疎外感の意味とは?疎外感を感じる人の心理!
あなたは疎外感を感じたことがあるでしょうか。今回は疎外感とはどんな意味の言葉なのか、疎外感を感じる人の心理などを紹介させていただきます。疎外感とはその人にとってはあまりよいものでもないようです。どうしてよいものではないのかも確認していきましょう。
目次
疎外感を感じることってある?
「なんだか疎外感を感じる」そんなことを思った経験はあるでしょうか。学校や職場では、ときどき疎外感を感じてしまうという人もいるようです。
今回は疎外感の意味とはどういう意味なのかということと、疎外感を感じる人の心理から、疎外感を感じたときの対処法などを紹介させていただきます。
疎外感を感じて苦しんでいるという人も、対処法などを参考にしてください。
そもそも「疎外感」の意味とは?
今回は疎外感について紹介をさせていただきますが、そもそも疎外感とはどういう意味なのでしょうか。
疎外感とは、仲間がいないと感じる状態や、何かから排除されているような心理になることを意味しています。
なんだか仲間外れにされているように感じるというのも、疎外感を感じる心理になるようです。
疎外感の類語
疎外感の類語と言われるものにはどんな言葉があるのでしょうか。疎外感の類語とは孤独感や一人ぼっち感、単独者というような言葉があるようです。
疎外感とは集団から離れて一人になるというような意味が含まれていると考えることができるようです。
疎外感と孤独感の違い
類語にもでてきた孤独感は、疎外感とはどういう意味の違いがあるのでしょうか。疎外感の中に孤独感があるという言われ方もするようです。
疎外感というのは集団の中にもともといたけれど、そこから離れる、または離される心理を言います。
それに対して孤独感というのは、その前に集団がいたかどうかは別の話で、一人きりで頼る人がいないというような状況を意味しているのです。
疎外感を感じる人の心理
それでは疎外感を感じる人とはどういう心理をしているのか、心理の特徴をみていきましょう。あなたやあなたの知り合いにも疎外感を感じる心理の人がいるかもしれません。もしかしたらと不安になったときには確認をしてみましょう。
人が何を考えているのか気になる
疎外感を感じる人の心理とは、人が何を考えているのか気になるという心理をしています。人が考えていることが気になりすぎて、相手は何か深い意味があるわけではないのに、なんとなく疎外されているような心理になるのです。
例えばただ同僚が同じ同僚と世間話をしているだけなのに、もしかしたら自分の悪口を言っているのではないかと不安になるという意味で、何を考えているのか気になるという心理の特徴があります。
人から悪く思われたくないという心理から、周りの人に気を使ってばかりいるというのも特徴です。
人を信じることができない
人を信じることができないというのも、疎外感の心理がある人の特徴です。人を信じることができないとは、「全然深い意味はないよ」というような言葉を信じることができないという意味です。
その言葉には必ず裏があると裏を読もうとするような心理があるのです。言葉通りの意味を信じることができないので、結果として誰の言うことも信じることができなくなっていきます。
例えばおやつが3つあって人が4人いた場合、たまたまあなたがその時にいなかったからその場にいた3人でおやつを食べたという場合も、わざと自分がいないときを狙って食べたのではないかと疑ってしまうのです。
自分だけが違う
疎外感を感じる人の心理とは、自分だけが違うと思っているという心理の特徴があります。みんな同じなのに、自分だけに悪い意味で違うところがあると感じるのです。
例えばみんな同じ学校に行っているのに、自分だけ別の学校に行っているとか、みんな同じものを注文しているのに、自分だけ別のものを注文しているというようなことです。
周りの人の中では、自分だけが合わせることができていないという心理から疎外感を感じるということもあるようです。
自信を持つことができない
自分に自信を持つことができない人や、自分のことを好きになれないという心理も、疎外感を感じる人の心理です。
自分に自信を持つことができないので、周りの人に疎外されていると感じることが多くなるのかもしれません。自分に自信を持つことができないので、こんな自分では溶け込むことはできないと思い込んでいるという意味です。
自信を持つことができないので、周りの人に自分を積極的にアピールできないということも1つの原因になっているのかもしれません。
一人でいることが恥ずかしい
疎外感を感じる人の心理とは、一人でいることが恥ずかしいと感じている場合もあります。みんなは友達や仲間と一緒にいるのに、自分は一人きりでいるということが悪であるように感じてしまうのです。
一人きりでいることが恥ずかしいという心理になるのは、女性の特徴に多いようです。女性は友達のグループで行動することが多いので、その中で一人になってしまうことを恥ずかしいと感じる場合もあるようです。
学校や職場など、社会の中でも区切られた世界では、他に助けてくれる人もいないので、疎外感を強く感じてしまうという場合もあるようです。
疎外感を感じやすい人の特徴
疎外感を感じる人の心理をみてきましたが、疎外感を感じやすい人というのはどういう特徴があるのでしょうか。疎外感を感じやすい人の性格や疎外感を感じやすい人の言動の特徴をみていきましょう。
寂しがり屋
疎外感を感じやすい人の特徴には、寂しがり屋であるという特徴があります。寂しがり屋な人は、疎外されているわけではないのに、すぐに疎外感を感じてしまうという特徴もあります。
性格的に、ちょっとの間でも一人でいることが寂しいと感じます。誰か誘ってくれればいいのにとか、どうして誰も構ってくれないのだろうと考えるところがあります。
寂しがり屋な人は、かまってもらえないのが嫌なのです。誰かに常に構ってもらっていないと、すぐに疎外感を感じて、辛い心理になってしまうという特徴があります。
人付き合いが苦手
人付き合いが苦手な人や人間関係を築くのが面倒くさいと感じているという人も、疎外感を感じやすい特徴があります。
人付き合いが苦手な人は、自分の人付き合いの仕方に自信を持つことができません。新しい人間関係に飛び込んでいくということも苦手なので、いつの間にか会話から取り残されてしまっている、なんていうこともあるようです。
自分から行かなかったことが原因なのですが、周りの人から疎外されてしまったと疎外感を感じてしまうという特徴があるのです。
思い込みが激しい
疎外感を感じやすい人の特徴には、思い込みが激しいという性格が原因の特徴もあるようです。周りの人は全くその人を疎外しているつもりもないのに、あの人たちは自分を仲間外れにしようとしているに違いないと考えてしまうのです。
思い込みが激しくて疎外感を感じやすい人は、1度思い込んだことをなかなか正すことができないという特徴もあります。あの人はこうだからこうに違いないと自分の中で決めつけてしまいます。
悪い方に決めつけることが多いため、付き合う人も限られていってしまって、さらに疎外感を感じることが多くなるという特徴もあります。
被害妄想に陥りやすい
思い込みが激しいだけではなく、被害妄想に陥りやすいというのも疎外感を感じやすい人の特徴です。疎外感を感じるということが、すでに被害妄想の1つであるかもしれません。
例えばたまたまランチの時間、あなたがトイレに行っている間に、他の部署の人とランチに行くことになったから、バタバタしているうちにあなたに伝言を残さずに出かけてしまったということがあったとします。
皆がいないなと思った時点で皆に連絡をしてみればいいのに、「自分だけをおいてわざとランチに出かけたに違いない」と被害妄想に陥ってしまうのです。
疎外感を感じる原因
疎外感を感じるというのは、孤独感にもつながると言われるように、精神状態としてはあまりいいものではありません。疎外感を感じる相手が学校の友達や仕事の同僚だった場合、学校や仕事に行きたくないと思ってしまうこともあります。
それでは疎外感を感じる原因になることとは、どういうことがあるのでしょうか。疎外感の原因を突き止めて解決していくようにしましょう。
新しい環境になった
疎外感を感じる原因となっているのが、新しい環境である場合があります。例えば転職をしたというタイミングです。
転職先ではすでに、みんながグループのようになっていて仲がいいという場合、その輪に入ることができなくて疎外感を感じるという場合があります。
バイトのオープニング募集で、みんなが知らない人ばかりという環境であれば、みんなが知らない者同士なのであまりないことですが、途中でバイトを変えたという場合にはあるあるな疎外感を感じる場面になります。
相手が合わせてくれない
疎外感を感じるというのは、何人もいるグループでいる場合とは限りません。2人でいるときでも疎外感を感じるということはあるようです。
例えば映画館に行こうと言っているのに、映画なんて嫌だからとりあえずカフェに行こうと言われたりして、相手が自分に合わせようとしてくれないと感じたときです。
相手が自分に合わせてくれないのは、何かの原因で相手を怒らせてしまったのではないかとか、そもそも自分のことが嫌いなのではないかと不安に感じてしまうということもあるようです。
すれ違いを感じたとき
身近な人とのすれ違いを感じたときも、その人とだけではなく世間の全ての人から疎外されてしまったような疎外感を感じることがあります。
例えば親や恋人とのすれ違いです。この人は何があっても自分の味方だろうと信じていた人に裏切られたというときや、騙されたというとき、大きな喧嘩をしてしまったというときにも、世間から疎外されたような疎外感を感じる原因になります。
身近な人から疎外感を感じたことで、自分は価値がない人間だと思ってしまったり、もう誰も味方をしてくれないと絶望を感じてしまうようです。
職場で疎外感を感じたエピソード
疎外感を感じる原因は様々です。しかし疎外感を感じる原因となる場所は、会社の職場が多いと言われています。
会社の職場では、どんなことが原因で疎外感を感じるという人が多いのでしょうか。ここでは、職場で疎外感を感じたというエピソードを紹介させていただきます。
2人で行けばいいんじゃ?
私の職場はいくつかの部署にわかれています。私がいる部署は女性が多く、ランチはたいてい会社の外に食べにいきます。いつもランチに行くAさんとランチに行こうとすると、Bさんも一緒に行こうとついてきました。
ランチが終わって会計となったとき、Bさんがレジで「この2人(AさんとBさん)は一緒で」と言ったのです。Aさんは「悪いよ~」と言いながらもBさんにランチをおごってもらっていました。
私の分もおごってくれればいいのにと思ったわけではありませんが、何かの理由があってランチをおごるなら2人のときにすればいいのにと疎外感を感じてしまいました。(26歳/会社員)
確かに、2人のときにやって欲しいという出来事です。あなたがこの人の立場なら、どんな風に感じるでしょうか。
AさんもBさんも、一緒にいる人のことはあまり深く考えていなかったのかもしれません。もしかしたら、いつもやっていることだからと気に留めなかったのかもしれません。
でもランチにみんなで出かけたなら、誰かを特別扱いするような対応は避けた方がいいかもしれません。
飲み会に誘われない・・・
私は営業部にいます。営業だからというわけではありませんが、飲み会は他の部署よりは多い方だと思います。同僚の年齢も近いことから、週末になると「飲みに行く?」なんて話が聞こえてくることもあります。
しかし、私が既婚者であるということが理由で、飲み会に誘われたことがありません。こんなことで疎外感を感じるのはおかしいかもしれませんが。
一度「〇〇さんも飲み会来る?」と言ってもらったことがありますが、「まあ、旦那さん待ってるから無理か」と私の答えも聞かずに話を切り上げられてしまいました。(32歳/営業職)
飲み会に誘われないというのは、疎外感を感じるあるあるのエピソードのようです。しかし少しだけ、自分から踏み込んでみることで、疎外感が解消しそうなエピソードでもあります。
もしかしたら本当に、同僚は既婚者であることを気にして飲み会に誘わないだけかもしれません。自分から飲み会を開催してみたり、「私も行っていい?」と自分から飛び込むことで、原因は打破できそうです。
欲しいと思っているわけではないけど
小さな会社に勤めているので、職場には私を含めて事務が5人いるだけです。お客様からのお菓子の差し入れなどがときどきあるのですが、そのお菓子の配り方で時々疎外感を感じてしまいます。
お菓子を配るタイミングが、私が席を外しているときだったり、たまたま私がランチを外で撮る時だったりするのです。
お菓子がどうしても欲しいというわけではありませんが、わざと私がいないときを狙って配っているのではないかと思うとモヤモヤしてしまいます。(26歳/事務職)
職場での疎外感を感じる瞬間で、お菓子の問題はあるあるです。お菓子で疎外感を感じているという女性はとても多いようです。お菓子と同率で、お土産についても疎外感を感じることが多いのだそうです。
みんなとは明らかに違うものを渡されたとか、みんなにはあるのに自分だけにはないとか、皆ではないけど、目の前に自分がいるのに2人だけでやり取りをするというような行動に疎外感を感じることがあるようです。
疎外感を克服!疎外感を感じない方法
疎外感を感じるとき、ちょっと自分のことも嫌になってしまうものです。なんでこんなことを考えてしまうのだろうとストレスに思うこともあるようです。そんなことがなくなるように、疎外感を感じない方法を紹介させていただきます。
一人でいることも楽しめるように
疎外感を克服したいと考えたときには、原因を考えることも大切ですが、一人でいること自体を苦に思わないようにするということも大切です。無理に楽しむ必要はありませんが、少なくとも、一人でいることが悪いことだとは思わないように気持ちを変えていくようにしましょう。
疎外感を感じてしまうのは、一人でいることが恥ずかしいと感じてしまうことが原因になっていることがあります。しかし一人でいること自体は恥ずかしいことでもなんでもありません。
むしろ気を使いながら一緒にいなければいけない人といるほうが、あなたにとっては悪いことです。あなたがあなたらしくいられる人と一緒にいるのはいいことですが、無理をして誰かと一緒に居る必要は全くありません。
みんなに好かれる必要はない
疎外感を感じてしまう人の中には、人の目や評価が気になってしまって疎外感を感じやすくなる原因を作ってしまう人がいます。周りの人に悪いように思われたらどうしよう、そう考えている人はみんなに好かれようとするのをやめてみましょう。
みんなに嫌われてしまうのも問題ですが、あなたが信じることができる人が1人、あなたのことをわかってくれていればいいのではないでしょうか。
あの人にもこの人にも、自分の良さをわかってもらおうと思うとストレスになります。そのために頑張らなくてはいけないと思うことも増えていってしまいます。心の負担になることは、少しずつ減らしていきましょう。
相手に期待するのはやめる
疎外感を感じてしまう原因には、「誰も自分を誘ってくれない」と思い込んでいることが原因になっていることがあります。これは周りの人にあなたが期待をしてしまっているからです。
自分から行動をしなくても、周りの人はきっと気がついて自分に声をかけてくれるだろうと信じているのです。
もちろんその可能性がないわけではありません。しかし待つよりも、自分から行動をしたほうが結果は早く出るのではないでしょうか。待つのではなく、自分から相手に声をかけてみてください。
やるべきことに集中する
疎外感を感じてしまったときには、あなたが今やるべきことに集中をするということも大切です。あなたが疎外感を感じてしまうのは、色々なことに気を囚われすぎているからかもしれません。
周りの人のことや自分の評価など、どんな風に考えられているのだろうと考えてしまうのは、考える時間があるからかもしれません。
気持ちを切り替えたいというときや、そんな考えは打ち消したいと思ったときは、まずは目の前にあることに集中してください。無我夢中で取り組んでいるうちに、疎外感のことを忘れることができることもあります。
疎外感は無理に解消しなくてもいい?
疎外感を感じてしまったときには、対処法を利用しながら気持ちを切り替えていくことは大切です。
しかしあなたが周りの人に心を開いて、あなたから声をかけるなどの行動をしても、なかなか溝が埋まらないという場合もあります。相手があなたに遠慮していたり、どう接したらいいのかわからないという場合もあります。
時間が解決してくれるという場合もありますが、しばらく自分から行動をしてみても結果が変わらないという場合、それ以上無理に解消しようとする必要はありません。
それでも頑張りたいとあなたが思うなら別ですが、相手の気持ちが変わらない限り、関係が変わる可能性は低いと言えるでしょう。
そのグループとの関係を変えることは諦めて、別で友達や仲間を探した方が賢明です。ずっとアタックを続けるというのは精神的にも辛い気分になります。
あなたの周りには、あなたを受け入れてくれる人がきっといるはずです。視野を広げて探してみてください。
疎外感は損をすることが多い
今回は疎外感の意味と、疎外感を感じる人の心理について紹介させていただきました。疎外感を感じる人の心理や特徴、原因などをみてきましたが、疎外感を感じる人は損をしていることが多いようです。
どちらかというと、自分で思い込んでいるという場合が多いことがわかります。一言聞いてみる、一言声をかけてみるというだけでも、関係はかなり変わりそうなこともあったようです。
疎外感を感じてしまったとき、どういう行動に移すのかということでも、あなたが損をするのかしないのかが変わってくるようです。