ニキ･ネキの意味とは？使い方を例文を用いて紹介

「ニキ」「ネキ」という言葉をネットで見たことがあるでしょう。しかし、どんな意味なのか分からない、使い方が分からないという人は、多いのではないでしょうか。ネットをよく見る人は、ピンとくるのではないでしょうか。

じつは、「ニキ」「ネキ」には一般的に使われる意味以外にも、さまざまな使い方があります。どのような意味や使い方があるのでしょうか。例文と共に見ていきましょう。

「ニキ」とは、「アニキ（兄貴）」を略したものです。頼りになる人や、尊敬する人を指すときに敬意を払って使われます。また、「〇〇さん」「〇〇様」と同じように「〇〇ニキ」というように使います。

「ネキ」も同様に「アネキ（姉貴）」を略したものです。「ネキ」も、頼りになる女性や尊敬されている女性などに使われます。また、ずば抜けた身体能力を持ったアスリートなどの女性や、女性離れした能力を持った人のことを敬意を払って「ニキ」と使うこともあります。

しかし、「ニキ」「ネキ」と使うのは、良い意味だけではありません。自慢をしたり何かをひけらかしたりする人に対して、皮肉を込めて使うこともあります。文脈を見てどちらの意味かを判断しましょう。

「ニキ」という言葉は、2ちゃんねるの野球について語る「なんでも実況J」板から広まったとされています。阪神タイガースの金本知憲監督の現役時代、ここぞという場面でヒットを打つなど、頼りになる存在で「アニキ」と慕われていました。

そこから言葉が略され、「アニキ」から「ニキ」になり、金本知憲監督以外でも頼れる人や尊敬する人のことを「ニキ」と呼ぶようになりました。

また、2008年、金本知憲監督がベンチで煙草を吸っていたことが話題になり、「アニキ」と呼ばれていたことから「ヤニを吸うアニキ」という意味で「ヤニキ」という言葉も生まれたそうです。始めは蔑称として使われていたそうですが、親しみを込めて使うようになりました。

「ニキ」の意味は分かったけど、どのような場面で使うのか、まだいまいち分からないという人も多いでしょう。同じ言葉でも、違う意味をもったり、「ニキ」の意味を理解していてもどういうことか分からない使い方をします。

実際に使うときに、間違った使い方をしてしまわないように、例文で見ていきましょう。

 

「ワイらのニキ」という言い回しは、よく見かけるのではないでしょうか。「ワイ」とは、自分を指す言葉です。「ワイらのニキ」は「私たちのアニキ」という意味で使います。見たままの意味なので使いやすいのではないでしょうか。

また、「さすがワイらのニキ」「ワイらの〇〇ニキ」など、言い回しを変えて使うこともあります。意味もそのままなので見やすいでしょう。そして、「ネキ」も同様の使い方ができます。

「自信ニキ」とは、何かの分野に対して自信がある人に対して使います。自分に対しても使われる言い回しなので、「私はパソコンに詳しい」という意味で「パソコンには自信ニキ」というように使います。

また、不特定多数の人に「パソコンに詳しい人いる？」と呼びかけるのは、「急募、パソコン自信ニキ」というように使います。しかし、自慢話をしている人に対して「自信ニキ」と使うとき、もちろん「自信があるんだね」というようにそのままの意味でも使いますが、そうではない時があります。

自慢話していることを馬鹿にしたり、皮肉を込めて「自信ニキ」と使うこともあります。全く同じ言い回しなので、ニュアンスなどで判断するしかありません。

「もこニキ」という表現は初めて聞く人もいるのではないでしょうか。「もこ」とは、俳優の速水もこみちさんを意味する言葉で、「もこみちアニキ」から「もこニキ」というように使われるようになったそうです。

「もこニキ」とは、朝のテレビ番組で速水もこみちさんがつとめる料理コーナー「MOCO'Sキッチン」から広く使われるようになりました。オリーブオイルを多用することからネットでは「もこニキ」と「オリーブオイル」はセットで使うことが多いです。また、「オリニキ」という表現もあるそうです。

「ネキ」とは、「ニキ」の女性版で意味などは「ニキ」と大きな違いはありません。しかし、男性に対して使う場合と女性に対して使う場合には違いがあるのでしょうか。また、「ネキ」とは、どのような使い方をするのでしょうか。

それでは、例文で見ていきましょう。

「さすがネキ」は、もっともメジャーな使い方ではないでしょうか。これは「さすがアネキ」という意味なので、誰かをほめる時などに使われます。これは、「ニキ」も全く同じように使います。

しかし、ネット内での言葉なので、実際の会話で使う人は少ないので、ネット上で使用してみてはいかがでしょうか。

「〇〇ネキ」とは、人の名前の後に「ネキ」とつけて使います。「〇〇さん」「〇〇様」と同様に「〇〇ネキ」といったような意味合いです。ネット上では、自分の好きなキャラクターなどに「ネキ」を付けて呼んでいたりするのをよく見かけます。

「ニキ」も同様に使えるので、是非使ってみましょう。

「ネキ最高」とはそのままで「アネキ最高」という意味です。もとは、野球から「ニキ」が生まれ、「ネキ」とも言うようになったので、野球の試合で「アニキ最高」「〇〇最高」と言っていたことから、「ネキ最高」と言われるようになりました。

「ニキ」「ネキ」が使われるタイミングは、「敬意」を表すときです。元ネタとなった「アニキ」と呼ばれる金本知憲監督のようにすごい事を成し遂げた人や、大活躍した人など尊敬に値する人に使うのが一般的でしょう。

そして、基本的に年上の人に対して使う言葉です。年下の人を「アニキ」や「アネキ」と呼ぶのは違和感があるでしょう。しかし、必ずしも年上だけに使うのではなく、年下でもすごいと思う人や頼りになる人に対しても使われるでしょう。

また、馬鹿にする、からかうときにも使われますが、あまりいい使い方ではないでしょう。「ニキ」「ネキ」の意味を理解して、使うときには相手を不快にさせないよう、心がけましょう。

「ニキ」「ネキ」と呼ばれる人とはどんな人なのでしょうか。一般的に「アニキ」「アネキ」と呼ばれる人とはどのような特徴があるのでしょう。上記で少し触れてきましたが、詳しく掘り下げて見ていきましょう。

頼りになる人と言えば、行動力や決断力がある人です。決断力のある人は、もちろん沢山考えた結果で行動します。しかし、「失敗するかもしれない」と思うのではなく成功させるための方法しか考えません。責任と覚悟を持った人に周りは付いていきたくなるのです。

頼りになる人は、懐が大きく包容力があります。「この人に頼れば安心」「どうにかしてくれる」と思われるなど父親のような、兄のような人なのではないでしょうか。そんな人が「ニキ」「ネキ」と呼ばれるのでしょう。

尊敬される人の特徴は、何事にも誠実で意志の強い人ではないでしょうか。常に正直で一切悪意のない人は、周りに人がよってきやすいです。自分が悩んだ時、真っ先に相談したり頼ってしまうのは、やはり親身になって聞いてくれる人でしょう。

そして、尊敬される人は何が一番大事かを良心で判断できる人です。誰に何を言われようと自分の中の優先順位を曲げません。人間性に憧れを持てる人は、尊敬されやすいようです。

これは、「ニキ」「ネキ」の意味とは異なりますが、実際に馬鹿にする、からかう時などに使われます。主に何かを自慢する、ひけらかす人などに「自信ニキ」など使われます。他にも全然すごいと思っていないのに「すごいねー」というような感覚で「さすがニキ」といいます。

自慢は誰でもしたくなるものです。ですが、過剰にしてしまうと相手に不快な思いをさせたり、馬鹿にされかねません。なので、いいことがあった時は自慢するのではなく、身近な人と喜びを分かち合うなどしたほうがいいでしょう。

女性に対しては「ネキ」と呼びますが、なかには女性でも「ニキ」と使うことがあります。それは、女性離れしたことが出来る、そんな能力を持っている人に対して、敬意を持って「ネキ」ではなく「ニキ」と呼んだりします。

例えば、そんなパフォーマンスをすると言えばアスリートの人などを指します。何かにたけている人は女性でも「かっこいい」と思うのではないでしょうか。そのような人が「ニキ」と呼ばれるのです。

「ニキ」「ネキ」の意味や使い方を紹介しましたが、理解できたでしょうか。初めて知った人や、知っていたけどそんな使い方があったのかと思った人もいるのではないでしょうか。間違えた意味で使ったり、相手に不快な思いをさせてしまわないよう、意味を理解し正しく使いましょう。