愛着がわくの意味とは?愛着がわく人の特徴も紹介

愛着がわくとはいったいどの様な意味があるのでしょうか。愛着がわく、の正しい意味や対義語、その使い方に到るまで詳しくご紹介します。また愛着がわく人やもの、場所の特徴についても具体的に紐解いていきます。愛着がわく人生がいかに楽しくて有意義かを実感してください。

愛着がわくの意味とは?愛着がわく人の特徴も紹介のイメージ

目次

  1. 1「愛着がわく」を正しく使おう!
  2. 2「愛着がわく」の意味とは?
  3. 3「愛着がわく」の対義語
  4. 4「愛着がわく」の使い方《例文紹介》
  5. 5愛着がわく人の特徴
  6. 6愛着がわくものとはどんなもの?
  7. 7愛着がわく場所とは?
  8. 8愛着こそが人生

「愛着がわく」を正しく使おう!

「愛着がわく」という言葉は日常生活でも良く耳にします。ただこの「愛着がわく」という言葉をどの様に使うかは人によって違うかもしれません。「愛着がわく」という時、その対象となるのは人でしょうかそれとも物でしょうか。

人だとすればその相手は異性なのかそれとも同性に使っても良いのかなど詳しく説明するとなると迷う人もいるのではないでしょうか。また「愛着」も「好き」なのか「愛している」なのか、その愛の程度もあいまいです。

まず最初に「愛着がわく」の正しい意味、そして「愛着がわく」の「わく」は漢字でどう書くのか、また「愛着がわく」の対義語や具体的な使い方についても見ていきましょう。

「愛着がわく」の意味とは?

「愛着」とは、ある程度の期間付き合ったり使ったりした結果、特別に親しむ心を特定の人や物に対して抱くことを意味します。

その心には愛情もありますが、可愛く思う心や愛おしく思う気持ち、さらには心に沁みて慈しむ様な温かい心、懐かしい気持ちを意味することもあります。人や物だけでなく長年飼ったペットや住み慣れた部屋に対して使うこともあります。

さらに「愛着がわく」とは、上記の様な心や気持ちが持つともなくじんわりと自然発生的に生じてくることを指して言います。

「愛着がわく」の漢字は湧く?沸く?

上記の様に「愛着がわく」のは自然発生的なニュアンスが強いので、例えると天然の温泉が湧き出る様なイメージと言えます。つまり漢字で書くと「愛着が湧く」が正しいのです。

ちなみに「沸く」はお湯が沸騰するときに使いますから根本的に意味合いが違います。擬態語で表すと「ジワジワ」とか「ムクムク」という表現が相応しく、まさに抑えようもなく愛おしい気持ちがめくるめく湧いて出てくる様子と言えるでしょう。

「愛着がわく」の対義語

続いて「愛着がわく」の意味をより分かり易くするために対義語を列挙していきましょう。具体的に4つご紹介します。
 

のぼせ上がる
入れあげる
首ったけになる
溺愛する

どの言葉も決して珍しい表現ではありませんが、「愛着がわく」とはどの様に違うのか次に詳しく説明していきましょう。

「のぼせ上がる」は我を失っている

「のぼせ上がる」とは、イメージとしては熱い温泉やお風呂にじっくりと浸かって顔は真っ赤になり頭もボーっとしてまさに「のぼせ」ているという感覚です。

それくらい例えば学校のマドンナ的存在や人気アイドルを無我夢中で好きになってしまい他のことが何も手につかないくらいに心酔している状態です。

その状態をたとえ周囲からバカにされたり皮肉を言われて揶揄されたとしても、耳に入らず気にもならないくらいにその相手のことで心は一杯なのです。「愛着がわく」のしみじみとその対象に対して好感を持つ感覚とは内容も心の持ち方もまったく異なるのです。

「入れあげる」は一方的で粗末な印象

「入れあげる」は、凄まじい勢いでその対象に対して熱狂的になっている状態を意味します。その対象は異性である場合もありますが、ギャンブルや道楽などにも使われることが多いです。

「愛着がわく」が好意的な使われ方をする一方「入れあげる」はネガティブな意味で用いられます。その「入れあげている」人に対して困った存在と周囲が眉をひそめて見ている、どちらかと言えば粗末な響きのある言葉です。

「首ったけになる」は自己チューな言葉

「首ったけ」になるというのは特に異性に対して全身全霊で愛している状態です。その相手なしには自分の人生はありえないというくらいに深く激しく愛し抜いているのです。

ニュアンスとしては足の先から顎の下、つまり首のところまでどっぷりと浸かってしまっている状態です。それほどに相手への一途な愛情で一杯一杯というのが「首ったけ」なのです。

「愛着がわく」が対象に対する優しさに満ちているのに対し、「首ったけ」は自分の気持ちが主となるエゴイスティックな印象が強い言葉です。

「溺愛する」は強い欲求

「溺愛する」はまさにその相手の魅力に溺れてしまうくらいに好きでたまらず、むやみに可愛がることを意味します。特に子供や孫を可愛がる両親や祖父母の様子に使われます。「寵愛」と似たような意味と言えます。

「愛着がわく」が必ずしもその対象に触れるわけではなく、離れていても考えるだけでほのぼのと優しく懐かしい気持ちなるのに対して、こちらは直接対象に近づくイメージが強いのです。

相手がその愛情を欲しているかは別として自身の愛する気持ち、可愛がりたいという欲求を満たすための行動をとらえた表現と言えます。

「愛着がわく」の使い方《例文紹介》

「愛情がわく」をどのように使うのが正しいのか、いくつか例文を挙げてご紹介しましょう。よく自分の身の周りを確認してみると誰もが愛着のわく物に囲まれていたり、知らず知らずのうちに愛着がわく物を選んで使っていたりするものです。

例文を読みながら自分の愛着がわく物にも当てはめて考えてみてください。

例文①小学生の時から使っている定規に愛着がわく

最初は、長年使っているものに対して愛着がわくパターンです。小学生から使っているということは、人生で初めて授業で定規を使うからと親に買ってもらったものかもしれません。

その後、中学、高校とずっと定規を使う機会はありますが、何故か初めて買ってもらった定規が使いやすくて手放せないということがあるものです。その定規には自分の思い入れだけではなく、親が子を思う温かい想いも込められています。

どこにでもある様な平凡な定規でも使い手やそれを与えた人の特別な思いが宿ることにより世界中のどこを探しても見つけることのできない唯一無二の宝物にもなるのです。そこにはお金には代えがたい貴重な価値が存在します。

だからこそこの定規を手にするとき、その所有者には独特の愛着がわき上がってくると言えるのです。

例文②拾ってきた子犬に愛着がわいた

次は物ではなく生き物に対して愛着がわくというパターンです。この気持ちは良く分かるという人も多いでしょう。もし学校帰りの空き地に一人ぼっちで寂しそうにしている子犬がいれば誰もが持って帰って飼ってあげたいと思うのではないでしょうか。

特に犬好きの人ならなおさらでしょう。自分がお世話をしてあげなければ死んでしまうかもしれない、と言うくらいの使命感で持ち帰ってくるかもしれません。取り急ぎミルクを飲ませたり、体が冷えない様に毛布を掛けてあげたりして一夜をともに明かします。

そして段々元気が出てきて自分にもなついてくるとその頃には名前も決まっているでしょう。散歩に連れて行ったり、友人に合わせたりして気がつくと家族の一員の様になっています。こうなるともう手放すことなど考えられません。

まさに愛おしい心がめくるめく湧いてきて家族みんなで「愛着がわく」状態になっているのです。時に愛着は、自分の体の一部の様に大切で掛け替えのない存在に対する特別な思いを表すのです。

愛着がわく人の特徴

愛着がわく対象は、人、物、空間などがあると述べました。その中でまず愛着がわく人というのはどの様な特徴があるのかについて説明していきましょう。自分が愛着がわくのはどのタイプの人なのか考えてみてください。

見た目が可愛い人

学校のクラスや職場の仲間の中に見た目が可愛くてマスコット的存在として親しまれている人がいたりします。それは何も女性とは限りません。男性でもペットの様な可愛さを持ち、しぐさや動き性格も含めて憎めない人がいるものです。

その様なタイプの人には男女問わず多くの人の愛着がわくものです。

喜び上手な人

どんな小さなことでもまるで子供の様に喜びを表現できる人には愛着がわきます。何気ないことでもこちらがしてあげた事に対して「ありがとう」などのお礼の言葉を惜しまず、常に感謝の気持ちに溢れている人はそばにいてとても心地が良いものです。

些細なことでも喜ぶ人にはもっと喜ばせてあげたいと思うのが人情です。そして屈託のない笑顔で喜んでいる姿にますます愛着がわくのです。

思いやりに溢れた優しい人

思いやりに溢れた優しい人は、とても魅力的ですし愛着がわきます。自分の立場を分かってくれて、自分の気持ちを汲んでくれる人には大きな安心感を抱くものです。この人は信用しても大丈夫という安心感が、その人への愛着にもつながっていきます。

例えばある場所にその人が誘ってくれたり、そこにその人がいると思っただけで喜んで足を運びたくなるものです。愛着があるからこそ自ずと体も反応するものなのです。

いつも笑顔の人

笑うのは人間だけに与えられた特権と言われます。言葉や文化が違っても笑顔を向けるだけで人は打ち解けた気になりますし、安心もするものです。いつ会ってもいつ見ても笑顔にあふれている人には大きな愛着がわくものです。

笑みを絶やさない人の周りには自然と人が集まります。そして笑顔が笑顔を呼び明るい雰囲気が広がっていくものです。笑顔や笑い声に溢れたところには活気も生まれますし、そこに愛着も持つ良い仲間が次から次へとつながって来るのです。

愛着がわくものとはどんなもの?

続いては愛着がわくものについてです。人はどの様なものに愛着がわくのでしょうか。その対象となるものは世の中に無数にあるでしょうが、そこには共通した要素が含まれているものです。高価だから愛着がわくというものでもありません。珍しいからというのも違う様です。

その人にとっては掛け替えのないもの、その愛着がわくものの特徴について見ていきましょう。

好きな人からのプレゼント

好きな人からもらったものはいつまでも愛着のある思い出の品として引き出しにしまってあったりします。それは小学生の頃の淡い思い出の品かもしれません。何年かに一度思い出したように手に取ってみたりします。

その時の自身の状況により、その贈り物を微笑みながら撫でることもあれば、うつろな目で見つめることもあるかもしれません。相手は恋人とは限らず、両親や祖父母、恩師や親友の場合もあるでしょう。

自分の中にある温かい思い出とともにそっと引き出しにしまってあるプレゼントには極上の愛着がわくものです。

初任給で買ったもの

自分で働いて稼いだ初めての給料で買ったものには愛着がわくものです。育ててくれた親や家族にプレゼントしつつもそっと自分にもご褒美として買うものがあります。ボールペンかもしれませんし、ネクタイや靴かもしれません。

たとえ時が過ぎて古くなったとしても、いつまでも愛着あるものとして何度引っ越しても捨てることが出来ずに取っておく人もいるのです。

可愛いもの

人によって何を可愛いと思うかはそれぞれ違っています。しかし可愛いと思ったものはずっとそばに置いておきたいですし、時には手に取って触れてみたいものです。

手垢がついて汚れてしまって、他人がお世辞にも可愛いと言えないものでも本人にとっては愛着がある大好きなものなのです。もちろんそれは生きたペットや動物である場合もあります。

愛着がわく場所とは?

愛着は空間や場所に対しても抱くものです。そこは今すぐにでも行ける場所である場合とすぐには行けないけれども愛着ある場所として心の中に残っている場合があります。人によってはその場所独特の香りや明るさに愛着があるのかもしれません。

他の人からすれば何とも思わないその場所が、大切な友人や家族との思い出がたくさん詰まった宝の様な空間なのかもしれません。

行きつけの喫茶店

洋の東西を問わず、人はお茶をするのが好きです。ゆえに自分好みの愛着がわく喫茶店が何店かあるものです。自宅の近くに1店、職場の近くに1店、好きなプレースポット付近に1店など同じカフェに行くならここで味わいたいという自分の中での名店です。

そこにはお気に入りメニューやお気に入りのシートもあって、望んだ席につきお好みのお茶が飲めれば大満足です。長年行きつけていれば、目で合図するだけでお決まりのいつものお茶が出てくるかもしれません。

そこに行けば贅沢なひと時が約束されている、そんな場所には強い愛着がわくものです。

思い出の校舎

卒業して何年もの時が過ぎていても自分が学んだ学校の校舎には愛着がわくものです。遠い故郷にあるのでなかなか目にすることが出来ないという人もいるでしょう。中には廃校になってしまって姿が見られないという場合もあるかしれません。

かと思えばいまだに地元でその学校に子供や孫も通っているという恵まれた人もいるでしょう。楽しいことや悔しいこと、恥ずかしいことなどたくさんの思い出が詰まった校舎を見るだけで言葉にならない様々な思いが去来してきます。

自分の部屋

これこそ究極の愛着スペースと言えるかもしれません。自分が好きな物を好きな様に置いておける自分の部屋こそが愛着の宝庫です。長く生活すればするほど一朝一夕では作ることのできない自分だけの空間がプロデュースされていきます。

着慣れた洋服や使い慣れた家具に小物などそこにある多くの品々とともに作られる、世界にたった一つのこの空間が一番落ち着くという人はたくさんいることでしょう。

愛着こそが人生

愛着がわくものを並べ上げていくと、その人の人生の一端が垣間見えてきます。何を好み、誰を愛し、どの様なものを慕って生きているのか、愛着がわくものがその人の人生そのものと言っても過言ではありません。

たとえばある人が愛着を持っている置時計があるとします。すでに止まって動かない状態だとしてもそこにどのような思い入れがあるのかと問えば、そこから延々と思い出話が始まるかもしれません。

愛着とは、その人が五感で感じるあらゆる経験や思い出の中で選りすぐりの物に対して抱く特別な思いや強い念と言えるでしょう。愛着のあるものが多ければ多いほどその人の人生は厚みがあって中味が濃く幸せと言えるかもしれません。

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