エニアグラムの相性のタイプ一覧!恋愛・結婚・仕事・人間関係

エニアグラムで自分や相手のタイプを知ると、人生をより豊かにする可能性が広がります。性格タイプごとに、恋愛・結婚や仕事で良い相性のタイプには傾向があるので、人間関係にも役立つ優れもの。今回は相性に重点を置いて、エニアグラムについて見ていきましょう。

エニアグラムの相性のタイプ一覧!恋愛・結婚・仕事・人間関係のイメージ

目次

  1. 1エニアグラムとは?
  2. 2エニアグラムの「9つの性格」
  3. 3エニアグラム別の男女の相性一覧
  4. 4エニアグラムで恋愛や結婚に適した相性は?
  5. 5エニアグラムで仕事でうまくいく相性は?
  6. 6エニアグラムで相性の悪い組み合わせは?
  7. 7相性の悪いタイプとの付き合い方
  8. 8エニアグラムで自分自身を理解しよう!
  9. 9エニアグラムを上手く活用しよう

エニアグラムとは?

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「エニアグラム」とは人間が持つ基本的な性格を9つのタイプに分類した性格論です。それぞれが持つ特性から、思考・行動の傾向や得手・不得手を知ることができます。

エニアグラム(円九分割図)と性格論の関係

enneagram

エニアグラムは、円周を九等分して描かれる象徴図形が利用されています。昨今でこそ性格論として「エニアグラム」という言葉が使われていますが、元々はこの図形そのものを指す言葉でした。語は、ギリシャ語の「エネア(意味:9)」と「グラム(意味:図)」に由来します。

エニアグラムのルーツは、まだ正確に分かっていません。起源はバビロンにあるとも、古代ギリシャないし古代エジプトにあるとも言われており、少なくとも何千年も前にさかのぼります。宇宙万物の本質を表した象徴であると言われ、門外不出の秘伝として大衆には全容が隠されていたこともありました。

そんな古い歴史をもつエニアグラムが性格論として発展したのは、現代になってからのことです。1950年代、9つのタイプそれぞれの性格が持つ資質を特定し、図形と性格タイプを初めて結びつけたのがオスカー・イチャーソでした。

1970年代には、精神科医クラウディオ・ナランホをはじめとする精神医学や心理学の研究者にこれが注目され、以来エニアグラムの研究と理論は発展を続けています。日本に入ってきたのは1980年代末のことです。

自分の適性や人との相性が分かる?

enneagram mirror

エニアグラムにおける9つの性格タイプは、人間の行動特性から分類したものです。すべての人間が性別や国籍、血筋などに関係なく、9種類の本質のうちいずれか1つの資質を生まれながらに強く持っているとされています。

タイプごとの世界観・動機・特性に加え、思考・行動パターンが具体的に示されているのがエニアグラムの特徴です。自分のエニアグラムタイプを知ることを通じて、適性や問題への対処方法などが明らかになります。

人間関係においても、エニアグラムは役立ちます。性格タイプによって世界観が違うので、異なるエニアグラムタイプでは同じものを見ているようでも思考・行動は違ってくるものです。

人間関係の問題は性格の違いによって生じることが多く、性格の相性が悪いと自分と相手の間に葛藤やすれ違いが生まれることがあります。

お互いのエニアグラムタイプを知ることで、比較的簡単に相互理解を深めることができ、人間関係の改善に役立てることができます。良い相性・悪い相性についてもタイプごとの傾向があるので、相性診断として相手との関わり方の指標に用いることが可能です。

enneagram for work

エニアグラムのタイプ診断は、複数の質問から構成される自己診断とプロによる診断があります。自己診断は手軽である一方、主観が入りやすいので診断結果が間違っていることもままあります。

プロによる診断は有料のものが殆どですが、より正確なタイプを知りたい人にはおすすめです。自分に合った診断方法で、自分のタイプを調べてみましょう。

GoogleやAmazonといったアメリカの企業では、エニアグラムが研修に導入されているところが多くあります。そこで働く人が多国籍であるため、国籍にとらわれないエニアグラムが一人一人の特性を把握するのに向いているためです。
 

エニアグラムのタイプから、基本的な性格や得手・不得手、また働く人同士の相性を大まかに知ることができます。そのため、その人に任せる仕事内容やチームメンバー編成の決定に役立っています。日本ではあまり浸透していませんが、グローバル企業ではエニアグラムを導入しているところもあるようです。

エニアグラムの「9つの性格」

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エニアグラムでは性格を9つのタイプに分類していることを紹介しましたが、そのタイプはそれぞれどのようなものなのでしょうか。エニアグラムタイプ1から順番に、概要を見ていきましょう。
 

タイプ1【改革する人】

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物事に妥協を許さない完全主義者です。常に高い理想を持ち、そこに現実を近づけるための努力を惜しみません。周りも自分も向上させるべくストイックに改革を試み、何事にも堅実かつ責任感強く取り組みます。

善悪の区別をはっきりさせてから行動すべきという道徳主義者の面もあります。外見からは冷静に見えることが多い反面、現実と理想のギャップに苦しみやすく、自分や他人を責めがちです。

タイプ2【助ける人】

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困っている人や悩んでいる人を助けないではいられない、愛情の深さを持っています。自分を犠牲にしても他人が求めることを察して援助し、そうすることが当人にとっての喜びや生きがい、存在意義です。

人間関係においては人と人とのつながりを最も重要視し、誰にでも献身的で、社会への高い適応力があります。やってあげたことに対して必要とされなかったり感謝されなかったりすると、落ち込んだり怒ったりする傾向にあり、孤独に向き合えない脆い一面も持っています。

タイプ3【達成する人】

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社会的に成功すること、目標を達成することを最も好みます。成功・達成のためには手段を選ばず、常にはっきりとした目標に向かって努力します。自分の周りの人たちの才能に気づきやすく、成功・達成へとチームを導く優れたリーダーになり得るタイプです。

合理的な考え方を重視し、時間や手段の効率性を高めようとします。ステータスやイメージにこだわりやすく、人生の価値や幸福が他者からの評価に左右されがちです。成功・達成がとげられないものからは、逃げたり自暴自棄になったりすることがあります。

タイプ4【個性的な人】

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自分だけが持っている感性や人間性、それを生かした人生を好みます。自分の感動を大切にし、それを芸術的に表現しようとする独創性・創造性があります。豊かな感受性を持ち、他者が持つ個性の良い点や気持ちの変化に敏感に気づき、悩みなどにも共感的です。

人間関係にはひかえめで個人主義的な面があり、大きな社会での活躍よりも、自分を理解してくれる限られた人たちとの特別なつながりを欲します。現実的な物事への関心が薄いので、社会適応が困難になりやすい傾向があります。

タイプ5【調べる人】

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多くの知識や情報の収集が好きな研究者タイプです。物事を進めるときはまず思考から入り、情報を重視して慎重に行動します。博識でありながら斬新な発想も持ち、何らかの分野で専門家になると、世の中の常識を変えるような着想を生むことがあります。

人間関係においては、常に誰かと一緒にいるよりも、周囲から一歩引いた観察者の立場で、知的欲求を満たせる一人の時間を好みます。知識を重視するあまり、行動や実践といった実際的なことが疎かになる傾向があります。

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タイプ6【忠実な人】

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安全を第一に考える安定志向で、集団に属すことを好みます。権威ある人に忠誠を尽くし、友人や組織のために責任を果たすべく、何事にも誠実かつ忠実に取り組みます。規律を尊び、伝統ある秩序や慣習を大切にする保守主義的な面の持ち主です。

物事について自分から積極的に決定するのは苦手で、あらかじめルールが明確になっていた方が快適に行動できます。権威への反発や不満も持っていることから、それらと忠誠心との間で葛藤を抱えがちです。

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タイプ7【熱中する人】

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楽天的で、明るく楽しい喜びあふれる人生を望んでいます。好奇心旺盛かつ情熱ある行動力を持っているので、色々な人との関わりやリスクのある行動にも積極的です。ネガティブを嫌い、ポジティブを好みます。

嫌な状況も楽しいものに変え、いつも明るくフレンドリーで、楽しいアイディアを思い浮かべながら未来の計画を立てます。多くのことに関心が向くため、落ち着きに欠ける面や、一つの物事を完遂できない面があります。

タイプ8【挑戦する人】

enneagram type8

強い自己主張を持つ親分気質です。意志が強く、他人に頼らず自らの道を突き進みます。物事の決定力に優れており、困難に立ち向かう挑戦をすることが生きている実感につながります。弱者を守ろうとする使命感があり、周囲の弱い人や頼ってくる人への面倒見が良いです。

他人や環境に束縛されることを嫌い、自分の世界を守るために戦います。好き嫌いがはっきりしており、融通が効かないところがあります。

タイプ9【平和をもたらす人】

enneagram type9

穏やかでゆったりとした、平和主義者です。自分や仲間はもちろん、みんなが平和に暮らせることを望み、争いごとの調停役になることができます。自分から新しいことを始めるより、外で起こっていることに沿って行動することを好みます。

行動や思考はゆったりとしていても、一度動き出すと、豊かな創造力と意志の強さを発揮できる人です。心の平穏を保っていたいため、それが脅かされる状況から逃げようとしたり、行動までにかかる時間が長くなったりすることがあります。

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エニアグラム別の男女の相性一覧

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エニアグラムの各タイプ別に、男性・女性とで分けた相性の一覧表です。エニアグラムタイプによって良い相性・悪い相性には傾向があります。その人の人生経験などによってまた変わってくることがありますが、相性の目安にして見てみてください。

  改革する人(男) 助ける人(男) 達成する人(男)
改革する人(女) ○ 良いライバル関係 ○ 男性が追いかける立場 × やり方の不一致
助ける人(女) ○ 女性が尽くす △ 刺激不足 × 女性が裏切られる傾向
達成する人(女) × やり方の不一致 △ 男性が重荷に感じなければ良 ◎ 波長が合い、仕事も結婚も良
個性的な人(女) ○ 女性が男性を尊敬 △ 男性が女性を理解できるかどうか △ 仕事は良、恋愛はいまいち
調べる人(女) ◎ 仕事でも結婚でも女性がサポートする △ 女性が慎重過ぎると男性が尽くしにくい × 女性がついていけない
忠実な人(女) △ 恋愛は進展しにくい △ 良くも悪くもない ○ 男性が女性を尊敬
熱中する人(女) ◎ 楽しく付き合える ○ 互いに楽しく過ごせる ◎ 波長が合い、仕事も結婚も良
挑戦する人(女) △ 仕事は良、恋愛は喧嘩気味 ◎ 仕事も結婚も良い協力関係を築ける ○ 女性が男性を引っ張る
平和をもたらす人(女) △ 互いにマイペースのため良くも悪くもなる △ 刺激不足 ○ 女性が男性を尊敬

  個性的な人(男) 調べる人(男) 忠実な人(男)
改革する人(女) △ 女性が男性を尊敬するが
窮屈気味
◎ 男性は女性の理解者たり得る △ 真面目過ぎる付き合い
助ける人(女) ○ 理解し合える △ 互いに気を遣う ○ 助け合える
達成する人(女) △ 都合のいい相手 △ ペースの不一致 ○ 女性が男性を尊敬
個性的な人(女) ○ 良い友達 ◎ 男性は女性の理解者たり得る △ 恋愛は発展しにくい
調べる人(女) ◎ 女性は男性の理解者たり得る ○ 良い仲間 ○ 助け合える
忠実な人(女) △ 落ち着きすぎる傾向 ○ 互いに真面目 △ 刺激不足
熱中する人(女) △ 男性がついていけない △ 女性が男性を尊敬 × 根本的に合わない
挑戦する人(女) × 互いの向く方向が異なる ◎ 仕事も結婚も男性のフォローで助け合える △ 仕事では衝突しがち
平和をもたらす人(女) △ 互いにマイペースのため
良くも悪くもなる
○ 穏やかに過ごせる ○ 男性が女性を尊敬

  熱中する人(男) 挑戦する人(男) 平和をもたらす人(男)
改革する人(女) ○ 男性がちょっかいをかける良い仲 ○ 仕事は良、恋愛・結婚は喧嘩が多い △ 互いにマイペースのため良くも悪くもなる
助ける人(女) △ 女性が振り回されるおそれ ◎ 助け合える ○ 恋愛は進展が少ない
達成する人(女) ○ 楽しいが表面的な関係 ◎ 恋愛の駆け引きを楽しめる ○ 男性が女性を尊敬
個性的な人(女) × 女性がついていけない △ 男性が束縛しがちで女性は窮屈 × 互いにつまらない
調べる人(女) ○ 男性が女性を尊敬 ◎ 仕事も結婚も女性がサポートする ○ 協力し合える
忠実な人(女) ○ 女性がサポートする △ 意見の不一致が多い ◎ 恋愛関係で一番仲良くなれる
熱中する人(女) △ 互いに好き勝手しがち △ 女性が窮屈気味 ○ 互いに楽しく過ごせる
挑戦する人(女) × よくすれ違う × 互いに向く方向が異なる △ 男性が辛く感じる傾向
平和をもたらす人(女) ○ 女性が見守る立場 ◎ 男性がリード △ 刺激不足

エニアグラムで恋愛や結婚に適した相性は?

enneagram love

性格の相性の良さといっても、向いているのは友人なのか恋人なのか、はたまた仕事仲間なのか、相性の方向性にはいくつか種類があります。

恋愛、特に結婚において相性が良いのはどのようなタイプの組み合わせなのでしょうか。結婚生活にはつきものの「長く生活を共にする」という点に注目して見ていきましょう。

タイプ1【改革する人】とタイプ5【調べる人】

1-5


自分にも他人にも厳しい傾向のタイプ1には、研究者気質のタイプ5が好相性です。タイプ5の知識や情報の完璧性を求める点が、タイプ1の性質と合致し、同じ方向に協力して結婚生活を続けられるでしょう。

タイプ2【助ける人】とタイプ8【挑戦する人】

2-8

人への愛情と支援が喜びになるタイプ2は、己の道を突き進むタイプ8の良いサポート役となるでしょう。結婚生活が困難に面しても、お互いに助け合って乗り越えていくことができ、相性は良いと言えます。

タイプ3【達成する人】とタイプ3【達成する人】

3-3

タイプ3は、同じタイプ3が最も相性が良いです。お互いがお互いの求めるレベルにあることが多く、恋愛も発展しやすいです。また、価値観が近いため協力体制を築きやすいのも結婚生活にはうってつけと言えます。

タイプ4【個性的な人】とタイプ5【調べる人】

4-5

タイプ5がタイプ4の理解者となり得る点で、相性が良くなります。芸術的な独特の感性を持つタイプ4と、一つの物事を追求していく研究者気質のタイプ5は、それぞれ自分の世界を持っているため波長が合いやすいです。お互いを尊重し合う結婚生活を送れるでしょう。

タイプ6【忠実な人】とタイプ9【平和をもたらす人】

6-9

安心・安定を得たいタイプ6と、平和を望むタイプ9は、平穏な生活を求める価値観において相性が良いです。結婚してからも争いごとは少なく、穏やかで落ち着いた暮らしを送れるでしょう。

タイプ7【熱中する人】とタイプ9【平和をもたらす人】

7-9

タイプ7は楽しいことに目がなく自由奔放な傾向があり、これを優しく見守れるのがタイプ9です。タイプ7の社交的な面がタイプ9の居心地の良さを生み、付き合う過程や結婚後も、一緒に時間を共有するのに相性が良いです。

エニアグラムで仕事でうまくいく相性は?

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エニアグラムでの仕事の相性は、恋愛・結婚の相性と近いものがあります。どちらも、一つの方向を一緒に見て進んでいくという共通点があるからです。先に紹介した組み合わせ以外に、仕事面で特に相性が良いタイプの組み合わせを見てみましょう。

タイプ1【改革する人】とタイプ2【助ける人】

1-2

完璧を求めるタイプ1と相性が良いのは、その要求に応じて動ける可能性が高いタイプ2です。努力家で面倒見の良いタイプ2がサポート役になることで、タイプ1の理想に近づきやすくなり、仕事がハードになっても分担しあえます。

タイプ1【改革する人】とタイプ4【個性的な人】

1-4

タイプ4は安定するとタイプ1の特性を現すと言われています。タイプ1とタイプ4で同じ方向を見て、一緒に完璧を目指して協力体勢を築けるので、相性が良くなります。

タイプ3【達成する人】とタイプ7【熱中する人】

3-7

タイプ7の描くビジョンにタイプ3が共感すれば百人力にもなり得る、好相性です。ゴールが同じであれば、そこにたどり着くための方法をお互いに考え、楽しく協力しながら進むことができるでしょう。

タイプ3【達成する人】とタイプ9【平和をもたらす人】

3-9

タイプ9はおっとりしていますが一度軌道に乗ると強いところがあります。タイプ9がタイプ3を尊敬しついていくことで相性が良くなり、目標に向かう一体感が生まれます。

タイプ5【調べる人】とタイプ6【忠実な人】

5-6

タイプ5とタイプ6は共に真面目なタイプである点が好相性です。共感できる点や協力し合える点が多くあり、仕事をスムーズに進めることができるでしょう。

タイプ5【調べる人】とタイプ8【挑戦する人】

5-8

タイプ5はタイプ8の心強いサポーターになることができます。タイプ8が道を切り開くのに、タイプ5の豊富な知識・情報が大いに役立ち、的確に前進していくのに良い相性です。

エニアグラムで相性の悪い組み合わせは?

enneagram bad

考える方向や感情の持ち方などによって、性格ごとにソリが合わないタイプは存在するものです。エニアグラムで相性の悪いタイプの組み合わせは、次のようなものになります。

タイプ1【改革する人】とタイプ3【達成する人】

1-3

理想や目標に向かって努力をするという点で似ているように思えますが、目標達成までのプロセスが違います。タイプ1はスタートからゴールまでの道のりそのものも完璧にしたい一方、タイプ3はゴールさえしっかりしていれば近道も厭いません。やり方が合わないので反発が起きやすく、相性は良いとは言えないでしょう。

タイプ2【助ける人】とタイプ3【達成する人】

2-3

タイプ3が「目標さえ達成できればいい」という思考に偏りがちになると、タイプ2にとって援助への感謝が足りなくなってしまいます。タイプ2がタイプ3を重荷に感じると不和が生まれやすくなり、相性が悪くなります。注意が必要な組み合わせです。

タイプ3【達成する人】とタイプ5【調べる人】

3-5

効率を求めるタイプ3と、物事を追求したいタイプ5は、ペースが合わない点で相性が悪いです。タイプ5の持つ知識や情報が、すぐにタイプ3の目標達成に役立つ場合は良い関係を築けるかもしれません。

タイプ4【個性的な人】とタイプ8【挑戦する人】

4-8

タイプ4とタイプ8は見ている方向が合いづらいところがあり、あまり相性が良くありません。タイプ4がタイプ8についていけなかったり、タイプ8がタイプ4の世界観を理解できなかったりということが多いです。

タイプ6【忠実な人】とタイプ7【熱中する人】

6-7

タイプ6は安定志向であるため、不安も抱きやすいです。常に様々な方向へ興味が移るタイプ7は、タイプ6の不安を解消できないか、場合によっては増長させてしまいます。タイプ6がタイプ7を支えられれば良い関係性にもなりますが、タイプ6の方が辛くなりがちで、あまり良い相性ではありません。

タイプ7【熱中する人】とタイプ8【挑戦する人】

7-8

様々な方向に関心を移ろわせるタイプ7と、一直線に自分の道を進むタイプ8は、すれ違いが生じやすい組み合わせです。相性が良いとは言えず、タイプ7がタイプ8を窮屈に感じる傾向にあります。

タイプ8【挑戦する人】とタイプ8【挑戦する人】

8-8

自己主張が強く自分が先頭に立ちたい気質であるため、同じタイプ同士だと反発が起こりやすいのがタイプ8です。向いている方向が全く違っていて交わらなかった結果、反発が起こり得ないという場合もありますが、基本的に相性は良くありません。

タイプ9【平和をもたらす人】とタイプ4【個性的な人】

9-4

タイプ9とタイプ4はどちらもマイペースなので、相性が良くなる場合と悪くなる場合の振れ幅が大きいです。タイプ4の世界観にタイプ9が理解を示せば平和は保てますが、タイプ4が物足りなさを感じる傾向にあります。

相性の悪いタイプとの付き合い方

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エニアグラムで相性が合わないタイプというのは、根本的に性質が全く違う場合が少なくありません。これは分かり合えないという側面もある一方で、自分にない良いところを相手が持っているという側面もあるのです。

相性が悪いと相手の悪い部分に目がいきがちですが、良い部分を探してみてください。探してみると、ああいう所もこういう所も嫌なやつだけどここだけは尊敬できるかも、という部分は意外にあるものです。

自分から見たら良い部分が見つからないという場合は、エニアグラムのタイプごとの特徴を確認してみてください。人は必ず良い面を持っています。

enneagram growth

特に仕事関係などでは、相性が悪かろうと付き合いをやめるわけにはいかない場合が多々あります。一度相手を「嫌い」「苦手」と決めつけてしまうと、人間関係の維持はかなり苦痛です。

悪い相性であっても良い部分を認めることで、一人の人間として向き合いやすくなります。相性の悪さにこだわりすぎないことが吉です。

友人関係や恋人関係であれば、相性が悪すぎて全く不快だという場合、無理に人間関係を保ち続ける必要はありません。良い部分も認めているけれどちょっと付き合いにくいな、と思う人とは、距離感を考えて付き合いを続けるというのもよいでしょう。

enneagram agape

相性があまり良くない人からは、相性が良い人からは得られない部分で学ぶものがあります。ぴったりとは言えない相性でも完全には拒否せず、適度な距離感で付き合うことで、自分の成長に繋げることもできます。

人間関係がどのようなものであっても、最も大切なのは相手を知ることです。一部だけ見るのではなく多面的に見ることで、根本から相性が悪かったとしても印象が変わることもあります。

エニアグラムでは各タイプの思考・行動傾向が分かりやすく示されているので、相手の言動や行動に疑問を抱いたとき理解しやすくなります。

エニアグラムで自分自身を理解しよう!

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さて、ここまでエニアグラムにおける各タイプの性質や相性などを見てきました。自分や相手のタイプをきちんと知りたい場合は診断をしてみましょう。

記事冒頭で触れたように、タイプ診断には自己診断と専門家による診断があります。より正確な診断を求める人は専門家による診断を受けてみてください。手軽な診断を求める場合は、質問項目の多い自己診断を用いると良いでしょう。

自分のタイプがはっきり分かると、今後の人生をより良いものにしていく可能性が広がります。

エニアグラムを使うと分かること

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エニアグラムでは性格タイプごとの思考パターンや行動パターン、行動の動機といったことが具体的に示されています。

エニアグラムでの自分のタイプについて知ることでそれらが明文化され、自分の長所と短所、向き不向きが分かりやすくなるのです。今まで自分が気づかなかった自分が見つかることもあります。

向き・不向きを応用していくことで適職を知ることができます。各タイプの特性を比べることで、上で紹介したような相性の良し悪しも見えてきます。仕事や人間関係などで壁にぶつかったときの考え方も分かるようになるので、問題解決にも役立つはずです。

自分の成長に役立つタイプ

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エニアグラムでは、「1→7→5→8→2→4→1」・「9→3→6→9」という「統合の方向」が示されています。これは学びの関係とも言え、タイプ1はタイプ7から学び、タイプ7はタイプ5から学ぶというような読み取り方ができます。

この方向に沿った自分とは違うタイプの人からは、学ぶことが多くあります。エニアグラムの他タイプに変化するということではなく、自分のタイプに加えて異なるタイプの良い点を学ぶことで、人間的により成長することができるのです。

自分が不健全な状態になったときの指標

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エニアグラムでは「ストレスの方向」も示されています。「1→4→2→8→5→7→1」・「9→6→3→9」というような方向で、統合の方向とは逆向きです。

ストレスを受けたりすると、タイプ1はタイプ4の特性、タイプ4はタイプ2の特性というように、異なるタイプの特性が現れる傾向があります。人間関係において悪い部分で現れることも多いです。

何らかの負荷を受けて心の健康が害されているとき、自分では気づきにくくてもエニアグラムのストレスの方向を指標にすると分かりやすくなります。

相手との相性や行動の傾向を理解するということ

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相手のエニアグラムのタイプを知ることは、人間関係を良くするのに役立ちます。タイプごとの思考・行動の傾向を理解することで、相手の言動や行動の理由が分かるようになるからです。

今まで自分とは異なるタイプの人に抱いていた「なぜ理解してくれないの?」「なぜそんなことをするの?」といった疑問を解決に導くことができます。漠然と相性が悪いと思っていた相手に対して、なぜ相性が悪いと感じるのかという根拠がはっきりします。

逆に相性の良いタイプや、学ぶ部分の多いタイプが周囲で見つかれば、自分や物事を発展させるにあたって必要なことが見えてきます。

良い人間関係を築くには、お互いを尊重し合うことが大切です。相性が悪い相手であっても、その特性を知ることでその人を尊重しやすくなり、円滑なコミュニケーションを目指すことができます。

エニアグラムを上手く活用しよう

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エニアグラムは、自分や自分と関わる人たちのことをより深く理解し、人間関係や人生そのものをより良くしていくのに役立つツールです。

気をつけるべきは、エニアグラムのタイプは9つでも、人間の性格はきっちり9つに分けることはできないということです。例えばタイプ1の中でも、タイプ2に寄っている人とタイプ9に寄っている人がいます。

また、人生経験などによっても価値観が変わるため、この人はエニアグラムのこのタイプだから絶対にこうだということはありません。そのため相性についても幅があり、女性・男性や上司・部下が入れ替わるなどすると変化することもあります。

相性の良し悪しにとらわれすぎず、気になるあの人との関わり方や苦手なあの人への接し方の一つの指標として、エニアグラムを活用していくと良いでしょう。

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