長いものに巻かれるの意味とは?長いものに巻かれる人の特徴も紹介

長いものに巻かれるの意味とは何か?を解説します。長いものに巻かれるとは置かれた状況に逆らわず楽に生きる術です。いつも長いものに巻かれる人やあえて逆らう人がいますが生き方としてはどちらがいいのでしょうか?長いものに巻かれる方がいい時と悪い時について解説します。

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目次

  1. 1長いものに巻かれるのは悪いことなの?
  2. 2長いものに巻かれるのは日本人の特性?
  3. 3「長いものに巻かれる」の意味とは?
  4. 4長いものに巻かれる人の心理
  5. 5長いものに巻かれる人の特徴【性格編】
  6. 6長いものに巻かれる人の特徴【行動編】
  7. 7長いものに巻かれることのメリット
  8. 8こんな時は長いものには巻かれよ!
  9. 9自分があれば長いものに巻かれてもいい

長いものに巻かれるのは悪いことなの?

会社や学校では一定のルールが存在します。中には理解しがたいルールもあるでしょう。明確に規定されているわけではないけれど暗黙のルールになっているものもあります。

そのような時、皆さんはどうしますか?「ルールはあるけれど何かおかしい」と感じた時に自分の意見を言って改善していこうとする人、あえて逆らわずにいようとする人がいると思います。

長いものに巻かれるとは自分が置かれた状況に逆らわず生きる術をいいます。逆らわない、流れに沿う方が精神的にはずっと楽です。でも果たしてそれでいいのでしょうか?そもそも長いものに巻かれるのは悪い事なのでしょうか?

長いものに巻かれるのは日本人の特性?

長いものに巻かれるの意味や由来については次の章で説明しますが、日本人は長いものに巻かれる人が多いと言われています。それは一体なぜなのでしょうか?これははっきりとした理由は分かってはいませんが、恐らく農業を営んできたからではと思います。

農業は村を作って協力しあわなければ上手くいきません。また農民は弱かったので集団で強さを保つ必要があったのでしょう。一致団結のためには長いものに巻かれる精神がないとやっていけません。そのため同調圧力が強いのです。

ちなみに日本人を説得するには「みなも〇〇をしているよ」というのが一番いいのだそうです。アメリカ人には「これをやれば貴方は英雄になれる」と言うと行動に移すのだとか。同じ人間なのにその国の価値観や意味は全然変わってくるようです。

「長いものに巻かれる」の意味とは?

長いものには巻かれろの意味とは何なのか?改めて考えてみましょう。長いものには巻かれろの意味とは「目上の者や強い者には逆らわずにいた方が得策だ」とする「生き方指南」です。

たとえば、今の部署にいて「このやり方では商品が売れないのではないか?」と感じたとします。でも上司はもちろん長年その方法でやってきた先輩たちは商品の売り方を変えようとはしません。

長いものに巻かれろの精神で行けばあえて会社のやり方を変えようとせず、自分が出来る範囲で仕事をしようと思うでしょう。このように波風を立てずに置かれた状況や立場を守りながら上手くやっていく事を「長いものに巻かれる」と言っています。

「長いものに巻かれる」の由来・語源

そもそも「長いものに巻かれる」とは、どのような語源や由来や意味があるのでしょう?これは中国の伝説が元となっていると言われています。ちなみに正式な表現は「長いものには巻かれろ」です。

長い物とは象の鼻を指しています。象の鼻は長いですがそれに巻かれて移動していた猟師がいました。猟師は進んで象の鼻に巻かれたのではなく象に捕らえられたのです。ある時像が獅子に襲われそうになりました。猟師がそれを助けてあげました。

そのお礼に象牙のたくさんある象の墓場に連れていってもらって金持ちになりました。そのことから長いものには巻かれた方が得をする、逆らわずに流れに乗った方が良い事がある、という意味の言葉が生まれたと言われています。

長いものに巻かれる人の心理

長いものに巻かれるの意味や語源を説明しました。では「長いものに巻かれる人の心理」にはどんなものがあるのでしょうか?

人は誰でも自分を守るために「長いものに巻かれる」傾向があります。これはある意味仕方のないことかもしれません。自ら巻かれる心理を三つ挙げてみました。

逆らうより巻かれる方が楽

長いものに巻かれる人は「逆らうより巻かれる方が楽」という心理が働いています。どちらかと言えば年齢が若い人より年齢が上の人にこの傾向があるようです。年を取ると丸くなるといえば格好がいいですが無難を求めズルくなっていくのです。

若い頃は気色ばんで目上に盾突いていた人も、冷たくあしらわれたり酷い仕打ちに合ったりする中で「波風立てない方がいいんだ」と学んでいきます。自分の意見を貫きたい人はとっくにやめているでしょう。

また、年齢が上になればなるほど次の会社は見つかりにくくなっていきます。一家の長として家族を養う必要も出てきます。変に盾突いて会社に居れなくなる方が困ってしまいます。そのような状況の中では逆らうより巻かれる方が得策と思うのでしょう。

自分の主張より文化を重んじるべき

「自分の主張より歴史を重んじるべき」という考えで、あえて長いものに巻かれる人もいます。この場合は様子を伺いながら相手(会社やその国の文化など)を尊重している事になるのでズルいとは言えません。

例えば、転職して入った会社は以前のところとはしきたりがかなり違っていたとします。自分としては「もっとこうした方がいいのに」と思う事もしばしばあります。けれどもその会社には長年にわたり試行錯誤して確立した独自のやり方があるようだと思います。

それに沿って仕事を進めた方が良い結果をもたらすのかもしれない、と判断した場合はしばらくの間忠実にそれをやってみようとする、そんな考えからあえて長いものに巻かれるわけです。

巻かれた方が守ってもらえる

長いものに巻かれる人は「巻かれておいた方が守ってもらえる」「巻かれておいた方が得をする」と思っています。象の鼻に巻かれていれば自分で歩かなくて済みますし、安全でしょう。会社では目上に可愛がってもらえるので昇進も早いかもしれません。

上司としても自分に盾突く社員よりは従順に仕事をしてくれる社員の方がいいに決まっています。この場合はお互いにwinwinの関係なので会社の平和を守るには何の問題もないのでしょう。

長いものに巻かれる人の特徴【性格編】

長いものに巻かれる人の心理を見てきました。「抗うより巻かれた方が得である」人はそう判断すれば簡単に主張を曲げる事もあるのです。これは防衛本能の一つなので必ずしも悪いとは言えません。

しかし、防衛本能が強すぎるのか常に長いものに巻かれる人がいます。そういった方はどんな性格的な特徴があるのでしょうか?

意見を言う勇気がない

長いものに巻かれる人は「気が弱い人」です。意見を言いたくても勇気が出ないのです。目上に自分の意見を言うなんてとんでもない、自分には無理と思っている人もいます。このような性格の人は育った環境から来ている事が多いです。

父親が横暴な性格でいくら反抗しても押さえつけられて育ったような人は、「目上には意見を言ってはいけないんだ」と信念が出来上がります。心の中では「意見を言いたい」と思うのですがどうしても勇気が持てません。

世渡り上手である

長いものに巻かれる人には「世渡り上手」な人もいます。意見を言う勇気がなくて長いものに巻かれる人は長男長女が多いです。自分が得をするから長いものに巻かれるのではなく、意見を言えない自分を恥じているような真面目さがあります。

一方で世渡り上手であえて長いものに巻かれる人は次男や末っ子に多いでしょう。兄や姉が何をしたら親に怒られるのかを観察して自分はそうならないよう上手くやるのです。

トラブルより平和を選ぶ

長いものに巻かれる人は「トラブルより平和を選びたい性格」でもあります。ドライな性格の人に多いタイプです。このような人は一見目上や強い者に従っているように思えますが、実は心までは従わず自由にやっているのが特徴です。

真面目な人は裏表のない自分でいたいと思いますが、ドライな人は裏表が合って当たり前、表面上の自分と裏の自分が違っていて何か悪いの?ぐらいに思っています。一番ストレスを感じないタイプともいえるでしょう。

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長いものに巻かれる人の特徴【行動編】

長いものに巻かれる人は時として嫌われる事があります。イエスマンで自分がない人のように思われるからでしょう。長いものに巻かれる人の行動的な特徴を見てみましょう。

目上と目下で態度が違う

目上に対する態度と目下に対する態度が違う人がいます。この様な人は長いものに巻かれる事にストレスを感じています。従って、目上にヘコヘコすればするほど目下には威張りたくなってしまいます。人によって態度を変える人は職場でも一番嫌われます。

自分からは行動しない

長いものに巻かれるタイプは自ら行動を起こさない傾向があります。波風を立てない生き方が信条なので自ら行動しないのは当たり前かもしれません。下手に動いて目を付けられてしまったら居心地が悪くなります。だったら指示通りにやった方が得策と思います。

見て見ぬふりをする

長いものに巻かれる人は同僚が上司に不当に怒られていても「見て見ぬふり」をします。決して同僚を助けようとはしません。巻き添えを食いたくないからです。良心のある人なら後でこっそり「助けてあげなくてごめんね」と言うこともあります。

しかし、ほとんどの場合はボスの言うことが絶対でありそれに従わない人の方がおかしい、嫌ならやめればいいだけだと思います。保身が何より大事な人はやはり長いものに巻かれるのが得意です。

長いものに巻かれることのメリット

長いものに巻かれる人の特徴を説明してきました。人は一人では生きていけません。家族といった小さな集団もあれば会社や学校といった大きな集団の一員として生きています。長いものに巻かれるのは自分にとっての利益があってやることです。

ただ、長いものに巻かれることにはメリットもあります。今まではどちらかと言えば「保身」「ずるがしこい」「処世術」「意見を言う勇気がない」などマイナスなイメージを紹介してきましたが今度は巻かれる本当の利点を探ってみましょう。

一致団結できる

チームを組んで行う仕事やスポーツでは全員が一丸となって戦う事が求められます。誰かが「これはおかしい。やってられない」と言い出してしまうと団結は崩れます。同じ目的に向かう時には自己よりもチームの勝利が優先になります。

個人プレーでない限り「和」「協調性」は必要です。和を大事にするには妥協も必要になってきます。この様な時には長いものに巻かれるのが大切になるのです。

文化が受け継がれる

長いものに巻かれることは悪いことばかりではありません。例えば歴史的な建造物などは労働力の賜物でありそれを守り続けてきたからこそです。先人が残してくれたものを大切にすることは、まさに「長いものに巻かれる」精神そのものです。

新しい風をどんどん受け入れて変わって行くことも大事ですが、守って行くべきものも存在しているのです。

諍いが起こりにくい

長いものとは権力者の事を言いますが、大きな力を持った権力者が一人いた方が下々の者の間での諍い(いさかい)が起こりにくくなります。

逆に権力者がいないと個々が勝手な事を言い始めるので収集がつかない事態に陥りやすいです。こうした側面から見ると長いものに巻かれる精神も一役買っていると言えそうです。

こんな時は長いものには巻かれよ!

長いものに巻かれるメリットを説明したところで「こんな時には長いものに巻かれた方がいい」という例を紹介します。「権力には屈しない」「目上にも意見を言いたい」と思うのは自然な感情です。しかし、必ずしもそれが格好いいとも言えない時があるのです。

新しい職場に入ったとき

新卒で新しい部署に配属された、転職をした、学校の部活に新たに入ったと言う場合は「長いものに巻かれるべき」です。なぜかと言えばそこのしきたりができた背景には何らかの理由があるはずだからです。

長い歴史の中で作り上げてきたルールをいきなり新人が「これっておかしいですよね」と言いはなってしまうのはよくありません。郷に入れば郷に従えの精神でまずはそれを忠実に守って見ましょう。

先輩にそのルールができた背景を、それとなく聞いて見るのもおすすめです。やって見てから「なるほどだからこんなルールになったんだな」と思える場合もあるでしょうし、そこからうまい改善策が見える場合もあります。

安全を守る仕事をしている時

先ほどの内容と被るところがありますが「安全を守る仕事をしている時」にはマニュアル通りに仕事を行なうべきです。マニュアルがしっかりしている会社は労働災害やその他事故などを教訓にしています。専門家の意見も取り入れているはずです。

交通機関で働いている人、医療の現場で働く人が起こす事故はマニュアル通りにやっていなかった事が大きな原因となっている事が多いです。このような職業につく人はなぜ、それを守らなければいけないのかを考えた上でしっかり職務を遂行しましょう。

自分があれば長いものに巻かれてもいい

長いものに巻かれるの意味とは何か?を解説し、長いものに巻かれる方がいい時と悪い時について説明をしてきました。長い間同じ環境にいると惰性で働くようになり長いものに巻かれていた方がらくと思う場合があるでしょう。

でも、事なかれ主義で過ごす癖がついてしまうと、自分のアンテナが磨かれずどんどん錆びてしまいます。長いものに巻かれるのはほどほどにした方がいいでしょう。しかし、自分をしっかり持ちながらあえて妥協をしてうまくやるのも一つの生き方です。

妥協しても最終的な目標を果たせればいいのです。そう割り切れば長いものに巻かれるのも悪くないかもしれません。

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