心の拠り所の意味とは?心の拠り所になるものとは?
精神的な支えとなる心の拠り所を求めているけれど、ずっと心の拠り所が見つからず悩んでいる人は意外と多いと思います。そこで、今回は心の拠り所になるものやその作り方、「心の拠り所」の意味などについて、詳しく取り上げていきましょう。
目次
心の拠り所がない!欲しい時はどうしたらいい?
厳しい社会の中で強く生き抜いていくためには、心の拠り所になるものが必要でしょう。心の拠り所になるものがあると、厳しい状況の中でも心を強く保ちやすくなります。
しかし、心の拠り所が欲しくても、なかなか心の拠り所になるものが見つからないという人は多いでしょう。そこで、今回はそんな「心の拠り所」について詳しく見ていきます。
今回は心の拠り所となるものや、心の拠り所が無いときの対処法などを具体的に取り上げるので、特に心の拠り所が無い人はぜひ注目してみてください。
「心の拠り所」の意味とは?
「心の拠り所」とは、自分の心を支えるものや生きがいを意味する言葉です。「拠り所」には支えになるものという意味と共に、根拠という意味もあります。そのため、「拠り所」は「その説の拠り所を明らかにする」というように使われることもあるのです。
「心の拠り所」の「拠り所」は、支えになるものという意味で使われています。一般的に「心の拠り所」は、自分の心を支えてくれるものを表現するときに使われるでしょう。
心の拠り所がない心理的原因とは?
なぜ自分には心の拠り所にいなるものが無いのか、気になっている人は意外と多いと思います。そこで、以下では心の拠り所が無ない心理的原因を詳しく解説していきましょう。心の拠り所が見つからない原因を突き止めたい人は、特に注目してみてください。
自分の軸が定まっていない
自分の軸が定まっていないということが、心の拠り所が見つからない原因になることもあります。心の拠り所は自分らしさを思い出し、安心できるものです。その心の拠り所を見つけるには、自分の価値観をはっきりさせる必要があります。
しかし、空気を読みすぎて他人の価値観で物事を判断し続けていると、自分の価値観が曖昧になってしまうでしょう。
その結果、好き嫌いも自分で分からなくなってしまい、自分らしさを思い出させる心の拠り所になるものに出会いにくくなってしまうのです。
他人からの評価を過剰に気にする
他人からの評価を自分の評価だと思ってしまっているということも、心の拠り所が見つからない原因と言えるでしょう。他人からの評価が自分の絶対的な評価だと思ってしまうと、他人から褒められるために行動することが増えます。
そのような行動がエスカレートしていくと、他人からよい評価をされることだけに集中して自分らしさが分からなくなり、心の拠り所が見つかりにくくなってしまうのです。
また、他人からの評価を過剰に気にしていると、自分らしさを思い出させるものは自分を堕落させるものと認識してしまうこともあります。その結果、自分で心の拠り所になるものから遠ざかってしまいがちになるのです。
素の自分に自信が持てない
素の自分に自信が持てないということも、心の拠り所になるものが見つかりにくくなる原因の1つでしょう。
素の自分に自信がないと、物事に対して消極的になりがちです。そのため、興味があることや人にも積極的に関わっていくことができなくなります。
自分の心の拠り所を見つけるには、興味のあることや人と関わって視野が広げる必要があるでしょう。しかし、自信が無いと興味関心のある物事や人と関われないので、心の拠り所を見つけることが困難になってしまうのです。
心の拠り所を求める気持ちは甘え?
心の拠り所とは依存する対象ではなく、人生を前向きに歩んでいく上で必要な安全基地のようなものです。そのため、心の拠り所を求める気持ちは、自分の足で人生をしっかり歩んでいきたいという強い意志の表れと言えます。
心の拠り所を求める気持ちを甘えと思い込んでしまう人もいるでしょう。しかし、実際には心の拠り所を求める気持ちには、甘えとは真逆の強い意思があるのです。心の拠り所を求める気持ちは抑制せず、積極的に心の拠り所を探していきましょう。
心の拠り所になる人やもの
心の拠り所になるもののイメージが湧かないという人もいるでしょう。そこで、以下では心の拠り所になるものとは、一体どんなものなのか具体的に見ていきたいと思います。心の拠り所になる人やものを探している人は、ぜひ以下の内容を参考にしてみてください。
彼氏・彼女などの恋人
彼氏や彼女などの恋人とは、友人や家族にも見せない部分を見せることができる存在でしょう。そのため、彼氏や彼女などの恋人が心の拠り所になるということは、よくあるのです。
お互いの存在が心の拠り所になっているカップルは固い絆で結ばれているので、長続きしやすいでしょう。付き合っている彼氏や彼女がいる人は、その恋人の存在が自分の心の拠り所になっているか考えてみてください。
いつも支えてくれる家族
いつも自分を支えてくれる家族も、心の拠り所になる存在と言えるでしょう。特に自分の父や母、祖母や祖父などの年上の家族には、安心感を覚える人が多いのではないでしょうか?
そんな安心感を覚える家族の存在は、無意識に心の拠り所になっていることもあるのです。そのため、心の拠り所を探している人は、一度自分の家族のことを深く考えてみてください。
仲良くしてくれる仲間・友達
楽しい思い出を共有したり、話を聞いてくれたりした友人や仲間には、誰でも親しみの感情を抱くでしょう。その親しみは安心感に変化しやすいので、仲のよい友人や仲間が心の拠り所になることもあるのです。
特に繊細な思春期には、自分の話を聞いてくれる友人の存在が大きな救いになりやすいでしょう。
仕事
大人になると生活環境が変わり、近くに本音を言えるような相手がいなくなってしまったという人もいると思います。そんな人は、仕事を心の拠り所にすることが多いでしょう。
仕事を極めていくことで、仕事が自分の大きな自信になります。その結果、仕事が自分の大きな生きがいにようになっていくのです。
夢や目標
自分が決めた夢や目標自体が、心の拠り所になることもあります。自分の意思で決めた目標や夢が叶ったイメージをすると、多くの人は勇気や元気が出るでしょう。
そのため、目標や夢自体が、夢や目標を達成するために必要な努力の継続を助ける心の拠り所になるのです。
心が温かくなる思い出
心が温かくなるような思い出も、心の拠り所になるものと言えるでしょう。辛いときに家族や友達、恋人との心が温まる記憶を思い出すと、精神的に癒されます。そのため、心が温かくなる思い出は大きな心の拠り所になり得るのです。
ひたむきに努力している人の姿
夢や目標に向かってひたむきに努力している人を見て、自分もやる気になったという人は多いのではないでしょうか?
懸命に努力している人の姿は人を惹きつける魅力があります。また、人が懸命に何かに取り組んでいる姿には、人を励ます力もあるのです。そのため、懸命に努力している人は、周囲の人の心の拠り所になっていることが多いでしょう。
心の拠り所があることのメリットとは?
心の拠り所があることには、どのようなメリットがあるのでしょうか?以下では、心の拠り所があることのメリットを解説していきましょう。現在心の拠り所を探している人は、ぜひ以下の内容を確認してモチベーションを上げてください。
目標をスムーズに達成しやすくなる
心の拠り所になるものがあると、心が不安定になったときに心の拠り所を思い出すことで、素早く心を安定化させることができます。その結果、挫けずに目標を達成しやすくなるのです。心が揺らぎやすい人は、ぜひ心の拠り所を見つけてみてください。
効果的にリラックスできる
心の拠り所があることのメリットには、効果的にリラックスできることも挙げられます。心の拠り所は精神的なストレスを軽減してくれる、癒しの存在になるのです。
実際に辛く厳しい状況が続いた期間を、心の拠り所を思い出すことで乗り越えることができたという人は多いでしょう。精神的なストレスに弱いという人には、特に心の拠り所を見つけることをおすすめします。
心の拠り所がない時の対処法
心の拠り所がどうしても見つからないときは、どうしたらよいのか分からないという人はたくさんいるでしょう。そこで、以下では心の拠り所がないときの対処法を3つ紹介していきたいと思います。
心の拠り所が見つからず困っている人は、ぜひ注目してみてください。
やるべきことから遠ざかってリラックスする
心の拠り所がないと精神的に追い詰められやすくなってしまいます。そのため、心の拠り所がなく、心身にストレスが溜まっている人には、しばらく仕事や家事から遠ざかるという対処法がおすすめです。
同僚や家族などの周囲の人の助けを借りて、忙しい毎日をしばらく忘れて過ごすと、ストレスがかなり解消できます。しっかりリフレッシュした後は、協力してくれた周囲の人にお礼を言うことを忘れないようにしましょう。
新しい世界に飛び込んでみる
心の拠り所がない場合は、新しい世界に飛び込んでみるという対処法もおすすめします。心の拠り所がないと、時に虚無感に襲われることもあるでしょう。
そんな虚無感を忘れるには、新しい刺激を受けることが有効です。観たことのないタイプの映画を観たり、着たことがない服を着てみたりといった小さなことでもよいでしょう。新しいことにワクワクする気持ちが、虚無感を忘れさせ視野も広げてくれるのです。
植物を育ててみる
植物を育ててみるということも、心の拠り所がないときの対処法として挙げられます。
植物は動物よりも育てやすいですし、植物の存在は心身を癒してくれるでしょう。さらに、丁寧に育てようとする気持ちには、植物は花をつけたり葉を増やしたりして応えてくれます。そんな植物の健気さは、ネガティブな気持ちを解消してくれるのです。
心の拠り所がなくネガティブな気持ちになったときには、ぜひ植物を育ててみてください。
心の拠り所の作り方
心の拠り所を作る方法を具体的に知りたいという人は多いでしょう。そこで、以下では心の拠り所の作り方とはどんな方法か、詳しく見ていきたいと思います。
心の拠り所が欲しいけれど、どうしたらよいのか分からないという人は、ぜひ以下の方法を試してみてください。
役割を忘れて興味を引くものがないか周囲を探してみる
大人になって家族を持つと、妻や父親といった役割に自分をはめ込んでしまいがちです。しかし、心の拠り所を作るには、個人としての自分に戻る必要があります。
そのため、まず一時的に自分の役割を忘れて、個人の自分として周囲をよく見渡し、興味が湧くものを見つけてみましょう。そして、その興味が湧くものに挑戦してみてください。その挑戦したものが、心の拠り所になる可能性が高いのです。
人と接する機会を増やして新しい人間関係を構築する
人と接する機会を増やして新しい人間関係を構築することも、心の拠り所を作る方法と言えるでしょう。心を許せる友人や恋人は、心の拠り所になる可能性が高い存在です。
そのため、飲み会やコンパなどの人と出会える場に積極的に出席して、友人や恋人を作ってみましょう。心を許せる友人や恋人を得るには、関係を地道に深めていかなくてはいけません。
そのため、新しい友人や恋人を作った後は、しっかり関係を深めていく努力をしていきましょう。
身近な人との交流を増やす
身近な人との交流を増やすということも、心の拠り所を作る方法と言えるでしょう。無意識に身近な家族や友人を、心の拠り所にしている人は多いと思います。
そのため、身近な人との交流を増やして自分と相手の関係を考えてみると、相手が心の拠り所であることに気付くこともあるのです。
自分自身を心の拠り所にするとどうなるの?
心の拠り所とは、自分の外側にばかりあるものではありません。自分自身が心の拠り所になることもあるのです。心の拠り所があることによって、勇気が出たり心が癒されたりすることは素晴らしいことでしょう。
しかし、心の拠り所が自分の外側になるものであると、依存できるものに変わってしまいやすく、依存心が高まると精神的に追い詰められてしまうこともあるのです。
しかし、心の拠り所が自分自身であると、生きている実感が常にあるので、何かに病的に依存するということがなくなります。さらに、精神的な強さや自信も自然に生まれるのです。
自分自身を心の拠り所にするには、大きな葛藤に立ち向かう必要があります。時に自分の汚い部分や弱い部分にも向き合わなくてはいけないでしょう。
難しいことですがこれらの苦しみや葛藤に打ち勝つことで、物事の酸いも甘いも受け入れられる柔軟さと強さが生まれます。その柔軟さと強さが自分の心の拠り所となるのです。
困難なことに立ち向かっていく覚悟がある人は、ぜひ自分自身を心の拠り所にすることを目指してみてください。
まず身近な所から心の拠り所を探してみよう
今回は、ストレス社会に生きる現代人の多くが求めている心の拠り所について、詳しく取り上げました。心の拠り所になる存在は身近な所にあることがよくあります。
そのため、心の拠り所を求めている人は、まず身近にある存在を自分がどう思っているか考えてみてください。
また、一生の心の拠り所を求めている人には、自分自身を心の拠り所にすることを目指すことをおすすめします。困難なことかもしれませんが、ぜひ時々自分の内面とじっくり向き合うという努力から始めてみてください。