2019年01月17日公開
2019年01月17日更新
リスケの意味とは何?リスケするなどの使い方を例文で紹介
「リスケ」とは特にビジネスシーンでよく使われるようになった言葉です。しかし、「リスケ」とはどんな意味の言葉か確認しないまま、何となく「リスケ」を使ってしまっているという人もいるでしょう。そこで、今回は「リスケ」の意味や使い方を見ていきたいと思います。
目次
「リスケ」とは何の略ですか?
最近ビジネスシーンでは、「リスケ」や「コンプライアンス」などの横文字を使うことが増えています。しかし、それらの横文字の意味が曖昧という人は、意外と多いのではないでしょうか?
最近特にビジネスシーンで使われることが増えてきている「リスケ」とは、「リスケジュール」という英語を略した言葉です。その使い方や意味をしっかり確認せず、周囲の人に合わせて何となく使ってしまっている人もいるでしょう。
そこで、今回はその「リスケ」の意味や使い方を取り上げていきます。「リスケ」の意味や使い方が怪しいという人は、ぜひしっかり今回の内容を確認してみてください。
「リスケ」の意味とは何?
「リスケジュール」を略した「リスケ」は、計画を組み直すことを意味する言葉です。ビジネスシーンでは急なキャンセルや変更で、計画を調整し直さなくてはならなくなることがよくあるでしょう。一般的に「リスケ」はそのようなときに使われます。
実は、金融業界でも「リスケ」はよく使われる言葉なのです。金融業界用語としての「リスケ」は、借入条件の変更を意味します。主に返済期間を延ばしたり返済額を減らしたりするときに使われるのです。
意味が曖昧になりがちな横文字の意味
最近では様々な横文字がビジネスシーンや日常会話の中で使われるようになっています。そのため、使い慣れない横文字の意味が、曖昧になってしまっている人も多いでしょう。
そこで、以下では意味が曖昧になりやすい横文字の意味も、しっかり確認していきたいと思います。
評価を返すことを意味する「フィードバック」
最近よく使われるようになっている横文字には、「フィードバック」も含まれます。「フィードバック」とは活動への評価を活動した人や組織に返すことを意味する言葉です。
「フィードバック」は情報技術や工学の分野で、修正や調整のために入力内容の評価を入力した側に返す言葉として使われていました。次第に「フィードバック」はビジネスシーンでも使われるようになったのです。
現在ビジネスシーンでは「フィードバック」は、上司から部下への評価や消費者から企業側に伝える意見などを意味する言葉として使われます。
再確認を意味する「リマインド」
最近のビジネスシーンでは、「リマインド」もよく使われるでしょう。「リマインド」とは再確認や念のための確認作業を意味する横文字です。「リマインド」は「思い起こさせる」という意味をもつ英単語「remind」から生まれた言葉とされています。
ビジネスをスムーズに進めるには、確認作業をしっかり行うことが重要でしょう。そのため、「リマインド」を上手く使いこなせるようになることは、ビジネスマンにとって重要なことと言えます。
ちなみに、「リマインド」は「本日中にリマインドメールをします」というように使うことができるのです。
革新を意味する「イノベーション」
「イノベーション」も最近よく使われるようになった横文字でしょう。「イノベーション」は「革新」を意味する言葉であり、ビジネスシーンではこれまでの常識を覆すような、大きな変化や挑戦を表現する際に使われます。
「イノベーション」は「革新的イノベーション」と使ってしまう人もいますが、同じ意味が重なってしまっているので「革新的イノベーション」は誤用とされているのです。「イノベーション」は「破壊的イノベーションを起こそう」というように使います。
使い方を誤りやすい「イノベーション」を使うときは、注意しましょう。
危機回避を意味する「リスクヘッジ」
「リスクヘッジ」も最近よくビジネスシーンで聞かれるようになった横文字です。「リスクヘッジ」とは危険回避という意味の言葉で、「リスクヘッジ」は「リスクヘッジを怠らないように」というように使われます。
「リスクヘッジ」は元々金融業界で使われていた用語で、投資先を複数持つことで損をしたときのダメージを減らすことを意味していました。
ちなみに、「リスクヘッジ」は「リスクマネジメント」と混同しやすい言葉とされています。「リスクマネジメント」は危険管理という意味の言葉なので、混同しないように注意してください。
「リスケ」の使い方
「リスケ」は急な変更によって、元々決まっていたスケジュールを調整しなくてはならなくなったときに使われます。基本的に「リスケ」は、決まっていた予定を先延ばしにせざるを得ない場合に使う言葉なのです。
以下では、「リスケ」の例文を細かく見ていきましょう。
「リスケ」を使った例文
「リスケ」は大幅な予定の変更が起きたときに、便利に使える言葉です。そのため、「リスケ」は様々な使い方をすることができます。
以下では「リスケ」を使った例文をいくつか紹介するので、ぜひ仕事で以下の例文を使ってみてください。
例文①リスケする
「リスケする」とは、予定を先延ばしにするためにスケジュールを変更することを意味します。「リスケする」は例えば「体調が悪いので会議の予定をリスケする」というように、主に具体的な予定を先延ばしにするときに使うのです。
「リスケする」はプライベートな予定を先延ばしにするときにも使えるので、ぜひ日常会話の中でも使ってみてください。
例文②リスケになる
計画が変更されたことは、「リスケになる」という例文で表現できます。例えば「明日予定していた同僚達との会食がリスケになった」というように、日程が変更されたことを表現する際に使うのです。
ビジネスシーンでは納期が延期されたり、予定時刻が変更になったりすることがよくあるでしょう。そんなときは、ぜひ「リスケになる」を使ってみてください。
例文③リスケを申し入れる
「リスケを申し入れる」とは、自分の都合でスケジュール変更を相手にお願いしたいときに使われる例文です。例えば「体調が悪いので取引先にリスケを申し入れた」というように使います。
「リスケを申し入れる」は相手からスケジュール変更を依頼されたときに、目上の人にそのことを報告するときにも使われるのです。その場合は、「○○様からリスケの申し入れがありました」というように使います。
例文④リスケを相談する
「リスケを相談する」とは、借り入れたお金の返済条件を変更したいという意思を、金融機関に伝える時に使われる例文です。例えば「お金を借りた銀行にリスケを相談する」というように使います。
ほとんどの金融機関では、一度決めた返済条件を変更をすることは難しいとされているのです。また、返済条件を変更できたとしても、信用を失ってしまうこともあります。そのため、金融機関にリスケを相談することは、慎重に考えるようにしましょう。
「リスケ」を使うのはどんな人?
「リスケ」を主に使っているのは、どのような人なのでしょうか?以下では、「リスケ」をよく使う人について、詳しく取り上げていきたいと思います。
ビジネスマン
「リスケ」は特に予定の変更が起きやすいビジネスシーンで使われます。そのため、ビジネスマンは「リスケ」を特によく使うでしょう。
「リスケジュール」を略した言葉である「リスケ」は、敬語としては使えない言葉とされています。そのため、ビジネスシーンで「リスケ」を目上の人に対して使うことは、避けるようにしましょう。
お金の返済が困難になった人
借り入れたお金の返済が困難になった人も、「リスケ」を特に使う人と言えるでしょう。「リスケ」は金融用語としても使われる言葉であり、金融業界では「リスケ」は「返済猶予」とも呼ばれます。
金融機関への「リスケ」を頻繁に繰り返すと、社会的信用を失う大きな原因になるので注意してください。
急に予定を変更せざるを得なくなった人
急用で予定を変更せざるを得なくなった人も、「リスケ」を使う人と言えます。急用が入り、友達や恋人などに予定を変更したいという意思を伝えたいときにも、「リスケ」は「今日はリスケで」というように使えるでしょう。
「キャンセル」とは異なり「リスケ」には、今後フォローをするというニュアンスが含まれています。そのため、予定変更の意思を友達や恋人に伝えるときに「リスケ」は「キャンセル」よりも使いやすいのです。
予定の変更を多くの人に伝える役割がある人
予定の変更を多くの人に伝える役割を負っている人も、「リスケ」をよく使う人でしょう。
天候の問題や開催場所のトラブルなどで、予定を先延ばしにしなくてはいけないときもあります。そのような予定変更は予定に関わる人全員にしっかり伝えなくてはいけません。
そのようなときには「リスケ」はよく、「悪天候により本日開催予定の式典は○○日に予定をリスケします」というように使われます。
「リスケ」を使う際の注意点
リスケを使う際には、いくつかの注意点もあります。以下では、その注意点について詳しく見ていきましょう。周囲の人を不快にさせずに「リスケ」を使えるように、しっかり以下の注意点を覚えておくことをおすすめします。
メールよりも電話で伝える
「リスケ」を相手にお願いする場合は、極力メールよりも電話で伝えるようにしましょう。「リスケ」を相手に依頼する場合は、自分は相手に迷惑をかけてしまう立場になります。
そのため、メールで相手にリスケすることをお願いすると、相手に失礼だと思われてしまう危険性があるのです。リスケすることを相手にお願いする場面では、相手に電話で伝えて誠意を示すようにしましょう。
また、電話でのやり取りでは聞き間違いが起きてしまうこともあります。そのため、リスケ依頼の電話が澄んだ後には、必ず確認のメールを相手に送っておきましょう。
できるだけ早く相手にリスケの意思を伝える
相手がいる予定をリスケするには、相手の承諾を得る必要があります。そのため、リスケするときにはできるだけ早めに相手にリスケしたいという意思を伝えることが大切です。
予定の直前にリスケをお願いすると、相手に迷惑がかかってしまう可能性が高くなります。そのため、リスケしなくてはいけない事態になったときは、できるだけ早めにリスケする意思を相手に伝えるようにしましょう。
リスケを承諾してくれた相手に感謝を伝える
リスケするときには、リスケを承諾してくれた相手に感謝の言葉を伝えることを忘れないようにしましょう。自分の都合でリスケすることは、予定に関わる人に大きな負担をかけることでもあります。
そのため、リスケする際にはそのことを忘れずに、しっかりリスケを許してくれた相手に感謝の言葉を伝えるようにしましょう。
「リスケ」の英語表現
「リスケ」は日本だけで通じる和製英語なので、英語圏の国では「リスケ」とそのまま伝えても意味が通じないでしょう。
英語では「リスケ」は「reschedule」と表現します。例えば「Today’s meeting has been rescheduled for next day.」(本日の会議は明日にリスケしました)というように使われるのです。
「リスケ」は日本では「リスケジュール」の略語なので、英語圏の国でも通じると思い込んでしまいがちです。そのため、英語圏の国で予定変更することを伝えたいときは注意しましょう。
海外では通じない和製英語とは
日本では当たり前のように通じる英語が、海外では全く通じないということはよくあるでしょう。以下では「リスケ」と同じように海外では通じない和製英語を紹介していきます。海外で困ったことにならないように、ぜひしっかり確認しておきましょう。
車の速度を上げる装置の「アクセル」
車の速度を上げたいときには、車のアクセルを踏むでしょう。そんな「アクセル」も、実は「リスケ」と同じように海外では通じない和製英語なのです。海外では車の加速装置は「accelerator」や「throttle」、「gas pedal」という言葉で表現します。
日本の「アクセル」は「accelerator」を略して生まれた言葉なのです。
強い競技者に課せられる不利な条件を意味する「ハンデ」
日本では競技で圧倒的に強い競技者に課せられる不利な条件を、「ハンデ」と言います。しかし、海外ではその「ハンデ」も通じないのです。英語では「ハンデ」は「handicap」と表現します。
海外では「handicap」を略して使うことは無いので、海外で「ハンデ」といっても全く通じないでしょう。
エンジンの停止を意味する「エンスト」
車のエンジンがストップすることを意味する「エンスト」も、海外では通じない和製英語なのです。海外ではエンジンが故障することを「engine stall」と表現します。
また、「stop」は自らの意思で止めるというニュアンスがある言葉なので、海外で「エンジンストップ」と言うと車を自分で止めたと受け取られてしまうのです。海外で乗っている車がエンストしたときに焦らないように、しっかり覚えておきましょう。
リスケは相手に失礼にならないように使おう
今回は意味や使い方が曖昧になりがちな横文字である「リスケ」について、詳しく確認しました。「リスケ」はビジネスだけでなくプライベートでも、スマートに予定変更を伝えられる便利な言葉です。
しかし、「リスケシュール」の略語である「リスケ」は伝える相手に失礼にならないように、しっかり注意点を守って使わなくてはいけません。
そのため、今後「リスケ」を積極的に使おうと思っている人には、ぜひ今回取り上げた注意点や使い方をしっかり頭に入れておくことをおすすめします。