谷多英さんの今後に期待する人は多いです。