神社での厄払い・ご祈祷の服装とは?年祝いにふさわしい格好!

毎年神社やお寺で初詣をする方は多いでしょう。しかし、厄年になると、初詣だけではなく、正式に厄払いを受けたいと思う方も多いはずです。厄払いやご祈祷、年祝いを受ける場合、どのような服装が相応しいのでしょうか。厄払いを受ける時の服装について考えてみましょう。

神社での厄払い・ご祈祷の服装とは?年祝いにふさわしい格好!のイメージ

目次

  1. 1困った時は神様にすがりたい
  2. 2厄払いを受ける時は失礼のない格好で!
  3. 3厄払いとは?
  4. 4厄払いに相応しい服装
  5. 5厄払いに相応しくない服装
  6. 6厄払いの付き添いの人の服装は?
  7. 7厄払いのマナー
  8. 8厄払いの料金の相場
  9. 9忘れずに厄払いをしよう!

困った時は神様にすがりたい

私たち日本人は、一般的に無神論者で無宗教な人が多いと言われています。初詣、バレンタイン、盆踊りやお彼岸でのお墓参り、ハロウィン、七五三、クリスマスと、1年間のイベントをみると確かにあまり宗教等を意識しているとは思えないイベントが目白押しです。

それでも、自分の力ではなかなか叶わないような大きな目標に向かって行く時や人生の節目、転機などでは、神様にすがりつきたくなるのも人情というものでしょう。

日本には厄年という考え方があり、前厄・本厄・後厄の三年間を通して厄払いとか厄除けをするという古くからの風習があります。普段は神様をあまり意識していない方でも、厄年になると不安になり、厄払いで祈祷してもらおうと思う方も多いはずです。

何も、神様にすがるのは困った時だけではありません。日本には、ある特定の年齢になるとお祝いをするという風習もあります。それが、年祝いです。

年祝いの年齢は、地域によって異なるところもあるのですが、一般的には還暦(61歳)、古希(70歳)、喜寿(77歳)、傘寿(80歳)、米寿(88歳)、卒寿(90歳)、白寿(99歳)と言われています。地域によっては、厄年に年祝いをするところもあるようです。

厄払いを受ける時は失礼のない格好で!

毎年、お正月になると初詣に出かける方は多いと思います。仕事始めの日には神社で新春祈祷をしてもらうという習慣があるという職場も多いことでしょう。厄払いやご祈祷を受けるような時は、初詣のような一般参拝とは異なり、本殿や本堂に上がらなくてはなりません。

当然、神様や仏様に対して、失礼のない服装や所作が求められることを忘れてはなりません。そのため、気軽に普段と同じような格好で厄払いやご祈祷を受けることはできないのです。

そこで今回は、厄払いやご祈祷を受ける時にはどのような服装をすれば良いのか、また、他にも守らなければならないマナーにはどのようなものがあるのかついて、考えてみましょう。

特に、服装については難しいと思っている方も多いのではないでしょうか。初詣であれば、若い女性は明るい色の着物で少し派手めに着飾った服装でお参りをする事が多いかもしれません。男性も、派手ではありませんが、着物で初詣をするケースが多いでしょう。

しかし、正式参拝である厄払いのような場に着物で参加してしまい、服装が浮いてしまうようなことはないのでしょうか。また、着物を持っていない場合は、どのような服装をするのが相応しいのでしょうか。

日頃慣れない神社やお寺での正式参拝の場で、周囲から浮くことなく、相応しい服装をするための知識を整理しておくことは、決して無駄ではないでしょう。

厄払いとは?

厄払いやご祈祷に相応しい服装やマナーを考える前に、そもそも厄払いとはどういうものなのかについて、整理しておきましょう。厄払いは、厄年の時に行う行事です。では、厄年とは何なのでしょうか。

厄年とは、災厄に遭いやすい年齢のことです。平安時代からある風習なのですが、実はその根拠はあまりはっきりとはしていません。役割を担う年の役年から厄年になったという説もあり、地域によっては厄年に「厄祝い」とか「年祝い」という形で行うところもあるそうです。

いずれにしろ、年齢的に見ると身体的な変化が起きたり人生の節目となる時期が厄年になっており、その厄年に神社やお寺でご祈祷やお祓いをしてもらい厄を避けるのが「厄払い」とか「厄除け」の風習というわけです。

厄年

では、具体的に厄年とは何歳のことを指すのでしょうか。厄年は、数え年で計算するのが一般的です。しかし、神社やお寺によっては満年齢のところもありますので、ご自分が厄払いのご祈祷を受けたい神社やお寺に事前に確認することをお勧めします。

厄年は、数え年で男性は25歳、42歳、61歳が本厄、女性は19歳、33歳、37歳、61歳が本厄というのが一般的です。ただし数え年なので、満年齢とは1から2歳の差が出ます。毎年、厄年の早見表が各神社のHPや境内に掲示されますので、ご自分が生まれた年で厄年を確認するのが正確です。

また、本厄の前後の年も前厄、後厄とされていて、三年連続で厄払いのご祈祷を受ける習わしがあります。もちろん、三年連続で厄払いをしなければならないという訳ではなく、本厄の年のみ厄払いをされる方も多いようです。

厄払いの時期

厄年になって、いざ厄払いのご祈祷を受けたいと思った時、さて、一体いつ厄払いをすれば良いのだろうと思う方も多いことでしょう。

厄払いを受ける時期は、宗派や地域によっても異なるようですが、一般的には元旦から節分の前までに行うのが良いと言われています。

しかし、神社やお寺のほとんどは、厄払いを一年中受け付けており、この期間でなければならないということはありません。

厄払いに相応しい服装

では、厄払いやご祈祷を受ける時に相応しい服装について考えていきましょう。神様や仏様に対して失礼のない服装とは、どのような格好なのでしょうか。フォーマルな格好にしなければならないのでしょうか。

まずは、ご自分が厄払いのご祈祷を受けたい神社やお寺のHP・電話等で確認してみましょう。その場合、平服でも構わないと記載されていたり言われたりすることも多いかと思います。このような場合も、「では普段着で良いのだな」と考えるのは早計です。

平服とは、普段着という意味ではないからです。平服とは、「フォーマルではないがその場に相応しい服装」という意味なのです。フォーマル(正装・礼服)とは、タキシードやドレス、着物のことを意味します。したがって、フォーマルである必要はないが、厄払いに相応しい格好をしてきてくださいという意味なのです。

具体的に言うと、男性も女性も「肌の露出が少ないこと」、「派手な服装ではないこと」という条件を満たしている格好が、厄払いに相応しい服装です。また、建物の中では帽子やマフラーは取りましょう。冬の場合、会場はかなり寒いので、インナーやカイロ等での防寒対策は必須です。

また、普段着でも受け入れてくれる神社等もあります。地域によっては普段着の人の方が多いところもありますので、事前に確認しておくと当日浮くようなことは避けられるでしょう。ただし、本殿や本堂に上がりますので、普段着とは言え、相応しい格好を意識しなければなりません。

では、もう少し具体的に、男性と女性のそれぞれにとって、どのような格好が相応しい服装なのかについてみていきましょう。

男性の服装

まずは、男性の服装からみていきます。男性の場合、スーツとネクタイの着用が基本です。ワイシャツは白が基本です。ネクタイも白が良いですが、必ず白でなくてはいけない訳ではありません。しかし、派手な色は避けましょう。柄がなく無地を選ぶのが原則です。

スーツは、落ち着いた色にしましょう。濃紺や黒がベストです。無地または目立たないストライプを選んでください。靴は黒の革靴が基本です。また靴下も必ず履きましょう。本殿や本堂に上がる際、靴を脱ぐことがありますので靴下も指先まで気を使う必要があります。

無地の黒いスーツ・白いワイシャツ・ネクタイ

上の写真は、インスタグラムに投稿されていた伊勢神宮参拝の時の服装です。黒い無地のスーツに白いワイシャツ、白いネクタイを着用しています。まさに、男性が厄払いのご祈祷を受けるのに適した、模範的な服装だと言えるでしょう。

ネクタイの色ですが、白は結婚式のようなおめでたい席で締める時の服装というイメージがあり、厄払いで白いネクタイはピンとこない服装だと思われる方もいるかもしれません。確かに、厄払いですので、決しておめでたい席という感じではありません。

白は、風水では浄化とかリセットを意味する色です。先にも述べた通り、厄年は人生の節目になる年です。そのため、厄年に白い色で色々なことをリセットし、これからの新しい人生を歩んでいくための服装として、白いネクタイが良いとされているようです。

ジャケットに襟のついたシャツ・チノパン

上の写真は、インスタグラムに投稿されていた明治神宮参拝の時の服装です。

普段着で厄払いのご祈祷を受ける場合は、この写真の男性のように、ジャケット着用で襟付きのシャツを選びましょう。写真の男性は座っているのでよくわかりませんが、ズボンはジーパンではなく、チノパンの方が良いでしょう。

また、夏の暑い場合でもジャケットは着たままにしてください。ジャケットを脱ぐのは、神様や仏様に対して失礼にあたります。

女性の服装

女性の場合は、スーツかワンピースが基本の服装です。それ以外の場合でも、襟がある服で肌の露出が少ない格好にしましょう。女性の場合も、シャツの色は白が基本です。

スーツの場合、女性でもパンツスーツで構いません。スカートの場合は、スカート丈は膝丈程度にし、ストッキングは必ず履いてください。ストッキングの色は、黒かベージュが良いでしょう。

女性の場合も、靴は黒の革靴で、ローヒールの物にしましょう。

黒い無地のワンピース

上の写真は、インスタグラムに投稿されていたものです。神社に参拝するときの服装として投稿されていた訳ではありませんが、このように落ち着いた色で無地のワンピースは、女性が厄払いのご祈祷を受ける際の服装として好ましいでしょう。

普段着に近い服装だが無地で落ち着いた色のパンツルック

上の写真も、インスタグラムに投稿されていたものです。この写真も神社参拝用の服装ではありませんが、女性が普段着で厄払いに参加したい場合の参考になる服装です。

できれば、襟付きの方が、さらに好ましいです。授業参観の時のお母さんの格好をイメージすると良いかもしれません。

厄払いに相応しくない服装

厄払いに相応しくない服装は、男性も女性も「肌の露出が多い」「派手」「だらしがない」服装です。そのため、肩や爪先を見せるようなキャミソール、タンクトップ、オフショルダーの服やミニスカート、ホットパンツ、サンダル、網タイツ等は避けましょう。

また、男性も女性も、カラフルな色合いやキラキラした装飾の付いた派手な服装も避けてください。ジャージ、部屋着、ダメージ加工が施されている服などの、だらしがなく見える服装も、もってのほかです。

男性の相応しくない服装

神社に参拝する時の服装として投稿されていた訳ではありませんが、厄払いに相応しくない服装と言えるでしょう。男性が遊びに行く時の服装としては楽しい格好と思いますが、このような短パンは、厄払いのご祈祷を受ける時の服装としては相応しいとは言えません。

女性の相応しくない服装

この写真は神社参拝用の服装として投稿されていた訳ではありませんが、厄払いに相応しくない服装でしょう。

上着の色合いは比較的落ち着いた色合いで、柄もなく無難な服装だと感じるかもしれません。しかし、この写真のようなミニスカートやブーツは、厄払いのご祈祷を受ける時の服装としては相応しいとは言えないのです。

女性の場合、素足を見せるような服装もブーツも、共に相応しくない服装になりますので注意が必要です。

アクセサリーはつけてもいいの?

シンプルな物であれば、女性も男性も、アクセサリーをつけても問題はありません。ただし、大きなもの、派手なものや、ジャラジャラと音がするようなものは避けましょう。

厄年の人が、チャクラの7色(赤、オレンジ、黄、緑、ターコイズブルー、ロイヤルブルー、紫)を身につけると良いという説があります。この7色の石を使ったブレスレットなどであれば、お祓いを受けることでその年のお守りにもなり、良いかもしれません。

厄払いの付き添いの人の服装は?

厄払いを受ける本人だけではなく、付添人も一緒にお祓いを受けられる神社やお寺は多く、その場合、祈祷を受けなければ付添人は無料というところも多いようです。そのため、家族揃ってお祓いを受けるケースも多く見られます。

付添人も一緒に本殿や本堂に上がる場合は、付添人と言えどもお祓いを受ける人と同じような格好をするよう心掛けましょう。露出が多く派手な服装は避けることです。付添人が子供の場合は、それ程かしこまることはありませんが、シックな服装が良いでしょう。

厄払いのマナー

ここまでは、厄払いを受ける時の服装に関するマナーについてみてきました。それでは、服装以外のマナーについても整理していきましょう。

祈祷を受けるときのマナー

当然ですが、神社における一般的なマナーを守りましょう。まずは鳥居をくぐる時のマナーです。鳥居をくぐる前は、立ち止まり、軽く一礼します。その場合、鳥居の中央よりやや左寄りの位置に立ちます。そして、鳥居をくぐる時には左足から踏み出しましょう。

次に、手水舎(ちょうずや)でお清めをします。両手を洗い、口をすすぐことで身も心も清めて心を落ち着かせます。その後、記入済みの申し込み用紙と一緒に初穂料を渡して厄払いの申込を行います。待合室に通されたら、帽子やマフラーを取って待ちましょう。

祓い棒でお祓いを受ける時は、頭を静かに下げたまま、姿勢を崩さずに受けましょう。最後は二拝二拍手一拝で終わりです。

待合室に通された以降は飴やガムを口に入れない、敷居や畳の縁を踏まない、畳の縁の上に座ったりものを置いたりしない、座布団の上に立たない等の一般的なマナーも忘れてはいけません。

料金を入れる袋のマナー

次に、厄払いの料金を入れる袋に関するマナーです。料金は、水引のついたのし袋に入れます。のし袋は、紅白で蝶結びのものを選びましょう。そして、中には新札を入れてください。

のし袋の表面に書く言葉は、神社の場合は「御初穂料」か「玉串料」、お寺の場合は「御布施」とします。その下には自分の名前を書きましょう。また、のし袋の裏面下部には、忘れずに算用数字で金額を書きましょう。

お礼参りのマナー

お願いをするだけで終わらせるのは、相手が神様や仏様でなくても失礼なことです。今後1年間の厄払い、厄除けをお願いしたのですから、翌年の同じ時期に厄払いをして頂いた神社やお寺に再度伺い、必ずお礼のお参りをしましょう。

お礼参りに行っても行かなくてもどうせわからないだろうとお礼を欠くことは、服装のマナーに反すること以上に失礼なことだと心得ましょう。

厄払いの料金の相場

厄払いの料金は、神社やお寺により異なります。事前に、厄払いのご祈祷を受けたい神社やお寺のHPや電話で確認しておきましょう。

3,000円から10,000円が相場ですので、5,000円程度が一般的な料金と言えるでしょう。

忘れずに厄払いをしよう!

日本で暮らしていると、1年のうち数回は神社やお寺にお参りに行くことがあると思います。大抵の場合は一般参拝だけで終わってしまいますが、節目節目には、きちんと正式参拝をすると、気持ちも引き締まり、心新たに次の一歩に進めるのではないでしょうか。

その際、服装やマナーに関して今回の記事が参考になれば幸いです。

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