2018年12月31日公開
2018年12月31日更新
身の引き締まる思いの意味とは?身が引き締まる思いですなどの例文を紹介
「身が引き締まる思い」又は「身の引き締まる思い」は、挨拶でよく使われる言葉ですが、その意味や使い方に自信が無い人は多いでしょう。そこで、今回は「身が引き締まる思い」又は「身の引き締まる思い」の正しい意味や使い方とはどんなものか、確認していきたいと思います。
目次
「身の引き締まる思い」の使い方を学ぼう
がらりと環境が変わったり、新しい目標ができたりしたときに、よく「身が引き締まる思い」又は「身の引き締まる思い」を使って自分の決意を表現することがあります。
しかし、「身が引き締まる思い」又は「身の引き締まる思い」という言葉を使ったことがあっても、その言葉の正確な意味をしっかり把握している人は少ないでしょう。
そこで、今回は「身が引き締まる思い」又は「身の引き締まる思い」の意味や使い方を取り上げていきたいと思います。今回は間違えやすい「気が引き締まる」と「身の引き締まる」の違いも紹介していきましょう。
「身が引き締まる思い」又は「身の引き締まる思い」の使い方や意味が曖昧という人は、ぜひしっかり確認してみてください。
「身の引き締まる思い」の意味とは?
「身の引き締まる思い」とは、主に自分の環境や立場の変化に感化されて、気合がみなぎっていることを意味する言葉です。
気合が入っているときには体全体が張っているような感覚になりやすいでしょう。そのような感覚から、この「身の引き締まる思い」という言葉は生まれたと考えられています。
ちなみに、「身の引き締まる思い」と「身が引き締まる思い」とはどちらが正しいのか、迷う人もいるでしょう。実は、どちらも同じ意味の言葉なのでどちらを使っても問題ないのです。
「身の引き締まる」と「気の引き締まる」の違い
「身の引き締まる思い」と「気の引き締まる思い」は似ているので、同じように使ってしまっている人も多いでしょう。
しかし、「気が引き締まる」は何らかの物事に対して、緊張感を持つことを意味する言葉です。一方で、「身の引き締まる」は何らかの物事に感化されて、気合が入ることを意味する言葉とされています。
つまり、「身の引き締まる」は何らかの物事に対して頑張る決意を表現したいときに使う言葉です。一方で「気の引き締まる」は、何らかの物事に対して張りつめている気持ちを表現するときに使う言葉と言えるでしょう。
「身の引き締まる思い」の使い方
「身が引き締まる思い」又は「身の引き締まる思い」の意味だけでなく、正しい使い方も確認しておきましょう。
「身が引き締まる思い」又は「身の引き締まる思い」とは、周囲から何らかの影響を受け、新たな物事に真剣に取り組む決意をするときに使います。一般的には新任の挨拶や自己紹介などで、自分の気合の入った気持ちを表現するときに使われるでしょう。
以下では、「身が引き締まる思い」又は「身の引き締まる思い」の例文を詳しく紹介していきます。以下の例文をよく見ながら、「身が引き締まる思い」又は「身の引き締まる思い」の使い方をマスターしましょう。
「身の引き締まる思い」を使った例文
「身の引き締まる思い」又は「身が引き締まる思い」は、結婚や昇進などの人生における大きな転機の際の挨拶で使われることが多いでしょう。
以下では、「身の引き締まる思い」又は「身が引き締まる思い」を使った例文を具体的に紹介していきます。「身が引き締まる思い」又は「身の引き締まる思い」の使い方に自信が無い人は、ぜひ以下の例文を参考にしてみてください。
例文①身が引き締まる思いです
「身が引き締まる思いです」は、新任の挨拶や結婚披露宴の際のスピーチなどで使われる例文です。これから深く関わる人達やお世話になった人達に向かって、自分の決意の固さを表現するときに使います。
新しい物事に対して前向きに頑張る決意をしていることを、しっかり周囲の人に表現することで、意欲をさらに高めることができるでしょう。
例文②身の引き締まる思いがいたします。
「身の引き締まる思いがいたします」は「身の引き締まる思いがする」を丁寧に表現した例文です。一般的にこのような例文は、昇進や転任の際の挨拶で使われます。
この例文を新任の挨拶やスピーチで使うことで、新しい仕事に対して緊張と責任感を感じている様子を、周囲の人に丁寧に表現することができます。
例文③身の引き締まる思いで一杯です。
「身の引き締まる思い」は人生の転機において、緊張感が高まっていることを表現するときにも使われます。「身の引き締まる思いで一杯です」というように使うことで、気合が入っている様子と緊張感が高まっている様子を表現できるでしょう。
入社式や結婚式などのスピーチや挨拶でこの例文を使うと、周囲に人により自分の固い決意が伝わりやすくなるでしょう。
「身が引き締まる思い」又は「身の引き締まる思い」を使う場面
「身が引き締まる思い」又は「身の引き締まる思い」を使うべき場面とは、一体どのような場面なのか確認したい人もいるでしょう。
そこで、以下では「身が引き締まる思い」又は「身の引き締まる思い」を使うべきタイミングを具体的に紹介していきたいと思います。「身が引き締まる思い」又は「身の引き締まる思い」をベストタイミングで使いたい人は、ぜひ参考にしてみてください。
顧客や取引先への異動の挨拶をする場面
異動が決定したときには、これまで関わってきた取引先や顧客に挨拶をするでしょう。その挨拶のタイミングは、「身が引き締まる思い」又は「身の引き締まる思い」を使うべきタイミングと言えます。
異動の挨拶では、これまでの感謝の気持ちと自分の後任となる人の紹介が大切です。さらに、その挨拶に「身が引き締まる思い」又は「身の引き締まる思い」を使って、未来への決意も表現すると相手にポジティブな印象を残すことができます。
内定通知が届いて人事担当者にお礼のメールをする場面
「身が引き締まる思い」又は「身の引き締まる思い」は、内定通知が届いたときに人事担当者にお礼のメールを送るときも使えます。
内定通知書が届いた時点ではまだ直属の上司が決まっていないことが多いので、面識のある人事担当者にお礼のメールを送りましょう。
そのメールに「身が引き締まる思い」又は「身の引き締まる思い」を使うと、人事担当者にやる気がある人という印象を残すことができます。ちなみに、お礼のメールは長すぎると迷惑になることもあるので、2、3行の長さにしておきましょう。
新任の挨拶やメールをする場面
「身が引き締まる思い」又は「身の引き締まる思い」を使うべきタイミングには、新任の挨拶やメールをする場面も挙げられます。
新任の挨拶やメールでは、これから関わることになる同僚や上司などに好印象を持ってもらうことが大切です。新しい職場の人達に好印象を抱いてもらうには、これから任される新しい仕事への意欲をしっかりアピールするとよいでしょう。
そのため、固い決意を表現できる「身が引き締まる思い」又は「身の引き締まる思い」は、新任の挨拶やメールにぴったりの言葉と言えるのです。
「身の引き締まる思い」の類語表現
「身が引き締まる思い」又は「身の引き締まる思い」の類語表現とは、一体どのようなものなのでしょうか?以下の表では、その類語表現をいくつか紹介していきたいと思います。
・初心に帰る |
・兜の緒を締める |
・決意を改める |
さらに、以下ではこれらの類語表現を詳しく取り上げていきましょう。「身の引き締まる思い」又は「身が引き締まる思い」の類語とはどんな言葉が気になる人は、ぜひ注目してみてください。
慢心を戒めたいときに使う「初心に帰る」
「初心に帰る」とは、多くの人が聞いたり使ったりしたことがある言葉でしょう。この「初心に帰る」は、新しいことに慣れてきて慢心しそうなときに、新しことに挑戦した当初の気持ちを思い出して気を引き締めるときに使う言葉です。
「仕事でケアレスミスが増えてきたので初心に帰ろうと思う」というように、自らを律したいときに使います。また、「初心に帰ろう」と多くの人に呼び掛けるように使うと、集団全体の雰囲気を引き締めることができるでしょう。
ちなみにこの言葉の語源は、室町時代に能を大成させた世阿弥が残したとされる「初心忘るべからず」という教えとされています。
元々はこの教えは、未熟者であった頃の自分のかっこ悪い姿を忘れず、向上心を持ち続けるべきという意味だったのです。しかし、だんだんとその意味は「初心に帰る」の意味に変化していったと考えられています。
油断を防ぎたいときに使う「兜の緒を締める」
「兜の緒を締める」も「身が引き締まる思い」又は「身の引き締まる思い」の類語表現の1つです。人間が一番油断しやすいのは、自分の成功や勝利を確信した直後とされています。
「兜の緒を締める」という言葉は、その成功や勝利を確信した後に、気分を引き締めて油断しないようにするという意味の言葉です。「連勝していても兜の緒を締め直すべきだ」というように、油断しがちなタイミングで気分を引き締めたいときに使います。
自分の決意を確認したいときに使う「決意を改める」
「身が引き締まる思い」又は「身の引き締まる思い」の類語には、「決意を改める」も含まれます。「決意を改める」とは、一度した自分の決意を今一度確認して、気分を引き締めるときに使う言葉です。
「決意を改める」は一度した決意を変更するという意味の言葉と思い込んでいる人が多いですが、正確な意味は全く違うので注意しましょう。
「決意を改める」は「決意を改めて再挑戦しよう」というように、気持ちを奮い立たせたいときに使われます。
自らの身を引き締める方法
自らの身を引き締めたいと思っていても、具体的にどのようなことをすればよいのか、分からない人は意外と多いのではないでしょうか?そこで、以下では自分の身を引き締める方法とはどんな方法なのか、紹介していきたいと思います。
目標までの努力を具体的に設定する
「身が引き締まる思い」又は「身の引き締まる思い」という言葉を実現するには、目標や夢に近づくための努力をより具体的にすることが大切です。目標や夢が大きければ大きいほど、実現への長い道のりの途中でモチベーションが下がってしまいがちでしょう。
しかし、現在具体的にどのような努力をすればよいのか把握するようにすると、自然とモチベーションが上がって気分が引き締まりやすくなります。
するべき努力を具体的に意識するには、まず目標や夢の実現への道のりを細分化することが重要になるでしょう。特に目標や夢があるのに何となく気分がたるんでいるという人は、ぜひ目標や夢への道のりを細分化して捉えてみてください。
気分転換をして心身のエネルギーを蓄える
「身が引き締まる思い」又は「身が引き締まる思い」を実現する方法には、気分転換をするという方法も挙げられます。目指すべきゴールのことばかり意識し続けていると、常に張り詰めていた緊張の糸が突然切れてしまいがちです。
そのため、頑張り続けてきた自分の身をさらに引き締めたいときは、あえて目指すべき目標や自分の責任を一時的に忘れてみましょう。
一時的に目標や責任から離れることで、心身のエネルギーを蓄えることができます。心身のエネルギーが満たされた状態になると、目標や責任を意識し直したときに、自然に気合の入った気持ちなれるでしょう。
これまでの自分の成果を確認する
自分のこれまでの成果を確認するということも、「身が引き締まる思い」や「身が引き締まる思い」を実現する方法と言えるでしょう。
自分がどれだけ頑張ってきたかということを意識することで、今までの努力を無駄にしたくないという気持ちを奮い立たせることができます。その奮い立たせた気持ちによって、気合が入りやすくなるのです。
身の引き締まる思い」の英語表現
「身が引き締まる思い」又は「身の引き締まる思い」は、英語でも表現することができます。以下では、「身が引き締まる思い」又は「身の引き締まる思い」の英語表現も取り上げていきましょう。
「身が引き締まる思い」又は「身の引き締まる思い」を英語でも使いこなしたいという人は、ぜひ以下の英語を参考にしてみてください。
ビジネスに関する決意表明に適した「I’ll work even harder」
「身が引き締まる思い」又は「身の引き締まる思い」は、英語では「I’ll work even harder」と表現できます。「これからより一層一生懸命働きます」という意味の英文なので、ビジネスの場面における決意表面の際に特に適した英語表現と言えるでしょう。
英語圏の国出身の方の前でビジネス関連の挨拶をする際は、ぜひこの英語表現を使ってみてください。
決意と尊敬の気持ちを伝えられる「I wan’t let you down」
「身が引き締まる思い」又は「身の引き締まる思い」の英語表現には、「I wan’t let you down」も含まれます。「ご期待に添えるよう努力いたします」という意味の英文なので、広い場面で使うことができるでしょう。
ビジネスの場面における挨拶やメールで使うと、自分の決意だけでなく相手への尊敬の気持ちも相手に伝えることができます。
人生の中の転機における挨拶で「身が引き締まる思い」を使おう
今回は「身が引き締まる思い」又は「身の引き締まる思い」の意味や例文などを、詳しく紹介しました。「身が引き締まる思い」又は「身の引き締まる思い」は、人生の中の大きな転機における挨拶に適した言葉です。
これらの言葉を適したタイミングで使うことで、自分の向上心が高まるだけでなく、周囲の人に好印象を持ってもらいやすくなります。
近い内に人生の大きな転機を迎えるという人は、ぜひ挨拶やスピーチで「身が引き締まる思い」又は「身の引き締まる思い」を使ってみてください。