どちゃくその意味や元ネタとは?方言なの?
最近主にネット上では、「どちゃくそ」という言葉がよく使われています。しかし、「どちゃくそ」の意味や元ネタをよく分かっていない人はまだ多いでしょう。そこで、今回は「どちゃくそ」とはどのような言葉なのか、解説していきたいと思います。
目次
「どちゃくそ」の意味や使い方とは?
最近主にネット掲示板やSNSで、「どちゃくそ」というワードがよく使われています。気付いたら周囲の人が使っていて、今でもよく意味が分かっていないという人は多いでしょう。
そこで、今回は最近よく使われている「どちゃくそ」という言葉の意味や使い方について、確認していきたいと思います。「どちゃくそ」の正しい意味や使い方がよく分からない人は、ぜひ注目してみてください。
「どちゃくそ」の意味とは?
「どちゃくそ」とは、2013年頃にネット掲示板やSNSで流行し始めた言葉で、程度が大きいことを意味する造語です。国語辞典には記載されていませんが、主に若い年齢層の人達の間で頻繁に使われています。
ネットスラングとして使われていることが多く、特に最近はSNSで使う人が増えているのです。
ネットでは「どちゃくそ」を、めちゃくちゃなことという意味で名詞的に使う人もいます。誰でも気軽に使える「どちゃくそ」は、自分なりの使い方を考えて楽しむこともできる言葉なのです。
「どちゃくそ」の元ネタは?
「どちゃくそ」の由来ははっきり分かっていません。方言が元ネタなのではと思われがちですが、由来と思われる方言は存在していないようです。
元ネタも明確になっていませんが、お笑いコンビ「三四郎」の小宮浩信さんのネタが元ネタという説が有力とされています。漫才の中で「どちゃくそ」という言葉を多用していたことから、その言葉がSNSやネット掲示板で広まっていったと考えられているのです。
「どちゃくそ」の使い方
「どちゃくそ」とは程度が大きいことを意味する言葉なので、様々な使い方をすることができます。例えば、とても疲れている状態や眠い状態を表現したい時に使います。
また、嬉しい楽しいといったポジティブな感情を表現したい時にも、「どちゃくそ」は使うことができるのです。「どちゃくそ」を使うことで、音の響きからも程度の大きさを表現できますし、コミカルに自分の状態や感情を表現できます。
以下では、「どちゃくそ」の正しい使い方を例文を見ながら把握していきましょう。
「どちゃくそ」を使った例文
以下では、「どちゃくそ」を使った例文を詳しく見ていきましょう。「どちゃくそ」を使ってコミカルに自分の気持ちや状態を表現したい人は、ぜひ以下の使い方を参考にしてみてください。
例文①どちゃくそかわいい
可愛くて仕方がないという気持ちは、「どちゃくそかわいい」と表現することができます。愛らしくてたまらないという対象に対して、褒め言葉として使うのです。
「どちゃくそ」には汚く乱暴な響きがありますが、その響きをあえて褒め言葉として使うことでギャップが生まれ、程度が大きいことをより強調できます。
しかし、「どちゃくそ」の意味を相手が分かっていないと、貶す言葉と勘違いされることもあるので、この例文を誰かに対して使う際には注意が必要です。
例文②どちゃくそダルい
「どちゃくそダルい」も、「どちゃくそ」の例文の1つです。かなりダルい状態であることを、ユニークに表現できています。「どちゃくそ」はネガティブな状態を強調する時に使うと、よりネガティブさを醸し出すことができるのです。
「くそダルい」もダルさを強調する若者言葉ですが、これよりももっとダルい状態を表現したい時に「どちゃくそダルい」は使われます。疲れてかなりダルい気分の時には、ぜひこの例文を実際に使ってみてください。
例文③どちゃくそウザい
「どちゃくそ」はかなりウザいと感じる相手を表現したい時にも使える言葉です。かなりウザいと思う相手は、「どちゃくそウザい」という例文で表現できます。「どちゃくそウザい」は「くそウザい」よりも程度が強くなった例文です。
SNSで「どちゃくそウザい」を使った文章を投稿して、ストレス解消する人は多いでしょう。しかし、スラング感が強くなるので、多用して口癖にならないように注意しましょう。
「どちゃくそ」を使う時に気を付けるべきこととは
「どちゃくそ」はユニークに自分の気持ちや状態を強調できる言葉なので、つい気軽に使いたくなるでしょう。
しかし、「どちゃくそ」という言葉に、あまりよいイメージを持たない人もいます。そのため、「どちゃくそ」を使う時には、いくつかの注意点を守って、周囲の人を不快にさせないようにしましょう。以下では、その注意点を取り上げていきたいと思います。
様々な年齢層の人が集まる公の場では控える
「どちゃくそ」の「くそ」は、本来人を罵る際に使われる言葉です。そのため、「どちゃくそ」という言葉には下品なイメージを抱き、頻繁に聞くと不快になる人もいます。特に、年配の方はその傾向が強いでしょう。
そのため、幅広い年齢層の人が集まる公の場では、「どちゃくそ」は控えることをおすすめします。堅苦しくない場であっても、「どちゃくそ」という言葉を聞いて不快になりそうな人がいる場合は控えましょう。
褒め言葉として使う際は相手の様子をよく確認する
「どちゃくそ」は好意的な言葉の前に付けると、褒め言葉を強調する意味の言葉になるでしょう。
しかし、「どちゃくそ」の意味が相手に通じないと、貶す言葉として受け取られる危険性があります。勘違いされたままだと、関係性が壊れてしまうこともあるでしょう。
そのため、「どちゃくそ」を褒め言葉として使う時には、必ず相手の反応をよく観察するようにしましょう。意味が正しく伝わっていないようであれば、すぐに言葉の意図をしっかり伝えてください。
目上の人に対しては絶対に使わない
「どちゃくそ」は基本的にネットスラングとして使われている言葉です。
そのため、目上の人に対して使うと、かなり失礼になってしまいます。「どちゃくそ」は同等か目下の人とのフランクな会話の中で使うようにし、目上の人がいる場では、使わないようにしましょう。
「どちゃくそ」と似たような言葉
「どちゃくそ」の意味と似た意味を持つ言葉はたくさんあります。「どちゃくそ」を言い換えて使いたい時には、「どちゃくそ」の類語が役に立つでしょう。
以下では、「どちゃくそ」の意味と似た意味を持つ言葉をいくつか紹介していきたいと思います。
ゲロ○○
「ゲロ○○」という言葉は、バブル時代に若者の間で流行した言葉です。「どちゃくそ」と同じく、程度が大きいことを意味する言葉として使われました。
例えば、最高に綺麗で眩しいという意味で「ゲロまぶ」、とても美味しいという意味で「ゲロうま」というように使います。言葉の前に「ゲロ」を付けて、程度の激しさを表現しているのです。
しかし、「ゲロ」という言葉には下品で汚いというイメージを抱く人がほとんどでしょう。
そのため、バブル期以降は「ゲロ○○」という言葉はあまり使われなくなりました。しかし、最近の80年代のリバイバルブームで、「ゲロ○○」を使う若者が出現しています。
鬼○○
「鬼○○」は、90年代に若者の間で流行っていた言葉です。コギャルやアムラーといった若者が増えていた時代には、程度が大きいことを「鬼」を言葉の前につけて表現していました。例えば、「鬼可愛い」や「鬼やべぇ!」というように使っていたのです。
「鬼」というとても怖い存在をイメージすることで、程度の大きさを強調できます。
ちなみに、「鬼やべぇ!」は、「クソ」の最上級である「どちゃくそ」と同じように、「鬼」の最上級として使われます。可愛いという気持ちを強調したい時には、「可愛い!鬼やべぇ!」というように使うのです。
「どちゃくそ」はどこかの方言なの?
「どちゃくそ」はその独特の響きから、どこかの地域の方言と勘違いしやすい言葉です。しかし、「どちゃくそ」は方言ではなく、お笑い芸人コンビ「三四郎」のファンから広まった造語とされています。
最近のSNSでは、「どちゃくそ」はめちゃくちゃなこと、大変なことという名詞的に使われることもあるのです。
また、2016年には「おのでらさん」がツイッターに投降した「ドチャクソ アブラデル」という石油王を主人公にした漫画が話題になりました。コミケあるあるネタを童話としてシュールに表現した作品で、多くの若者に注目されたのです。
その主人公のインパクトのある名前から、「どちゃくそ」という言葉がより若者達に浸透したと考えられます。現在ではネット上でよく見かける「どちゃくそ」は、方言と思い込んでしまいやすい言葉ですが、方言とは関係のない造語なので注意してください。
コミカルに気持ちや状態を表現できる「どちゃくそ」
今回は最近主にネット上でよく使われる「どちゃくそ」という言葉について、詳しく紹介しました。「どちゃくそ」は、強い気持ちや程度が大きな状態をコミカルに表現できる若者言葉です。
様々な言葉の前に付けて使うことができるので、ぜひ自分の状態や気持ちを日常会話の中で表現する時に使ってみてください。