八王子スーパーナンペイ事件の真相!射殺事件の犯人の実名とは?
八王子のスーパーナンペイ事件をご存知でしょうか?1995年発生した、閉店後のスパーマーケットで稲垣則子さんを含む女性スタッフ3人が射殺された事件がスーパーナンペイ事件です。この事件は現在まだ未解決のままであり、事件の真相は闇の中なのです。真相に迫っていきます。
目次
スーパーナンペイ事件は迷宮入りしてしまうのか?
八王子のスーパーナンペイ事件とは、1995年7月30日に東京の八王子で起きた事件で、閉店後のスーパーマーケットで稲垣則子さんを含む女性スタッフ三人が射殺された事件で、いまだに未解決の事件です。
稲垣則子さんを含むスタッフ三人のうち、二人は女子高生のアルバイトであったという残忍な事件です。スーパーナンペイ事件はこのまま迷宮入りとなってしまうのでしょうか。
八王子スーパーナンペイ事件とは?
スーパーナンペイ事件とは1995年7月30日に東京八王子のスーパー、スーパーナンペイ大和田店で稲垣則子さんを含む3人の女性従業員が射殺された事件です。事件の概要について見ていきましょう。
スーパーナンペイ事件の経緯
20年以上も前に起きた、スーパーナンペイ事件、これまで20万人が捜査に当たり、約1500件もの証言が寄せられていますが、いまだ事件は解決しておらず、迷宮入りを迎えようとしています。
スーパ―ナンペイ事件が起きた八王子のスーパーナンペイ大和田店には、アルバイトを含め、20人以上の従業員が在籍し、JR八王子駅から約2キロほど、JR八高線北八王子駅からは800メートルほどのところにあったスーパーで、国道20号線や八王子バイパスが近くにあり、工場や住宅が密集する地域の中にありました。
事件の当日はお祭りもあったこともあって、人通りも多く、スーパーナンペイ事件は早期解決するものとみられていました。しかし、現在も犯人逮捕はおろか、容疑者の特定さえできていない状況になっています。
稲垣則子さんと女子高生2人が事務所に売上金を運ぶ
スーパーナンペイ事件は、1995年の7月30日の午後9時15分ごろに、八王子大和田にあるスーパーマーケット、スーパーナンペイ大和田店の二階にある事務所で稲垣則子さんを含む女性スタッフ三人が何者かにより射殺された事件です。
その日の売上金を事務所に運んでいた時の起きた事件とみられ、発見されたのは午後10時10分で、死亡が確認されたのは、当時45歳の稲垣則子さん、アルバイトの当時17歳の高校生、矢吹恵さん、友人の前田廣美さんの三人で、前田廣美さんは非番でしたが友人の矢吹恵さんを迎えに来た時に襲われました。
稲垣さんが電話で友人に迎えの車を呼ぶ
売上金を持って事務所に入った後、稲垣則子さんは知人である○○さんに迎えに来てほしいと電話しました。
友人が事務所に入る
スーパーナンペイ事件の第一発見者は稲垣則子さんの知人の○○さんで、稲垣則子さんから電話で迎えに来てほしいと連絡を受けて、犯行直後の9時30分ごろにスーパーナンペイ大和田店に到着しましたが、なかなか稲垣則子さんが出てこないので一度知人の女性を誘いに行って9時50分ごろにスーパーナンペイ大和田店に訪れました。
しかし、それでもまだ稲垣則子さんが出てくる気配がなかったので○○さんは不審に思って事務所に入ったところ3人が射殺されているのを発見しました。
3人は射殺されていた
稲垣則子さんは事務所においてあった金庫にもたれかかるような状態で、頭に二発の銃弾、腹部にも刃物により刺された傷が残っていました。
前田廣美さん、矢吹恵さんは、部屋の中央でお互い背中合わせの状態で、粘着テープで右手と左手をそれぞれ固定された身動きできない状態にされており、二人とも、後頭部を一発ずつ銃弾で撃たれ、即死の状態でした。犯人は金庫にも一発の銃弾を打っていたため、計5発発砲したことになります。
稲垣則子さんは銃把で殴られて金庫に突き飛ばされた可能性があり、犯人はアルバイトの女子高生二人を射殺した後、稲垣則子さんを額から二発の銃弾を撃ち込んで殺害したため、拘束したりする必要はなかったようです。
射殺された三人の女性
スーパーナンペイ事件で射殺された三人の女性はどういった女性だったのでしょうか。凄惨な事件の被害にあった三人の女性について見ていきましょう。
稲垣則子
稲垣則子さんはパート従業員でした。スーパーナンペイ事件当時47歳で、金庫の開け方を知っていたからか発見されたときは金庫の前に倒れていました。また、他の二人と違い縛られておらず、射殺の際も銃弾を一人だけ二発受けています。
また、稲垣則子さんは以前から脅迫を受けていたことがわかっており、カッターの刃の入った脅迫状を送り付けられ、内容が「このままだと命が危ないぞ」といったものであり、かなり深刻な嫌がらせを受けていたようです。
スーパーナンペイ事件のあった7月から働き始めた稲垣則子さんは、美人だと評判でした。長年、飲食店を経営していましたが、事件の約一年前に店をたたみ、介護福祉士の資格を取るために勉強しながら働いていたそうです。
矢吹恵
スーパーナンペイ事件の被害者、矢吹恵さんはアルバイト従業員でした。事件当時は17歳で、当日も勤務しており、仕事終わりに友人の前田廣美さんとお祭りに行く予定だったそうです。
桜美林高校の生徒で夏休み中の出来事でした。矢吹恵さんは非常に活発な女性だったようで、周りには、いつも友達が集まっているような存在でした。保育士を目指すため、ピアノも習い、一生懸命に仕事に取り組んでいたそうです。
矢吹恵さんの死後は、桜美林高校においては、銃器根絶を考える会、が結成され、学園祭などで銃犯罪についてのレポートが発表されるようになりました。今も矢吹恵さんの同級生たちと、学校で追悼の行事を開催しているようです。
前田廣美
スーパーナンペイ事件の被害者、前田廣美さんは、アルバイト従業員でした。事件当時は16歳で、その日は非番だったのですが、自身のシフトを確認するためにスーパーナンペイへ向かったとされています。
そして、そのスーパーナンペイで、買い物客が矢吹さんとお祭りに行く話をしていることを目撃しているため、矢吹恵さんとお祭りに参加するために、終業後の矢吹恵さんに会いに事務所に行ったと見られています。
前田廣美さんはボランティア活動にも積極的に参加しており、地元にある老人ホームでは、誰にでも気配りができて真面目な子として評判だったようです。矢吹恵さんとは小学校からの幼馴染でした。
スーパーナンペイのセキュリティは甘かった
スーパーナンペイ事件では、スーパー自体のセキュリティの甘さが指摘されています。女性三人が事務所で射殺されていることが見つかった際には、事務所の鍵は開いている状態でした。そして店の中には4台の防犯カメラがありましたが、記録装置はついていなかったとのこと。
また、普段から閉店作業後の売上金は、むき出しの状態で、暗い人気のない駐車場を通り事務所まで運んでいたため、従業員は以前から不安を感じていたようです。事件当日も500万円以上の売上金があったため売上金を運ぶ様子を確認された可能性があります。
さらに、スーパーナンペイは、事件前から事務所に何度も空き巣に入られていたという、そのような背景があったにしては、防犯対策が全くと言っていいほど出来ていなかった。真相は判りませんが、強盗目的であれば、以前より狙われていた可能性が高いです。
スーパーナンペイ事件の犯人の動機は?
八王子スーパナンペイ事件では、女性を3人も射殺しておいて、金庫や3人の財布も盗まれてはいませんでした。そこで謎なのが3人の女性を射殺した犯人の動機です。3人の女性のうちの誰かを狙ったのか、それとも強盗目的であったのが失敗したものなのでしょうか。
犯人はかなり近い距離から頭部を迷うことなく打ち抜いており、そのような犯行が可能なのは日本人では限られているそうです。それでもいまだ、犯人の特定はできておらず、スーパーナンペイ事件は迷宮入り事件の代名詞的な事件となっています。
警察の調べでは、強盗説、怨恨説、どちらの方針でも捜査しましたが、どちらも決定的な証拠は出ることはなく、スーパーナンペイ事件の真相は今も謎のままとなっています。
強盗説
警視庁はスーパーナンペイ事件は強盗説を重視して捜査しています。その理由として大きいのが、事件の発生前から何度も空き巣に入られているということでしょう。また、金庫に発砲していることから考えて、金庫のダイヤルのナンバーを割り出せず、金庫を開けることを試みて発砲したものと考えています。
スーパーナンペイ事件の真相は判らないですが、犯人は3人を射殺してすぐに逃走していることからも、予想外に、発砲、射殺してしまったことから気が動転して、本来の目的である金品を取ることなく逃走したのではないかとされているそうです。
怨恨説
金庫の中には500万円もの売上金があったにもかかわらず、無理に盗もうとした形跡がなく、室内を物色した形跡もないこと、被害者3人の財布にも手が付けられていない状況から、被害者3人の誰かを狙った怨恨説も可能性としては捨てられません。
被害者は3人ともかなり近い位置からの発砲による射殺で、即死の状態だったことから犯人には、明確な殺意があったのではないかと思われています。また、稲垣則子さんに関しては一発目で射殺した後、さらにもう一発発砲されていることも、怨恨説が唱えられる原因となっています。
怨恨説で考えた場合、生前に稲垣則子さんを脅迫していた人物が怪しまれますが、そのような人物も特定はされていません。スーパーナンペイ事件は、犯人の明確な動機さえよくわかっていないのです。
スーパーナンペイ事件の犯人像
全く捜査が進展せず、手掛かりが全くつかめない、八王子のスーパーナンペイ事件ですが、現時点の捜査資料から見ると犯人像はどのような人物が浮かび上がってくるのでしょうか。
八王子のスーパーナンペイ事件の犯人像を見ていきましょう。
犯人は1人
八王子のスーパーナンペイ事件において、犯人と思われる足跡は、事務所内で10個採取することが出来ました。そして、その足跡からスーパーナンペイ事件の犯人は一人と断定されています。
足のサイズは24.5~26センチ
八王子のスーパーナンペイ事件の犯人の足のサイズは26センチメートルと判明しており、1990年から1994年にかけて発売されていた靴とされています。
靴底は広島県のゴムメーカー製で、約30種類の運動靴などで使用されていたものでした。パルコ吉祥寺店、調布店などで10000円から15000円で販売されていたコンバース製のものと思われます。
銃の扱いに詳しい
八王子のスーパーナンペイ事件の犯人は、かなり拳銃の扱いに慣れているものだとされています。スーパーナンペイ事件で使われた拳銃は、フィリピンから多くの粗悪品が密輸された拳銃と言われ、粗悪品のため取り扱いが難しく、命中精度も悪い銃だとされていて、この小型拳銃が射殺事件の犯行に使われたものだと予測されている。
拳銃の特徴を理解して至近距離から一発で射殺していること、そして、短い時間で3人の命を奪い逃走していることから犯人は殺しのプロなのではないかともいわれています。なんにせよ犯人は拳銃に詳しく、取り扱いに慣れたものだと見る向きが大きい。
溶接や鉄工所で働いている
スーパーナンペイ事件の犯人のものと思われる足跡には付着物があったのです。その付着物からは、繊細な鉄分とコケ、粘土が採取されました。
鉄分は溶接作業の際に飛散したと思われるもので、鉄工所に出入りするものか、溶接作業に従事するものに人物が絞られ、その可能性が高いとされています。
犯人の指紋は採取されている
スーパーナンペイ事件では、現場に残されたガムテープの粘着面から犯人のものと思われる指紋が採取されているという報道が2015年2月になされました。それは、その指紋が10年前に既に死亡した日本人の男のものとほぼ、一致したというのです。
ガムテープの粘着面から、犯人のものだと思われる指紋の一部を採取して、警視庁で指紋データベースと照合した結果、指紋の特徴が8点一致した人物が存在したとのことです。完全に一致した証拠として採用される12点一致には至りませんが、8点の一致は一億分の一とされています。
しかし、ガムテープの粘着面から採取された指紋が不完全で、完全一致ではなかったことと、この人物が犯人ではないという動かぬ証拠があったことからも、警視庁はその男を犯人と断定するには至らず、真相は謎のままとなっているのです。
犯人は白い車に乗っていた
スーパーナンペイ事件では、犯人が乗っていたと思われる車両の目撃情報も寄せられましたが現在も特定には至っていません。犯行時間前に、現場近くで停車して、犯行時間後すぐに近くの交差点を走り去った白の乗用車も目撃されているとの情報が多いです。
車種はチェイサーではないかという意見が大方の見方ですが、特定には至っておりません。また、スーパーを利用した事件の目撃者ではないかという若いカップルも白い乗用車に乗っていました。この白い乗用車が、スーパーナンペイ事件のカギとなっているようです。
スーパーナンペイ事件の真犯人「中村稔(仮名)」とは?
2015年2月にスーパーナンペイ事件の犯人が中村稔(仮名)に特定されたと大きく報道されました。該当の男性は、元運送業関係者ではないか、多摩地域に住んでおり、現場で目撃された車種と同じ白い車を所有していたことで重要参考人として事情徴収されていた人物です。
過去に窃盗容疑で逮捕歴があった
中村稔は過去に盆栽の窃盗容疑で逮捕され、その時の指紋が一致しましたが完全一致ではなくまた、当時の勤務先に残っていたタイムカードの記録などからスーパーナンペイ事件の犯人ではないかと思われていました。
事件現場から採取されたDNAが中村稔(仮名)と一致
中村稔は現場から出た指紋がほぼ一致していたのですが、完全一致ではなかった為、勤務先のタイムカードの記録や親族から採取したDNAが再鑑定の結果、不一致であったことから犯人かどうかは微妙で警察も断定できないでいました。
中村稔(仮名)は既に病死している
しかも。この中村稔という人物は、2015年2月に犯人ではないかと報道されだしたときにはすでに病死していたのです。死人に口なしということで事件は白紙に戻されたことと、DNA鑑定の結果や中村稔の当時のアリバイから犯人ではないだろうという結果になっています。
では、いったい誰がスーパーナンペイ事件の犯人なのでしょうか。警察は全く手がかりがつかめないうちに現在を迎えているのです。
スーパーナンペイのその後は?
スーパーナンペイ事件のその後は、20年が経つ現在も真相は何一つ明らかになっていません。遺族や関係者の苦しみもそのまま残っています。スーパーナンペイ事件に関する再現ドラマの放送があるなどして、控えるべき、不謹慎という意見も出ているそうです。
しかし、その放送がトリガーとなり、証言者や目撃者の記憶を呼び起こす小さな希望でもあるのです。情報提供を呼びかけ続けることが、スーパーナンペイ事件の真相解明、事件解決につながるかもしれません。
スーパーナンペイ店舗の場所
スーパーナンペイがあった場所は、東京都八王子市大和田町4‐26‐1にあり正式名称は、スーパーナンペイ大和田店と言います。
スーパーナンペイ事件があった日はお祭りで、人通りも多く、犯人はすぐに見つかるだろうと予想されていましたが、ほとんど何の手掛かりもないまま現在に至っています。
ナンペイ大和田店は1998年に閉店
スーパーナンペイ大和田店は、事件が起きた後の1998年後に閉店しています。凄惨な事件があっただけにそのまま営業とはいかなかったようです。
跡地は駐車場になっている
スーパーナンペイ事件の後取り壊されたスーパーナンペイ大和田店あとは現在は駐車場となています。凄惨な事件があった場所は今は普通の駐車場となり、事件のことを忘れている人も多くいます。
スーパーナンペイ事件の現在の捜査状況
スーパーナンペイ事件の現在の捜査状況は次のようになっています。一人目は、事件現場となったスーパーの二階事務所でタバコを吸った女性であり、事務所内の台所横に置かれた灰皿には、マイルドセブンライトと思われるたばこの吸い殻11本があった。
DNA鑑定などから女性であることが分かったが、従業員や出入りの業者の中に該当者はいないという。残る二人は同店最後の買い物客で、目撃情報から若いカップルの男女とみられている。犯行の20分前の閉店間際に果物やハム焼きそばを購入し、駐車場の白い車に乗って行った。
このカップルは、犯人を見ている可能性が非常に高いと言えるでしょう。
懸賞金600万円がかけられている
現在、スーパーナンペイ事件の懸賞金は600万円がかけられています。以前は捜査特別報奨金として300万円の懸賞金がかけられていたのですが、大和田町のスーパー事務所内強盗殺人事件の捜査に協力する会がさらに懸賞金300万円を上乗せして600万円の懸賞金がかけられています。
ナンペイで最後に買い物をしたカップルを探している
現在、警察はスーパーナンペイ事件の前に最後に買い物をした若いカップルを探しています、時間的に犯人の姿を目撃している可能性が非常に高いと考えられるからです。
駐車場にいた時刻と犯行時刻はほぼ事務所に侵入する時間帯なため、この二人から有力な目撃情報が得られるのではないかと捜査しています。しかし、20年も前の事件のため可能性は極めて低いと見られます。
事件前に事務所に出入りした女性を探している
現在警察は、事件前に事務所に出入りして、喫煙したと思われる女性の行方を追っています。この女性しか事務所にいた痕跡がないため、もしかしたら直接事件にかかわる人物の可能性もあると見て捜査を進めています。
警察は現在、この事務所に出入りしたと思われる女性と、スーパー閉店間際、買い物をした若い男女のカップルを探しています。
スーパーナンペイ事件を忘れてはいけない
スーパーナンペイ事件は事件発生から20年以上が経過して、犯行現場であったスーパーナンペイ大和田店も今では駐車場になってしまいました。しかし、この事件の真相は何も解決していないのです。遺族や関係者の苦しみや悲しみは、今もなお残っています。
事件を風化させないこと、情報提供を呼びかけ続けることがスーパーナンペイ事件の真相解明、そして事件解決につながっていくのではないでしょうか。
殺人事件に時効がなくなった今、被害者三人の無念を晴らすために懸賞金までかかっているのです。諦めないこと、そして忘れないことが事件解決につながるのではないでしょうか。