アテンドの意味とは?アテンドするなどのビジネスで用いられる言葉を紹介

ビジネス用語でよく使われる「アテンド」という言葉、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。ビジネス用語は、横文字が多いため、しっかりと意味を理解しておかないと恥をかいてしまうこともあります。この記事でアテンドの意味や類語を紹介するので参考にしてください。

アテンドの意味とは?アテンドするなどのビジネスで用いられる言葉を紹介のイメージ

目次

  1. 1ビジネスシーンでよく使われる「アテンド」
  2. 2「アテンド」とはどういう言葉なの?
  3. 3よく使われるカタカナ英語・和製英語
  4. 4「アテンド」の使い方
  5. 5「アテンド」の類語
  6. 6「アテンド」という言葉が使われる仕事
  7. 7「アテンド」と「アテンダント」の違いとは?
  8. 8ビジネス用語「アテンド」の意味を理解して使いこなそう

ビジネスシーンでよく使われる「アテンド」

ビジネスシーンで「アテンド」という言葉を聞いたことがある人は多いのではないでしょうか。「アテンドする」という言葉はよく使われますが、実際どのような意味なのでしょうか。「取引先をアテンドするように」などと指示があることもあるでしょう。

ビジネス用語は、横文字が多く響きもカッコ良いのですが、意味を知らずに使っていると恥をかくこともあります。今からアテンドの意味や由来をしっかりと紹介しますので、意味を理解してカッコよくビジネス用語を使いこなしましょう。

「アテンド」とはどういう言葉なの?

まず「アテンド」という言葉はどんな意味を持っているのでしょうか。アテンドする、などと簡単に使われがちですが、本来の意味はどんなものなのかを紹介していきます。ここで紹介する「アテンド」はカタカナ英語・和製英語です。

本来の語源は英語の「attend」という単語です。英語の本来の意味についても紹介していきます。ビジネス用語として使うだけでなく、本来の意味を理解することで「アテンド」の本質的な意味や使い方への理解を深めることができるでしょう。

「アテンド」の意味

ビジネス用語で使われる「アテンド」は、カタカナ語や和製英語と呼ばれる用途で使われています。和製英語としての「アテンド」は、主に「世話をする・案内する」という意味で使われています。相手に付き添って、面倒を見る役割のことを意味します。

和製英語としての「アテンド」は、動詞として使われるのが主ですが名詞として使えたりもする便利な表現です。例えば「アテンドする」という際は動詞ですが、「アテンドを頼む」と言った場合は名詞的な使われ方です。同じ言葉でも用法が違うのが面白いですね。

英語の「attend」との違い

では、語源である英語での「attend」はどのような意味を持つのでしょうか。英語での「attend」は世話をするという動詞としての意味も持ちますが、出席する・参加するという意味で使われるのが一般的です。和製英語の「アテンド」とは用途が違います。

英語では「I will attend the meeting.」(私はあの会議に参加する予定だ。)のように使用します。日本での使い方とは、随分違いがあることがお分りいただけたでしょうか。

よく使われるカタカナ英語・和製英語

日本で日常的に使われているカタカナ語の中で、実は英語には存在しない和製英語はかなり多く存在します。日常の中でよく使われている言葉の中から、実はカタカナ英語で本場の英語圏では通用しない言葉をご紹介します。

コンセント

コンセントは日本では一般的に使われている言葉ですが、実は英語ではありません。コンセントは、英語圏では「outlet」と呼ばれます。イギリスでは「socket」と呼ばれます。英語圏の国でコンセントと言っても通じませんので注意が必要です。

コンセントの語源は「consent」で、意味は「同意」です。日本で使われるコンセントとは全く意味が違いますね。カタカナ英語の由来としては大正時代「consentric plug」とコンセントが呼ばれており、そのコンセントの部分が残ったことが由来のようです。

ノートパソコン

日本ではおなじみのノートパソコンという言葉も、実は和製英語です。英語ではノートパソコンのことは「lap top」と呼ばれます。ラップトップという言葉は、幾度か日本でも耳にしたことがあるでしょう、ノートパソコンのことを英語ではラップトップと言います。

日本では、ノートのように持ち運びができるという意味で名付けられた完全な和製英語と言えます。持ち運ぶのに便利で薄くて軽いという意味の「ノート」と「パソコン」と合体して作られた言葉です。

キーホルダー

皆さんもきっと1つは持っているであろう「キーホルダー」、こちらも和製英語です。英語でキーホルダーは「key ring」と言います。鍵を通す輪っかなので、意味やイメージは同じと言えるでしょう。

日本語で「リング」はあまり馴染みがないので、「ホルダー」という言葉をつけて鍵を保管するものという意味を分りやすくした造語です。英語圏ではキーホルダーという言葉は全く通じません。

パーカー

ファッションでも人気のアイテム「パーカー」も実は和製英語です。英語圏では、パーカーは「hoodie」と呼ばれています。フードのついている服という意味合いを持つ言葉に使われています。英語圏でパーカーと言っても通じません。

パーカーという意味は、元々北海道の原住民であるアイヌ民族の言葉で「上着」を表す言葉です。意味合いとしては同じなのですが、日本独特の言い回しなので海外旅行に行った際には注意が必要です。

「アテンド」の使い方

それでは「アテンド」の意味を理解したところで、その使用例を見ていきましょう。ちょっと違ったシチュエーションで使ってしまうと、ビジネス上では知識のない人と見られ、交渉等に不利に働く場合があります。しっかりと使用例を覚えておきましょう。

しっかりと意味を理解した上で、正しい構造でビジネス用語を用いた文章を使えることは、相手への心証アップに大きく貢献します。適当に横文字を使うのではなく、意味や構造を理解した上で「アテンド」という言葉を使うようにしましょう。

「アテンド」を使った例文

それではまず、「アテンド」を使った例文を紹介します。実際にビジネスシーンでよくあるシチュエーションでの例文を用意しました。明日から、似たような場面があれば自然と使えるように意味や使用方法を覚えておきましょう。

もしも「アテンド」という言葉をあまり使ったことがない場合は、シチュエーションをイメージしながら使うと効果的です。使い慣れないとニュアンスを誤ってしまうこともありますので、しっかりとどのような場面で使えるのか確認しましょう。

例文①アテンドする

上司:〇〇さん、明日A社の▲▲部長がいらっしゃるから空港からアテンドするように。
取引先の部長を空港から会社まで「道案内・道中の世話」をするように指示している例文です。ここでのアテンドは「案内役」という意味合いが強いです。

主に目上の相手がこちらに訪問するような場合に、道中の案内や世話をすることを「アテンドする」と表すことが多いです。自分が主体的に行動をするという文脈で「アテンドする」という言葉を使用しています。

例文②アテンドを同伴させる

明日の現場視察には、弊社のアテンドを同伴させていただきます。
上記は、アテンドを「案内人」の意味で使っています。案内人を同伴させて世話をさせるということを、名詞として表しています。

アテンドは本来動詞で「アテンドする」などの使い方をしますが、アテンド時代を「案内・世話」という意味を持たせた名詞として使うことで、同伴という動詞の目的語にすることができます。

例文③アテンドをお願いする

明日のアメリカへの出張については、先方のアテンドをお願いしてある。
上記は取引先と一緒にアメリカへ出張するシチュエーションです。ここで使われている「アテンド」の意味は「案内・世話・補佐」と言った意味で使われます。

相手に対して「道案内や道中の世話」をして欲しいときに、アテンドを名詞として使うことで依頼の目的語とすることができます。「アテンドする」は主体的な言葉ですが、「アテンドをお願いする」は他社への依頼への意味を持ちます。

「アテンド」の類語

アテンドの類語
・補佐役
・随行人
・世話役
・案内役

アテンドの類語としては、上記のようにサポートする役目や案内する役目を示す言葉があります。次に、上記のアテンドの類義語を使った例文をご紹介します。ビジネス用語でカタカナを連発したくない場合の言い換えに役に立ちます。

また、相手が年上で年代的にカタカナ語を多用するのを好まない場合は、知らない場合もあります。そのような場合は、相手に不快な思いをさせたり恥をかかせる可能性があるので、言い換えの言葉を知っておくことで臨機応変に対応ができるでしょう。

例文①補佐役をつける

例:このプロジェクトには補佐役をつけることにした。
アテンドの類義語でサポート役を日本語で言い換えた補佐役を使った例文です。意味としては、実務の補佐といった意味合いが強いです。

サポーターという言葉を使うこともできますが、和製英語で同様の読み方をする同音異義語があるため、誤解を招く可能性があります。アテンドまたは補佐役などという言い換えを覚えておくと便利でしょう。

例文②随行人を手配する

例:社長の出張に現地の随行人を手配しよう。
随行人=一緒に行く人、つまり案内役のことです。同伴者といった意味もありますので、世話をする役を一人つけるといった意味合いで使われます。

旅や出張についていき、不自由のないように世話をするという意味合いをを持たせて使います。

例文③世話役を任せる

例:明日の取引先との食事会は、君に世話役を任せる。
文字通り、会議や接待の場で相手型の世話を焼く人のことを表します。相手の意に沿うように配慮し、不自由のないようにとりはからう役割を表します。

世話役であれば言葉の意味が分りやすいですし、役割も明確になっています。相手が恒例の場合は、アテンドという言葉を知らないことも考えられますので、類義語を何個か知っておくと臨機応変に使い分けることができます。

例文④案内役を頼む

例:明日の現場の視察は、先方に案内役を出すよう頼もう。
行きなれない場所へ行くときに、地の利があったり、内容に詳しい人間を案内役としてつけて視察等の業務をスムーズにする用途で使われます。

先ほど紹介した「アテンドを頼む」という例文のアテンドの部分を「案内役」という日本語に置き換えて使うことができます。年上の相手に話をする際は、横文字で不興を買う場合もありますので言い換えを覚えておくと便利です。

「アテンド」という言葉が使われる仕事

アテンドという言葉が使われる仕事
・百貨店・デパート(アテンドサービス)
・空港職員(フライトアテンダント)
・旅行会社(アテンドナース)

アテンドという言葉が使われる仕事としては、主に上記の3つがあげられます。一度は耳にしたことのある職業ではないでしょうか。特にフライトアテンダントは有名でしょう。職業の内容にも触れていきますので、興味のある方は参考にしてください。

アテンドサービス

例:うちの両親はデパートでの買い物にはアテンドサービスをつける。
アテンドサービスという仕事は、百貨店やデパートで特にお得意様のお客様に店員が同伴して買い物に付き合うことを言います。

また、旅行会社などで、ガイドがお客様に同伴して旅の世話をすることも「アテンドサービス」と呼びます。特別に、お客様に対して同伴して世話を焼くような仕事・職業のことを「アテンドサービス」と総括して呼称します。

フライトアテンダント

例:フライトアテンダントに毛布を頼もう
フライトアテンダントとは、飛行機の乗務員のことを言います。古い言い方だと「スチュワーデス」などと呼ばれていました。

今は「フライトアテンダント」という呼び方が一般的です。空の旅に同伴してお客様の世話をする人、という意味でこの呼称が使われるようになりました。飛行機内でお客様に給仕したり、要望を聞いて空の旅を快適にするのが役割です。

アテンドナース

例:子供の具合が悪いのでアテンドナースさんに診てもらえませんか?
アテンドナースとは、主に旅行ツアー会社で旅に同伴する看護師のことです。旅先で急病や予期せぬ怪我をしたときに手当などを行う役割です。

ここでのアテンドは「同伴者・随行者」という意味で使われ、「同伴する看護師」という意味になります。この職業が一番耳慣れない言葉かもしれませんが、今はサービス向上のためツアーにアテンドナースを同伴させるケースが増えています。

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「アテンド」と「アテンダント」の違いとは?

日本では「アテンド」という言葉とよく似ている言葉で「アテンダント」という言葉も使われています。よく似た響きなのですが、何か違いはあるのでしょうか。基本的に持っている言葉の意味は「案内・世話」という意味では同じです。

厳密な違いというと、「アテンド」は動詞として使われます。「アテンドする」などと使われることが多いです。その点「アテンダント」は名詞です。「アテンダントに頼む」などと、動詞の目的語として使われています。アテンドの名詞変形がアテンダントと言えます。

ビジネス用語「アテンド」の意味を理解して使いこなそう

ここまで「アテンド」という言葉の意味や使い方を紹介してきましたが、いかがでしたか?今までなんとなく「アテンド」という言葉を使っていた場合には、意味や使い方がハッキリと分かったのではないでしょうか。

冒頭でもお話ししましたが、ビジネス用語は横文字が多く、簡単に使える響きの良い言葉が多いです。そのため、意味が分からず使ってしまい文脈を間違えて恥をかくこともあります。ビジネスシーンにおいての信頼獲得のため、言葉の意味はしっかり理解しておきましょう。

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