当事者意識の意味とは?当事者意識を仕事で持つ・持たせるには?
今回は当事者意識の意味とはどんな意味があるのか、当事者意識を持っている人とはどんな特徴があるのかなどを紹介します。あなたが当事者意識を持つ方法や、部下が当事者意識を持つ方法などもまとめていきます。もっと仕事を楽しみたいという人はチェックしてください。
目次
当事者意識とは?
あなたは当事者意識があるほうでしょうか。今回は当事者意識について考えていきます。当事者意識という言葉の意味や、当事者意識を仕事で持つために必要なことなどを紹介していきます。
まずは当事者意識の言葉の意味からみてみましょう。当事者意識とはどういう言葉の意味があるのでしょうか。
当事者意識の意味
当事者意識の意味とは、自分自身が何かの事柄に関して、直接関係しているということを理解している状態であるという意味があります。
当事者意識とは、自分が関係者であるということを自覚しているという意味があるのです。当事者意識を持つというのは、自分が何かの関係者であるということを自覚している気持ちを持つという意味になります。
当事者の意味
当事者意識というのは、当事者+意識という言葉に分けることができます。それでは当事者というのはどういう意味があるのでしょうか。
当事者というのは、何かの関係者であることや、何かに直接関係のある人という意味があります。
「意識」という言葉が付いていない意味は、その関係者であるという事実を意味している言葉になります。
当事者の類義語
当事者の意味に「関係者」という言葉がありましたが、当事者という言葉の類義語の中にも関係者という言葉があります。
関係者以外にも、張本人や当人、本人という言葉も、当事者の類義語になります。またあまり使われない言葉ですが、消息筋という言葉も当事者という言葉の類義語になります。
消息筋は、匿名での当事者というような意味の言葉になります。例えば匿名でいいから信ぴょう性のある話を聞きだしたいというマスコミなどが使うことがあるようです。
「当事者意識」の使い方
当事者意識の意味はわかりましたが、当事者意識とはどういう使い方をする言葉になるのでしょうか。当事者意識を持つ、当事者意識がないというような使われ方をするようです。当事者意識の使い方を例文で確認をしてみましょう。
当事者意識の使い方の例文①当事者意識を持って取り組む
当事者意識の使い方の例文には「当事者意識を持って取り組む」という使い方をすることができます。
これは当事者意識を持つことで、責任感のあることをやるというような意味の使い方になります。多くの場合、仕事の目標などで使われる使い方になるようです。
当事者意識の使い方の例文②メンバーの当事者意識を醸成する
当事者意識の使い方としては、「メンバーの当事者意識を醸成する」という使い方もあります。これは仕事や部活などの上司や監督が使うような言葉の使い方になります。
メンバーが直接の関係者であるという意識を高めていく状態を作っていくというような意味になります。自分が当事者意識を持つという意味だけではなく、周りの人の意識に関しても使うことができるのです。
当事者意識の使い方の例文③関係者全員が当事者意識を持つ
当事者意識の使い方には、「関係者全員が当事者意識を持つ」という使い方もできます。これは関係者全員が当事者意識を持つようにするという目標に使うこともできれば、何かのミスをしたときに使うという使い方もできます。
自分を含めたメンバーの当事者意識の向上を意味する使い方となりそうです。
当事者意識の使い方の例文④当事者意識のない担当者だ
当事者意識の使い方としては、目標や反省のときに使うだけではなく、「当事者意識のない担当者だ」というように、誰かの無責任な態度に対しての言葉としての使い方をすることもできます。
「当事者」の使い方
当事者意識という言葉には、自分や相手が関係者であるという自覚があるという意味がありますが、意識という言葉がない、当事者を使った言葉はどういう風に使うことができるのでしょうか。
当事者意識を持つという使い方以外での、当事者の言葉の使い方を例文でみていきましょう。
当事者の例文①自分が当事者にならないとわからない
当事者の例文とは「自分が当事者にならないとわからない」という使い方をすることができます。これは「自分が関係者にならないとわからない」と言い換えることもできる使い方です。
直接関係ない人だからそういうことが言える、そういう態度をとることができるというような意味が込められている使い方になります。
当事者の例文②当事者同士で話し合うことが大事
「当事者同士で話し合うことが大事」という使い方も、当事者の言葉にはあります。言葉を言っている人は第三者であることが多く、自分にはよくわからないけれど、関係者同士であれば話が早いのではないかという意味があるようです。
ただ「当事者同士で話し合うことが大事だが、第三者の意見も聞くべきだ」というように、関係者だけではわからないという使い方をすることもあります。
当事者の例文③当事者にとっては切実な問題
当事者という言葉を使った例文には「当事者にとっては切実な問題」という使い方もあります。関係者とそうではない人を分けるときに使う、言葉の使い方になりそうです。
その人にとってはとても大切な問題ではあるけれど、そうでは無い人にとってはそれほどの問題ではないという意味も込められているのです。
当事者の例文④誰も自分が当事者だとは思っていない
当事者とは何かの関係者を意味するような言葉ですが、誰もその自覚がないという場合でも、当事者という言葉を使うことがあります。
「誰も自分が当事者だとは思っていない」という使い方は、関係者だと思っている人が誰もいない状態であることを意味する使い方になります。
当事者意識が欠如している人の特徴
当事者意識がないという使い方も例文には登場しましたが、当事者意識がない、当事者意識が欠如している人というのは、どういう特徴を持っているのでしょうか。当事者意識が欠如してしまっている人の特徴をみていきましょう。
責任逃れをする
当事者意識が欠如してしまっている人は、責任逃れをするという特徴があります。当事者意識が欠如してしまっているので、自分が何かの関係者であるという意識がありません。
関係者でもない自分が、何かの責任をとらなくてはいけないという意識がそもそも欠如してしまっているという特徴にもなりそうです。当事者意識が欠如しているのは、責任感が欠如してしまっている人でもあるようです。
なんでも他人事にする
当事者意識が欠如している人の特徴には、なんでも他人事にするという特徴もあります。当事者意識が欠如してしまっているのは、どんなことであっても自分に起こっていることだという認識ができないという特徴がある場合があります。
自分の仕事などのミスでトラブルになっているようなことであっても、なんだか騒いでいるなぐらいにしか考えることができないのです。
なんでも他人事にする当事者意識が欠如している人というのは、視野が狭いという特徴の人である場合もあります。
誰かが何とかしてくれる
当事者意識が欠如してしまっている人は、誰かが何とかしてくれると思っているという特徴があります。どこか他力本願なところがあるというのが、当事者意識が欠如してしまっている人なのです。
自分がやらなくても、誰かが自分の代わりにやってくれると考えていたり、自分なんかでは何もすることができないと考えている特徴があるのが、当事者意識が欠如してしまっている人なのです。
どうして当事者意識が欠如するのか
当事者意識が欠如してしまっている人には、どこか他力本願な特徴があるようですが、当事者意識が欠如してしまっている人は、どうして当事者意識が欠如するのでしょうか。当事者意識が欠如する理由をみてみましょう。
楽をしたい
当事者意識を持つことができないのは、楽をしたいという気持ちがあらわれてしまっているからである場合もあります。
当事者意識を持っていることで、責任のあることを任されてしまったり、トラブルに巻き込まれてしまうことがわかっているために、当事者意識を持つことができないという原因になってしまうことがあるようです。
自分が必要だとは感じていない
当事者意識を持つことができないのは、自分が当事者になる必要がないと感じていたり、自分が必要になる事態は起きないと感じていることが理由になっている場合もあります。
そんなに物事を大切だと思っていないという場合もあれば、自分の能力に自信を持っていないということが原因である場合もあるようです。
将来のことは考えていない
当事者意識を持つことができないのは、将来のことについて考えていないということが原因になっている場合もあります。
当事者意識を持つことができない人は、今さえなんとかなればいいと考えているということもあるようです。なんとなく毎日を過ごしているような人の場合にも、当事者意識を持つことができないということがあるようです。
守らなくてはいけないものがない
当事者意識を持つことができない原因には、守らなくてはいけないものが何もないということが原因になっている場合もあります。
例えば家族がいないとか、プライドを持っていないということが原因で、何かに責任を感じなくてはいけないという事態がないために、当事者意識が欠如しているという場合もあるのです。
当事者意識をしっかり持っている人の特徴
当事者意識が欠如してしまう人には、特徴や欠如してしまう原因もあるようです。では逆に当事者意識をしっかり持っている人にはどんな特徴があるのでしょうか。仕事にも活かすことができる、当事者意識をしっかり持っている人の特徴をみていきましょう。
プロ意識が高い
当事者意識をしっかりと持っている人の特徴には、プロ意識が高いという特徴があります。プロ意識が高いからこそ、自分の責任はしっかりと果たさなくてはいけないという気持ちが強くあります。
細かいところまでも意識をすることができることから、当事者意識が高く、視野を広く持つことができるという特徴があるようです。
諦めない
当事者意識をしっかりと持っている人には、諦めないという特徴もあります。困難なことでも、粘り強く頑張るという特徴もあるのです。
当事者意識をしっかりと持っている人というのは、プロ意識が高く、責任感が強いという特徴もあります。プロ意識が高く責任感も強いので、途中で投げ出したり諦めたりということはないのです。
報告・相談が丁寧
当事者意識をしっかりと持っている人は、報告や相談が丁寧であるという特徴があります。当事者意識をしっかりと持っている人であっても、ときどき悩んだりすることもあります。
当事者意識をしっかりと持っている人が、仕事では上司である人ばかりではありません。部下であったとしても、当事者意識をしっかりと持つことができるという人もいます。
そんな当事者意識をしっかりと持っている人は、自分がどういう経緯で物事を進めているのかなどの報告も丁寧です。また悩んだ時の相談も、どういうことに対してアドバイスが欲しいのかがわかりやすいという特徴があります。
当事者意識を仕事で持つ方法
当事者意識を持つことで、プロ意識が生まれたり、責任感がある言動をとることができそうです。それでは当事者意識を持って仕事をするには、どんな方法をすればいいのでしょうか。あなたが仕事で当事者意識を持つ方法を紹介します。
主体性を持つ
当事者意識を仕事で持つ方法には。主体性を持つということが大切です。当事者意識と主体性というのは、ほとんど同じ意味の言葉です。
自分が中心となるというのが主体性という意味になります。当事者というのは関係者という意味なので、より深い関係者というのが主体性ということにもなりそうです。
主体性を持って、仕事をするのにも自分が中心で仕事を進めているのだという意識を持つことで、さらに責任感を持って仕事に取り組むことができます。
主体性がない人というのは、誰かの指示などを待ってしまって、自分からは動けない人のことをいいます。
主体性を持って、自分からよいと思ったことを行動することで、仕事についての理解を深めようとしたり、仕事への責任感もさらに深めることができると言われています。
責任を明確にする
当事者意識を仕事で持つ方法には、責任を明確にするということも大切です。仕事で主体性を持つことができないのは、自分が中心に仕事をしているという感覚がないということが原因になっている場合があります。
どんな仕事に関しても、大切な役割や責任があるのだということを理解することで、主体性をもって、当事者意識のある仕事をする方法にも繋がっていきそうです。
この仕事をすることで、こういう結果を得ることができる、この仕事が失敗してしまうと、こういうトラブルが起きると、当事者意識を持つために仕事の責任を明確にするという方法は、仕事を計画的にしたり、リスクマネジメントができるようにもなります。
当事者意識を仕事で持つ方法には、主体的に仕事の責任を明確にするという方法はとてもおすすめの方法になります。
危機感を持つ
当事者意識を仕事で持つ方法には、危機感を持つという方法もあります。仕事に危機感を持つことで、もっと自分から主体性を持って仕事に取り組まなければいけないという気持ちを高めることができます。
自分がこの仕事をやりとげなければ、仕事で失敗をしてしまうかもしれないという危機感や、この仕事でミスをしてしまったら、会社での立場も厳しいものになるかもしれないという危機感を持つという方法もあるかもしれません。
仕事に対して危機感を持つことで、その仕事のことをもっと知らなくてはいけないという気持ちを深めることもできます。
どうしてその仕事を自分に割り振られたのかということを考えるきっかけの方法になるかもしれません。仕事のことを深く考えるという点でも、仕事にほどよい危機感を持つということは必要な方法になることもあります。
ミスを考える
当事者意識を仕事で持つ方法には、ミスをしたときにどうしてミスをしてしまったのかを考えるということも大切です。
仕事を主体性を持って行うためにも、ミスをしたらそのままにしておくことはよくありません。どうしてミスをしてしまったのかを自分の中で確認することで、同じ仕事のミスをしないことにもつなげることができます。
ミスをしたことを公開をするために考えるのではなく、どうしてそのミスをしてしまったのか、どうしたらミスは起きなかったのかということを考える必要があります。
あなたが部下である場合には、どうしてミスをしてしまって、これからどう仕事で挽回をしていくのかを丁寧に報告するということも、仕事に主体性を持って、当事者意識を持って仕事をするという方法にもなるのです。
当事者意識を仕事で部下などに持たせる方法
人を育てるということは難しいと言われます。当事者意識を持つことができないのが、あなたではなく、仕事の部下などであった場合、当事者意識を持たせる方法はあるのでしょうか。仕事の部下などに当事者意識を持たせる方法を紹介させていただきます。
組織を理解させる
部下などに当事者意識を持たせる方法には、会社などの組織を理解させるという方法があります。部下などが当事者意識を持っていなかったり主体性がないというのは、自分が頑張らなくても誰かが頑張ってくれるだろうと思っているのかもしれません。
自分のしている仕事や、自分のいる部署が、仕事などにとって大切であるということを理解することで、当事者意識を持たせることができる場合があります。
組織などを理解させるときには、大げさには言いすぎないということも大切です。どうしてその部署があるのか、しっかりと説明して、部下などに考えさせるということも、当事者意識を持たせる方法としては大切です。
主体性を持たせるためにも、あなたが全ての答えを言ってしまうのではなく、部下などに考えさせるようにするということも大切になります。
決断を部下にさせる
部下などに当事者意識を持たせる方法には、決断を部下にさせるようにするということも大切です。なんでも上司の決断を伝えるだけという仕事の仕方をさせてしまうと、主体性のない、当事者意識の欠如した部下になってしまいます。
些細なことであればできるかぎり部下に決断をさせるようにして、失敗をしたらフォローをしてあげるという仕事のやり方をすることで、部下などに当事者意識を持たせることができます。
決断を部下に任せるという当事者意識を持たせる方法には、部下がどれくらい仕事ができるのかということを理解しておくことも大切です。
部下の能力より少しくらい上のことの仕事であれば任せてしまっても構いませんが、あまりにも大きな責任を負わなければいけない仕事の決断を任せてしまうのは、部下のストレスにもなってしまいます。
部下などの能力に合わせた仕事を任せることで、当事者意識を持たせる方法になりそうです。
手伝わないようにする
部下などに当事者意識を持たせる方法には、手伝わないようにするということも大切です。なんでもすぐに仕事を手伝ってしまうと「また困ったら上司が助けてくれる」と部下が考えるようになってしまいます。
例えミスをしてしまったとしても、部下から相談をしてくるまでアドバイスをしない、手伝わないようにすることで、部下などに当事者意識を持たせる方法になることがあるようです。
指示を細かく出す
部下などに当事者意識を持たせる方法には、仕事の指示などを細かく出すようにするという方法もおすすめです。
1つの仕事をぽんと部下に任せてしまうというのも、当事者意識を持たせる方法になりますが、部下などの能力にあわせて、できそうなところや任せてもいい範囲の仕事を小出しでお願いするという方法です。
指示を細かくだすことで、仕事への達成感が増えます。この仕事ができた、この仕事もできたという達成感は、部下などの仕事などへの自信にもつなげることができます。
仕事に自信を持てるようになることで、当事者意識や主体性を持たせる方法になる場合もあるのです。
当事者意識がある人は仕事を楽しむことができる
今回は当事者意識の言葉の意味や、当事者意識を仕事で持つ・持たせるにはどういう方法を使ったらいいのかなどを紹介しました。
当事者意識がある人は、責任感やプロ意識があるので、仕事の効率がいいと言われています。会社にとっても当事者意識がある人は仕事で使いやすい人ですが、当事者意識があることで、その本人も仕事を楽しむことができるメリットがあります。
仕事に当事者意識がある人は、自分の仕事だと思って取り組むことができます。計画を立てているときや達成したときは、大きな喜びを得ることができるのです。ぜひあなたも仕事に当事者意識を持って取り組んでみてください。