やったぜの意味や元ネタとは？翻訳した成し遂げたぜも紹介！

まず、「やったぜに元ネタなんてあるの？」と、思う人がたくさんいるかもしれません。喜びを示す言葉は人によってさまざまですが、2000年代前半のとある出来事により、「やったぜ」という言葉が、たちまちネット上で流行になりました。

ネット上で広まった原因の「やったぜ」の元ネタは、一般の人から見ると、変態チックでマニアックな内容となっています。元ネタを知ってしまったことで、中には大きな拒絶反応を起こしてしまう人もいるほどです。

「やったぜ」という元ネタは、どのような出来事で広がったのか。簡潔にご紹介していきましょう。

「やったぜ」という言葉を使っている人々の多くは、何かをゲットしたり、難しかった課題を達成したときの喜びの意味として、「やったぜ」という言葉を使っていることでしょう。

しかし、本来の「やったぜ」という言葉は歓喜の声ではなく、「性行為をやった」という意味で「やったぜ」という言葉が使われています。

どちらの意味にも取れる表現の仕方なため、同じ言葉でもまったく違うニュアンスに取られてしまう「やったぜ」という言葉ですが、なぜ「やったぜ」という意味が「性行為をやった」という意味になったのでしょうか。

元ネタを解き明かせば、なぜそのような意味になってしまったのかを、理解することができます。

「やったぜ」というタイトルで、匿名掲示板に「変態糞土方」というハンドルネームで投稿された、男性同士の性行為の体験談が元ネタとなっています。

のちに、ニコニコ動画でコピペされた文章が、朗読動画として投稿されたことにより、多くの人の目に留まるようになりました。

「やったぜ！日産」のCMにも、「やったぜ」という同じ言葉から、何らかの関係があると考える人もいるかもしれませんが、このCMと変態糞親父の体験談にはまったく繋がりはありません。

ニコニコ動画に投稿された朗読動画には、モンスターハンターポータブル2Gに使われているBGM「英雄の証」が流れているため、その動画のインパクトから、BGMを聞くと変態糞親父を思い出すという、日産のCMと同じく激しい風評被害の影響を受けています。

みずからの赤裸々な性体験を掲示板に投稿した変態糞親父ですが、彼の正体は一体どのようなものなのでしょうか。その体験談の文章の中に、いくつかの情報が掲載されているので、そこから素性を解き明かしてみましょう。

変態糞親父は、岡山県北部に在住している、土方の仕事をしている男性です。投稿された当時の歳から計算すると、2019年現在は66歳と、かなりの高齢となっています。

元ネタである原文には身長163cm、体重90kgと記されていることと、力作業の多い土方の仕事であることから、筋肉質でありながらも太った体型であるとイメージされています。

また、朗読動画のイラストの影響により、坊主頭で黒いサングラス、全裸にふんどし一丁という姿で定着している部分もあります。

投稿された性体験は、男性同士の性行為だけではなく、スカトロの要素も含まれているなど、全体的に生々しい描写に汚さも多分に含まれています。

しかし、読む人に大きな衝撃を与えると同時に、言葉選びのセンスがあることから、不思議と惹き込まれる文章をしていました。

「やったぜ」以外にも、強く印象的に残るような言葉がたくさん存在しています。「やったぜ」以外には、どのような変態糞親父の言葉があるのでしょうか？

ハンドルネームは「変態糞土方」なのですが、「変態糞親父」と呼ばれる由来となったのは、一人称が力強い「わし」であることから、勇ましい親父のような印象を受けてのことでした。

快感を示す言葉で、文章を書いていてたまらずに「ああ～～たまらねえぜ」と書き残した文章も、読む人の記憶に強く刻みつけました。

のちに、アニメ「ご注文はうさぎですか？」の歌詞のワンフレーズにある「心ぴょんぴょん」を「ああ～～心がぴょんぴょんするんじゃあ～～」と改変し、ニコニコ動画にコメントとして多く流された経緯もあります。

「やったぜ」と同じような使い方で「成し遂げたぜ」という言葉があります。この「成し遂げたぜ」という言葉の元ネタは、なんなのでしょうか？

ノムリッシュ翻訳で「やったぜ」という言葉を翻訳すると、「成し遂げたぜ」という言葉に変換されたことから、この「成し遂げたぜ」も「やったぜ」と同じような使い方がされるようになりました。

ファイルファンタジーなどを代表とする、ゲームクリエイター野村哲也さんの名前が由来の翻訳ツールとなっています。このノムリッシュ翻訳を使うと、彼が手掛けたゲームで使用されている用語や、中二病らしさを交えた言葉として文章が変換されるのです。

元ネタを知ってしまったことで、「やったぜ」という言葉を使うことに強い抵抗を感じてしまう人もいるかもしれません。ですが、「やったぜ」を使ったからといって、使った人もそれと似た性的嗜好があるとは限りません。

時代によって言葉の意味は変化していくものなので、気にせず、自分が感じるままに「やったぜ」という言葉を使っていきましょう。