久留米看護師連続保険金殺人事件の真相!吉田純子の生い立ちも紹介

2002年で最も話題になった衝撃的な事件には、吉田純子と他3人の看護師が起こした久留米看護師連続保険金殺人事件が挙げられます。今回は、久留米看護師連続保険金殺人事件の真相と、主犯の吉田純子の生い立ちについて、詳しく見ていきましょう。

久留米看護師連続保険金殺人事件の真相!吉田純子の生い立ちも紹介のイメージ

目次

  1. 1久留米看護師連続保険金殺人事件とは?
  2. 2殺人に手を染めた4人の看護師
  3. 3久留米看護師連続保険金殺人事件概要
  4. 4主犯格・吉田純子の生い立ち
  5. 5吉田純子による恐ろしい心の操作術
  6. 6久留米看護師連続保険金殺人事件のその後
  7. 7久留米連続保険金殺人事件から感じる心を操作される怖さ

久留米看護師連続保険金殺人事件とは?

皆さんは2002年に日本中で話題になった久留米看護師連続保険金殺人事件を覚えているでしょうか?久留米の看護士4人が、医療の知識を悪用し仲間の看護師の夫3人を死傷させた事件で、看護師達による残酷な犯罪に多くの人がショックを受けました。

久留米看護師連続保険金殺人事件の犯人である看護師たちには、それぞれ重い刑が下され、主犯格であった吉田順子には死刑が下されています。

今回は久留米看護師連続保険金殺人事件の真相と、主犯格であった吉田純子の生い立ちについて、見ていきましょう。

殺人に手を染めた4人の看護師

久留米連続保険金殺人事件で殺人を犯した4人の看護師達とは、いったいどのような人物だったのでしょうか?以下では、その看護師達の詳細を取り上げていきましょう。久留米連続保険金殺人事件の犯人達が気になる人は、ぜひ注目してみてください。

吉田純子

吉田純子は事件を起こした看護師達にとって、絶対的な存在だったそうです。看護師学校時代から仲が良かった4人達を利用して、それぞれの夫の保険金を受け取り、優雅な生活を送っていました。

幼い頃には貧しい生活をしており、幼少期のトラウマがお金に対する異常な執着心を育ませてしまったと考えられています。

久留米連続保険金殺人事件の第一審時には45歳で、子供も2人いたそうです。事件の残虐さと高い計画性から、主犯格の吉田純子には一審から死刑が下されています。2016年にその刑が執行されているのです。

堤美由紀

堤美由紀は、最後に加わった協力者とされており、石井ヒト美と同じように夫の浮気と夫の子供や自分への殺意を吉田純子達から信じ込まされてしまいます。

夫の殺害には踏みとどまった堤美由紀ですが、吉田純子によって心を操られ続け、犯罪の手助けをしてしまうのです。そのため、無期懲役という重い判決が下りました。

石井ヒト美

吉田純子と看護学校の同窓生であった石井ヒト美は、事件に関わった看護師の中で一番平凡な主婦だったそうです。しかし、夫が浮気をしているという思い込みを、吉田純子に信じ込まされてしまいます。

さらに、その夫が自分と子供達を殺害しようとしているという思い込みも、巧みな話術で信じ込まされてしまうのです。

その結果、子供達を守ろうと吉田純子の立てた計画の通りに、夫を吉田純子と池上和子と共に殺害してしまいます。この殺人が第二の殺人となったのです。この事件によって吉田純子は殺害された夫にかけられていた多額の保険金を、自分のものにします。

池上和子

久留米連続保険金殺人事件の犯人グループには、池上和子という女性もいました。池上和子は吉田純子が最初にコンタクトを取った人物とされており、当時不倫の悩みや夫の悩みを吉田純子に相談していたそうです。

吉田純子と池上和子は看護学校時代の親友だったことから、吉田純子に大きな信頼を寄せていました。吉田純子はその信頼を利用し、夫に強制的にお酒を飲ませて自然死に見せかけて殺すように唆します。

実際に2人で計画通りに夫を殺害してしまうのです。この殺人が第一の犯行になりました。この事件前に吉田純子は「先生」という架空の裏の組織の存在を池上和子にちらつかせており、池上和子から殺害した夫の保険金を受け取ります。

久留米看護師連続保険金殺人事件概要

以下では、久留米看護師連続保険金殺人事件の一連の流れについて、確認していきましょう。この事件の報道をリアルタイムで見聞きしたことが無い人は、ぜひ以下の内容から事件の流れを掴んでみてください。

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1998年池上の夫を殺害

1998年に吉田純子と池上和子は、池上和子の夫を急性アルコール中毒に見せかけて殺害してしまうのです。睡眠薬入りの発泡酒を飲ませ、深く眠らせた後注射器で空気を血管内に入れて殺害します。

池上和子は当時吉田純子がでっち上げた「先生」という裏の組織の人物に、不倫や夫の悩みを解決してもらっていると信じ込まされていました。

そのため、夫の殺害計画の裏にもその「先生」がいると信じ込まされ、その先生への謝礼金として夫の保険金を渡すように吉田純子に促されます。

保険金3450万円を手に入れる

池上和子の夫平田栄治さんの殺害を自然死に見せかけることが成功し、池上和子は夫の保険金3,450万円を受け取ります。

吉田純子は架空の「先生」という人物を今回の殺人計画の首謀者とし、その先生への謝礼金として先生との仲立ち役である自分に、その保険金を全て渡すように命令するのです。

池上和子はすでに完全に吉田純子によって、心を操られていたことからその命令に従ってしまいます。多額の保険金を得た吉田純子は、そのお金を借金の返済やブランド物の購入費に充てていたようです。

1999年石井の夫を殺害

1999年に吉田純子と池上和子は、石井ヒト美と共謀して石井ヒト美の夫であった久門剛さんを計画的に殺害します。

石井ヒト美も池上和子と同じように、看護学校の同窓生だったことから吉田純子を信用し、吉田純子に浮気をしていた夫の子供への殺意という嘘を信じ込まされてしまうのです。

久門剛さんの殺害時には、マーゲンチューブという、喉から胃に飲み物や食べ物を送る医療器具を使い自然死に見せかけました。強力な睡眠薬入りのカレーを食べさせた後、3人で協力して胃に強制的に強いお酒を大量に流しこんだのです。

保険金3300万円を手に入れる

久門剛さんの殺害も、急性アルコール中度による自然死に見せかけた吉田純子は、池上和子と同じように石井ヒト美からも保険金3,300万円を受け取ります。吉田純子はそのお金も、マンションの購入費や買い物の費用に充てて、すぐに使い果たしてしまうのです。

2000年堤の母親の殺人未遂

仲間たちの夫の殺害で、保険金を取ることに味をしめた吉田純子は、次のターゲットを堤美由紀に決めます。

堤美由美は吉田純子達と看護学校の同窓生でしたが、平凡な主婦として暮らしていました。しかし、吉田純子達に夫が浮気をしていることと、夫が子供と妻の殺害を計画していることを半ば信じ込まされます。

殺害は踏みとどまりましたが、どんどん吉田純子によって心を支配されていってしまうのです。その娘の様子の異変を感じ取った堤美由紀の母親は、吉田純子達と娘を引き離そうとします。

事件が明るみになることを恐れた吉田純子は、堤美由紀の母親の殺害を計画し、石井ヒト美に堤美由紀の母親の殺害を命じるのです。

なぜ事件は発覚したのか?

事件が発覚したきっかけは、堤美由紀の母親の殺害を命じられた石井ヒト美が、警察に助けを求めたこととされています。石井ヒト美は当時完全に吉田純子に操られており、吉田純子に下僕のように扱われていました。

しかし、吉田純子からの命令がエスカレートし、子供にも危害を加えられることを予期した石井ヒト美は、堤美由紀の母親の殺害を命じられた際に自首するのです。

石井が吉田からの脅迫を警察に相談

石井ヒト美は当時吉田純子にマンションを購入させられ、そのマンションで吉田純子と他の同窓生と共に暮らしていました。吉田純子は仲間達を奴隷のように扱い、脅すようなこともあったそうです。

石井ヒト美は堤美由紀の母親の殺害を命じられる前に、子供に危害を加えると脅されています。その脅しを恐れた石井ヒト美は警察に駆け込んだのです。

2002年4人の看護師を逮捕

石井ヒト美の警察への駆け込みによって、事件の衝撃的な経緯が明らかになり、2002年に4人の看護師は逮捕されたのです。

全員看護師として勤務経験があり、吉田純子の指図で夫を自然死に見せかけて殺すというショッキングな事件は、日本中で話題になりました。事件後の裁判で4人には死刑や無期懲役といった重い刑罰が下されています。

主犯格・吉田純子の生い立ち

久留米連続保険金殺人事件の主犯であった吉田純子は、一体どのような生い立ちの人物なのか気になる人は多いでしょう。以下では、吉田純子の生い立ちについて詳しく見ていきたいと思います。

1959年福岡県に生まれる

吉田純子は1959年に福岡県で生まれます。自衛官をしていた父親と専業主婦であった母親、頭の良い弟という家族構成だったそうです。子供の頃は普通で目立つタイプの子供ではなかったとされています。

貧しい家庭と出来の良い弟

吉田純子が生まれ育った家庭は経済的に苦しく、弟の方が勉強ができたため、母親は吉田純子よりも弟の方を可愛がっていたそうです。

母親からの愛情に飢えていたことから、周囲の人に注目されたいという思いが強くなった吉田純子は、虚言によって周囲の人の気を引くようになります。

佐賀女子高校衛生看護科に入学

佐賀女子高校衛生看護科に入学した当初の吉田純子は、明るく友達が多い普通の女子高生だったそうです。しかし、幼少期からの虚言壁をエスカレートさせていき、大きな嘘で同級生たちからお金をだまし取るという事件を起こします。

妊娠したと嘘をつきカンパを集め停学

吉田純子は、高校時代に友達や自分が妊娠したという嘘を吹聴し、カンパを募ったのです。そのことが学校側に露見し、吉田純子は停学処分を受けます。

看護師になるという夢を捨てきれなかった吉田純子は、その後聖マリア看護専門学校に編入するのです。

聖マリア看護専門学校で3人と出会う

聖マリア看護専門学校に編入した吉田純子は、後の大事件を引き超す仲間である3人と出会います。当時は親友のように仲良くしていた4人でしたが、卒業後に吉田純子を中心にして集まることで、大きくその関係性は変わってしまうのです。

自衛官の男性と結婚

学校を卒業後看護師として働き始めた吉田純子は、1981年に父親と同じ自衛官の男性と出会って結婚します。結婚の際に資産家であった夫の祖母の養子縁組しており、吉田純子の中に資産やお金への強い執着があることが窺えるのです。

その後娘を3人出産した吉田純子でしたが、あまり子育てや家事に意欲が湧かず、夫との関係が悪化していきます。

祖母の土地を担保に贅沢な暮らし

吉田純子は資産家であった夫の祖母の養子になっていたことで、1990年にその祖母の資産を全て相続します。相続した土地を担保にして大金を借り、贅沢な暮らしを送っていたそうです。しかし、夫との関係は冷え切っており、1992年には別居に至ります。

吉田純子と他の3人看護師の関係

夫と別居した吉田純子は、最初に同じ病院で勤務していた堤美由紀と頻繁に連絡をとり、やがてかなり親しい関係になります。当時不倫や夫との関係に悩んで池上和子とは、その悩みの相談に乗るということから、一気に親しい関係になったそうです。

また、看護師として勤務していた石井ヒト美にも、悩みの相談相手として近づきます。3人の看護師と吉田純子は最初は仲の良い友達だったそうですが、事件を起こしていくに連れて主従関係のようになっていったそうです。

堤とはレズビアンの関係

吉田純子は一番長く連絡を取り合っていた堤美由紀とは、レズビアンの関係であったようです。同じ勤務先で看護師として働き、夫への悩みという共通の悩みがあった2人は、吉田純子が夫と別居した直後からレズビアンの仲になっています。

架空人物の「先生」を信じ込ませる

吉田純子は裏社会に繋がっているという「先生」の存在をでっち上げ、3人それぞれの悩みを解決していきます。このことによって3人には、先生との仲立ち役をしている吉田純子に逆らえないという心理状態になったと考えらえるのです。

吉田に依存するようにマインドコントロール

吉田純子は事件を起こしていくと共に、3人の心を巧みにコントロールしていきます。ある時は強迫に近いやり方で、3人の心を恐怖で縛り付け、自分無しでは生きていけないように仕向けていったのです。

吉田と同じマンションに3人を住ませる

石井ヒト美と池上和子の夫を殺害した後には、吉田純子は3人に高級マンションを購入させ、そのマンションに4人で住み始めます。吉田純子は主のように振る舞い、他の3人は奴隷のように暮らしていたそうです。

吉田の召し使いになった3人

マンションでの同居を始めた時には、3人は完全に吉田純子に心を支配されていました。そのため、明らかに不可解な主従関係になっていても、吉田純子に逆らうことができなくなっていったのです。

吉田純子による恐ろしい心の操作術

吉田純子は3人の同窓生の心を支配し、利用していきました。吉田純子はまず最初に、「先生」という恐ろしい架空の存在を3人に信じ込ませ、恐怖で心の自由を奪っています。

また、3人それぞれの悩みの相談を親身になって聞いたり、悩みを解決に導いたりすることで、3人の信頼を得たのです。心を操作されていた3人は、最後には吉田純子を「吉田様」と呼び、奴隷のような生活を送っていました。

久留米看護師連続保険金殺人事件のその後

久留米看護師連続保険金殺人事件は、発覚した後日本中を揺るがす大きな事件として報道されました。以下では、この事件後に犯人達が辿った運命を確認していきましょう。

判決を前に池上は拘置所で病死

吉田純子と共に夫を殺害した池上和子は、判決が下される前に、子宮がんによって拘置所で亡くなっています。医療行為のスキルが高かった池上和子は、吉田純子に殺害の場面で最も頼りにされていたようです。そのため、かなり重い刑罰が下ったことでしょう。

3人に下された判決

池上和子以外の3人には、それぞれ重い刑が言い渡されます。吉田純子の同性愛の相手でもあった堤美由紀には無期懲役、石井ヒト美には自首したことを考慮し、懲役17年という比較的軽い刑が下されたのです。

そして、主犯の吉田純子には最高刑である死刑が言い渡されました。

2016年3月吉田純子の死刑執行

吉田純子の死刑は2016年に執行されています。56歳という若さでしたが、収監中に反省や謝罪の態度が見えなかったことや、事件の残虐性を考えると真っ当な刑罰だったでしょう。しかし、健気な長女は母親の保釈を求める行動を起こしていたそうです。

久留米連続保険金殺人事件から感じる心を操作される怖さ

今回は久留米連続保険金殺人事件の主犯である、吉田純子の生い立ちや事件の内容などについて詳しく紹介しました。

吉田純子の死刑は2016年に執行されたそうですが、最後まで反省や謝罪の言葉を言わなかったということと、事件の残虐性から、しこりの残る事件の幕引きと言えるでしょう。

吉田純子の心を操る力の強さも、事件の恐ろしさを増させています。心を操作される怖さをしっかり意識して、このような恐ろしい事件に巻き込まれないようにしましょう。

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