悪態をつくの意味とは？悪態をつく人の心理や特徴も紹介

「悪態をつく」とはどのような意味かを知っていますか。それほど珍しい言葉でもなく実際に耳にすることもありますし、文章などで見かけることも多い言葉です。

このような言葉の意味や使い方は知っておいたほうが何かと便利ですし、意味が分からないと会話の内容が頭に入ってこないこともあるでしょう。

そこで、「悪態をつく」とはどんな意味なのか、その使い方や「悪態をつく人の心理や特徴」、対処法などもご紹介しますので、チェックしてみてください。

まずは、そもそも「悪態をつく」とはどのような意味なのかをご紹介します。これは、その漢字をそのまま紐解くと分かる意味になっていて、「悪い」と「態度」になります。

つまり悪態とは「悪い態度」のことで、悪態をつくというのは「悪い態度をする」「悪い態度を見せる」というような意味になります。

また、「態度」だけではなく、悪い言葉を使ったり、悪い言葉を言うことも表していて、その場合は「悪態を吐く」というような言い方をする場合もあります。

悪態をつくとは悪い態度を見せることや悪口を言う意味でしたが、「悪態をつく」の使い方とはどのようになるでしょうか。

「悪態をつく」という言葉はこれだけでも完結している言葉になるので、「悪態をつく」という使い方だけでも意味が通るものとなっています。

ただ、「彼が悪態をつく」など悪態をついている人を主語に追いて使うことが多いので、そのような使い方を覚えておくとある程度は意味が把握できるでしょう。

実際に「悪態をつく」という言葉を使った例文をご紹介します。例文を見ることで実際の使い方がさらに分かりやすく理解を助けますので、こちらもチェックしてみてください。

「自分の思い通りにならずに、彼女が悪態をつく」

この例文の意味は自分の思い通りにならなかったことに腹を立てた彼女が、明らかにイライラしているような態度を見せている様子を表しているものです。

イライラしている様子の中には、たとえばモノを乱暴に扱ったり、さらに酷い場合には椅子を蹴ったりなどの行動を取っていると、「悪態をつく」という表現が当てはまります。

「彼は悪態をつきながらも、やるべきことはしっかりとやっている」

この例文のような使い方の場合には、「なんだよめんどくせぇな」などと悪態をつきながらも、やるべきことはしっかりとやって「行動はちゃんとしている」というような様子を表しているものです。

今でいうところの「ツンデレ」のような意味にもなる例文と言えるでしょう。この場合には、「照れ隠し」で悪態をついているようにも捉えられるものです。

悪態をつく人というのは、なぜ悪態をつくのでしょうか。その悪態をついている時の「心理」について確認していきましょう。

もちろん、人によっても悪態をつく心理は様々ですし、「確実にこの心理が働いている」とは言い切れません。また、人によるものだけではなく「状況」などによっても心理というのは変わってくるものです。

ですが、「よくあるもの」としては挙げられるので、悪態をつく人の「よくある心理」をご紹介します。

悪態をつく人の心理としては、「実は相手のことが好き」というものがあります。これはよくある「小学生男子が好きな人にイタズラやイジワルをしてしまう」のと似た心理と言えます。

または、例文に挙げたようないわゆる「ツンデレ」のような態度としても考えられ、その悪態は「悪意がある」とは言えず、別の「照れ隠し」などの心理のほうが強いものです。

また、相手のことが好きなので、悪態をついている中で取っている時の言葉とは真逆の行動を取ることも多いです。「嫌だ」と言いながらも相手のためになる行動を取ってくれるケースが多いものとなります。

これは悪態をつく男性に多い心理ですが、「少し悪く見せたい」という心理が働いている場合もあります。「悪いほうがカッコいい」というような考えのある人が持つ心理と言えます。

「不良に少し憧れる」年頃の学生などにも多く見られ、本来は悪態をつくような性格とは言えないような人も、その憧れの気持ちに引っ張られて悪態をついてしまうのです。

ただ、実際の性格とは違うので、どこか「無理矢理」悪態をついているような印象もあり、少し笑ってしまうような、滑稽な印象を持つことも多いです。ただし、限度が分からず相手を傷つけるような言葉を言ってしまうケースもあります。

これが「悪態をつく本来の心理」と言えますが、「相手にイライラしている」という心理も当然あります。相手の行為や言葉に不快感を覚えて、イラついている、怒っているという状態です。

もちろんその気持ちを相手に伝えるために、分からせるために悪態をついているので、気持ちがそのまま表れている態度を見せます。相手に原因があるので控えめな悪態ではありません。

「悪態をつく」とはもともとポジティブなものではないので、こうしたネガティブな感情やネガティブな状況に起こることが多く、そのような心理と連動して行われるのが本来の「悪態をつく」と言えるでしょう。

悪態をつく人の心理を確認しましたが、そのような心理になったとしても、誰もが悪態をつくとは限りません。当然、悪態をつかない人もいるのです。

では、悪態をつくのはどのような人なのでしょうか。その「悪態をつく人の特徴」をここからは取り上げていきます。このような特徴の見られる人が悪態をつきやすい人と言えるでしょう。

周りにこのような特徴を持っている人がいたり、自分自身に当てはまるという場合は、「悪態をつく人」の可能性が高いので、それも踏まえてチェックしてみてください。

悪態をつく人の特徴としては、「かまってちゃんな性格」をしていることが多いです。自分に注目を集めたくて、目立つ行動をしているうちの1つが「悪態をつく」ことだったという状態です。

悪態をついているような人というのは、周りから見ても「なに？あの人なんか怒ってるけどどうしたの？」と思われて、目立ちます。注目を集めるのです。それは世間では「悪目立ち」と言いますが、かまってちゃんはそれでも良いのです。

かまってちゃんな性格をしていない人にとっては、「そうまでして目立ちたいか？」と思うでしょうが、自分を構って欲しい欲求が強いので、手段の良し悪しよりも目立つことを優先してしまうのです。

悪態をつく人の特徴として非常によく挙げられるのが、「気が短い」というものです。少しのことで怒ったり、イラついたりするので、その中ではもちろん悪態をつく機会も多くなります。

気が短い人の中には「せっかち」な人も多いです。なので、少し準備が遅かったり、やることが遅れていたりするとそれでも悪態をつきはじめます。

どの程度の悪態をつくかはその人や状況によっても変わってくるので、「少しブツブツと文句を言う程度」というものも多いですが、気が短い人は悪態をつく頻度的には非常に高いものと言えるでしょう。

悪態をつく人は、「自己主張が激しい」という特徴も挙げられます。自己主張が激しいからこそ、自分が今不機嫌になっている、怒っているんだということを周りに伝えるために悪態をつくのです。

自己主張が激しくない人なら、不機嫌になっても怒っていても、その感情が周りには伝わらないように気持ちを抑えて「すまし顔」で何事もなかったかのように振る舞います。それが我慢強い人、または大人な対応と言えます。

自己主張が激しい人はそれを抑えようとは思わないので、怒りっぽいと思われたり、自己中心的な考えだと思われたりしがちです。実は気持ちを表に出すか出さないかの違いだけなのですが、そのように思われやすいのです。

悪態をつく人が周りにいる場合にどのように対処するのが良いのでしょうか。感情を表に出している人が側にいると「気まずい」と感じたり、「場の空気が悪くなる」ことがあります。

たとえば、自分と相手だけの問題で相手が悪態をついたとしても、それは周りへも影響しますし、迷惑をかける可能性もあるので、対処法を考えておくべきところです。

どのような対処法があるのか、「子供」、「旦那や彼氏」、「同僚や上司」、「お客さん」とそれぞれに解説していきますので、チェックしてみてください。

子供が悪態をつく場合の上手な対処法ですが、まずはしっかりと「それはダメなこと」だと教えることです。その根本的なことができていないケースもあるので、しっかり見直しましょう。

そして、言い聞かせても聞かない場合には、親である自分自身の態度を見直してみましょう。子供は「親の真似」をしている可能性も高いです。他の大人の真似であるケースもあるので、周りも見直す必要があります。

そして、それでも悪態をつくのが直らない場合には、たくさん遊んであげましょう。実はストレスから悪態をついているケースも多いので、そういう態度をとる子供だからと家に閉じ込めるのではなく、外でストレス発散が必要です。

旦那や彼氏が悪態をつく場合には、「それが嫌だ」と伝えましょう。子供のパターンと同じですが、まずは伝えることからはじめます。伝えないと分からないケースもあるのです。

というのも、「無自覚」であるパターンもあり、それほど悪態をついていると思っていない可能性もあるのです。ですので、実際に悪態をついているタイミングで「今のその態度が嫌だ」と伝えるのです。

また、他の方法としては「不満を解消してあげる」ということもあります。何かしらの不満を抱えているから心を許せる妻や彼女に「つい」悪態をついてしまうのです。

同僚や上司が悪態をつく場合ですが、これは「同僚」の場合には、子供やパートナーと同じで「やめてほしい」、「嫌だ」ということを伝えましょう。同僚に伝えるのは問題ありません。

ただ、上司の場合には言いづらい立場であるケースもあります。その場合には、何に特に不満を感じやすいのかを観察して、その不満が起こる前に先回りして解消するようにしましょう。

悪態をつきそうになったら「これやっておきました」と即座に伝えることで悪態をつくタイミングを外すことができます。もし、「嫌がらせ」で悪態をつくような上司であれば、そのさらに上の上司に相談するのがベストです。

お客さんが悪態をつく場合ですが、これはこちら側に非がないのであれば毅然とした態度で対応すべきところです。特に他のお客さんに迷惑がかかる場合には、その場から「追い出す」ことも考えましょう。

いくらお客さんといっても「良いお客さん」や「普通のお客さん」を犠牲にしてまで「悪態をつくお客さん」を大事にする必要はありません。

ただ、こちら側に非があり、それが原因で怒って悪態をついているなら言うまでもなく真剣に謝罪するしかありません。もちろんどうすれば機嫌を直してもらえるのか考えて誠意ある対応をしましょう。

悪態をつく性格がなかなか直らず、「つい」悪態をついてしまうような性格を直したいと考えている人も少なくありません。悪態をついたあとに「またやってしまった…」と後悔しているケースも多々見られます。

そのような人が「どうすれば悪態をつく性格を直すことができるのか」という方法をご紹介しますので、悩んでいる場合は参考にしてみてください。

悪態をついてしまうのは、その悪態をつくきっかけとなった出来事だけが原因ではありません。日頃から溜め込んでいるストレスが原因となっているケースが非常に多いです。

ですから、もしストレスが溜まっている自覚があったり、ストレスを感じるようなことが多いという場合には、しっかりとストレスを解消できるものを見つけましょう。そしてストレスを解消して怒りっぽい自分から改善するのです。

たとえば相談できる人がいるのであれば、「今度自分が悪態をついていたら動画でも撮っておいてくれ」とお願いするのです。

特に女性ならこの方法が有効です。悪態をついている自分を客観的に見る機会はほとんどありませんが、実際に見てみると「醜い」と感じることでしょう。その自分を見て「心から嫌だ」と思えれば感情にストップがかかります。

「悪態をつく」という言葉の反対語にはどのようなものが挙げられるでしょうか。これは「褒める」というのが非常に当てはまりやすい言葉と言えるでしょう。

他にも、「美辞麗句を言う」という言葉も挙げられますし、「悪態をつく」のがツンデレのような形であれば、「お世辞を言う」というのも反対語として挙げられるでしょう。

悪態をつくのが本当の悪意の場合といわゆる「ツンデレ」のような形のものがあることはご紹介しました。相手によっては「その悪態は照れ隠しでしょ」と分かってくれる場合もありますが、やりすぎには注意です。

やはり、「悪態」というほどですから良いものではありません。分かってくれる人ばかりではありませんし、本当に悪意ある悪態もたとえ相手に原因があっても周りから見ると悪態をついている人が悪者に見えます。

先にもお伝えしたように「悪態をつく」というのは基本的にはネガティブな感情によるものですから、たまに悪態をつくことがあっても「ほどほどに」しておきましょう。