優柔不断の意味とは?優柔不断な人の性格や心理・改善方法
優柔不断な性格とは言われても、どうすれば改善できるのかと悩む男性もいることでしょう。優柔不断の意味をわかっていないと、病気なのかと深く悩んでしまうことも。優柔不断とは性格のことを指しますが、克服することは可能です。優柔不断の意味と、その改善方法をご紹介します。
目次
優柔不断の意味とは?
「優柔不断だね」と、一度は言われたことはないでしょうか。優柔不断な女性はよく見かけますが、優柔不断な男性となると、「男らしくない」と、情けない目で見られることが多くあります。あまりに深く悩みすぎてしまい、「もしかして病気なのでは」と頭を抱える男性もいるかもしれません。
優柔不断とは、物事をすぐに決められず、決めた後もあれこれと考えることが特徴的です。言葉では「優柔不断な性格」と言われるように、病気などではなく、性格の一つとして判断されます。病気ならまだ治療法はありますが、性格を改善するとなると、なかなか困難なことです。
優柔不断の対義語・反対語は?
では、優柔不断の反対語はなんなのでしょうか。「優柔不断」は、物事を深く考えすぎてしまい、決断が遅くなる性格です。その反対である性格は、物事を瞬時に捉えて即座に判断し、即座に決断する、「即断即決」する力がある性格をしています。
即断即決する性格の人は、次々と臆することなく新たな挑戦をし、重要な場面でも機会を逃さずに切り抜けられる、優れた長所を持っています。それが男性であると、勇敢で実行力があり、女性から見ると頼もしく感じられます。
優柔不断な人の性格
優柔不断な人は、多くのことを考え、深刻なまでに深い悩みを抱えている人が多くいます。特に人から「優柔不断」と指摘された男性は、自分の情けなさにさらに頭を抱えて、どうにかして克服しなければと頭を抱えているかもしれません。
優柔不断な性格は、病気ではなく性格なので、改善するまでには長い時間がかかります。まずは闇雲に努力して克服しようとするのではなく、優柔不断な性格とは一体どういったものなのか、その内容を見つめ直していきましょう。
周りの意見を聞かないと落ち着かない
優柔不断な人は、自分だけの考えで決断することを苦手としています。何人かの意見を聞いて、そのことに対する情報がどれだけあるのかを確認して、ようやく決断することができます。
相手から「何が食べたい?」と聞かれて、「なんでもいいよ」と答えるのは、相手の考えをまず聞き出そうとする姿勢からくる言葉なのです。
行動するのに時間がかかる
けれど、毎回誰かの意見を聞ける状態ではないときもあります。一人だけで考えて決断するとき、優柔不断な人は、なかなかすぐに決断することができません。決断せずに考える時間が多くなるので、行動するまでにかなりの時間を必要としています。
考えれば考えるほど、多くの選択肢が増えすぎてしまうため、ますます何を選べばいいのかと頭を抱えます。どこまでも深く考えすぎてしまうので、それを「病気なのではないのか」と思ってしまうのかもしれません。
すぐにどちらかを選べない
たとえ決めるものが二者択一であっても、優柔不断な人は両方の短所と長所を深く考えて、どちらがより良いのかを比べて悩むため、すぐに決断することができません。「右と左、どっちがいい?」という簡単な質問でさえ、必要以上に考え込んでしまうのです。
過去の選択を何度も振り返る
一度決めてしまったことでも、優柔不断な人はそのことを振り返ってしまい、「あれで良かったのだろうか」と深く悩んでしまいます。あまりに悩みすぎるので、心理的な負担がかかりすぎて、神経症のような本当の病気にかかってしまう優柔不断な人もいるかもしれません。
優柔不断なことは病気ではありませんが、あまりに深刻であると、このようにして精神的な病気になってしまう危険性もあります。
優柔不断な人の心理的特徴
優柔不断になってしまう人には、共通している心理的特徴があります。心理的な行動は、無自覚に起きてしまっているので、強く意識して改善して克服しようと考えない限り、なかなか治すことが難しくなります。深刻化してしまうと、精神的な病気にまでかかってしまいます。
自分自身の心理を理解することが、優柔不断な性格を改善し、克服するための第一歩となります。
自分に自信がない
優柔不断になってしまうのは、どこかに自分に自信を持てていない心理があるためです。「自分なんて」と自己評価が低い心理があるため、自分の考えに不安を持ってしまい、自分一人で決断することに酷く恐れてしまいます。
そのため、何かを決めることに自分自身が関わることはなく、意見を求められても相手に合わせるように、「なんでもいいよ」と言葉を返してしまいがちです。
心配性で考えすぎる
優柔不断な人は、さまざまな可能性を考える心理を持っているため、決断した後にもスッキリとした気分になることができず、いつまでも不安を抱えてしまいます。自分に自信も持てていないので、自分の決断が正しいかどうかに疑問を抱き、決めたことで何か失敗してしまったのではないのかと、頭を抱えることも多くあります。
あまりに深刻化しすぎると、病気のように何度も何度も過去を振り返り、失敗しているかもしれないという不安に襲われ続け、体調を崩してしまう可能性もあります。
失敗することが怖い
物事の判断に優柔不断だということは、選択を間違えてしまうことに強く恐れを抱いているからです。優柔不断な人は失敗することを怖がっており、そのため、自分の手で決断することさえも、不安が常につきまとっています。
中には「失敗してしまったら、もう終わりだ」と、精神的な病気にまで、失敗に対して強い恐怖心を覚えている優柔不断な人もいるかもしれません。
周りの目を気にしすぎている
考えすぎるということは、周りの目を気にしている心理があるからです。優柔不断になってしまう人は、自分の決断で誰かに迷惑をかけないかと、必要以上に周囲の目を気にしている心理を持っています。
適度なものなら問題はないのですが、優柔不断な人の場合はあまりに深く考えすぎてしまうため、簡単なことでも決められずにいる人もいます。中には過去に自分が決断したことで、人に迷惑をかけてしまったことがあり、そのことが強く関係して、優柔不断になってしまったのかもしれません。
より良い方法はないかと完璧を求める
不安に考えるだけではなく、「もっと良い方法はないだろうか」と、より良い方法が他にないかと考えすぎるあまり、優柔不断になってしまう人もいます。優柔不断な人は、さまざまな方法をあらかじめ考えておきたいため、決断することよりも考えることに時間を使います。
どこまでも完璧であることを求めすぎてしまうため、たった一つの判断に対しても、完璧な判断でありたいと考え続けているのです。
優柔不断であることの長所
優柔不断と言われると、あまり褒められたように聞こえないものですが、決して優柔不断なことは損ばかりではありません。優柔不断だからこそ持つことができた能力や、優れている長所もあります。リスクを負うような判断のときに、慎重に考えるのはとても良い方法です。
長所①周囲への気配りが上手
優柔不断な人は周りの目を気にする心理があります。つまりそれは、人の気持ちにとても敏感であるという長所です。自然と人が求めている行動や反応を察することができるため、気配り上手な人だという良い印象を受けます。
周囲の状況をよく見て観察し、その場に応じた動きをできるのが、優柔不断な人の長所といえます。
長所②危険を回避する能力がある
時と場合に応じては、深く考えて慎重に決断することが大事な場面があります。浅はかな考えで大きなリスクを負う可能性がある場合、優柔不断な人の「物事を深く考える」性格は、とても良い方向に働く長所となります。
即断即決することばかりが、すべて正しく良い方法とは限りません。一つの決断で物事が大きく変化する重大な決断の場面では、深く考えることが重宝されます。
長所③上昇志向がある
いつもより良い方法を探って悩む優柔不断な人は、上昇志向を持っている性格の人でもあります。常に向上していく方法を考えているため、決断は遅くとも、確実に成し遂げて成長できる長所があります。過去を振り返って考える行為も、間違いを改善する方法を見つけ出すのに、とても良い方法です。
優柔不断な人にとっては普通のことでも、常に上昇志向を持ち続けることは、なかなか難しいことなのです。
優柔不断であることの短所
以上のように、優柔不断には長所がありますが、しかし、それと同じく短所があることも確認していかなければなりません。短所をきちんと把握することで、優柔不断であることを改善し、克服するための第一歩に繋がります。
短所①決断するのが遅くなる
優柔不断であると、考えすぎるあまりに決断が遅くなってしまうという短所があります。差し迫った状況でなければ優柔不断でも大丈夫ですが、一刻を争うような命に関わるような選択の場合、悠長に深く考え続けることはできません。
人命救助などには、特に即断即決することを求められます。また、決断が遅かったばかりに、大きなチャンスを逃してしまうこともあるかもしれません。
短所②心残りがいつもある
なんとか決断をした後でも、繰り返し過ぎ去った選択を悩み、モヤモヤと考え続けてしまう短所もあります。適度に考えることは良いかもしれませんが、あまりに考えすぎるのは苦痛を感じるだけで、メリットはありません。
短所③気遣いのしすぎで疲れる
周囲に気配りすることが上手ではありますが、必要以上に気配りをしすぎてしまい、疲れ果ててしまうのも優柔不断の短所ともいえます。また、そこまで意識する必要もないところにまで人の目を感じてしまっているため、常に行動することにストレスを感じています。
そのため、決断することでストレスを感じるのを避けるため、「なんでもいいよ」と、周囲に決断を任せてしまうのです。
優柔不断な性格の改善方法は?優柔不断を克服したい!
優柔不断の長所と短所を挙げてきましたが、完璧を求める優柔不断な人は、どうしても短所だけに目がいってしまい、「どうにかして改善して克服したい」と、悩むことでしょう。優柔不断は病気ではなく性格なので、いきなりすべてを克服することはなかなか困難です。
しかし、小さなことを繰り返し行うことで、徐々に優柔不断な性格を改善し、克服していくことは可能です。ゆっくりと焦らず、できることから改善を始めていきましょう。
すぐに決断する癖をつける
優柔不断を改善するためには、日頃からすぐに決断する癖をつける必要があります。どちらがいいか、どうすればいいかと深く考えるのではなく、瞬時に決断することを積み重ねることで、自分の中に大きな自信をつけることができます。
決断することは、大きなことでなくても構いません。「これが食べたい」「ここに行きたい」といった、日常的な小さな決断を繰り返すことでも、決断力を鍛えることができます。「なんでもいいよ」という言葉をぐっとこらえて、自分の意見を言ってみましょう。
決めたことを振り返らない
決断した後に何度も後悔してしまうと、次に決断することがまた怖くなります。一度決めてしまったことは頭から取り払い、別のことに集中していきましょう。
決まってしまったことは変えられません。勇気を持って決めた自分を褒めて、次の決断のために前向きに考えていきましょう。
決断する基準を作っておく
どうしても決断するときに迷ってしまう場合は、あらかじめ、迷ったときにどちらを決断するかの基準を決めておきましょう。自分の中で前もって基準を決めることで、悩みだしたときに、すぐさま決断に移ることができます。
失敗することを怖がらない
決断することのリスクを考えてしまうと、どうしても深く考えてしまいます。失敗することは悪いことではありません。むしろ、より多くの失敗を重ねることで、さらに成長を遂げることができます。
よほどのことではない限り、失敗をして命を奪われるようなことはありません。失敗を恐れず、何度も挑戦を繰り返すようにしていきましょう。
完璧を目指さない
失敗を恐れて完璧であることを求めると、すぐに決断することが難しくなります。決断に対して、完璧である必要はありません。不完全であっても、何も問題はないのです。
人の目を気にせずに決断する
自分の決断をするのに、人の判断は必要ありません。自分の道を決めるのは、自分だけの決断です。決断することで起こった周囲の結果よりも、自分の手で決断できた勇気を、一番に褒めたたえてください。
必要なことだけを考える
優柔不断な人は、あれこれと必要以上に考えてしまうことが多いので、なるべく必要最低限の考えに留めるよう注意しましょう。目的の物を買う場合は、「買う」ことだけを考え、言いたい言葉がある場合は、「言う」ことだけに重点を絞りましょう。
優柔不断な男性は女性にこう見られている!
優柔不断というと女性のイメージがありますが、最近では優柔不断な男性も多く存在しています。優柔不断な男性は、女性からどのように見られているのでしょうか。
優しいけれど頼りない
優柔不断な男性は、とても優しく、気配り上手です。けれど、重要なときに決断力がないため、「優しいけど、なんだか頼りないな」と、女性は優柔不断な男性に対して不満を持っています。
責任感がない
優柔不断な男性は自分の意見をあまり持たず、なんでも女性に対して決めてもらおうとすることが多いです。女性に意見を求める優柔不断な男性を、女性は選択する責任を負わされているように感じて、「無責任な人だな」と思っています。
自分の考えを持ってほしい
優柔不断な男性は、デートなどで女性に対して、「どこでもいいよ」「なんでもいいよ」と、一度は言ったことがあるのではないのでしょうか。
優柔不断な男性にとっては女性に合わせようとしているつもりかもしれませんが、決めることにも大きな労力を使います。そんな男性に対して、「面倒くさいな」と思っている女性は多くいます。
時には深く考えることも大切
深く考えることは、決して悪いことではありません。「考える」という行為は、人間だからこそできることです。物事を深く考えることで、新たな知識がつき、見え方が変わるなど、多くのメリットも存在しています。苦痛を感じない程度に適度に考えることは、とても頭に良いことなのです。
決断することで多くのチャンスを掴もう!
考えることも大切ですが、考えすぎてチャンスを逃してしまうのは、とても残念なことです。決断することには勇気が必要ですが、それを積み重ねることで、より多くの成功を得て、自分に対して大きな自信をつけることができます。
小さなことから決断力をつけていき、より良く、より大きく、自分自身の成長を遂げていきましょう。