いじらしいの意味とは？いじらしさなどの使い方を例文で紹介

「いじらしい」という言葉を聞いたことありますか？誰かに向けて「いじらしい人だな」という風に使いますが、会話の中で頻繁に出てくる言葉ではありません。

なんとなくニュアンスで意味を捉えてる人が多い言葉ですので、具体的な意味を問われると、答えに詰まってしまう人も多いのではないでしょうか？

「いじらしい人ですね」と言われると、あなたはどんな気分になりますか？嬉しいですか？それともけなされている気分でしょうか？

基本的には「可愛い女性」を想像する人が多いと思います。「いじらしい」は女性や子供に対して使う事が多いですが、中には、男性に対して使う場合もあるようです。

では、具体的に「いじらしい」の意味を捉え、類語や例文の中で見ていきましょう。

「いじらしい」とは、どのような意味があるのでしょうか？「いじらしい」とは、「弱い者が懸命に頑張っている姿やその有様」を意味しています。弱い者が一生懸命頑張ってる姿や気持ちが、痛々しく哀れに映ることを指しています。

「いじらしい」は女性や子供に対して使う事が多く、その頑張ってる姿は、健気で心打たれる感じであることを意味しています。

「いじらしい」は漢字で書くと、どのような表記になるのでしょうか？「いじらしい」は、「意地らしい」と書くことができます。「意地」という漢字が入っていることからも、頑張ってる姿が想像できると思います。

意地を出して必死で頑張っており、その姿が憐みを感じさせ、逆に応援したくなる様子を表していると言えます。

「いじらしい」とは、弱い人が懸命に頑張ってる姿に心打たれることを意味していることがわかりました。では、どのような時に「いじらしい」という言葉を使うのでしょうか？

基本的には女性や子供に使う事が多く、頑張ってる人に対して使います。頑張ってる姿が可愛らしく見える様を意味していますので、人だけでなく物に対して「いじらしい」と言うこともあります。

「いじらしい」を使った例文を見ていきましょう。例文の中で捉えることで、より意味を深く知ることができます。今回は、女性に対して言う時、子供に対して言う時、物に対して言う時の3つの例文を紹介します。

まずは女性に対して「いじらしい」を使う時の例文を見ていきましょう。「毎朝誰よりも早く来て、みんなの机を拭いてくれている彼女の姿がいじらしい」

意味は、「毎朝職場に誰よりも早く来て、みんなの机を拭いている彼女の姿が健気で可愛い」になります。もしかしたら、彼女は誰にも見られてないと思って、毎日朝早く来てるのかもしれません。

それをたまたま見かけた男性社員は、「いじらしい」と思うでしょう。一生懸命頑張ってる姿は、例え仕事の上で結果につながらなくても、「いじらしい」と感じさせます。

続いては、子供に対して「いじらしい」を使う時の例文を見ていきましょう。「放課後いつも残って野球の練習をしている子供がいじらしい」意味は、「放課後いつも残って野球の練習をしている子供に同情を覚え、応援したくなる」になります。

誰にも見られない所で、1人コツコツ野球の練習をしているのかもしれません。なかなかレギュラーを勝ち取ることができず、それでも諦めずに頑張ってる姿は、周りからみても「いじらしく」映ると思います。

人に対してだけでなく、物に対して「いじらしい」を使うこともあります。では例文を見ていきましょう。「雨に打たれても必死に咲き続けるタンポポがいじらしい」

意味は、「雨に打たれても、必死に咲き続けているタンポポはその頑張ってる姿に同情を覚え、応援したくなる」です。

どんな天候の中でも咲き続けている花を見れば、その頑張りに心打たれると思います。その健気な姿は時に人を勇気付け、味方を増やすことも多いと言えます。

「いじらしい」とは、頑張ってる人に使う言葉です。その頑張りが認められるかどうかは問題ではありません。懸命に頑張ってる姿に心を打たれ、共感を覚え、「いじらしい」と感じるようです。

女性や子供、物に対して使うことも多く、頑張ってる姿は時に誰かの励みになり、応援することで自分も頑張れると思える人も多いです。

「いじらしい」の類語である「健気」の意味を見ていきましょう。「健気」とは、弱い立場の人が懸命に頑張る姿を意味しています。「いじらしい」と非常に似た意味を持っていますが、違いはあるのでしょうか？

「いじらしい」とは、弱い者が頑張ってる姿に心打たれることを意味しています。どちらかと言うと体格的にも華奢で守ってあげたいタイプの人に対して使う事が多いです。

一方「健気」は、弱い立場の人に対して使う言葉であり、華奢な体型というよりは、しっかりと自分の意志を持って行動できる人に対して使います。立場は弱くとも、体型は華奢とは限りません。その点が違いですが、非常によく似た意味があります。

「いじらしい」の類語、「いたいけ」の意味を見ていきましょう。「いたいけ」とは、子供や幼い子に対して使う言葉になります。意味は、「子供などの、痛々しく、いじらしいさま」「幼くて可愛いさま」などです。

「いたいけ」とは、元々「痛い」と「気」の音が変わっていき「いたいけ」になったと言われています。その言葉からもわかるように、心が痛むほど可愛らしい様子や、いじらしい様子を意味しています。幼い子供に対してのみ使う言葉になります。

ニュースなどで「いたいけな子供に対して、残虐な事件が起きました」などと表現されることがあります。

「いじらしい」の類語、「しおらしい」とはどうゆう意味でしょうか？「しおらしい」とは、「おとなく従順で、かわいらしい様子」を意味しています。「しおらしい」とは、女性に使う事が多く、おとなしく控えめな人を指します。

どちらも見返りを求めない人に対して使う言葉ですが、「いじらしい」の方は、言葉に「意地が」が入ってる分、懸命に何かを頑張ってることに対して言う言葉にです。

一方、「しおらしい」は何かを頑張っていると言うよりは、その佇まいが従順で女性らしく、素直でまっすな様を意味していますので、若干「いじらしい」とは異なる意味があるようです。

「いじらしい」の類語を見てきましたが、どうでしたか？3つの類語の意味を見てきましたが、「いじらしい」と「健気」は意味が非常に似てることがわかりました。

どちらの言葉を使っても意味は伝わりますし、あまり区別がしにくいかもしれません。「いじらしい」の方は、子供にも大人にも使いますが、特に社会的に立場が弱い大人に対して使う事が多いようです。

また見た目が華奢な人に使う事も多く、男性からみると「守ってあげたい」と思わせるようです。一方、「健気」は強い意志を持って頑張ってる人に使いますので、必ずしも華奢だったり、弱い立場の人とは限りません。

「いじらしい」の言葉の意味がわかったところで、いじらしい女性にはどんな特徴があるのか、見ていきましょう。

いじらしい女性は、比較的小柄で、華奢な人が多いです。見るからに頼りなさそうな人に対して「いじらしい」と使いますので、いじらしい女性とは、見た目的にか弱い必要があります。

か弱い女性が頑張ってる姿を見ると、「いじらしい」「守ってあげたい」と男性から思われるようです。

いじらしい女性は、いつだって全力で立ち向かいます。常に一生懸命頑張る姿に、心打たれて「いじらしい人だな」と思われることが多いです。

一生懸命頑張り、全力で立ち向かうからと言って、結果が伴うとは限りません。失敗に終わることもありますし、要領いい人と比べると、仕事が遅いと感じるかもしれません。

それでも、常に全力で頑張ってる姿は、周りに元気を与えてくれます。そんないじらしい女性を見て、「自分も頑張ろう」と思う人は少なくないでしょう。

何でも一生懸命頑張るいじらしい女性は、人の話だって真剣に聞きます。一生懸命話を聞いてくれるので、話してる方も気持ち良い気分になるでしょう。

そんな相手から例え嘘を付かれたとしても、すぐに信じてしまう特徴があります。人のことを疑うことを知りませんので、同性から見たら「あざとい女」を思われてしまうことも多いでしょう。

しかし、本人はいたって真剣で、誰の話も真面目に聞きすぐに信じてしまいます。そんな姿も、男性から「いじらしい」と思わせるでしょう。

いじらし女性の特徴を紹介してきましたが、いかがでしたか？どの特徴も、男性に「可愛い」と思わせる要素があることがわかりました。同性からはあまり良く思われないかもしれませんが、男性からの受けは良いようです。

一生懸命頑張るからと言って、結果につながるとは限りません。しかし何でも損得勘定なしに、頑張ることは大事です。いじらしい人は、素直に人の話を信じしまうので、時には騙されてしまうこともあるでしょう。

しかし、持ち前の全力投球で、辛い事も乗り越えていく秘めたパワーを持っていると言えます。

「いじらしい」という言葉は、女性や子供に使うことが多いです。しかし、中には男性に向けて使うこともあると言います。いじらしい男性には、どんな特徴があるのでしょうか？

いじらしい男性は、隠れて努力をしてる人が多いです。その努力は傍からあまり見えないように、頑張ってる自分はわざと見せないようにしてる人もたくさんいます。

しかし、同性から「いじらしいな」と言われることは少ないかもしれません。男性が頑張ってる姿を見て、年上の女性や、女性の上司から「いじらしく頑張ってるね」などと言われることがあります。

男性らしさを感じさせる言葉ではありませんが、あまり仕事が出来ない人や、まだ会社に入って間もない人が、隠れたところで努力していると、「いじらしい」と感じる女性は多いでしょう。

会社に入って間もない男性や、あまり要領が良くない男性であれば、仕事でミスして上司から怒られることも多いでしょう。通常の男性だと落ち込んでしまったり、暗い表情を浮かべると思いますが、いじらしい男性は違います。

すぐに謝り、笑顔で「また頑張ります」とすぐに前向きな気持ちに切り替えることができます。結果が伴うかは別として、常に頑張る姿勢を見せると、上司からも応援したいと思わせます。

前向きな態度は、職場の雰囲気も明るくしますので、周りからも協力を得やすいと言えます。

いじらしい男性は、素直でまっすぐな性格の人が多いです。人に対して態度を変えることなく、自分の感情とも素直に向き合うことができます。いつも一生懸命ですし、自分の感情をきちんと表現することができます。

誰にでも同じ態度で接することができるため、上司からも信頼を勝ち取りやすいと言えます。会社において、人間関係の上では問題なく円滑に進むでしょう。

仕事においてはあまり要領良くこなせないことも多いですが、それでも持ち前の性格から上司からもかわいがられやすいと言えます。

いじらしい男性は、女性からあまりモテないかもしれません。どちらかと言うと女性から、「可愛い」印象を持たれ、男性として意識されにくいと言えます。

しかし、その明るく前向きな性格は、職場の雰囲気を明るくしてくれます。前向きに頑張ってる姿は、時に周りを元気付け、職場を活気づけるでしょう。

「いじらしい」とは、褒め言葉でしょうか？女性や子供や物に対して使うことが多い「いじらしい」ですが、時には男性に対して使うこともあります。「いじらしい」という言葉の意味を復習してみましょう。

「いじらしい」には弱い者が頑張ってる姿に同情したり、心痛むことを意味しています。根本には、「同情」や「憐み」の感情があると言えます。

「いじらしい」という言葉には「憐み」や「同情」などの感情がありますが、共感を覚え、応援したい気持ちもあります。自分より弱い立場の人に対して使うことが多いですが、「いじらしい」と言ってる方に悪気はありません。

単純に、頑張ってる姿に心を打たれ、応援したいと思う感情があります。とは言え、それが同じ立場の大人に向かって言ってるのであれば、どこか下に見てると言えます。

男性が女性に対して使った場合は、「いじらしい」の裏に、「可愛い」「守ってあげたい」という感情もあり、女性として魅力を感じてる場合が多いです。しかし、「いじらしい」は取る側によっては、褒め言葉にならない場合もあるので、注意して使いましょう。

「いじらしい」の意味を、例文や類語の中でしっかり見てきましたが、理解は深まりましたか？いじらしい女性・男性の特徴も見てきましたので、中には自分に当てはまる部分があった人もいるかもしれません。

「いじらしい」という言葉は、相手によっては褒め言葉になりますが、時には侮辱として取られてしまうこともあります。使う際は、相手を選んだ方が無難です。

子供や、明らかに自分より弱い立場の人に使う場合は問題ありませんが、自分と同じ立場の人に使う場合は十分な注意が必要です。ぜひ使い方を学んで、正しい場面で使うようにしてください。