ヤモリは縁起がいい!白いヤモリの出る家は幸運で幸せ
縁起がいい生き物は昔からいろいろいますが、家によく出るヤモリもその一つ。とくに白いヤモリは縁起がいい幸運の使者として知られています。そんな縁起のいい白いヤモリについて、詳しくご紹介します。ヤモリが苦手な人も、これを読んだらヤモリが好きになるかもしれません。

目次
ヤモリが家に出た!何か意味があるの?
夜布団に横になってふと上に目を向けると、壁を器用に登っていく何かに気が付くことがありませんか?生き物好きな人は嬉々として近寄っていくでしょうが、ヘビやトカゲが苦手な人なら悲鳴を上げて飛び起きるかもしれません。
垂直な壁をものともせず、するすると移動するトカゲっぽい生き物。それはヤモリです。とても可愛いという人と、絶対に無理という人に分かれる爬虫類の一種です。
昆虫や爬虫類など、野生の生き物が家の中に入り込んでくることは、田舎はもちろん都会といえど、それほど珍しいことではありません。でも、ヤモリが出たら、特別な意味があると考えるという人は少なくありません。
子どものころ、「ヤモリが出る」と騒いだら、「いじめないでそっとしておきなさい」とたしなめられたと言う人もいるのではないでしょうか。年配の方の中には、「ヤモリが出る」と言うと、「ありがたい」と言って喜ぶ人もいるほどです。
ヤモリが家に出ると、いったい何が起こるのでしょうか?ヤモリが家に出る意味をご紹介していきます。
ヤモリとは?
ヤモリが家に出た意味を考える前に、まずヤモリとはどのような生き物なのかを説明しておきます。縁起を担ごうにも、ヤモリがどんな生き物化がわかっていないと、ありがたがりようがありません。
ちょろちょろ走るトカゲっぽい生き物、とは思っていても、絵にかいて説明できるほど詳しい人は少ないかもしれません。ヤモリは夜行性なので昼間見かけることがほとんどないので尚更です。
ヤモリの一番の特徴は、垂直な壁にへばりつくことができるということです。壁を上ることができる生き物は、大抵吸盤をもっているか、粘液を出して壁にくっついているのですが、ヤモリの手足には吸盤も粘液もありません。
ヤモリが壁にはりつくことができるのは、手足の指にある趾下薄板(しかはくばん)の毛の柔軟性と角度を利用して「ファンデルワールス力」を生み出す能力のおかげです。
ですから、ヤモリはヘビのように身をくねられて壁を上る必要もなければ、ヤモリが通った後に、ナメクジが這った後のような痕跡が残ることもありません。
ヤモリは小さな虫を捕食するので、田舎にもいれば都会にもいます。活発に行動するのは春から秋の終わりにかけての夜間で、寒い時期は木の陰や壁のすき間などでじっとしているため、ほとんど見かけることはありません。
ヤモリとイモリの違い
「ヤモリ」と「イモリ」、一文字違いなのでよく間違われますが、その生態は全く異なります。まずイモリは、個体数自体がとても少なく、準絶滅危惧種に指定されているほどです。普通に暮らしていれば、イモリを目撃することは滅多にありません。
何より一番の違いは、その生息区域です。ヤモリは森や民家の近く、陸上に生息していますが、イモリは両生類で、池や沼など湿り気のある場所に生息し、ほとんどは水中で過ごします。ですから、夜間、家に出るのはヤモリで、イモリではありません。
稀に雨上がりなどにのそのそ歩いている場合もありますが、手足を見ればヤモリとの違いは一目瞭然です。イモリは水中生活に適応するため、水かきがついています。名前の由来も、家に出る「ヤモリ」に対して井戸に出る「イモリ」で、どちらも縁起物です。

他にも似ているトカゲとカナヘビ
ヤモリはトカゲの仲間ですが、トカゲは昼行性で、体に光沢があります。体の形も紡錘形で、ずんぐりとしたヤモリとは違います。
ヤモリは垂直な壁にぺたっとはりつくことができますが、トカゲは動いていないと壁からずり落ちてしまいます。何よりトカゲは、つるつる滑るガラスは、上ることができません。
カナヘビはトカゲと同じく昼行性ですが、体が乾いていて尾が非常にながいことが特徴です。トカゲは草地や石垣などに生息し、カナヘビは林の中の枯葉の陰などにいることが多いです。
ヤモリは家を守る?縁起がいい理由
ヤモリを漢字で書くと、「守宮」「屋守」です。外来種ですが、日本に定着したのは平安時代と目されており、井戸を守るイモリとともに、文字通り家を守るとして、昔から縁起がいい生き物、幸運のしるしと言われています。
しかし、迷信や言い伝えからだけでヤモリが縁起がいい、幸運を呼ぶと言われているわけではありません。
ヤモリは小さな虫をエサとしますが、とくに好んで食べるのがゴキブリなど、人間の害になる虫の類で、ヤモリが縁起がいいと言われるのは、本当に家を守ってくれているからなのです。
とくにシロアリは、放っておくと家屋を倒壊に導く厄介な害虫ですが、ヤモリはこのシロアリも好んで食べてくれます。
シロアリ駆除は現代でも大変な作業ですが、昔はシロアリのせいで家がダメになってしまうことが頻繁にあり、そんな疫病神のようなシロアリを食べてくれるヤモリは、まさに縁起の良い家の守り神だったのです。
白いヤモリが家に出るスピリチュアル的な意味
害虫を駆除し、現実的に家を守ることから縁起物とされ、「守宮」「屋守(家守)」と名付けられたヤモリですが、スピリチュアルな意味も持っています。
ただでさえ縁起がいいとされるヤモリですが、白いヘビや白いイルカなどが、神秘的な力を秘めていると考えられていまるのと同じように、白いヤモリも同様に特別な存在です。
白いヤモリが家に出る場合のスピリチュアルな意味をご紹介します。
幸運が舞い降りる
普通のヤモリと同じように、白いヤモリも縁起がいいとされますが、白いヤモリには、はっきりと幸運の使者としての役割があります。家に白いヤモリが出るのは、間もなくその家に幸運が訪れる前兆です。
もし家の中で白いヤモリを見かけたら、無理に追い出したりせずそっとそのままにしておきましょう。幸運の使者を追い出すなんてもったいない真似はしないでください。
金運が上昇する
白いヤモリは、金運アップの兆しでもあります。幸運=金運アップではありませんが、金運アップは幸運の一部であることは否定できません。家の片隅に白いヤモリを見つけたら、宝くじを買ってみるのもいいかもしれません。
新しい事業を始めたり、投資を考えたりしているときに白いヤモリが出たら、思い切って挑戦するいいチャンスかもしれません。
良い知らせが来る
白いヤモリは、漠然とした幸運のしるしでもあります。何が幸運かは人それぞれです。白いヤモリは、「何か良いことが起こる」と教えてくれています。
悩みがあったり、困難に突き当たっていたり、悲しみに沈んでいたとしても、白いヤモリが出たら、きっと実態は好転します。白いヤモリはどんなときも心強い味方です。
ヤモリの夢にも良い意味がある
縁起物であるヤモリや、幸運の使者である白いヤモリを、実際に目にするに越したことはありませんが、ヤモリの夢にも、素敵なメッセージが込められています。ヤモリの夢が伝える意味をご紹介します。
ヤモリの夢の意味
ヤモリは文字通り家を守る象徴です。ヤモリが夢に出てきたら、それは、今現在家庭が円満で、家族が幸福に包まれているという証です、。しかし、ヤモリの夢を見たからと言って、何もせずにボーっとしていていいわけではありません。
ヤモリの夢は、その幸福に感謝し、今の幸せを維持する努力続ければ、いつまでも家庭は円満で、家族全員が幸せでいられると告げています。また、もし、家族の間でトラブルが起こっていたとしたら、間もなく解決するという暗示でもあります。
白いヤモリの夢の意味
ただでさえ縁起がいいと言われるヤモリの、しかも白いヤモリの夢は、これ以上ないほどの吉夢です。とくに金運には恵まれるでしょうから、ビッグビジネスのチャンスかもしれません。
夢に白いヤモリが出てきたら、自分を信じて思い切った冒険をしてみるのもいいかもしれません。
数匹のヤモリの夢の意味
家を守り縁起がいいと言われるヤモリが複数出てくる夢は、あなたの家庭が強固に守られているということを意味します。家族は強い絆で結ばれ、信頼と安心に満ちています。
ヤモリの数が多ければ多いほど、あなたの家庭に対する満足感は強いと言えますが、ヤモリの数が恐怖を覚えるほど多い場合は、逆にあなたが家族の結びつきに不安を覚え、しっかりと守らなければという使命感に駆られていることを意味しています。
縁起が良くても苦手…ヤモリを外に出す方法は?
いくら縁起がいいから家の中で見つけてもそっとしておいたほうがいいと言われてみ、苦手な人にはそれどころではないでしょう。噛まないし怖くないと言われても、嫌なものは嫌で仕方がありません。
縁起なんかどうでもいいからとにかくヤモリを家の外に出したい、そこまで苦手と言う人は、ヤモリを傷つけないようにそっと外に出してあげましょう。
当然素手では触れないでしょうから、虫獲り網や箱をそっと被せてすくい取り、そのまま外に出しましょう。
ヤモリは臆病で攻撃性は極めて低く、ジャンプしたりもしないので飛びかかってくる心配はありません。近くの窓を開け、丸めた新聞紙やうちわなどで、体に触らにようにして追えば、自分から外に出ていく場合もあります。
幸運の白いヤモリは近くにいるかも
白い生き物は、アルビノ種であることが多いですが、爬虫類であるヤモリは、カメレオンのように周りの環境に合わせて体色を変化させることができます。
ですから、白いヤモリを見かけることはそれほど珍しいことではありません。家でヤモリを見かけたら、体の色をチェックしてみてください。白くなかったとしても、害虫を食べてくれることには変わりはないので、邪険にはしないでくださいね。