ウーパールーパーの飼い方や水槽での飼育方法【初心者必見】
その癒し系の外見から両生類が苦手な女性にも大人気なのが、ウーパールーパーです。しかし、ウーパールーパーってちょっと特殊な飼い方が必要なのでは?としり込みしている人に、正しい飼育方法を説明しましょう。是非飼育方法をチェックして、飼い方に自信を持ってください。
目次
ウーパールーパーを飼育してみよう!
自宅で何か動物を飼いたい、と思っている方は多数いらっしゃいますが、ペットは主に毛がある動物か魚か虫か、にわかれるでしょう。
しかしここで、最近人気があるペットにウーパールーパーがあります。え、ウーパールーパーって自宅の水槽で飼えるの!?と驚いた人に、今回は水槽でウーパールーパーを飼育する方法を紹介しましょう。
どうぞ念入りに計画を練って、夢のウーパールーパー飼育生活に突入しましょう。こちらでは寿命や飼い方、餌や水槽、病気などについても紹介していきます。
そもそも「ウーパールーパー」とは?
ウーパールーパーといえば、日本で話題になったのは1980年代のテレビのCMに登場してからです。オオサンショウウオと呼ばれるグループに属する両生類ですが、優しい表情とかわいらしいピンク色が女性に人気です。
両生類はあまり得意ではない、という方でもウーパールーパーなら大丈夫、という方もいます。では、具体的な飼い方の前に、種類や平均寿命などを紹介しましょう。
ウーパールーパーの種類
ウーパールーパーは突然変異が起きやすい生き物として知られています。繁殖の過程において、たくさんの個体が誕生しますが、現在では5種類のバリエーションがあるそうです。
カラーでいえば、「リューシスティック」「アルビノ」「マーブル」「ゴールデン」「ブラック」が存在しています。
ウーパールーパーと聞いたときに一般的に思い浮かべるのが、リューシスティックという色です。これは体が乳白色で目が黒です。流通量が多いので、安くて購入しやすい種類です。
ウーパールーパーの平均寿命
ウーパールーパーの寿命は5年から8年ほどというのが一般的な目安です。しかし、水質管理に注意して飼育すればもっと生きるケースも珍しくありません。
中にはパリで飼育されていた個体は25年も生きた、という説があるので、飼い方は慎重に、大切に育てて最長記録を狙ってみましょう。
ウーパールーパーを飼育する際に必要なもの
これなら飼って育ててみたいかも、と思うなら、次へすすみましょう。でも飼い方を説明する前に、まずはウーパールーパーを飼育する際に必要なものを準備することです。
特殊な生き物のように考えられることがあるようですが、実際には金魚を飼うのと同じ設備で大丈夫です。では、1つずつ順番に見ていきましょう。
水槽
自宅で飼うのであれば、水槽は何があっても必要です。さほど大きなものは置けない、という家であってもネットの通信販売では手ごろな大きさ、価格のものが販売されています。
しかし、あまりに小さい水槽であれば昼と夜の温度変化が急になってしまってウーパールーパーの体力を奪ってしまいます。ですから、30センチくらいの水槽よりは大きいものがおすすめです。
例えば60センチ×20センチ×25センチ、価格は3266円というものです。出来るだけスリムなものを選べば置き場所には困りません。
フィルター
水の中を綺麗に保つためにも、フィルターも必需品です。フィルターがなければ毎日くらいの頻度で換水する必要がありますので、フィルターで手間を減らしましょう。
ワンタッチで取り付けるものが手軽で便利ですのでおすすめです。コンセントを入れれば運転がスタートしますので、呼び水も必要ないものや、水中モーター採用で運転音が静かなものも良いでしょう。
例えば「テトラ オートワンタッチフィルターAT-60」というものは値段も1852円で購入できます。
カルキ抜き
水槽で生き物を飼うときに必要なのが、水道水に含まれるカルキやクロラミンを中和してくれるカルキ抜きです。
カルキはエラにダメージを与え、最悪死に至ってしまうことがある毒性なので、カルキ抜きを使って中和してください。
例えば「テトラ コントラコロラインプラス」は、ミネラルも含まれていますので水道水を自然の水に近づけることができます。
水温計
温度変化ははかってあげましょう。金魚を飼うのと同じように、出来たら水温計もつけて丁度いい温度に保つ努力が必要です。
ウーパールーパーは暑さに弱いので、飼い方の1つに水温を調節する、というのがあります。水温計はここで役に立つのです。
隠れ家
あればなお良し、というアイテムが隠れ家です。土管などでいいので1つは入れてあげましょう。隠れられることや、強すぎる水流を避けたりも出来ます。ペットのストレスが軽減する飼い方をすることは飼い主の使命です。
照明
照明はあるほうが良いです。ウーパールーパーが見た目が可愛らしいために飼育している人が多い生き物ですから、ちゃんと鑑賞できるようにライトの設置がおすすめです。
飼い方に必要なものでなくても、ライトアップされることでより可愛さが引き立ちます。
ウーパールーパーの飼育方法【餌編】
では具体的な飼育方法にうつっていきましょう。飼い方はさほど難しくはないのですが、それなりに注意があります。
最初に生き物を飼う上で必要となるのは、餌です。ではどんな餌を食べるのか、どんな餌なら用意しやすいか、そして餌のやり方などを紹介します。
ウーパールーパーの餌
ウーパールーパーは本来では、虫や小エビ、そして小魚などを食べていますが、自宅で飼育するときの餌としては、「人工飼料」と「冷凍アカムシ」がよく使われます。
人工飼料は、小エビ、魚の肉、でんぷんなどを練って固めて乾燥させたもので、ウーパールーパー専用の餌として売られています。
これは常温で保存が出来ますし、やる方法は金魚の餌のようにぱらぱらと上から与えるだけですので便利で簡単です。しかし中には「プカプカ病」という病気を引き起こしてしまうこともありますので、体力のない子にはすすめません。
病気のことを心配するのであれば、一番よいといわれているのは「冷凍アカムシ」です。ただし冷蔵庫での保管が必要ですので、家庭で揉めないように注意しましょう。
正しい飼い方として餌の保存は必要ですから、冷蔵庫に餌を仕舞うことがある、という話を家族に予めしておいてください。
餌の与え方
まだ子供の内でしたら、1日1回で良いです。成長するに従って成長に必要なエネルギーがいらなくなりますので、大人になれば数日間隔の餌やりでも特に問題はありません。しかし出来るだけ、1日に1回は与えましょう。
1回の分量は食べ残しがない量です。餌をやって30分ほど経ってから水槽を覗き、食べ残しているようであれば水が汚れるのを防ぐためにスポイトや魚用のネットなどで取り除くようにしてください。
ウーパールーパーの飼育方法【水換え編】
フィルターをつけていても、やはり一定日数使ったら水は汚れてくるものです。水が透明に見えても糞や尿なども排出していますので、目には見えない汚れが少しずつ溜まっているのです。
放置しておくとウーパールーパーが弱ってしまいますので、定期的に水は取り替えることが大切です。では、その間隔の目安や方法を説明します。
水換えの目安
ウーパールーパーがすんでいる水槽の水換えの目安としては1週間に1回ほどです。
勿論水槽のサイズやウーパールーパーの個体の大きさなどによっても頻度は変化しますので、小さな水槽の場合は数日に1度は換えた方が良いでしょう。
水槽サイズに対してウーパールーパーが小さい場合であれば、2週間に1度という頻度でも大丈夫です。子供に対して45センチ以上の水槽なら、2週間超えでも心配ないかもしれません。
水換えの仕方
換水方法では一気にかえてしまうとウーパールーパーにストレスがかかってしまいます。ですから、全体の一部を交換しましょう。1度に換える水の量は、全体の半分と覚えてください。
夏や冬など気温差が激しいときには、まず水の温度をあわせてから交換します。水の交換をしたらカルキ抜きも忘れないようにしましょう。
何回かに1度は水槽も丸ごと洗うことを忘れないでください。
ウーパールーパーを飼育する際の注意点
では、次はウーパールーパーを飼育するに当たって、是非気をつけていただきたい注意点を説明していきます。1度は自分で飼ってみたい、と考えているなら、飼い方と共にここは確実にチェックするようにしましょう。
1.1つの水槽にウーパールーパー1匹
ウーパールーパーは、目の前で動くものを反射的に噛み付くという性質があります。ですから水槽に複数のウーパールーパーを入れてしまうと、エラや手足を齧られるという事件が頻発してしまいます。
そのままになれば共食いする危険性がありますので、成長するまでは1水槽に1匹を守ってください。大人に成長すれば鼻で餌を探す性質が強くなってきますので、ある程度成長すれば混泳も許可されます。
2.他の魚と混泳はしない
ウーパールーパーと熱帯魚を一緒に泳がせたら、さぞかし綺麗で見ごたえがあるだろうなあ、と考える人は多いようです。
しかし、他の魚と一緒に飼育してしまうと、魚を食べてしまったり、逆に魚にエラを齧られたりしてしまいます。
重要な飼い方の1つに他の魚との混泳は無理という項目がありますので、混泳は綺麗ではあるでしょうけれど諦めてください。
3.飼育器具は洗剤で洗わない
ウーパールーパーの水槽の換水をするとき、絶対に飼育道具を洗剤で洗ってはいけません。綺麗になるだろうと洗剤や石鹸などで道具や水槽を洗ってしまうと、微量であってもエラに致命傷を与えてしまいます。
自宅のバケツを普通に使ってしまい、微量に残っていた石鹸などによって呼吸困難で死なせてしまう飼育者は何人もいます。ウーパールーパーの水換えに使うものや飼育道具に関しては、別に保管しておきましょう。
4.水換えを忘れずにする
水が汚れてしまう一番の原因は、実は餌の食べ残しです。餌は食べ残さない量を与えるというのが基本ですが、それを踏まえたうえで、水換えも方法を守ってきちんと行ってください。
体が小さな個体でしたら、汚れた水で弱ってしまいます。
5.夏場の水の温度に注意する
ウーパールーパーは一般的にひんやりとした地域で生息する動物です。そのため、冬場にはヒーターの必要はありませんが、夏は水が高温にならないように注意しなければなりません。
水温が26度を超えてしまうと暑さで弱ってしまいますので、熱帯魚用のファン・クーラーなどを利用して水温を下げたり、エアーレーションによって酸素を多くするなどの工夫をしましょう。
水温計のチェックは忘れずに毎日行ってください。
ウーパールーパーがかかりやすい病気
ウーパールーパーって、凄い生き物なのは、ご存知でしょうか。彼らは驚異的な再生能力を持っていて、何と手足の欠損だけでなく脳の一部であっても再生が可能な生き物なのです。
しかし、病気となれば話は別です。特に体の弱いウーパールーパーでは病気で死んでしまうこともありますので、そんなことにならないように気をつけなくてはなりません。
ではここで、代表的な3つの病気について紹介します。
水カビ病
体の傷口に真菌が感染してしまうことで発症し、白っぽい綿のような菌糸のかたまりが皮膚の表面に付着することでわかります。
水カビ病はオオサンショウウオ全体によくある感染症であり、症状が進むと全体に菌糸が広がって筋肉や骨まで侵されてしまうという怖い病気です。初期で治療を行えば治癒するのですが、重症化すれば死に至ります。
原因は水槽内の水質悪化と、免疫力の低下です。換水をこまめに行って見つけた禁止をピンセットなどで取り除けば、症状は改善します。真菌は20度以上の水温に弱いので、21度くらいに保ちましょう。
腹水病
腹水病とは体内に液体がたまり、水底から浮かんでこなくなる病気です。ぷかぷか病とは逆に、これは底から浮かぶことが出来ずにうずくまってしまうのです。そして悪化すれば、体全体が膨らみだします。
この原因は細菌やウィルス感染、心臓や腎臓、肝臓などの疾患、そして腫瘍などがあげられます。治療法はたまった腹水を抜くことです。難しい処置になりますので、まずは動物病院で相談しましょう。
ぷかぷか病
ぷかぷか病とは浮遊病とも呼ばれる病気です。体内にガスがたまって水中にもぐることが出来なくなってしまうのです。原因は、質が悪かったり古かったりする餌、水質の悪化、水温の上昇などです。
自力で水底に戻れないようであれば、すぐに動物病院へ連れていきましょう。重症化をふせぐために、早めにガスを出す必要があります。
人工飼料は胃腸の中ででんぷんなどが発酵してガスがたまりやすい傾向にありますので、餌を冷凍アカムシに変えるなどの処置が必要です。餌のバランスは動物病院の医者からもアドバイスを貰いましょう。
アプリでもウーパールーパーは育てられる
飼って育てたいけれど、忙しくてあまり家にも帰れないし、やっぱり自宅での世話は無理、という方のために、スマートフォンのアプリでウーパールーパーを育てられる方法があります。それは、癒し系ゲームです。
これなら自宅にスペースも必要ないですし、自分が好きな時にいつでも可愛いウーパールーパーを眺めたり世話をしたりすることが出来ます。操作が簡単なものが多いので、大人でも子供でも大丈夫です。
アプリ名は「癒しのウーパールーパー育成ゲーム」です。画面をタップすると近づいてきたり、スマホで写真を撮ることも出来たりと、成長ぶりを愛でましょう。
ウーパールーパーの飼い方をマスターして癒されよう!
生き物が自宅にいる、というのは良いことです。その可愛らしい動作や外見に癒されますし、世話をする相手がいれば毎日が生き生きと輝きだすものです。
しかし、実際にウーパールーパーを飼育するには、いくつかの注意点が存在しています。しっかりと飼育方法をチェックして、飼う方も飼われる方も辛いことがないように、気をつけていきましょう。
愛情を注げばそれは癒しとなってかえってきます。大切な生き物が自宅にいる、というのは、日常生活の全てのことに、良い影響を与えてくれるのです。