2018年12月09日公開
2018年12月09日更新
顔をしかめるの意味とは?例文を用いて使い方を紹介
「顔をしかめる」という言葉の意味とは?「顔をしかめる」の使い方や例文をご紹介します。また、顔をしかめる人の心理や、顔をしかめる癖のある人の対処法も解説します。また、顔をしかめるのは「病気の可能性もある」というお話もお伝えしますので、チェックしてみてください。
目次
顔をしかめる人は怒ってるの?
「顔をしかめる」とはどのような時にするものでしょうか。顔をしかめる人は怒っているのか?それとも他にも何か別の原因があるのか、というところを確認していきましょう。
「顔をしかめる人の心理とは?」ということで、顔をしかめる人がどのようなことを思って、どのような状況で顔をしかめるのかを見ていきます。
ただ単に「怒っているから顔をしかめる」わけではないというのが、「心理」の部分を見ることで分かりますので、しっかりとチェックしてみてください。
「顔をしかめる」の意味とは?
まず、顔をしかめる人の心理を確認する前に、そもそも「顔をしかめる」の意味とはどのようなものなのかを確認しましょう。
「顔をしかめる」の意味とは、眉間にシワを寄せて、さらに表情を歪ませているようなことを言います。このような表情のことを「しかめた顔」や「しかめっ面」という言い方もします。
つまり、言葉の意味としては、「表情」のことを指しているもの、もしくは、その表情になっていく様を表していることになります。
「顔をしかめる」の使い方
「顔をしかめる」の使い方はどのようなものがあるでしょうか。詳しい使い方については、このあと「例文」も交えてお伝えしますが、「今の状況に顔をしかめた」や「痛みに顔をしかめた」などの使い方をします。
癖がついているというケースや、病気というケースもありますが、ほとんどの場合は「現在何かしらの状況に対して」顔をしかめるので、そのような状況のときに使う言葉になります。
「顔をしかめる」を使った例文
「顔をしかめる」の意味をより深く理解するために、「顔をしかめる」という言葉を使った例文をご紹介していきます。文章と合わせて見ることで理解が深まるので、チェックしてみてください。
例文①その言葉を聞いて顔をしかめる
例文の1つ目は「その言葉を聞いて顔をしかめる」という文章になります。この例文から想像できる状況としては、何か悪口や嫌味など不愉快なことを言われたか、「嫌な報告」を聞いたなどの状況が想像できるでしょう。
言葉を聞いて顔をしかめるという状況は、とにかく「良い言葉ではない」ということはほぼ確定している状況で、ある程度状況を把握している人なら、その言葉自体を聞かなくても「しかめっ面」を見るだけで察しが付くような使い方となります。
例文②顔をしかめて嫌悪感を示した
「顔をしかめる」を使った例文の2つ目としてご紹介するのは、「顔をしかめて嫌悪感を示した」というものになります。口に出さずとも「その表情だけで」嫌だという気持ちを表すことができるというのが分かるものになっています。
何かを言われたのか、何かをされたのかはこの例文だけではわかりませんが、とにかく何かに対して「嫌悪感」を示しているのは分かるので、表情だけでもその気持ちが伝えられる使い方です。
たとえば「彼が近寄ってきたことで、彼女は顔をしかめて嫌悪感を示した」という使い方をすれば、「嫌いな男性が来たから近寄って欲しくないという気持ちを表している」と分かる使い方になります。
例文③タンスに足の小指をぶつけて顔をしかめた
このような経験は多くの人があるだろうものになりますが、3つ目の「顔をしかめた」を使った例文は「タンスに足の小指をぶつけて顔をしかめた」というものになります。
「痛い!」ということを大声で叫んだり、「うわぁ」と叫んだりということができる人は思い切り痛みを表現するでしょうが、「クールなキャラ」であったり、「大人しい人」はそういうことができないケースもあります。
そんな時でもこの痛みには「無表情」は難しいので、「顔をしかめる」ということで痛みを表していることが伝えられる使い方になります。
顔をしかめる人の心理とは?
「顔をしかめる」の使い方を例文を交えて確認しましたので、次は「顔をしかめる人の心理」を確認していきましょう。顔をしかめるのには、どんな理由があるのか、どんな意味があるのかを確認します。
良くない状況だと考えている
「顔をしかめる人の心理」としては、「良くない状況だと考えている」というものが挙げられます。勝負に負けそうだとか、契約を切られそうだとか、何かと不利な状況に置かれているという意味を表しているケースです。
これまでは順調だったのに、事態が急変して追い込まれたなどの場合も「良くない状況」になるので、そういった場合にも「顔をしかめる」ケースが多く、そのような意味の心理状況になります。
嫌悪感を抱いている
「嫌悪感を抱いている」という顔をしかめる人の心理は、「例文」でもご紹介しましたが、やはり嫌悪感というものを感じているときには「しかめっ面」になりやすい傾向があります。
この嫌悪感というのは、例文では他人に対して感じているという意味が強いものを挙げましたが、嫌悪感の対象は他人だけではなく、自分自身ということもあります。
嫌悪感によって顔をしかめるのを想像しやすいのが、「生理的に受け付けない人物が近づいてきたので、顔をしかめた」というような状況であることが多いという意味になります。
何かに怒りを感じている
何かしらに「怒り」を感じている心理のときにも「顔をしかめる」というケースは多いです。友達の悪口を言っているのを聞いてしまったり、虐待のニュースを聞いたりなど、どんな「怒り」なのかはその場の状況によります。
ただ、「直接的に怒りをぶつけづらい状況」のほうが、怒りを感じたときに「顔をしかめる」ことが多いです。直接怒りをぶつけられる状況の時は、しかめっ面ではなく、「怒りの表情」になるケースのほうが多いからです。
たとえば「上司に嫌味を言われた」のように相手が相手の場合や、さきに挙げた「ニュースを見た」場合のように、誰に怒りをぶつけるでもない怒りの時などに顔をしかめて怒りを表すことが多くなります。
拒否する気持ちを表している
顔をしかめる心理としては、「拒否する気持ちを表している」というものも挙げることができます。何かをお願いしたり、許可を求めたりしたときに、口には出さない拒否の意思を顔をしかめることで表現しているというものです。
この顔をしかめる心理は、「やだ」とか「ダメ」とか「いいえ」などの断りを直接的にしづらい場合に、しかめっ面をすることで「察して」もらおうという心理が働いているケースが多くなっています。
顔をしかめるのを見せて、「ごめんやっぱり平気」とか「あ、ダメですよね…」と相手から言ってくれるのを待って、そこから対応しようとしているものになります。
物理的に痛みを感じている
こちらの心理は「例文」のところで「タンスに足の小指をぶつけて…」ということでもお伝えした内容で、物理的な痛みを感じていて、それが原因で顔をしかめているので、心理としては分かりやすく「痛い」という心理になります。
『セリフ』で表現するのであれば、「くっ」というセリフが付くような痛みで、「声にならない声」が出るようなそういう痛みのときに顔をしかめるというケースが多くなります。
または、例文のときにもお伝えしましたが、あまり痛みを声に出して表現しないようなクールな性格やキャラをしている人なども、痛みに耐えつつ顔だけはしかめっ面になってしまう、というケースもあります。
納得いかない気持ちを表している
「嫌悪感」や「痛み」など以外には、何か「納得いかない」と思っている心理のときにも顔をしかめるということで表現するケースは少なくありません。
自分の意に反して物事が決定してしまった時などに「納得いかない」とは言えないような空気になってしまった場合に「つい」しかめっ面になってしまうというのはよくあることです。
その事実に周りのみんなが盛り上がっている時などは特に「反対意見」や「納得できない」ということを言いづらいので、「引きつった笑顔」になったり、「しかめっ面になったり」します。
顔をしかめる癖のある人の対処法
自分の意思で顔をしかめているのではなく、顔をしかめる「癖」のある人はどのように対処すれば、その「癖」を抑えたり、直すことができるでしょうか。
周りの人に「しかめっ面してるよ」とか、「そんなに顔をしかめてどうしたの?」とよく言われてしまって、顔に出しているつもりはないのに、「無意識に」しかめっ面が出てしまう人がどう対処すればよいのかということをご紹介します。
顔をしかめることのデメリットを把握する
周りの人に指摘されたり注意されることで、「顔をしかめる癖を直したい」と考えているのであれば、ある程度は「顔をしかめることのデメリット」も理解して把握しているとは思いますが、さらに深く認識しましょう。
しかめっ面ばかりしていると表情筋がそのように動きやすくなってしまったり、衰えてシワになることにも繋がります。また、周りから「いつも難しい顔をしている人」、「近寄りがたい人」と思われたりもします。
表情筋が衰えて老けたり、周りから人が離れていくというのは、多くの人にとっては「大きなデメリット」になるはずですから、そのことを把握して、深く認識しておくことで、「癖」を少しずつ直すことができるでしょう。
顔をマッサージする
顔をしかめる癖をやめたい、直したいと思って意識していると、無意識に顔をしかめていても、「あっ!」と気づくことができるようになってくるケースも多いです。
そうなった時に、顔の筋肉が変に強張っているはずですから、「顔をマッサージ」してあげることで、その強張った顔をほぐすことができて、しかめっ面の癖も少しずつ抑えることができます。
しかめっ面をしてしまうのは「精神的」な部分から来ることが多いですが、顔のマッサージという物理的なことも効果があるので、試してみる価値のある対処法です。
口角を上げる癖をつける
顔をしかめる癖を直したいと考えてるのであれば、「口角を上げる癖をつける」というのも、1つの対処法として役立つものになります。
口角というのは、口の端のあたりのことで、口を閉じたままの笑顔を作ると自然と口角が上がります。ただ、慣れていないと不自然なほど口角を上げてしまって「しかめっ面」ではなくとも、「不気味な人」になるので、鏡を見て練習しましょう。
自然な形で「適度に」口角を上げている状態の表情を作れるようになれば、優しい表情になりますし、「顔をしかめる癖」も直せますし、一石二鳥の対処法になります。
ストレスを発散するように心がける
顔をしかめる癖がついてしまうほど「しかめっ面」ばかりしているというのは、ストレスが原因となっているケースが多いので、適度にストレスを発散するように心がけるのも対処法の1つと言えます。
「痛み」や後述する「病気」というケースもありますが、顔をしかめるのはほとんどが「精神的なもの」から来ることが多いですから、ストレスを溜めているケースも非常に多くなります。
ストレスは自分の気づかないうちに溜まっていくものですし、ストレスによる影響というのは大きいので、適度にストレスを発散できる方法を考えて実践するように心がけましょう。
顔をしかめる原因や理由を話す
ストレス発散に近い部分もある対処法になりますが、「顔をしかめる原因や理由を話す」というのも有効な対処法の1つとなるでしょう。
無意識でも意識的でもどちらにしても「顔をしかめる原因や理由」が必ずあります。その原因や理由について「我慢」していたり、「人に話せず抱え込んでいる」からしかめっ面として顔に出てしまうケースも多いので、それを解消するために人に話します。
顔をしかめるのは病気の可能性もある
顔をしかめるのは、さきに挙げた「心理」の部分が大きく影響していて、それらの理由がほとんどなのですが、時に「病気」によって「しかめっ面」のようになってしまうこともあります。
それは、チック障害やチック症と呼ばれるもので、「自分の意思とは関係なく」筋肉の早い収縮が起こってしまうものです。これは顔の筋肉にも起こるので、それが影響して顔をしかめているような状態になってしまうこともあります。
そして、このチック障害の複数のタイプの症状が長期間続く場合は「トゥレット障害」や「トゥレット症候群」という呼び方をしてチック障害とは区別しています。
周りに顔をしかめる癖がある人がいたら教えてあげる
自分自身が顔をしかめるだけではなく、周りにいる人たちも顔をしかめるような状況になることは当然あります。そして、それが続けば「顔をしかめてばかり」という人もいるでしょう。
そうなるとその人は「顔をしかめる癖」がついてしまうこともあります。そして本人はそんな顔をしていることに気づいていない可能性も十分にあるのです。
そんな時は、周りの人が「険しい顔になってるよ」とか「どうしたの?何か悩みがあるの?」などと助け舟を出してあげつつ、顔をしかめる癖が出ていることを教えてあげることが大切です。
顔をしかめることなく過ごせるように
顔をしかめるというのは、何かしらの「嫌なこと」などが原因となっていることがほとんどですが、実は「その顔をしかめる」ことが嫌なことを呼び込んでいるということもあり得ることです。
顔をしかめるような出来事があるのは誰にとっても嫌なことではありますが、それに引きづられて顔をしかめてばかりいると周りからも避けられたり、嫌な人に見られてしまいます。
顔をしかめるような嫌な出来事があるだけでも嫌なのに、その「しかめっ面」のせいで余計に嫌なことが重なるのは「もっと嫌」でしょう。
嫌なことがあっても、なるべく顔をしかめることがないように、そしてよっぽど嫌なことがあって顔をしかめることになっても、それが「癖に」ならないように、再度「対処法」などを確認して気をつけるようにしましょう。