木村泰一郎と木村孔次郎の現在!木村兄弟と関東連合との関係や死亡説
伝説的不良として知られる、木村兄弟こと木村泰一郎さんと木村孔次郎さん。現在はいったい何をしているの?関東連合との関係は?死亡説が流れているけど本当なの?といった疑問に答えます。今回は、木村泰一郎さんと木村孔次郎さんについて詳しくご紹介します。
目次
伝説的不良兄弟・木村兄弟とは?
様々な伝説を残してきた木村兄弟をご存知でしょうか。木村兄弟とは、木村泰一郎さんと木村孔次郎さんという兄弟のことを指しています。当時暴力団や暴走族の間では有名な存在であり、有名な暴走族の連合体「関東連合」と対立していたほど。
そんな木村兄弟ですが、現在では木村兄弟の逮捕や木村泰一郎さんの死亡説が流れるなどの噂も絶えません。今回は、木村兄弟こと木村泰一郎さんと木村孔次郎さんの、現在の情報や気になる関東連合との関係についても詳しく解説していきます。
「実話ナックルズ」で漫画化
多くの伝説を残してきた木村兄弟は、木村兄弟をモデルにした漫画が「漫画実話ナックルズ」に掲載されたこともあります。また漫画中では「木村」ではなく「鬼村」とされ、描かれています。
兄・木村泰一郎
木村兄弟の兄である木村泰一郎さんは、幼いころから喧嘩に強く、東京でも名をはせるほどの伝説的な不良でした。そんな木村泰一郎さんはいじられキャラのような性格で人あたりがよく、人望の厚い方だったそうです。
そのため、木村兄弟と関東連合との対立が大きくなってくると、同じように反関東連合であった人たちが木村泰一郎さんの下に集まりました。
ジャニーズ系のイケメン
木村兄弟の祖父はフィリピン人のクォーターであり、木村泰一郎さんはジャニーズ系のイケメンだと言われています。古くからの親友である瓜田純士さんの著書によると、木村泰一郎さんはジャニーズやモデルのようにかっこよく、すれ違う女性が振り返ってしまうほどだったとか。
弱い者イジメや喧嘩は売らない
喧嘩に強かったという木村泰一郎さんですが、弱い者をいじめるようなことはせず、ましてや自分から喧嘩を売ることもありませんでした。一方売られた喧嘩は買い、相手が大人数で木村泰一郎さんが一人だとしてもひるむことはなかったそうです。
「闇金ウシジマくん」の肉蝮のモデル?
闇金ウシジマくんには、半グレで有名な人物をモデルにしたキャラクターが多く登場しています。その中で木村泰一郎さんは、「闇金ウシジマくん」に登場する人気キャラクター「肉蝮」のモデルになったと言われています。
しかしモデルになったにしては、木村泰一郎さんの見た目や性格など似ているところがないことに疑問を抱きます。実は闇金ウシジマくんには鰐戸三兄弟というキャラクターがおり、同じく関東連合が恐れた「神原三兄弟」をモデルにされています。
そのことから、神原三兄弟と木村兄弟を混合してしまったために出回ってしまったデマ情報というのが有力な説のようです。
弟・木村孔次郎
兄の木村泰一郎さんに対して弟の木村孔次郎さんは、喧嘩の実力はもちろんのこと、頭を使った戦略が強く対立相手である関東連合も振り回されてしまうほどだったそう。また、木村孔次郎さんは木村泰一郎さん以上にビッグネームであり、木村兄弟のエピソードのほとんどが木村孔次郎さんがらみです。
頭脳派の不良
木村孔次郎さんは頭がよく、頭脳派の不良として知られていました。兄の木村泰一郎さんが喧嘩に特化しており、木村孔次郎さんは戦略を練るのがうまかったようです。もちろん喧嘩も強く、関東連合の人間を返り討ちにしたこともあります。
ギャンググループ「新宿ジャックス」のメンバー
さらに木村孔次郎さんは、ギャンググループ「新宿ジャックス」のメンバーでもありました。また、東京のアウトローの中では兄以上にビッグネームであり、先輩達から引き継いだイベント系サークルを手中に収め、傘下組織にはスーパーフリーもあったといわれています。
異端児として有名だった木村兄弟
木村兄弟こと木村泰一郎さんと木村孔次郎さんは、異端児としても有名でした。上に従わない一匹狼のような兄弟で、新宿ジャックスの創設者のひとりである金村剛弘さんも手を焼くほどだったそうです。
新宿ジャックスの創設者・金村剛弘も手を焼く
新宿ジャックスは、初代リーダーである「山崎正典」さんや「金村剛弘」さんらで結成したグループです。女優の広末涼子さんの元旦那であり、モデルの岡沢高宏さんも所属していたといわれています。そんな新宿ジャックスの創設者「金村剛弘」さんも、木村兄弟には手を焼いていたそうです。
新宿ジャックス初代リーダー・山崎正典にだけ仁義を通す
一匹狼であった木村兄弟が、唯一従っていたのが新宿ジャックスの初代リーダーである「山崎正典」さんでした。実は木村兄弟がまだ駆け出しだったころ、山崎正典さんに面倒を見てもらっていた時期があったそうです。
そのため木村兄弟は、先輩として仁義を通し従っていたのです。また、山崎正典さんは後にジュエリーブランド「CORE JEWELS」で実業家として成功を収めています。
木村兄弟と関東連合の関係
木村兄弟は大きな暴力団「関東連合」とも関係がありました。関東連合は様々な事件を起こしたことで有名で、中には死者が出るほどの事件もあります。
また既に解散しており、木村兄弟とのある事件をきっかけに元メンバーである人たちの勢力も失われています。では関東連合はなぜ木村兄弟を恐れ、命を狙っていたのでしょうか。詳しく解説します。
兄・泰一郎が見立真一の誘いを断る
関東連合のリーダーである見立真一さんは、抗争相手をリンチしたりなど暴性のある行動で恐れられていました。そのため「残虐王子」といわれており、木村兄弟同様ビッグネームでした。
そんな見立真一さんは、当時16歳だった木村泰一郎さんを関東連合系の暴走族「新宿十二社メデューサ」に誘います。しかし木村泰一郎さんはその誘いをそっけなく断り、結果的に見立真一さんのメンツを潰してしまうことになります。
当然関東連合に命を狙われてしまうこととなり、木村兄弟は10代だったにも関わらず巨大な組織から追われる身となりました。
弟・孔次郎が関東連合幹部の柴田大輔を返り討ちに
それから関東連合に追われる身となった木村兄弟ですが、ただ命を狙われて逃げていただけではありません。弟である木村孔次郎さんは、当時関東連合幹部だった柴田大輔さんを返り討ちにしています。このことからも、いかに木村兄弟が関東連合にとっても恐れる存在だったかがわかります。
不意打ちを警戒して写真も残さなかった木村兄弟
また抗争相手である関東連合は、相手を拉致して集団リンチするのが当たり前のしょうな組織だったため、十分な警戒が必要でした。そのため木村兄弟は不意打ちでの攻撃に警戒し、自分たちの写真をほぼ残さないようにしていました。
もちろん関東連合のやり方は反感も買っており、恋人や家族までも襲うことがあったようです。こういった反関東連合の人たちは木村兄弟の下に付き、勢力は徐々に増していきます。
関東連合とは?
木村兄弟と抗争相手だった関東連合は、暴走族の連合体として1973年に結成された半グレ集団です。そんな関東連合は2003年に解散したものの、元メンバーだったもの同士は強い絆で結束していたそうです。
しかし2012年に起こった、木村兄弟が関わったとされる「六本木クラブ襲撃事件」をきっかけに、その勢力は徐々に失われています。
木村兄弟と関東連合の対立
東京のアウトローの間でも有名だった木村兄弟こと木村泰一郎さんと木村孔次郎さんですが、兄の木村泰一郎さんが関東連合の見立真一さんからの誘いを断ったことにより、対立関係となります。
弟の木村孔次郎さんは、18歳の頃に山口組系の三次団体「岡川総業」の構成員を破門された後、一度「六本木赤札軍団」の中心メンバーになり極道の道を外れてます。ですがその後「山口組極心連合会極翔会」の構成員となり、また極道の道へ。
実は木村孔次郎さんは、山口組の別働隊として関東連合の勢力を潰すための行動していたのではないかと言われており、その後も極道の道を外れたり戻ったりを繰り返します。これは、元々対立していた因縁を利用し、関東連合を煽る役割があったのではないかといわれています。
闇金や振り込め詐欺で荒稼ぎしていた弟・孔次郎
木村孔次郎さんは極翔会を脱退した後、新宿ジャックス時代に獲得した利権である闇金や振り込め詐欺を利用し、荒稼ぎをしていたとされています。結果振り込め詐欺界隈では、大手グループになるまで大きくなります。
相変わらず警戒心が強かったため、関東連合のメンバ-「工藤明生」さんのプロフィールを利用して架空の人物を作り出し、振り込め詐欺グループの元締めに仕立て上げます。警察関係者さえもその情報に踊らされ、工藤明生なる人物に関する聞き込み調査を行っていました。
関東連合傘下の振り込め詐欺は見立真一が指揮
実は見立真一さんも、関東連合傘下にある振り込め詐欺グループを指揮していました。ここでも因縁の関係による対立が起こることになります。木村孔次郎さんが10代のころからの因縁関係でもあるため、長年にわたってそれぞれの下に付いた勢力によって激しい争いがおこります。
振り込め詐欺の利権を巡り抗争が激化
2000年代中盤ごろ、振り込め詐欺の利権を巡り、再び木村孔次郎さん一派と見立真一さん一派による激しい抗争が起こります。
2006年には、渋谷にある風俗店で木村孔次郎さんが軍用ナタを持った男性に襲われるという「軍用ナタ襲撃事件」が起こります。この事件は、見立真一さんから指示を受けた石元太一さんによるもので、実行犯はその手下の木藤幸一郎さんがしていたといわれています。
武田修の腕が切り落とされかける
木村孔次郎さんは無傷で済んだものの、一緒にいた山口組秋良連合会一蓮会構成員「武田修」さんの腕が切り落とされかけるほどの大けがを負ってしまいます。
武田修さんは新宿ジャックス時代からの子分であり、反関東連合系グループとしても行動を共にしていた木村兄弟の戦友でもありました。そのため関東連合側からすると、ある意味襲撃は成功したとも言えます。
「西新宿事件」は弟・孔次郎の報復との噂
その後の2008年に新たなトラブルが起こります。渋谷区のちゃんこ屋で武田修さんが見立真一さん一派と口論になり関東連合のケツモチ「金村剛弘」さんに殴り飛ばされるというものです。
前述の軍用ナタ襲撃事件のこともあったため、怒った木村孔次郎さんは金村剛弘さんに宣戦布告の電話をかけます。しかし金村剛弘さんはその宣戦布告を気にも留めておらず、2008年3月15日の見立真一さんの誕生パーティーに出席します。
事件は誕生パーティーの翌日早朝に起こった
その翌日の早朝誕生パーティーから帰宅する金村剛弘さんを、自宅前で待ち伏せていた目だし帽をかぶった複数の男によって撲殺されてしまいます。この事件は「西新宿事件」と呼ばれていますが、実行犯が捕まっていないため詳しい情報や真相は不明となっています。
もちろん東京のアウトローの間では木村孔次郎さんの関東連合への報復と言われ、見立真一さんも木村孔次郎さんへの怒りを爆発させることとなります。
「六本木クラブ襲撃事件」の被害者は弟・孔次郎の身代わり!?
そして2012年に、木村兄弟や関東連合を語るにあたっても重要となる大きな事件「六本木クラブ襲撃事件」が起こります。関東連合から命を狙われていると察した木村孔次郎さんは、見た目の特徴が似ていた男性を身代わりに仕立てたというのです。
実は木村孔次郎さんと被害者の男性は知人関係だったそうで、自身と同じように坊主を進めたり着ていた服をプレゼントしていたのではないかとまで言われています。
木村泰一郎と木村孔次郎の現在
様々な事件を起こした伝説的な木村兄弟「木村泰一郎」さんと「木村孔次郎」さんですが、いったい現在は何をされているのでしょうか。写真を残さないようにしていたのもあり、写真も世にはあまり出回っていません。
そんな木村兄弟は一度表舞台に一切現れなくなりますが、最近になって思いがけないきっかけで情報が出てくることとなります。
万引きで逮捕された兄・泰一郎
木村孔次郎さん同様、木村泰一郎さんも極道の道には足を踏み入れていましたが、性格的にもあまり合わなかったのではないかと言われています。そんな中石元太一さんがブログに、木村泰一郎さんが万引きで捕まったと聞いたという情報を公開しています。
兄・泰一郎の死亡説が流れる
木村孔次郎さんと比べて目立ったエピソードも無かった木村泰一郎さんには、現在は既に死亡したのではないかという説も浮上していました。しかし前述のブログのように関係者から一切そのような情報がないことからも、ただのうわさ話であると思われます。
弟・孔次郎は大麻取締法違反で逮捕
一方弟の木村孔次郎さんも、大麻取締法違反で逮捕されています。逮捕時の姿が昔とあまりに変わり果てていたため、ネット上でも驚く声が多かったようです。
木村兄弟に恨みを持つ見立真一は現在も逃亡中
木村兄弟と長年の抗争をした見立真一は海外逃亡をしており、現在も逮捕されていないそうです。逃亡する前には周囲の人達に、目的を果たすまでは出頭しないと話しており、現在も木村孔次郎さんへの復讐を目論んでいると考えられています。
木村兄弟は現在も生きていた!
様々な伝説を残したとされる木村兄弟こと木村泰一郎さんと木村孔次郎さん。特に関東連合の起こした六本木クラブ襲撃事件には、木村兄弟が裏で関わっていた噂されています。そしてその後は2人して逮捕され、現在では表舞台には出ないようになっています。
今回は、そんな木村兄弟についてご紹介しました。もしかすると、それでなくとも情報があまり出ていない木村兄弟ですから、出ている情報以上に伝説的な存在だったのかもしれません。