これを機にの意味や類語!例文やビジネスシーンでの使い方

日常会話やビジネスシーンで使うことが多い「これを機に」という言葉。しかし、その意味が曖昧だったり、「これを期に」と間違って使用していたりする人も、結構いるのではないでしょうか?そこで、今回は「これを機に」の意味や類語、例文や使い方を確認していきましょう。

これを機にの意味や類語!例文やビジネスシーンでの使い方のイメージ

目次

  1. 1「これを機に」を正しく使いたい!
  2. 2「これを機に」の意味とは?
  3. 3「これを機に」の類語の使い方
  4. 4「機会」や「きっかけ」を意味する言葉
  5. 5「これを期に」の正しい使い方
  6. 6「これを機に」と「今後とも」の違い
  7. 7「これを機に」のビジネスシーンでの使い方《例文紹介》
  8. 8「これを機に」のビジネスシーン以外での使い方《例文紹介》
  9. 9「これを機に」の使い方の注意点
  10. 10「これを機に」という言葉が特に生かされるビジネスシーン
  11. 11「これを機に」はその意味をしっかり把握して正しく使おう

「これを機に」を正しく使いたい!

「これを機に」は日常生活でもビジネスシーンでもよく聞かれる言葉です。しかし、「これを機に」の正しい意味を知らないまま何となく使っていたり、「これを期に」と「これを機に」を混同して使っていたりする人は多いでしょう。

今回はそんな「これを機に」という言葉の正しい意味や使い方を、例文と共に確認していきたいと思います。さらに、今回はビジネスシーンにおける「これを機に」の使い方や、「これを機に」の使い方の注意点なども取り上げていきましょう。

「これを機に」の使い方に自信が無い人は、ぜひ今回の内容をしっかり把握して、正しく使えるようにしてください。

「これを機に」の意味とは?

「これを機に」は「ある出来事をきっかけにして行動を起こす」という意味の言葉です。「これを機に」の「これ」には「今の一瞬」や「今まさに」という意味があり、「これを機に」の「機」は「機会」を意味する言葉です。

そのため、「これを機に」という言葉は、今現在あるきっかけを掴むという意味合いが強いとされています。

「これを機に」の類語

「これを機に」の類語には、「ここぞとばかりに」や「好機と捉えて」、「鬼の首を取ったように」が含まれているのです。さらに、「チャンスと捉えて」や「この機を逃すことなく」などの言葉も、「これを機に」の類語とされています。

「好機と捉えて」は文字通り、とある出来事を自分にとってよいきっかけとして捉えるという意味合いが強いのです。また、「鬼の首をとったように」は、とある出来事を相手の揚げ足をとるきっかけにするというニュアンスで、使われることが多いでしょう。

「これを期に」は間違い?

「これを機に」と「これを期に」を混同して使ってしまっている人は、意外と多いのではないでしょうか?読み方が同じなので、間違ってしまいやすいですが、実はそれぞれ異なる意味を持つ言葉なのです。

「これを期に」の「期」は、ある程度の幅のある時間の長さを意味します。そのため、「これを期に」は、「これを期間として」という意味で使うべき言葉なのです。

一方で、「これを機に」は一瞬の出来事をきっかけとして掴むという意味の言葉なので、時間の長さの違いに注目すると、きちんと区別して使えるようになるでしょう。

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「これを機に」の類語の使い方

「これを機に」の機会を示す「機」が使われている類語が、「この機を逃すことなく」です。この類語はほぼ「これを機に」と同じにように使われますが、「この機を逃すことなく」の方がより切実なニュアンスになります。

また、「これを機に」の類語の1つである「チャンスと捉えて」も、よく聞く言葉です。類語の「チャンスと捉えて」の方が多くの人にすぐに意味が通じやすいので、「これを機に」の代わりに使われることも多々あります。

さらに、「これを機に」の類語の1つである「ここぞとばかりに」は、前々から機会を狙っており、ついにその機会がやってきたという時に使われるのです。

「機会」や「きっかけ」を意味する言葉

「これを機に」の「機」が、「機会」や「きっかけ」を意味することは分かりました。同じように「機会」や「きっかけ」を意味する言葉はたくさんあります。

以下では、「機会」や「きっかけ」を意味する有名な言葉を詳しく見ていきましょう。特に語彙力を鍛えてビジネスシーンや日常会話に生かしたい人は、ぜひ注目してみてください。

「これに乗じて」

「これに乗じて」という言葉は、今ある機会を有利にあるように利用するという意味で使われます。

自ら目標達成へのきっかけを生み出すことができなくても、意外な出来事がその目標達成のきっかけになりそうな時もあるでしょう。そんな時にその出来事を、自分の目標達成のためのきっかけとして利用する時に「これに乗じて」という言葉を使うのです。

ちなみに、「これに乗じて」は「これを機に」の類語に含まれています。

「起爆剤となる」

「起爆剤となる」という言葉も、「機会」や「きっかけ」を意味する言葉とされています。とある出来事が、大きな物事が動き出すきっかけになるという意味で、使われることが多いでしょう。

ビジネスシーンでも、他の事業を勢いづけるような、新しい事業や顧客へのサービスなどを始める時によく使われます。

「トリガーになる」

「トリガーになる」という言葉も、「機会」や「きっかけ」を意味します。トリガーは元々銃の引き金を意味する英語ですが、日本では出来事の発端を意味する言葉として使われています。

「トリガーになる」は文脈によって悪い意味にもよい意味にも受け取られるので、誰かに向かって使う時は注意が必要です。

「これを期に」の正しい使い方

「これを機に」と間違って使いがちな「これを期に」の、正しい使い方をマスターすれば、自然に両方を使い分けることができるでしょう。

そこで、以下では「これを期に」の正しい使い方を詳しく取り上げていきたいと思います。「これを期に」の使い方が怪しい人は、ぜひしっかり正しい使い方を把握しておきましょう。

限られた日数や時間を相手に伝えるシーンで使う

「これを期に」は限られた日数を伝えたい時に、使われる言葉です。例えば限られた日数で完了しなければならないプロジェクトの参加者に、その日数を伝える時に使います。

つまり、「これを期にプロジェクトを進めていきます」というように使うのです。

とある場面に至ってまでという意味で使う

「これを期に」の「期」は、「機会」や「きっかけ」といった意味ではなく、「ある程度の長さのある時間」や「場面」を意味しています。そのため、「この期に及んで」というように、とある場面に至ってまでという意味で使われることも多々あるのです。

ちなみに、「この期に及んで」は諦めが悪い相手やしつこい相手に向かって使う言葉なので、使う時は注意してください。

「これを機に」と「今後とも」の違い

「これを機に」は「今後とも」という言葉とも、混同されがちです。

「今後とも」は、これからも良好な関係を維持したいという意味で使われます。「これを機に」と同じ使い方では使えませんが、「これを機に」と「今後とも」をつなげて使うことには問題ありません。

ビジネスシーンでは「これを機に今後とも」という文章は、とある出来事をよい機会として、これからもよい関係を維持したいという意味で使われます。取引先に対してよく使う文章なので、会社員の人はぜひ覚えておきましょう。

「これを機に」のビジネスシーンでの使い方《例文紹介》

「これを機に」はビジネスシーンで、主に取引先に対して使う言葉です。新規の取引先に対しては、自社の商品を勧めたい時に使い、既存の取引先に対しては、これからの関係を円滑に維持していきたいという意思を伝えたい時に使います。

また、ビジネスシーンでは部下や後輩を鼓舞する時にも、「これを機に」はよく使われるのです。以下では、ビシネスシーンでよく使われる「これを機に」の例文を、紹介していきましょう。

「これを機に」メール例文

「これを機に」は、ビジネスメールではどのように使われるのでしょうか?以下では、ビジネスメールでの「これを機に」の正しい使い方を把握するために、3つの例文を確認していきましょう。

プレゼン準備に関わったスタッフに対するメールの例文

件名:お疲れ様でした。営業企画部 スタッフ各位

先日のプレゼンお疲れ様です。毎日スタッフ全員が遅くまで準備して下さったおかげで、プレゼンが無事に終わりました。本当に協力して下さったスタッフ皆には感謝しています。

プレゼンは他社に押されてしまいましたが、今回のプレゼンの出来は悪いものではなかったと思います。これを機にプレゼン内容をさらに充実させて、次回では他社に負けないプレゼンを披露しましょう。

今回は皆さん本当にお疲れ様でした。

新商品を新規の取引先に紹介するメールの例文

件名:新商品ご提案の件 株式会社□□ 販売部△△様

突然のご連絡失礼いたします。□□株式会社営業企画部の○○と申します。

この度、弊社で新たな商品、「○○○○」が完成いたしましたので、ぜひ△△様にご紹介したいと思いご連絡させて頂きました。御社に特にメリットのある商品ですので、ご興味がございましたら、ぜひ商品のサンプルと資料をご請求くださいませ。

弊社としましては、これを機に御社とよいお付き合いを続けていくことができたら幸いです。どうぞよろしくお願い致します。

自社のイベントに参加した取引先に対するお礼のメールの例文

件名:ご参加誠にありがとうございます 株式会社△△営業企画部○○ 販売促進部□□様

本日は弊社のイベントにご参加いただき、誠にありがとうございます。おかげ様で無事に終えることができました。

□□様には、イベントの準備の段階から多大なるお力添えを賜り、誠にありがとうございました。年に一回のイベントは今回で6回目になりましたが、今回のイベントでは特に大きな手ごたえを感じております。

これを機に次回からはイベントを年に2回開催する運びとなりました。□□さまには、今後とも変わらぬご支援をいただければ幸いと存じます。今後ともよろしくお願いいたします。

「これを機に」のビジネスシーン以外での使い方《例文紹介》

「これを機に」はビジネスシーン以外の会話でもよく使われます。例えば電化製品の買い替え時や、とある出来事を機会として思い切った行動に出る時に使われるのです。会話の中では「これを機に」は多くの場合、自分の決意を相手に伝えるために使われます。

ビジネスシーン以外での「これを機に」の使い方を覚えたら、ぜひ以下で紹介する例文を参考にして、実際に使ってみてください。

「これを機に」を使った会話例文

「これを機に」を使った会話の例文を見ていきましょう。会話での「これを機に」の使い方が曖昧な人は、ぜひ例文を見本にして、会話で実際に「これを機に」を使ってみてください。

「これを機に煙草を控える」の例文

「またタバコが値上げするって」
「ええ、またか。ますますタバコが買い辛くなるな」
「もういっそのこと煙草を止めたらどう?」
「そうだな。これを機に禁煙しようか」
「うん。健康のためにもその方がいいよ」

「これを機に洗濯機を買い替える」の例文

「また洗濯機から変な音がするんだ」
「もう買ってからずいぶん経っているから、故障しているのかもね」
「修理するとなると結構お金がかかるかな」
「いっそのこと、これを機に洗濯機を買い替えようか」
「そうだね。その方がいいかもしれない」

「これを機に」の使い方の注意点

「」は前向きに今ある機会を掴むという意味合いが強い言葉です。そのため、悪い状況にある相手に対して使うと、失礼になってしまうことがあるので、注意しましょう。

例えば、大きな損失を出した直後の取引先に対して、励ましの意味で「これを機にまた新しい事業を開拓していきましょう」と伝えると失礼になります。このような場合は、「これを機に」を「これをバネに」に変えるとよいでしょう。

また、「これを機に」は敬語ではないので、目上の人に対して使う時は必ず他の敬語と合わせて使うように注意してください。

「これを機に」という言葉が特に生かされるビジネスシーン

「機会」を掴むことを示す「これを機に」は、特定のビジネスシーンで特に生かされるのです。以下では、そのビジネスシーンも紹介していきたいと思います。ビジネスにおいては、ぜひ「これを機に」を上手く使って、よりよい機会を掴めるようにしましょう。

相手に新商品の説明をした時

ビジネスでは相手に自社の商品を売り込むことがあります。そのような場面の最後のシーンで、「これを機に」は特に生かされるのです。

例えば、長時間かけて取引先に新商品を説明していたとします。相手が新商品に対して魅力を感じていると悟った後に、最後の一押しとして「これを機にいかがですか?」と言ってみましょう。

そうすると、相手は今が絶好の機会かもしれないと思い、商品の購入に結び付きやすくなるのです。営業職の人は、ぜひ仕事で実践してみてください。

契約や購入で生じる問題の解決策を提案した時

ビジネスシーンでは、相手が自分の商品の提案に対して前向きでも、様々な細かい問題からなかなか購入や契約につながらないこともあるでしょう。そんな時にも、「これを機に」は生かされるのです。

提案に対して前向きでも購入や契約の決定を渋るのは、相手もその提案を真剣に検討していることを意味します。そのためそのような相手には、こちらから相手が購入や契約を渋る問題の解決策を提案し、最後に「これを機にいかがでしょうか」と聞いてみましょう。

そうすることで、契約や購入に結び付く可能性はかなり高いのです。このように、ビジネスでは「これを機に」という言葉は、最後のキメ台詞として使うことで、最大限に生かされる言葉と言えるでしょう。

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「これを機に」はその意味をしっかり把握して正しく使おう

今回は「これを機に」のビジネスシーンや日常会話での使い方を、例文と共に取り上げました。「これを期に」と「これを機に」は特に混同しやすいので、ぜひしっかりそれぞれの意味を把握して、2つとも正しく使っていきましょう。

また、今回紹介した「これを機に」の類語以外の類語はたくさんあるので、興味がある人はぜひ自分で類語を調べてみてください。「これを機に」の類語をたくさん知っていることで、「これを機に」の表現のバリエーションも広がっていくでしょう。

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