2019年01月23日公開
2019年01月23日更新
自由になりたい人が自由になる方法とは?
周囲の人と同じ日常生活を送っているはずなのに、何か束縛を感じる、私は自由になりたい、と考える人がいます。自由になりたい人とは、一体何に苦しんでいるのでしょうか。そしてどうすれば自由になったと感じることが出来るのでしょうか、見ていきましょう。
目次
自由になりたいと思ったことはありますか?
人間が2本足で歩いて意思疎通をし、社会文明を築いて以来、何かの制約や制限を受けながら生きていることが普通です。決められたように学校へいき、決められたように会社にいって必要な仕事をし、お金を稼いで生活をする、これが一般人の日常でしょう。
しかしこの「決められた毎日」を過ごすことで、「自由になりたい」と思いだす人がいます。その思いはどんどん強くなり、心身ともに自由を求めてやみません。
ではそんな「自由になりたい人」は、どのような心理状態なのでしょうか。そしてそう強く思う瞬間や、結局は自由になれない理由は何があるでしょうか。
自由になりたい人の心理
「自由になりたい」という人はよくいますし、普通の会話でも自由になることを求めてるのがわかる場合もあります。自由になることを求めているその時、人はどんな心理状態なのでしょうか。見ていきましょう。
人にとらわれていると感じる
一人暮らしをしている人でも家族と一緒に暮らしている人でも、誰かと時間を過ごすときには誰かの都合に合わせる必要があります。一人暮らしの人は休日の友人との遊びやサークル活動、実家暮らしの人はお風呂の時間や食事時間などです。
今夢中になっていることや、途中のことがあるのに人との約束があるのでいかなければならないとか、お風呂の順番が来て入らないと叱られるとか、そういった自分の都合で物事を動かせないときに、人はストレスを感じ、自由なることを求める心理になります。
時間にとらわれていると感じる
予定がたくさん入っていて、まるで政治家のように1分刻みでスケジュールがある、というような人、もしくは子供がとても小さい兼業主婦の人など、時間にとらわれていると感じる人も「自由になること」を願うことが多いでしょう。
ほっとする時間さえも決められていて、常に緊張を強いられるとその内疲れ切ってしまい、何も考えずに済む自由になりたい、と願いだすようになります。
仕事にとらわれていると感じる
現在奮闘中のプロジェクトが複数ある人や、寝ても覚めても仕事のことを考えているような人は、ふとした時に「自由になりたい・・・」と考えることが多いでしょう。
生活のために仕事をしているはずが、仕事のために生活を送っている状態になってしまっており、全てが仕事中心に動くので目的ややりがいも薄れていってしまうのでしょう。
息が詰まる生活をしており、楽しみがそこにないので疲れてしまうのです。自由になることを求める気持ちはこういう時に起こりやすくなります。
自分の考えにとらわれていると感じる
少しのことでも考えだすと止まらなくなってしまい、どんどん深みにはまっていくという人は少なからずいるようです。そういう人の多くは自分で自分を縛り付ける考え方を持っていることが多く、がんじがらめにしてしまいます。
「○○しなければ」「こうでなくては」という考えがたくさんあり、それにうまく従えない自分に腹を立ててしまうこともあります。このように自分の考えにとらわれている人は「自由になりたい」と考えるのです。
自由になりたいと思う瞬間【人別】
自由になりたいと思う瞬間は、人間であれば大体同じようなときです。では人別に、どんな瞬間に自由なることを切望するのかを見ていきましょう。
自由になりたい人は、こんな瞬間に強烈に「自由なること」を望むのです。
主婦の場合
子供がいる主婦の場合、特に現代は長年続く不況で家計はきついというところが多い中、家事と育児だけでなくフルタイムでの仕事にも頑張る主婦は多いです。
仕事から帰って保育園に迎えにいき、座る間もなくお風呂や食事の用意、明日の用意をして、子供が寝るまで自分の時間は1秒たりともない、という時、多くの主婦は「自由が欲しい」と懇願します。
子供が可愛くないわけではなく、仕事も楽しんでいる場合が多いのですが、連続して襲ってくる「やらなければならないこと」に埋もれ、自分のケアどころが呼吸すらちゃんとできない、と感じるようです。
夫の場合
自由になりたい人が一家の夫の場合、家族を養っていくという重責を背負っているのでどれだけ仕事が辛くて辞められない、辞めたとしてもすぐに次を探さなければならないし、それは死ぬまで続く、と考えたときに「自由になりたい」と思う人が多いです。
現代は女性も働くことが普通になり、その分男性の家事や育児負担も当然増えてきました。そのため自宅に帰っても育児や家事でやることがあり、心身共に疲れ切ってしまうのでしょう。
元々男性のほうがマルチな考え方や行動をするのは苦手である、と言われていますので、逃げられない仕事のことを考えて自由を切望する方が多いのではないでしょうか。
彼女の場合
自由になりたい人がカップルの女性の場合、自由を求めるのは彼に束縛された時などでしょう。これは男性にも当てはまりますが、今までは自由にいけていた飲み会やサークルの集まりなど、男性がいるところはやめてと頼まれてしまうと息苦しく感じます。
まだ付き合っているだけの関係なのに、まるで父親か夫のように心配をしてアレコレと行動に制限をつけられると鬱陶しくなってしまうのは自然のことでしょう。
彼氏の場合
彼女の場合と同じく、やはり相手に束縛されるようになると自由を求める傾向が強くなります。
特に男性の場合にはどうしても外せない仕事の用事でデートがダメになったとき、忙しさでマメに連絡が取れなくなったときなどに「私とどっちが大事なの?」などと言われて追い詰められることで自由なることを求める気持ちが強くなります。
大切の種類が違うのにそんなことを言われても・・・と面倒くさくなってきて、「自由になりたい」という気持ちが生まれてきます。
自由になりたいのに自由になれない理由
自由になりたい人はたくさんいますが、そもそも何をもって「自由になれた」と思うのかは人によって違うはずです。現代の文明社会ではお金がないと自分が欲しいと思うものを手に入れることが出来ませんので、「自由」というキーワードを考えるときに必ず関係するのはお金です。
ではどのくらいお金があれば自由だと感じることが出来るでしょうか。そして、本当に自由になることにお金は必要なのでしょうか。みていきましょう。
お金・経済的自由がない
現実問題、現代社会で普通に生きていこうと思うのであれば、なんらかの手段を使ってお金を稼がなければなりません。生きていくことに必要な、食料を買う、水を使う、電気を使う、全てのことにお金がかかります。
自分の力だけを使ってお金を稼ぐことが出来ない人は、他人が作ったシステムにのって他人が作った会社に参加させてもらい、お金を稼ぐ必要があります。ということは、いつでも他人の都合で仕事をしなければならないということです。
働かなくても月に必要な分だけの生活費が入ってくる、という状態になって、初めて経済的自由を手に入れたことになるのでしょう。しかし、それはかなりハードルが高いことだということはすぐに判ります。
精神的自由がない
例えば元々地主の家に生まれてそれらをつぎ、働かなくても所得がある、という方もまれですがいないわけではありません。しかしそれら一部の金持ちが全員自由なのか、と言われればそういうわけではないのです。
人は誰かのため、何かのために働いたり生きたりします。一人では生きられないのが人間という生き物ですので、なんらかの形で他者との繋がりを持とうとするのです。
つまり「やりがい」や「目的」がないと人生は輝かず、仕事を持っている人は仕事が「やりがい」や「目的」に繋がることがおおいので、生き生きしている人も多いのです。ですからお金を持っているだけではダメで、結局精神的自由も必要となるのです。
自由になりたい人が自由になるための方法
自由になるためには経済的自由と精神的自由の二つが必要である、ということがわかったと思います。では、自由になりたい人がその二つを手に入れるために、どうすることが大切かをみていきましょう。
普段からお金を貯める
自由になることを望むのであれば、まずは目の前の出来ることから始めることです。とりあえず仕事を持ていて毎月お金を手に出来るのであれば、それを貯めることから始めましょう。
何かをしたい、どこかに行きたいと考えてもお金がなければ実行はできません。心の底からやりたいことがつかったとき、躊躇せずにお金を使って実現できるようにしておきましょう。
人間関係を整理する
人間関係に疲れてしまい、自由になることを求める人はたくさんいます。複雑で多岐にわたる人間関係を、一度客観的に再評価して整理してみましょう。会えば疲れてしまう友達はいませんか?仲があまりよくないのに付き合っている親戚はいないでしょうか。
大切に思う家族や身内、親友などこれからもずっと付き合っていきたい、と心の底から願う人達だけを残し、あとは思い切って整理するときっと心が軽くなるはずです。
心が重くなる「おつきあい」や「義理」はなかったことにしてみてください。かなり自由を実感できるでしょう。
自分の気持ちに素直になってしたいことをする
自由を手に入れるためには、嫌だなあと思いながら通う会社や無理やりしていたしたくないことなどを、一度すっぱりとやめてしまうことがおすすめです。無理やり通っていた会社は転職し、休日の趣味は自分が本当にやりたいことだけをするようにしましょう。
今の会社に不満がないわけではないが、概ね満足している、という時には勿論辞める必要はありません。しかし嫌いな上司の飲み会に参加したり、面倒くさいと思っている付き合いなどはやめることが出来ます。
誰に反対されても自分がしたいことを貫きとおす、それが基本的な「自由に生きる」ということです。
周囲の人の意見に振り回されるのをやめる
自分に自信がないばかりに周囲の人にアドバイスを求めては、それに振り回されている人がいます。まずは自分の意見を持ち、アドバイスはあくまでもアドバイスだと考え、ちょっと参考にする程度にする努力をしましょう。
本当の自由とは、他人の意見に流されることなく自分の意見や主張をもって生きることです。協調性はある程度は必要ですが、他人に合わせてばかりの人生では誰のための人生かわかりません。
あなたが本心で考えいることは何ですか?自分は自分、他人は他人と割り切る考え方が出来るように訓練していきましょう。
自由になりたい人におすすめの仕事
自由になりたい人は、「経済的自由」と「精神的自由」を手に入れる必要があります。それをかなえるには、制約の少ないもので、自分が好きなことを仕事にすること、です。
仕事が大好きなことで夢中でやっていれば、お金は必ず後からついてくるでしょう。そうすれば経済的自由も精神的自由と一緒に手に入れることが出来るわけです。では、そんな人におすすめの仕事はどんなものがあるでしょうか。
①外国語が得意なら翻訳家
外国語が好きで、その語学力を生かしたいと考えているなら翻訳家がおすすめです。有る程度の経験は必要ですが、基本的にはフリーランスで働く人が多い職業で、時間など自由になることが多いでしょう。
比較的報酬も高い傾向にありますので、自由に読み書きが出来て会話も出来るという外国語があれば、翻訳家を目指してみてはいかがでしょうか。
②自分のアイディアを形にするのが好きならデザイナー
デザイナーと聞けばファッションのほうを思い浮かべる人も多いでしょうけれど、世の中の商品の全ては外見のデザインを考える人がいます。企業ロゴやキャラクターのデザインなど、一言でデザイナーといってもその仕事内容は多岐にわたります。
クラウドソーシングなどでフリーランスとして活躍している人も多いのが、デザイナーですので、自分のアイディアを形にすることが好きな人にとって楽しい仕事でしょう。
フリーランスでは報酬交渉などもする必要がありますが、報酬高めであることも多いので生活していきやすいフリーランス職業といえます。
③クリエイティブな仕事のゲームクリエイターやシナリオライター
現代ではタブレットやスマートフォンの台頭により、アプリゲームを開発している企業が多く、ゲームクリエイターやシナリオライターも多数活躍しています。簡単に自分のアイディアをアプリにして、販売することも出来る世の中なのです。
ゲームクリエイターやシナリオライターにはセンスが求められますが、ほとんどがフリーランスの仕事です。場所や時間に縛られることなく、クリエイティブな部分を存分に発揮して仕事をすることが出来るでしょう。
自分の望みをそぎ落としてみよう
自分のことを自由ではない、と考えている人は、まず自分の望みを過剰書きにしてノートなどに書き出してみてください。そして身内の大切な人、親友などの嫌われたくない人を思い浮かべ、「これは誰かに反対されてもやりたいこと、欲しいものか?」と考えるのです。
その時に「反対されても変な目で見られてもやりたいこと!」とはっきりといえることは、間違いなくあなたの本心からの望みです。
変な目で見られるなら、反対されるならやめておこうと思うものは、それほど望んでいるわけではなく、見栄やしがらみから欲しいと思っているものなのでしょう。
自分が本当に望むものがわかったら、それぞ実現させるべく努力をしましょう。
そしてもし、そんなものはない、と空白のノートを見つめて呆然とするようであれば、あなたは自分が気付いていないだけですでに自由であるのです。
まずは自分の望みをそぎ落としてみて、何が本当に欲しいものなのか、を見極めるようにしてください。「自由になる」と自分で決めること、それが第一歩です。
漠然と望むのではなく行動に移していこう
「自由になりたい」と望むことは、誰にでもあることです。そんな時には何かや誰かを窮屈に感じているときですから、じっくりと周囲や自分の環境を見回してそれを排除するようにしてみます。
しかし例えば「小さな子供と1日べったり」とか[家族のための仕事」などは排除できるかと言われれば難しいでしょうから、そういう時にはそれで自分に与えられている幸福に目を向けると良いでしょう。
辛いことばかりに目を向けるのではなく、そうしていることで受けている自由はないかを探すのです。自分は実際にはかなりの自由を手にしていた、と気がつくことが出来れば、幸せな毎日を過ごすことが出来ます。