手を振る意味や心理とは?別れ際の手の振り方で心理がわかる!
出会った時や別れ際に、「ばいばーい!」と言いながら手を振るシーンを見たことがあるでしょう。人はどうして手を振るのでしょうか。男女別に意味の違いはあるのでしょうか。今回は別れ際の手の振り方から、その心理をみていきましょう。
目次
バイバイと手を振る相手の心の中を知ろう!
誰かと時間を過ごしてそろそろ行くね、となったとき、相手が友達や恋人、家族など親しい人であれば別れ際に「バイバイ」という言葉をつけて手を振る、という人は多いでしょう。特に女性は大きな確率で別れ際に手を振るという動作をする方が多いですが、その時の心理は一体どういうものなのでしょうか。
そして、男性は女性に比べると別れ際に手を振るという動作をあまりしませんが、それは何故なのでしょうか。男性が相手に手を振るとすれば、いつもと違う意味があるのでしょうか。
別れ際に手を振るという動作について、色んな角度から見ていきましょう。
そもそも「手を振る」の意味とは?
別れ際に手を振る動作について注目していきます。まずは、その意味からみていきましょう。
「振る」という動作は、「体の一部やモノの一方の端をもって手を上下・左右・前後に何度も繰り返すようにして動かす」ということをいいます。ですから「手を振る」というのは、「手もしくは腕全体を上下・左右・前後に何度も動かす」ことを言うのです。
一般的にこのような身振りをするのは、特定の相手に自分の手のひらを見せることで安心してもらおう、信頼してもらおうとする本能である、と言われています。
「手を振る」の由来
別れ際に「手を振る」とう動作の由来は、「魂振り」からきているといわれています。魂振りは「たまふり」と読みますが、空気を振動させることで神様の魂を奮い立たせ、こちら側に招こうとすることです。
巫女が神社で領布(ひれ)と呼ばれる布を首からかけ、左右に揺らす動きをするのを見たことがあるでしょうか。あの舞をすることで、神様を勢いづけているのです。
つまり袖を振って神様の魂をこちらへと呼び寄せることで、旅の安全や無事の帰宅を祈ったり、スキな人やその気持ちを引き寄せたいと願っていたのです。
別れ際に手を振る心理《男性編》
女性は別れ際には相手に対して手を振る人が多いようですが、男性はあまり手を振るということをしません。周囲の男性が、別れ際に自分に手を振っているかを思い出してみてください。あまり見たことはないのではないでしょうか。
別れ際に手を振るという行為は基本的には「好意」を表すものとされています。しかし男性人はその行為を子供っぽいとみなす人も多いようで、恥ずかしさを感じるといいます。
では、そんな男性の中で手を振る人は、一体どんなことを考えているのでしょう。別れ際に男性側の手を振るときの心理を見ていきましょう。
会えて嬉しかった
子供ならともかく、大人の男性はあまり手を振りません。しかし、あなたに会った時に手を振ってくれた場合、あなたに会えて嬉しかった、良かった、という気持ちを表現していることが多いでしょう。
特に相手に恋心を抱いている場合には、つい手のひらをみせて振り、言葉や表情では表現しきれないという心理を表しているのです。
にっこりと笑顔で手を振ってくれたなら、素敵な時間を過ごしたと思っているサインと受け取っても良いでしょう。
親近感を感じている
男性は一般的に、手をぶんぶん振ったりする行為そのものを格好悪いと感じている人が多いようです。そのため、振らないですむなら振りませんし、好きでもない相手には手を振ることは絶対にないでしょう。
つまり大人の男性が手を振るという行動を見せた場合、それはあなたに相当の親近感を感じていると見ていいのです。
楽しかったな、何かこの子いいな、という気持ちが、つい手を振るという行為になって現れるのです。
もっと距離を縮めたい
相手に親近感を感じており、さらに距離を縮めたいと考えているときにも、大人の男性は手を振るようです。
特に恋愛感情が芽生える可能性を持った相手や、もう既に好きになってしまっている相手には手を伸ばして触れたい、スキンシップしたいという願いなどがあり、それが無意識に手を振るという行動になっているのです。
女性に良い印象を与えたい
サービス精神から手を振るという男性もいます。そういう男性は手を振るときに一緒に笑顔も見せていますので、とても感じのよい善良な人に思えるのです。
女性、もしくは仕事相手に対し、自分は善良な良い人間ですよ、というアピールをするため、手を振るという動作になるのです。
この場合は相手へのサービスのつもりでやっていることが多いので、特別相手に気があるとかいうことではありません。
名残惜しい
子供の頃は遊び友達が返る時や、親が仕事に行くときなど、姿が見えなくなるまで手を振って見送った、という記憶がある人も多いでしょう。
大人の男性がつい手を振ってしまうときには、そんな子供のころと同じような、「名残惜しい」という心理が出ている場合があります。自分が手を振ることで相手にも返してもらい、それを見て安心する、ということです。
別れ際に手を振る心理《女性編》
男性に比べると女性は頻繁に手を振っているように思いますが、やはりそこには何かしらの心理が働いています。今度は女性が手を振るという行動をする時についてみていきましょう。
可愛い自分を印象に残したい
手を振る、という行為に男性は気恥ずかしさを感じ、そんな子供っぽいことが出来るか、と思うようですが、女性はそれを利用している場合があります。
幼い子供のような仕草をすることで、自分に可愛いという印象を残したいのです。特に日本では大人っぽさやセクシーさより、女性には可愛さを求める傾向があります。そのため無意識に、子供っぽい可愛さをアピールしてしまうという方もいるのでしょう。
無邪気で愛らしい私を演出するのに、手を振るという動作を使っているのです。
親しみを感じている
男性と同じく、会っていた相手に親しみを感じているときは本能に従ってそれを表現し、手を振るという動作をしています。
日本では相手と握手をしたりハグをしたりというスキンシップがありませんので、去り際や会った時に手を振ることでその代わりに親近感をアピールするのでしょう。
女性が手を振ることは珍しいことではありませんから、恥ずかしがることもなく皆好きな体勢で手を振り、親近感を相手に伝えています。
異性として意識している
心のうちをさらけ出しますよ、という行為が手を振ることであれば、相手を異性として意識している時にも出てしまう動作でしょう。
この人に好意を持っている、と相手に伝えるとき、女性は無意識の内に手を振って自分をアピールしています。私はここだよ、ここにいるよ、あなたのことを気にしているよ、という心理の表れです。
二人の関係を周りに知られたい
相手と自分は親しい仲である、と周囲の人に知ってもらいたいときにも、女性は手を振ります。女の子同士や恋人同士であれば、周囲に「こんなに仲良しなの!」とアピールしているのです。
これは相手を自分が独占したいという気持ちの表れでもあるでしょう。
まだ一緒にいたい
去り際に胸の前などで小さく手を振る人は、まだ一緒にいたい、という名残惜しさを表現していることもあります。
会えてよかった、楽しかったよ、という気持ちと、まだ一緒にいたかったなという気持ちを手を振ることで表しているのです。
男性の手の振り方でわかる心理
男女ともに手を振るという動作に好意があるということは分かりました。では、女性に比べるとあまり手を振ることは少ない男性が、するしぐさ別にみていきましょう。
ただ手を振る、というのではなく、仕草が違えばやはりそれが示す意味も違ってくるのです。
1.大きく手を振る
相手に対して大きく手をぶんぶん振る男性は、あまり何も考えていないと言われています。ただ素敵な出会いだったという喜びを表していることもあれば、ノリでやっているだけのときもあるようです。
相手が彼にとって特別なのではなく、もとからその男性はそういう明るいキャラなのだと言えます。男女問わず友人が多くてムードメーカー的な存在である人が多いでしょう。
2.小さく手を振る
まるで子供のように胸のところで小さく手を振る男性がいたら、それは寂しがっているのかもしれません。離れることが寂しく感じている心理状態が、小さく手を振るという行為になっていると考えられます。
遠距離恋愛などをしているカップルの場合、これでまたしばらく会えなくなる、という時には男性が小さく手を振っているかもしれません。
3.振り向いて手を振る
別れ際に振り向いてみたら目があい、彼が手を振ったというときには「名残惜しさ」を感じている場合があります。
もう少し一緒にいたかった、という気持ちが手を振るという動作に表れているのです。男性が相手に好意を持っている場合が多く、もっと相手のことを知りたいと思っているのでしょう。
4.素早く小さく手を振る
相手に対して小さく素早く手を振る男性がいたら、それは仕事的に愛想の一環としてこなしている可能性があります。
この場合では特別相手に対して好意を持っているということではなく、「じゃあ!」というただの挨拶の一つとして考えたほうが良さそうです。彼は男女関係なく、別れ際には挨拶として手を振る習慣があるのでしょう。
女性の手の振り方でわかる心理
女性は恥ずかしがることなく普通に手を振る動作をしますが、そこにも何らかの心理は
隠れているはずです。では手の振り方別にどんな心理状態なのかを見ていきましょう。
1.顔の横で手を振る
顔の横で手を振る女性は、ただの挨拶と考えているでしょう。別れの挨拶して相手に手を振っているだけなので、特に深い意味はない場合が多いです。ほぼ無意識でしているといっていいので、深読みしないほうがいいかもしれません。
2.顔の下で手を振る
顔の下のところで手を振る女性は、「恋心を隠したい」という心理があります。相手に会えたことが嬉しいのですが、恥ずかしさがあって素直に気持ちを出せないのです。照れ隠しがあるので小さな振り方になりますし、手が顔より下の控え目な場所になるのです。
3.ずっと手を振っている
別れ際に手を振るのが、ずっと継続している場合には、名残惜しさを感じているのです。
これは異性相手に限らず、同性でもあっていたその時間が楽しければ同じように手を振る傾向があります。人間は自分のことを好きでいてくれる人のことを好きになりますから、この動作をする人は人として好かれることは間違いありません。
4.両手を振る
両手を振る癖を持った女性は、まず「目立ちたい」という心理が働いています。両手を振ることはやはり目立つ行為であり、周囲の人に「私をみて」というアピールをしていることにもなります。
アピールするため、目立つために両手を振る女性は、相手が好きな人でもただの友達でも関係ありません。
両手を大きく振っている女性は、周囲の目を気にしないという特徴もありますし、承認欲求が強い傾向もあるようです。認めてもらいたいがために、両手を振ってアピールしているのです。
ヨーロッパでの「手を振る」の起源とは
バイバイ、という意味で気軽に手を振るのは日本人特有であるという話を聞いたことはありませんか?勿論広い世界の中で、海外の国々でも手の平を相手にむけて振るという行為はされるのですが、日本ほど頻繁ではない、といいます。
そしてヨーロッパでは、「手を振る」という動作の由来もやはり日本とは違っています。それは、敬礼から来るものであったということです。
中世では男性が鎧を着たときに、目上の人に対面するときには兜の目を覆う部分を持ち上げて敵意がない、ということを相手に示していました。この時覆いを取る動作が敬礼に成り代わり、それが手を顔の横で振る、上げるという動作になった、と言われています。
【番外編】手を振る夢の意味
夢で見たことは結構あとになっても覚えていることが多いものです。何度も同じ夢を見たときには何か意味があるのかな?と考えてしまうものですが、では、夢の中で手を振る動作をしていたら、その意味は何なのでしょうか。
手を振るという行為が親しい相手や知人に対して行うことが多いので、そもそもは良い意味を持っているはずです。そのため、夢占いでも比較的吉兆を現すことが多くなっています。
笑顔で手を振る夢の意味
夢の中で笑顔で手を振っていたら、それは運気の好転を意味しています。逃れたいと思っていた問題やあなたを悩ませていたトラブルが解消へと向かうでしょう。
しかし明らかに作り笑いをしているという場合には、対人関係に疲れ果てているという意味があります。そろそろ限界だよ、と自分に警告を出している場合もありますので、自分は人間関係で無理をしていないかを考えてみましょう。
好きな人に手を振る夢の意味
好きな人に手を振っている夢を見た場合、それは相手との関係があまりうまくいっていないことを示しています。もっと親しくなりたいのに、という不満が夢の中で手を振るという動作となって表れているのです。
待っているだけでは不満も疲れもたまりますから、たまには向こうからのアプローチを待つのではなくて、自分から積極的に行動してみてもいいかもしれません。
好きな人が自分に手を振る夢の意味
好きな人が自分に向かって手を振る夢の意味は、恋愛運が好調であるということを示しています。もし現在二人の関係がぎくしゃくしていることがあったとしても、今後その不安は解消されていくでしょう。
好意を見せる動作が手を振ること
基本的には、手を振るという動作は好意を表しています。女性はあまり恥ずかしいこととは思わずに毎日のようやる動作ですが、男性陣にはちょっと子供っぽい行動にうつるようであまり手を振る人はいないようです。
しかし男性陣も手を振るときには相手に好意を表していると思って間違いありません。もしも意中の人があなたとの別れ際に手を振ってくれたら、見込があると思っていいでしょう。
あまり考えたことがなかった、という人も無意識の中では行動に違いがあるものです。一度自分は手を振ってるかな、と気にしてみても面白いのではないでしょうか。