短気な人の心理や性格・特徴！気が短い人との付き合い方とは？

短気とはどう言う意味なのでしょうか？似た意味で「気が短い人」なんて言葉もありますが、気が短いとはどういう意味なのでしょうか。辞書を引くと「短気：気が短いこと。すぐ怒ったりイライラする様」とあります。「気が短い：忍耐強くなく、すぐに怒ってしまう性格のこと」とあります。

どちらもほぼ同じ意味のようです。このことから短気な人＝気が短い人と言えます。気が短いとはどんな人なのでしょうか、またどのような心理や原因で短気になってしまうのでしょうか。うまい付き合い方や短気な性格を直す方法はあるのでしょうか。

このページでは特徴・心理・長所・短所に分けて詳しく紹介していきます。短気に悩んでいる方、周りの短気な人との付き合い方に悩んでいる方は是非読んでみてください。

短気な人とはどんな人なのでしょうか、周りの短気な人を思い浮かべて見てください。すぐに周りにイライラしたり怒ったりする気の短い人はどんな特徴を持っているのでしょうか。特徴を知ればうまい付き合い方が分かりますし、自分自身が短気な場合も直す方法のヒントになります。それでも特徴を見ていきましょう。

短気な人の特徴としてプライドの高さがあげられます。日常のコミュニケーションでも少しでも自分のプライドが傷つけられたと思うと怒り出したり、不機嫌になったりします。自分のプライドを守ることに必死になった結果周囲に怒りと言うエネルギーを放出してしまいます。根本的に「やられたらやり返す」という考えをすることが多いようです。

他の特徴としては、真面目で神経質な人が多いです。あまりにも真面目で自身が「正しい」と思っている範囲がとても狭いことが原因で、その範囲をはみ出す物や人を許すことができません。神経質な為、自分の許容範囲を少しでも超えた場合は気になって仕方なく、すぐに怒り出したりします。

他には短気な人ほど実は小心者であるという特徴もあります。短気な人は常に自分や自分のプライドを守らねばならないという強い警戒心があります。そのため少しでも自分の安全を脅かすものには即座に反応し、怒るという方法で危険を排除しているのです。その為実は小心者で打たれ弱い為、ダメージを受ける前に先手必勝で攻撃しています。

他にも短気な人ほど理想を高く持っています。もっとこうあるべきという理想がとても高いのです。自分に対してのみ厳しいのであれば問題ないのですが、その理想の高さを人にも求めます。自分の周囲の人間は自分の理想に叶った人間であるべき、と考えるからです。そのため理想の行動を他人が取ってくれないと怒り出してしまうのです。

短気な人はせっかちです。待ち合わせ時間に時間より大分早く行き、自分が早く来た癖に時間通りに来た人に対して「5分前にこいよ」などと思う人もいます。気が短い人は時間に厳しいため、人にもそれを求めてしまうのです。同じ仕事をしていて人が自分の想定した時間内に終わらせられないと怒り出します。他人のペースを配慮する事ができません。

では次に、短気な人になる原因をみていきましょう。短気な人になる原因と何でしょうか。原因が分かれば直す方法が分かります、付き合い方が見えてきます。どのような原因が人を短気にするのかみていきましょう。

原因を知る事で短気な性格を直す方法が知りたい人は、ヒントが見つかるかもしれません。まずはしっかりと自分の性格を受け止める事が大切です。

エンペラー症候群とは、幼い頃からワガママ放題に育ってしまうことで、うまく行かないと他人のせいにして怒鳴り散らすなどまさに「皇帝」のように振舞うことを指します。何もかも自分の思い通りにいくのが当然と思っているので、その通りに行かないことが我慢できません。

幼少期にしっかりと親と他者の明確な境界線を教えてもらえずに育った子供に多く、親だから甘やかしているということが分からないのです。そのため親と他人の境界線が分からず誰彼構わず甘やかしてくれた親に振舞う通りに振舞ってしまいます。気が短い人になる原因の１つとして幼少期の環境があるようです。

その他の原因としては周囲にいる人が短気だったために性格が移ってしまったことが考えられます。人の気分というのは、周囲の人に伝染すると言われています。学校や会社で短気な人と常に行動をともにせねばならないという環境に置かれた人は、元が穏やかな性格であっても付き合い方によっては、短気な性格に変化することがあります。

短気な人になる原因として、行き過ぎた完璧主義があります。全てにおいて完璧主義なので、自身の失敗も許せずに、ちょっとしたことで他人に当たり散らしてしまいます。少し緩めれば自分も周囲も楽なのですが、完璧ではない＝価値がないと思っているので、完璧主義を直す方法も分からず、自分自身をも苦しめているのです。

また、近年気が短い人が増えている、という調査結果があります。原因がは「食生活の偏り」です。私達の体は食べる物で作られます。短気な人は「肝臓」や「胆のう」の動きが悪くなっています。塩分や添加物が多く使われた食事ばかり摂っていると、臓器の負担が大きくなり、ホルモンバランスも崩れてしまい、結果として短気な人になってしまいます。

短気な人の心理とはどんなものなのでしょう。どんな心理で気が短い人になっているのでしょうか。心理を知れば、あなたの周りの気が短い人を許したりうまい付き合い方をより深く知ることができます。

また自分自身が短気で、直す方法を知りたいという人も、短気な人の心理を知ると「そういう風に思ってたのか」と新しい気づきがあるかもしれません。自分自身を客観的に見ると日頃自分がどうして怒っているのかがわかるかもしれません。

短気な人の心理の１つに「まぁいいか」で済ませられない厳格性があります。「まぁいいか」で済ませることが出来ないので、解決するまで気が済みません。更に自分自身でもそういう「細かい自分」を許せないという怒りもあります。他人にも非常に厳しく自分に出来て人が出来ないことは努力不足、または怠惰であると決めつけてしまいます。

また、道徳観念やルールを守る気持ちが非常に強いので、自分自身が正しいと信じている道徳観念やルールを外れる人がどうしても許せず、守るように他人にも強要します。

短気な人は怒りを露わに主張を振りかざすので、強く見られがちですが、実は内面は繊細です。感情のコントロールが苦手なので怒りを露わにしてしまいますが、その後またやってしまった・・・などと1人落ち込んでしまうこともあるのです。気が短い人自身直す方法を知りたいと思ってはいますが、なかなか直すことが出来ず悩んでいることも多いのです。

短気な人は情緒不安定な人でもあります。自分に厳しいので常に何かに納得がいかない、と負担がかかっており、怒った後で怒ったことに落ち込んでいたりするのです。気が短い人の感情はジェットコースターのように上下するので、短気な人自身がその感情に振り回されて疲れてしまっているのです。

高い理想についていけるかどうかの不安、ついていけない自分への怒り、そして周囲へ八つ当たりしたことへ後悔や周囲にどう思われたのか、と後悔する。こんなサイクルが1日に何度も短気な人の中で繰り返されており、精神的に非常に疲れているのです。

短気な人の心理の中で、判断基準を「自分の得か、損か」に置いているという点があります。気が短い人はプライドが高いので自分の不利益になる物事を許せません。利益になる物しか認められないのです。損をさせられる、と思うと反射的に怒りを感じてしまいます。損得の判断には非常に理性的ですが、損と判断した途端に怒りが湧いてしまいます。

短気な人は自尊心が非常に強いです。自分に対しての理想が非常に高く、その理想の自分を崩されるような出来事は決して受け入れられません。そのため、些細な会話でも「バカにされている」と感じたり、冗談でイジられると攻撃とみなして過剰反応してしまうのです。理想の自分を傷つける人間は敵とみなすので、交友関係は狭いでしょう。

ここまで短気な人の特徴・心理・原因を紹介しました。次は短気な人の性格について見ていきましょう。ここまではネガティブな記述が多かったかもしれませんが、気が短い性格には短所も長所もあるのです。

人には良いところも悪いところもあるので、長所もあわせて知ることで短気な人との付き合い方も変わるかもしれません。また、自分自身が気が短いなぁと思っている人も、短気を直す方法だけでなく長所を知ることで自信を持つこともできるでしょう。

短気な人は誰彼構わず怒っているように見えますが、実は怒る相手を選んでいます。怒った自分に対してプライドを傷つけるような反撃をしてきそうな相手、つまり短気な人が格上と認識している人には怒りません。

短気な人は自分を許してくれる人を本能的に見分けています。周りから見れば、人によって態度を変えると思われて嫌われる原因になります。

短気な人はワガママです。特徴や心理でも紹介したのですが、自分自身で決めたルールを人にも強要し、破ることを決して許しません。思い通りにならないと怒る事が原因で、他人から見ると非常にワガママな人に映るでしょう。実際、損得勘定で動いたり自分の利益になることを優先するなどかなりワガママな性格なので、敵を作りやすいタイプです。

心理で紹介しましたが、短気な人はとても理想が高く自分自身が誰よりも優れていたいのです。そのため他人の幸福を素直に受け入れられません。自分と比べて「私はダメだ・・・」と上方比較をしてしまいます。その劣等感が原因で、人の幸福を妬んでしまい、無理に張り合ってしまったりしてしまい、ひがみっぽいと思われてしまいます。

ここまで短気な人の性格の短所を紹介しました。気の短い人の長所とはどこなのでしょうか。短所ばかりみていると、どんどん嫌いになってしまいます。人には長所も短所もあります。長所も見てあげると、付き合い方が楽になったり、好きなところを見つけることができます。

自分自身が短気な人は長所がある事をしれば自信に繋がります。短気は損気と言われますが、本当に短気は悪いところばかりなのでしょうか。しっかりと分析して長所を伸ばし、短所を直す方法を見つけてみましょう。

怒りという感情はネガティブなものと思われがちですが、大きなエネルギーになります。短気な人は物事や人に対して怒りを爆発させる反面、その物事の問題点に対して怒っています。そして短気な人は不利益を許さない性格ですので、問題解決のために行動するでしょう。短気な人は行動力がある人が多く、問題解決能力も高いと言えます。

特徴や心理で紹介した通り、短気な人は理想が非常に高いです。現状に甘んじることなく、常に自分を向上させる気持ちが強いのです。昨日の自分よりも今日の自分が良くなければ我慢ならない、といったストイックな性格を持っているでしょう。人に押し付けない方法を知れば、周囲の協力を得て理想の自分を手に入れられる可能性があります。

短気な人は厳しい道徳観念を持っている人が多くいます。道徳観念とは言い換えれば正義感です。正義感がとても強いのです。自分自身の基準ではありますが、これは間違っている、これは正しいとしっかり主張することができます。他人に寛容になる方法を知ることで、周囲からも頼りになる正義感の強い人と思われて好意を持ってもらえるでしょう。

では、短気な性格を直す方法はあるのでしょうか。気が短い人は、性格で損をしている、人間関係がうまくいかない・・・そんな風に悩んでいる人も多いでしょう。直す方法が分かれば、長所を活かしてもっと楽しく過ごす事ができます。周囲の人との付き合い方を変えたり、自分の考え方を変えることでより毎日を楽にする事ができます。

短気な人にオススメなのが、怒りを感じたら6秒待つアンガーマネジメントです。アンガーマネジメントとは、怒りのコントロール方法です。

人の怒りにはピークがあり、6秒が怒りのピークだそうです。ピークを過ぎてから話し出すことで怒りのピークで行動を起こす事を防ぎ、勢いで怒りをぶつける癖を直す事ができます。人とぶつかってしまう事も減るでしょう。

この方法は有名なアンガーマネジメントの方法で、かなり効果的と言われています。気が短い人に是非試してほしい方法です。

短気な人は自分にも他人にも期待しています。その期待を裏切られる事が許せずに怒りを感じます。よって、原因となる期待値を下げる事で怒りのポイントを減らす事ができます。

方法としては期待を裏切られて怒りを感じたら、一呼吸置いて「こういう人間もいる」「こういう出来事も起きる」と自分に言い聞かせる事です。繰り返す事で許容範囲を広げて短気を直す事ができます。

短気な人の短所で紹介したように、人と比べて劣等感を感じてしまう事が原因で自分や他人への怒りを感じます。比べるのを止める事で一気に楽になります。

方法は「自分にあるもの」に目を向ける事です。人をうらやましいと思ったら、自分が持っていて幸せを感じるものを思い浮かべましょう。自分も素敵なものを持っていると思えば劣等感は消えていき、人との付き合い方も変わってくるでしょう。

短気な人になる原因の1つに食生活があることは紹介しました。食べ物によって人の性格や考え方に変化が生じるというのは研究でも明らかにされています。

野菜や果物を意識して摂ることで、精神状態が向上すると言われていますし、良質なタンパク質を摂るとセロトニンという幸福ホルモンが分泌されます。朝食にリンゴを食べてみる、唐揚げのお肉をササミに変えてみるなど簡単な事から直す事ができます。

短気な人を周りに持つ人たちは、どう接していけば良いのでしょうか。どうせなら仲良くやりたいし、不愉快な思いはしたくないですよね。気の短い人とのうまい付き合い方はあるのでしょうか。今まで紹介してきた特徴・心理や性格を踏まえた上で気の短い人との上手な付き合い方を考えていきましょう。

怒りのポイントとはずばり「地雷」です。短気な人の特徴はプライドの高さです。よく地雷を踏む、という言い方をしますが、短気な人にとって「プライドを刺激する話題」は地雷です。

短気な人の地雷を見極めて、話題を逸らす事で、怒りを避ける事ができます。怒らせなければ普通のコミュニケーションを取れるのでストレスなく会話する事ができます。

短気な人との付き合い方で重要なのは「受け入れること」です。いきなり怒られると驚いて、嫌な感情が湧きますがこの人は気が短いんだ、と受け入れてあげましょう。気が短い事をあくまでも個性の1つとして見る事でネガティブな感情を感じにくくなります。

あなたが嫌だなと思いながら接していると、短気な人はその雰囲気を察して余計に攻撃的になるかもしれません。人を変えるにはまず自分から。受け入れる事で短気な人の態度も変化し、結果的に付き合うのが楽になります。

短気な人は実は不安を抱えている事は心理・特徴の章で紹介しました。短気な人は実は寂しいのですが、プライドが高いので表に出す事ができません。気が短い人が怒り出したら思い切って共感してしまいましょう。感情は認められると消えていきます。あなたが共感することで短気な人の怒りが早く和らぎ、気まずい空気が早く解消します。

短気な人は付き合い方が難しくて嫌だな、と思うかもしれませんが、人には色々な性格があります。短気な人も短所ばかりではなく、長所があるはずです。あなたが好きになれる長所を探して、良いところに目を向ける事で「気が短い人」から「気は短いけど良いところもある人」にイメージを変えていけるでしょう。

そうはいってもギャンギャン怒られるのは辛い・・・そんなあなたに紹介するうまい付き合い方は「聞き流す」ことです。

怒っている人にまともに向かい合っても感情を逆なでするだけで逆に疲れてしまいます。怒っている人の話は聞き流しましょう、適当に相槌を打ちながら聞いて落ち着いた頃にキチンと話し合いましょう。短気な人も怒ったあとは反省するので、あなたの話を受け入れてくれる可能性が高くなります。

さて、短気な人の特徴や心理、うまい付き合い方は役に立ちましたでしょうか。短気な人自身も自分自身の性格に悩んでいたり苦しんでいたりします。自分自身が気が短い、と感じる人は自分を含めて他人に優しくなる事でもっと楽に生きる事ができます。短気を直す事でもっと円滑な人間関係を築けるでしょう。

短気な人とのうまい付き合い方が分からない、と思っていた方は短気を個性として受け入れて、長所に目を向ける事でストレス無く短気な人と付き合っていく事ができます。短気は短所と取られがちですが、周りと調和した付き合い方を学べば頼りになる個性を持っています。

世の中には色々な性格の人がいます。苦手な性格の人もいるでしょう。それを個性として認める事で嫌いな人が減ります。苦手な人が少ないと人間関係で感じるストレスが減って毎日が楽になります。お互いに長所も短所も認め合う事でより良い人間関係を築けるかもしれません。最後までお読みいただき、ありがとうございました。