佐世保事件の加害者「辻菜摘」の現在とその後を徹底解説!

佐世保事件は当時佐世保市立大久保小学校の六年生だった辻菜摘が、同級生の首をカッターナイフで切りつけ殺害した事件です。辻菜摘は事件後「ネバダたん」としてネット上で話題になりました。なぜ辻菜摘は殺人を犯したのか、現在は結婚しているのかを調査しました。

佐世保事件の加害者「辻菜摘」の現在とその後を徹底解説!のイメージ

目次

  1. 1佐世保事件の加害者「辻菜摘」が起こした殺人事件の詳細
  2. 2佐世保事件の加害者「辻菜摘」
  3. 3佐世保事件の被害者「御手洗怜美」の家族とその後
  4. 4佐世保事件の加害者「辻菜摘」の処分
  5. 5国立きぬ川学園とは?
  6. 6佐世保事件の加害者「辻菜摘」の両親とその後
  7. 7佐世保事件の加害者「辻菜摘」の現在
  8. 8佐世保事件の加害者「辻菜摘」の被害者の両親への謝罪は?
  9. 9佐世保事件は小学生女子の起こしたショッキングな殺人事件でした

佐世保事件の加害者「辻菜摘」が起こした殺人事件の詳細

佐世保事件は当時小学校六年生の辻菜摘が、同級生の御手洗怜美さんをカッターナイフで殺害した殺人事件です。

殺人事件の加害者が小学生の女児だったことと、インターネット上のコミュニケーションが事件の一つのきっかけになったことで大きく取り上げられました。加害者である辻菜摘は、「ネバダたん」として事件とは関係ないところでネット上の人気者となりました。

辻菜摘はなぜ御手洗怜美を殺害したか

辻菜摘は御手洗怜美さんをなぜ殺したのでしょうか。様々言われていますが、日々の現実世界のトラブルをネット上で悪化させたというのが本当のところのようです。

きっかけの一つとしては、ある日学校で、辻菜摘が御手洗怜美さんにおんぶされた際に、御手洗怜美さんに「重い」と言われた。その後、インターネットのwebサイト上で御手洗怜美さんが加害者の事を「言い方がぶりっ子だ」と書いたこと。

その後、辻菜摘がその書き込みを、御手洗怜美さんのサイトに入り消去したこと。

さらに、御手洗怜美さんが再度同じ内容で書き込みをし、「誰が荒らしをしているかわかっている」とも書き込む。辻菜摘は御手洗怜美さんのアバターを消去して報復をする…といった事案がありました。

しかし、辻菜摘と御手洗怜美さんのネット上でのトラブルはこれだけではありません。様々なネット上でのやり合いや現実の日常生活が複合的に混じり合って殺人事件に発展してしまいました。

また、同時期に小学校の他の同級生とのトラブルも重なっており、クラス内では孤立した存在だったようです。現実の学校でのストレスを、インターネット上で増幅させる事で、加害者は御手洗怜美さん殺人のイメージを徐々に固めていきました。

加害者「辻菜摘」の猟奇的な殺人

ネバダたんこと辻菜摘は実際どのように御手洗怜美さんを殺害したのでしょう。

辻菜摘は給食の時間の少し前に御手洗怜美さんを学習ルームに呼び出します。カーテンを閉めて座らせると、手で御手洗怜美さんの目を覆いカッターナイフで首を切りつけました。

傷の深さは10cmにも達したという事なので、頸動脈は完全に切れています。御手洗玲美さんは出血多量で亡くなります。

小学生の女児が起こした殺人と考えると猟奇的ですが、殺害方法はいたってシンプルです。思い切りよく切りつけないと10cmにも切り傷は達しないでしょうから、そこを加害者の心の闇と捉えることもできるかもしれません。

辻菜摘は御手洗玲美さんをカッターナイフで切った後、15分間血を流している御手洗怜美さんを眺め、動かなくなったことを確認します。その後給食中の教室に戻り、御手洗玲美さんが血を流して倒れているから助けるように担任に伝えます。

混乱の中救急隊員が到着し、辻菜摘は自身が殺人の加害者であることをようやく伝えます。

加害者「辻菜摘」はどのように育ったか

加害者であるネバダたんこと「辻菜摘」はよっぽど特殊な関係で育ったのだろうと想像される方は多いかもしれません。

しかし、実際は普通といってもいい家庭環境で、学校生活も行動に多少問題はあったとはいえ殺人を犯すような生徒には見えなかったのが事実です。

親も教師も予想もしなかったというところが、この事件の鍵になります。辻菜摘の危険なキャラクターの発露は、当時むしろ大人の方が疎かったインターネットの世界では本人によって開陳されていました。

また、学校に関してはクラスが学級崩壊を起こしており、教師も生徒の管理をすることを放棄していたような状況も伺えます。低レベルな教育体制が子供達の暴走に拍車をかけた事件と捉える事もできます。

辻菜摘の家庭環境

ネバダたんこと辻菜摘は祖母・父母・姉と4人で暮らしていました。父親は結婚後病気で体を壊したため在宅で仕事をしており、母親がパートに出て家計を助けていました。姉は商業高校に通っていました。

辻菜摘は幼い頃から手のかからない子だったようで、事件以前に何か大きな問題を起こしたという話は聞こえてきません。

しかし小学校六年生になって、所属していたミニバスケットボール部を「成績が悪くなった」という理由で父親に退部させられてから様子が変わります。

これまでミニバスケットボール部で過ごしていた時間家にいるようになった辻菜摘は、暇をもてあますようになります。

以前から詳しかったインターネットに耽溺するようになり、R指定のDVDを見て時間を潰します。R指定のDVDをレンタルする際には姉の会員カードを借りていました。

特に辻菜摘がハマった作品が「バトルロワイヤル」です。バトルロワイヤルは高校生が孤島に閉じ込められ国の命令で殺し合いをするというショッキングな内容の作品でした。大ヒットしたと同時に、賛否両論を巻き起こしました。

パソコンが得意でバスケが好きな少々大人びた少女の崩壊

ネバダたんこと辻菜摘は学校ではどちらかというと大人しい印象だったようです。ミニバスケのチーム内では楽しくプレーはしていたものの、主力とまではいかなかったようです。

パソコンが得意でインターネットに関する知識は同級生の中ではずば抜けていました。小学校六年生になると辻菜摘以外にも自宅でパソコンを使用する女子が増えます。辻菜摘はそういった女子に使い方などを教えていました。御手洗怜美さんもその一人です。

パソコンが得意でバスケが好きな少々大人びた少女という人物像が浮かんできます。しかし、ミニバスケを親によって退部させられてからは、女子同士の人間関係で寂しさを埋めようとしますが、失敗し、その後孤立感を深めていきます。

交換日記でトラブル

現在の小学生も交換日記をするようです。しかし、いじめや事件を誘発する傾向が強いため、禁止になっている小学校も多いと聞きます。

辻菜摘の通っていた佐世保市立大久保小学校の6年生のクラスでは交換日記が行われていました。辻菜摘も何冊かの交換日記に参加しており、その交換日記には御手洗怜美さんの参加率が高かったため、もともと加害者と被害者は仲が良かったことがわかります。

交換日記の内容は日々の出来事やイラスト、オリジナルの物語など幅広くやりとりがされていました。交換日記の中で辻菜摘が記した部分では、事件に関連するポイントが大きく2つあります。バトルロワイヤルとパクリ表記に関するトラブルです。

辻菜摘は交換日記内でバトルロワイヤルに似せた創作小説を書いており、そこではクラスメイトに見立てた人物が殺したり殺されたりという描写がありました。御手洗怜美さんがモデルとみられる登場人物は、この創作小説の中で殺されています。

また辻菜摘は交換日記中で「もし同じ状況になったら、クラスメートを殺す?殺さない?」というアンケートも行なっており、作品への強い傾倒が見られました。

ミニバスケをやめてからは些細なことでキレる傾向が出ていましたが、喧嘩になった男子生徒をカッターナイフで追い回す等の凶器の使用については作品の影響かもしれません。しかし、これは現在では単なる中2病的行動と捉えることもできます。

さて、パクリ表記は事件に直結するトラブルと言えるでしょう。交換日記内で辻菜摘が使用した「NEXT」という表現が交換日記内で人気になりました。おそらくまだ英語の授業はなかったはずですし、田舎の小学生としては新鮮で大人びて感じたのでしょう。

しかし辻菜摘は自分が使用した表現をパクられるのは嫌だったようです。ある日、交換日記内に「NEXTを使用禁止」と書き込みます。それ以降女子はNEXTを使用をしなくなります。

しかし、その後御手洗怜美さんは交換日記内で「NEXTという単語自体はみんなが使えるものだし、辻菜摘の表現をパクったと考えるのはおかしい」という趣旨の反論をします。その後、辻菜摘と御手洗怜美さんの亀裂は決定的になります。

カフェスタで泥沼化

さて、当時辻菜摘や他の女児がよく使用していたインターネットサイトにフェスタというものがありました。これは自身のアバターを設定して自己紹介文やブログを載せ、他のユーザーと交流ができる「プロフサイト」です。

その後mixiやfacebookなどのSNSが主流になって以降はこのタイプのサイトは時代遅れとなり、現在ではカフェスタも閉鎖しています。

前述の交換日記のトラブル後、辻菜摘は御手洗怜美さんのカフェスタアカウントに侵入し、アバターをかぼちゃに変更したりブログの文章を改ざんしたりという荒らし行為を繰り返します。

なぜ、辻菜摘は御手洗怜美さんのアカウントに侵入できたかというと、辻菜摘はパソコンに関しては御手洗怜美さんの師匠のような存在であり、カフェスタの使い方を教える中でパスワードを知ったというのが真相のようです。

パスワードを知っている人物というと当然辻菜摘しか思い当たらないということになるため、御手洗怜美さんはカフェスタ内で「誰が荒らしているかはわかっている」という趣旨の記載をします。

その記載をまた辻菜摘が消去したり荒らし行為をしたりという連鎖が続きます。辻菜摘は最終的には御手洗怜美さんのカフェスタを初期状態にも戻すという暴挙に出ました。

辻菜摘のネット上でのキャラクター

辻菜摘は小学校五年生の当初カフェスタ上でHPを開設した際には命の大切さを歌った詩を掲載するなど、いわゆる「いい子」なユーザーでしたが、徐々に当時の2ch用語やアスキーアートの使用が増えていき、ネットギーグ化していきます。

また、解釈は被害妄想が入っている部分もありますが、いわゆる著作権に関して敏感で、自分が描いたイラストの横に©️マークを記載するなど小学生としては知識も豊富だったようです。これは将来漫画家になりたいと考えていたことも影響しているでしょう。

特に2chや他の大人が交わる掲示板で有名だったということはないようです。あくまで仲間内だけでインターネットを楽しんでいたが、現実世界のトラブルをネット上に持ち込んだことで、辻菜摘内部の憎しみが一方的に肥大化していったと言えます。

学校の対応は?

佐世保事件の舞台は佐世保市立大久保小学校です。学校はこうした辻菜摘の変化に気がつかなかったのか、事件後の対応はどうだったのでしょうか。

小学校5年生の時点で辻菜摘のクラスは学級崩壊を起こしてしました。当時の担任である女性教師はヒステリックな性格で、子供をひっぱたき喚いていう事を聞かせるタイプでしたが、子供がその行動に慣れたため、舐められるようになってしまいます。

授業中にお菓子を食べる、勝手に出歩く、教師を無視するという状況で6年生に引き継がれ、ここで男性の教師に担任が変わります。

しかし、そういった状況のクラスだったため、各生徒の状況等ほとんど引き継がれる事なく、男性教師は前年度の情報がほぼないまま受け持つこととなりました。ですので、当然辻菜摘の状況も教師は知る由はありません。

そして御手洗怜美さんに関してはクラスの学級委員長を務めるなどリーダー的存在で、教師から「ミタちゃん」と呼ばれるなど信頼されていました。信頼し手離れしたことが、生徒の人間関係に気づけなかった要因と言えます。

また、事件の泥沼化した原因が交換日記とインターネットという秘匿性の高いメディアにあったことも原因です。事件は現在から15年も前ですから、田舎の小学校教師のパソコンやインターネットに関する知識やリテラシーは貧弱だったでしょう。

事件が発生する以前にネット上でのトラブルを知っていたとしても適切に対応できたかは極めて疑問です。これ以降現在に至るまで、学校の裏サイトのパトロールや未成年者のインターネット使用に関するガイドラインは整備され続けています。

事件後の佐世保市立大久保小学校の対応は適切だったとは言えません。校長は女子間のトラブルを知っていたのに教師に報告しなかった男子生徒が悪いという趣旨の発言をし、その後この男子生徒はPTSDになっています。

この校長は保護者に対しても「事件の内容はTVで報道してるからそれを見てくれ」「子供が嘘をついている」「早く忘れましょう」など、不適切な発言を繰り返します。最終的にこの校長は教育委員会によって現場から外されました。現在どうしているかは不明です。

事件後警察によって全校生徒が5時間構内で拘束されたことも議論を呼びました。また担任の男性教師は自殺防止する設備がついた精神病院に長期入院しています。生徒全体にPTSDが蔓延し、多くの人々に現在まで傷跡を残しました。

佐世保事件の加害者「辻菜摘」

佐世保事件の殺人加害者「辻菜摘」は事件後、発覚したその特異性からネットやメディアで「ネバダたん」として話題になりました。

ネバダたんと呼ばれネットでは人気者に?

佐世保事件の報道をする際に辻菜摘の写真として使われたのが、加害者が「NEVADA(ネバダ)」とプリントされたカットソーを着て写っている写真です。これがネバダたんの期限です。

写真の辻菜摘は笑顔で美少女といってもいい顔立ちだったこともあり、「ネバダたん」はネット上でバズります。ネバダたんのイラストが多数投稿されたり、ネバダたんを祭り上げる動きが一部で発生します。

海外でもネバダたんの事件は積極的に報道され、ドイツでは「NEVADA TAN」というNU-METALバンドまで現れます。

アスペルガー症候群だった?

佐世保事件後、辻菜摘は精神鑑定を受けた結果「アスペルガー症候群」であると診断されます。他者への共感性が低い、興味が限定的であるなどの特徴があるとされています。

辻菜摘はその後、栃木県の国立きぬ川学園に移送され、治療・指導を受けています。

佐世保事件の被害者「御手洗怜美」の家族とその後

佐世保事件の被害者御手洗怜美さんのご家族は事件後どのように過ごされているのでしょうか。

「御手洗怜美」と加害者「辻菜摘」の関係

御手洗怜美さんと加害者である辻菜摘は事件以前は関係良好でした。それは、交換日記のメンバーには二人が同時に参加していることが多いこと、御手洗怜美さんが自身のカフェスタのパスワードを辻菜摘に伝えていることからも伺えます。

御手洗怜美さんの自宅には辻菜摘も遊びに来たことがあり、後述する御手洗怜美さんの父親や次男も辻菜摘とは顔見知りでした。

小学校六年生というと子供から大人への変化の時期ですし、自我が芽生えることによって今まではなかった種類の他者との衝突が勃発する時期でもあります。この時期に両者のボタンの掛け違えが起こってしまったのは不幸なことでした。

「御手洗怜美」の父親

御手洗怜美さんの父親の御手洗恭二さんは、毎日新聞佐世保支局長でした。これまで取材する側だったのが、実の娘が殺害されたことで、被害者家族として世間の目にさらされることになります。

御手洗恭二さんの部下の記者である川名壮志氏が「謝るなら、いつでもおいで」というルポルタージュを出版しています。これは佐世保事件の被害者家族である、御手洗恭二さんの次男へのインタビューが元になったものです。

この作品は、佐世保事件のルポルタージュですが、犯罪被害に巻き込まれてしまった家族や関係者がどのように事件と向き合って生きていけばいいのかを問いかけた一冊として、現在でも評価が高い作品です。

犯罪被害者のケアに関わる議論

佐世保事件の被害者家族である御手洗恭二さんとその次男は事件から10年後の2014年に、事件についてのインタビューを受けています。

その中で、次男は事件後大きな孤独を感じていたことを明らかにしています。「父親が自殺しそうな気がしたからそれだけは阻止しなければと思った。父親が自殺の心配がなくなったと安心したら、事件が自分がのしかかったきた」と語りました。

事件前に次男は御手洗怜美さんに友人とトラブルになっていることを相談されていたそうです。明確に答えてあげられなかったことに責任を感じるようになり、事件後入学した高校では登校後保健室に直行するようになり、出席日数が足りなくなってしまいます。

御手洗恭二さんはこのことで「またやってしまった」と責任を感じてしまいます。また子供の問題に気づいてやれなかったということです。

そして、次男も誰も自分の話を聞きにこなかったと言います。「現場の小学校では生徒たちのカウンセラーがいたらしい。でも自分の所には誰も話を聞きにこなかった。ルポルタージュを出版する前に川名壮志氏が話を初めて聞きにきた」

犯罪被害というと直接の被害者に焦点が当たりがちですが、その家族のケアにはあまり注目されてきませんでした。むしろ、事件に触れないようにしたほうがいいのではないかという日本人的な配慮から、近しい人間ですら、目を背けようという行動が目立ちます。

こういった日本的な事なかれ主義、臭いものには蓋を的な行動は、今後見直していかなければならないでしょう。

佐世保事件の加害者「辻菜摘」の処分

さて、加害者であるネバダたんこと辻菜摘は事件後どのような処分を下されたのでしょうか。14歳未満の刑法適用に関して議論を巻き起こした事件でもありました。

長崎家裁佐世保支部は加害女児の2年間の観護措置

この事件を受けて、長崎家庭裁判所は3週間を辻菜摘の精神鑑定に当てました。これは異例の長期間ですし、これまで14歳未満の児童の精神鑑定は2件しか行われていません。

その結果、アスペルガー症候郡の診断結果を受けた辻菜摘は「2年間の観護措置」という判決を受け、その後栃木県の国立きぬ川学園に移送されます。

14歳未満の児童については殺人であっても刑事責任は問うことはできません。ですので加害者の辻菜摘も逮捕され実刑を受けることはありませんでした。辻菜摘は2年間国立きぬ川学園で矯正を受け、学園内の中学校を卒業した後、現在は社会に復帰しています。

国立きぬ川学園とは?

加害者の辻菜摘が入学した国立きぬ川学園とはどのような施設なのでしょうか。

若年のため刑事処分されなかった未成年女性が入所する児童自立支援施設です。未成年男性の場合は国立武蔵野学院、こちらは同じく殺人事件である酒鬼薔薇事件の加害者が入所していたことでも有名です。その昔は国立感化院と言いました。

国立きぬ川学園は日本で唯一の行動制限ができる児童自立支援施設です。行動制限とは鉄格子や鍵のかかった個室での生活を強制できるということです。

決められたスケジュール以外の行動は禁止、生徒同士の自由な会話も許されません。もちろん外出や買い物もできません。

青少年の社会への安定的な復帰のためには必要な施設ですが、内部では教官による虐待や暴力、寮生同士のいじめなどが多いという話もあります。実際に入所されていた女性が「顔を変形するまで殴られた、教官は恐怖でしかなかった」という発言もされています。

佐世保事件の加害者「辻菜摘」の両親とその後

佐世保事件の加害者ネバダたんとして有名になった辻菜摘の両親はその後どうしているのでしょうか。

辻菜摘の姉は事件当時佐世保市内の商業高校に通っていましたが、中退しています。その後母親と一緒に辻菜摘が入所した国立きぬ川学園がある栃木県に引っ越したようです。

父親は事件後もしばらく佐世保市の事件現場である自宅に暮らしていました。その後の消息は不明です。奥さんと結婚はしたままなのか、辻菜摘と交流はあるのかどうかもわかりません。

被害者遺族に謝罪を続けた両親

御手洗恭二さんの元には、辻菜摘が経過観察が外れるまでは毎月謝罪の手紙が届いていたそうです。しかし、経過観察が外れ、つまり国立きぬ川学園を出所したタイミングでそれは途絶えます。

佐世保事件の加害者「辻菜摘」の現在

では加害者の辻菜摘は現在どうしているのでしょう。もし成人であれば刑事罰を受けたであろうことが間違いない犯罪内容だっただけに、社会に出て仕事をしているのか、結婚をしているのか、どこに住んでいるのか気になるところです。

名前を変え結婚もしている!?

事件当時14歳未満だったこともあり、辻菜摘の現在については一切明らかにされません。住まい、結婚歴、職業などがバレることは、社会復帰を阻害する要因となるからです。

辻菜摘は現在改名していることが濃厚です。噂では法務省の関係者と養子縁組をしたという情報があります。それであれば苗字も変わりますし、さらに菜摘という名前自体も特徴的なので改名している可能性は高いでしょう。

犯罪者の改名に関して、苗字を変える方法は基本的には養子縁組をするか結婚する以外に方法はありません。

が、酒鬼薔薇事件の殺人加害者のように世間への影響が大きい場合は、やむを得ない事情ということで、結婚や養子縁組をしなくても名字の改変が認められることもあるようです。

名前は結婚や養子縁組しなくても、比較的簡単に改名ができます。読み方を変える程度の改名が通りやすいようです。例えば「なつみ」であれば「なつ」などが挙げられます。

辻菜摘は改名後、どうやら結婚もしているようです。この結婚が前述の法務省関係者との養子縁組に関係あるかは不明です。

養子縁組後にさらに結婚もしたということであれば、少なくとも2回は名字が変わっていることになるので辻菜摘を特定することは難しいでしょう。結婚相手とどのように知り合って、相手は事件の加害者であることを知った上で結婚しているのか興味が湧きます。

佐世保事件の加害者「辻菜摘」の被害者の両親への謝罪は?

佐世保事件の加害者辻菜摘は、その後御手洗恭二さんや長男・次男への謝罪はあったのでしょうか。残念ながら、国立きぬ川学園を出所後、現在まで辻菜摘からコンタクトはないようです。

御手洗家としては、直接謝罪して欲しいという思いがあり、それは川名壮志著作の「謝るなら、いつでもおいで」のタイトルにも記されています。

しかし、佐世保事件のように未成年や刑事罰が問えない年齢の児童が起こした犯罪の被害者が、その後加害者とコンタクトを取ることは非常に困難であり、現実的ではありません。

加害者といえど彼らは法律上守られるべき存在のため、社会復帰を阻害する要因は防がなければなりません。具体的には不特定多数からの嫌がらせや報復、プライバシーの侵害、定職につけないなどは、犯罪加害者といえど、更生につながらないと見なされます。

そのため、現在では養子縁組や結婚等も含めて、改名をした場合に新しい名前が漏れることは絶対にありませんし、その後の足取りが特定されることもありません。

仮に謝罪をしたいとして本人が被害者に連絡をしたらかなりの高確率で情報が漏れることになります。そのような危険は本人も犯さないでしょうし、弁護士や保護観察士等含め加害者側の関係者もそのような行動は起こすのを良しとしないでしょう。

佐世保事件は小学生女子の起こしたショッキングな殺人事件でした

いかがでしたか?今回はネバダたんこと辻菜摘が犯した佐世保事件をご紹介しました。辻菜摘が現在結婚しているにしても、どこに住んでいるにしてもしっかり更生していてほしいものです。

加害者被害者共に年齢が幼く、学校内で起こった殺人事件ということで大きな話題になりました。インターネット関連のトラブルが原因の一つにもなっており、IT社会黎明期の混乱の中で未成年とインターネットの関わりについての議論を呼ぶことにもなりました。

デリケートな年齢の子供達とどのように関わっていくかというのは、時代の進化と共に注意深く見極めていく必要があります。今後このような痛ましい事件が起こらないように願っています。

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