いんぐりもんぐりの意味とは?方言なの?バンドなの?
いんぐりもんぐりとは何かをご存知でしょうか。いんぐりもんぐりは方言としての意味合いだけではなく、同様のバンドが存在するともいわれています。いんぐりもんぐりが持つ意味合いにはどのようなものがあるのか、詳しく解説していきます。
目次
いんぐりもんぐりってどういう言葉なの?
「いんぐりもんぐり」という言葉をご存知でしょうか。一説によると、いんぐりもんぐりという方言があるといわれています。
また、一部ではいんぐりもんぐりというバンドがあるとの声も見受けられます。いんぐりもんぐりとは一体どのような意味があるのでしょうか。
いんぐりもんぐりの意味とは?
「いんぐりもんぐり」の意味は、本来「くねくねと曲がりくねった道」だといわれています。しかし、場合によってはいやらしい意味で使われることもあります。
以前、漫才師の中田カウス・ボタンさんが女性の胸をいやらしく揉む様子を表す言葉として使ったことがあります。それによって、いやらしい意味として広まったともいわれています。
方言としての「いんぐりもんぐり」は、広島や島根、岡山など日本の中国地方で使われています。ただし、それぞれ意味合いが少し異なるといわれています。では、方言としてのいんぐりもんぐりにはどのような意味があるのでしょうか。
広島での意味
広島では「いんぐりもんぐり」にはどのような意味があるのでしょうか。広島の方言では、「体をくねらせるという意味合いが強いです。体をくねらせて苦しんでいる様子や、ごそごそとする様子を表す言葉として普及しています。
島根での意味
島根では「いんぐりもんぐり」にはどのような意味があるのでしょうか。島根の方言では、優柔不断という意味合いがあります。
優柔不断で煮え切らない様子を表す言葉として普及しています。また、広島と同様に曲がりくねっている様子を表す言葉としての意味合いもあるそうです。
岡山での意味
では、岡山では「いんぐりもんぐり」にはどのような意味があるのでしょうか。岡山の方言では、くねくねするという意味合いではなく不格好な姿を表す言葉として普及しています。同じ中国地方でも異なる意味合いの方言だということがわかります。
いんぐりもんぐりというバンドが実在していた!
さまざまな意味合いを持つ「いんぐりもんぐり」という言葉ですが、実は「いんぐりもんぐり」という名前のバンドが存在していました。もしかすると、バンド名に聞き覚えのある方もいらっしゃるのではないでしょうか。
現在、バンドは解散しており活動していませんが、「いんぐりもんぐり」とはどのようなバンドだったのでしょうか。
バンド名の由来はドラゴンボール
バンド「いんぐりもんぐり」の名前の由来は、一体何なのでしょうか。実は、バンド名の由来はドラゴンボールだといわれています。
ドラゴンボールといえば大人気漫画ですが、このドラゴンボールにいんぐりもんぐりという言葉が使われていたことが由来となったといわれています。「いんぐりもんぐり」という言葉の響きにインパクトがあることからバンド名にしたそうです。
いんぐりもんぐりの経歴
ここからは、バンド「いんぐりもんぐり」の経歴についてご紹介していきます。バンド「いんぐりもんぐり」は、中学生の時からフォークグループのメンバーとして活動していた前島正義さんが、永島浩之さんを誘ったことによって活動開始となりました。
文化祭などでパフォーマンスをしていた2人ですが、しばらくするとメジャーデビューしたいと考えるようになりました。
本格的にデビューするために人数を増やすことを検討した結果、斎藤誠司さん・斎藤拓也さん・遠藤肇秀さん・庄健治さんの4名が加わりました。そして「第6回YOKOHAMA HIGH SCHOOL HOT WAVE FESTIVAL」に出場することになりました。
いんぐりもんぐりのメンバー
バンド「いんぐりもんぐり」は英語だと「INGRY MONGRY」と表記しますが、バンドメンバーは全員日本人です。なんと、当時はメンバー全員が横浜の高校生でした。
ボーカル担当の永島浩之さん、同じくボーカル担当の前島正義さん、ギター担当の斎藤拓也さん、ベース担当の岡本誠司さん、ドラム担当の遠藤肇秀さん、キーボード担当の庄健治さんの6名で活動していました。
1985年にデビュー
バンド「いんぐりもんぐり」のデビューは、1985年の「YOKOHAMA HIGH SCHOOL HOT WAVE FESTIVAL」だといわれています。
こちらに出場するために、当時高校生だった6名のメンバーによって結成されました。そして、こちらの「YOKOHAMA HIGH SCHOOL HOT WAVE FESTIVAL」で見事グランプリを受賞しました。
1990年に解散
「YOKOHAMA HIGH SCHOOL HOT WAVE FESTIVAL」でグランプリを受賞したことを機に、メジャーデビューすることになった6人は「女子校正」というシングル曲を発表します。その後もシングル曲をリリースしていきました。
1986年になると6人は高校卒業の日を迎えます。卒業式当日に「卒業記念」という曲をリリースしました。また、同じ年の1986年4月になると「いんぐりもんぐりのオールナイトニッポン」でパーソナリティーを務めます。
その後も、楽曲が映画の挿入歌に使われるなど人気を集めました。そして、バンドの活動期間が約5年ほど経った1990年にバンド「いんぐりもんぐり」は解散しました。
2019年に一夜限りの再結成
既に解散している「いんぐりもんぐり」ですが、実は2019年に一夜限りの再結成をしていました。1990年の解散以来となった再結成の舞台は、2019年1月に横浜大さん橋国際客船ターミナルで開催されたライブイベントでした。
INGRY’Sとしての活動も
当時、いんぐりもんぐりでボーカルを担当していた前島正義さんと永島浩之さんとは「INGRY’S(イングリーズ)」として活動しています。
前島正義さんは2005年までソロで活動をしていました。また、永島浩之さんはソロの活動だけではなく、作詞や他のアーティストのアルバムに楽器で参加するなどしていました。
しかし、その他のメンバーは既に別の仕事をしていることもあり「いんぐりもんぐり」名義では公に活動することができません。2019年1月に再結成となった際は、INGRY'Sのライブゲストとして、その他のメンバー4人が登場したという流れでした。
いんぐりもんぐりのCDを紹介
バンド「いんぐりもんぐり」は一部のメンバーが「INGRY'S」として活動していることがわかりました。いんぐりもんぐり名義では、約5年のバンド活動の中でシングル10枚、アルバム6枚をリリースしました。
ここからは「いんぐりもんぐり」の楽曲にはどのようなものがあるのか2曲ご紹介していきます。アニメ「おぼっちゃまくん」のオープニング曲や、「夕焼けの丘」という曲が特に注目されていました。
おぼっちゃまくんのOP
1989年にリリースされたシングル曲「ぶぁいYaiYai」は、テレビ朝日系大人気ギャグアニメ「おぼっちゃまくん」のオープニング曲として使われていました。おぼっちゃまくんとは、小林よしのりさんの漫画・アニメ作品です。
夕焼けの丘
「夕焼けの丘」は、10枚目のシングル曲です。1989年に、いんぐりもんぐりが解散前にリリースした最後の曲となっています。翌年の1990年に解散しました。夕焼けがイメージされたキレイな楽曲となっています。
ドラゴンボールでいんぐりもんぐりが使われたシーンは?
バンド「いんぐいもんぐり」の由来ともなったドラゴンボールの「いんぐりもんぐり」とは、どのようなシーンで使われたのか気になる方も多いのではないでしょうか。実は「いんぐりもんぐり」は女性の胸を揉む仕草を表すものとして使われたといわれています。
いんぐりもんぐりが使われたシーンは、「ドラゴンボール」を探している時に、ブルマという登場人物がピラフという悪党一味に誘拐されてしまうシーンです。
後に助けられたブルマの台詞に「いんぐりもんぐりされると思った」というものがあります。いやらしいことをされるという意味合いがあると解釈されています。
実際には「裸にされてヘロヘロとかきょいきょいとか、ぱふぱふとかいんぐりもんぐりされるかと思った」という台詞の中に登場します。
いんぐりもんぐりは方言だけでなく人気バンドの名前でもあった!
いかがでしたか。「いんぐりもんぐり」の言葉の意味は、くねくねするという意味だけでなく、いやらしい意味合いを持つ言葉だということがわかりました。
その他、広島や島根、岡山などの中国地方の方言によっては優柔不断を表すだけではなく、不格好だという意味があることも印象に残ったのではないでしょうか。
また、「いんぐりもんぐり」は実在するバンド名だということもわかりました。前島正義さんと永島浩之さんは現在も「INGRY’S(イングリーズ)」として活動しています。気になる方は、この機会に楽曲を聴いてみてはいかがでしょうか。