ボールペンの字を消す方法や消し方！紙に書いたボールペンを消したい！

紙や服、壁などについてしまったボールペンのインクがなかなか取れず、苦労したことがある人は多いのではないでしょうか？ボールペンのインクは消すことができても、布や紙が痛んでしまうと、後から困ってしまうこともあるでしょう。

そこで、今回は紙や布などを傷つけず、ボールペンのインクだけを消す方法を、詳しく紹介していきたいと思います。ボールペンのインクが付いた物の素材別に紹介するので、ボールペンのインクの消し方を知りたい人はぜひ注目してみてください。

ボールペンインクには水性と油性、ゲルインクに分けられます。水性のインクは粘度が低く滑らかに文字を書くことができるインクです。しかし、水に溶けやすいので、耐久性はあまり高くありません。石鹸や水洗いで消せるので、比較的消しやすいでしょう。

油性インクは、滲みにくく耐久力に優れているので、重要な書類でよく使われます。しかし、粘度が高いので滑らかに文字を書きにくかったり、消しにくかったりします。

ゲルインクは水性のインクにゲル化剤を混ぜたインクです。水性インクよりも耐久力がありますが、水性インクのように消しやすいという特徴があります。

ボールペンのインクは紙に染み込み、しっかり付いてしまうため、なかなか消すことができないでしょう。しかし、以下で紹介するアイテムを使えば、簡単に消すことができます。

以下では、紙に付いたボールペンのインクを消すことができるアイテムと共に、消し方も詳しく解説していきましょう。

砂消しゴムはざらつきのある消しゴムで、紙ごと削り取りボールペンのインクを消します。昔からボールペンを消す定番アイテムとして使われてきた砂消しゴムですが、力加減を間違えて使ってしまうと、すぐ紙を傷つけてしまいます。

砂消しゴムは優しく持ち、力を入れずに円を描くようにして使ってください。ボールペンのインクが広範囲にある場合は、完全に消すまでに少し時間がかかってしまいますが、狭い範囲のインクを消したい場合は重宝するでしょう。

カッターで削るという消し方も、ボールペンのインクを消す定番の方法でしょう。カッターの刃先で、慎重にボールペンが染み込んだ箇所を剥がして消します。インクが染み込んだ箇所だけに刃先を当てることを意識すると、上手く削り取れやすいでしょう。

ただ、カッターで削り取るという消し方は、ある程度厚い紙でないと紙に穴が空いてしまいやすくなります。カッターの刃先を入れる前には、必ず紙の厚さを確認しましょう。

ボールペン用のインク消しを使うとうい消し方も、おすすめです。文房具店ではボールペン用のインク消しが販売されています。

ボールペン用のインク消しは2種類の液体がセットになっており、指示通りの順番でハケで消したいボールペンの字に液体を塗って使いましょう。

ボールペンの染料との相性がよければ、綺麗に消すことができます。しかし、相性が悪いとインクが落ちにくかったり、滲んでしまったりすることがあるので注意が必要です。使う前に一度テストを行うとよいでしょう。

プラスチック製品に付いたボールペンのインクは、紙よりは楽に消すことができそうと思うでしょう。確かに水性のボールペンであればすぐに落ちます。しかし、油性のボールペンのインクはなかなか消すことができないのです。

そこで、以下ではプラスチック製品に付いた油性ボールペンのインクの消し方を紹介していきましょう。

消しゴムは、意外とプラスチックに着いた油性ボールペンのインク消しにも使えます。プラスチック製品と同じく石油からできている消しゴムでプラスチップ製品を軽く擦ると、強い摩擦が生じるので、その力で油性ボールペンのインクが取れやすくなるのです。

しかし、強く擦りすぎると消しゴムが折れてしまいやすいので、軽く擦る程度にしましょう。

エタノールや除光液には、ボールペンの主成分である油を溶かす成分がたくさん含まれています。そのため、エタノールや除光液も、プラスチックに付いた頑固なボールペン汚れの除去に役立つのです。

消し方は簡単で、エタノールや除光液を含ませたコットンやティッシュで、プラスチックに付いたボールペン汚れを拭きましょう。

少し擦っても消えない場合は、しばらく除光液やエタノールを含ませたコットンやティッシュをしばらく圧着させてから、拭き取ってみてください。

革製品に付いたボールペン汚れを、革を傷めずに消すことは難しいでしょう。そのため、お気に入りの革財布や革製バッグにボールペンのインクが付いてしまうと、焦ってしまうと思います。

そこで、以下では革製品についてしまったボールペン汚れの消し方を解説していきましょう。革財布や革製バッグなどがある人は、いざという時のために、以下の方法をぜひ覚えてみてください。

革製品についたボールペン汚れを落とすには、エタノールがおすすめです。エタノールはボールペンインクを溶かす力が強く、革へのダメージが少ないため、革製品に付いたボールペン汚れを落とすアイテムにぴったりと言えます。

まず、エタノールをコットンに染み込ませ、消したいボールペン汚れの箇所に当てます。5分ほど時間が経ったら、軽く拭きとりましょう。革へのダメージを減らすために、あまり長い時間エタノールを染み込ませ過ぎないようにしてください。

特に高価な革製品に付いたボールペン汚れを落とすには、革製品専用のクリーナーを使うことをおすすめします。「インクリムーバー」と呼ばれる専用クリーナーを使うことで、安全にボールペン汚れを落とすことが可能でしょう。

消し方は簡単で、クリーナーでボールペン汚れの部分を軽く擦るだけです。スティックタイプのクリーナーを選ぶと、より擦りやすいでしょう。ちなみに、革製品の専用クリーナーは、ホームセンターやネット通販、革製品専門店などで約2,000円で購入できます。

ボールペンインクが合成皮革を使ったソファやカバンに付いてしまうこともあるでしょう。

合成皮革製品は本革製品と比べると安価なので、それほどショックは受けないという人が多いかもしれません。しかし、お気に入りのデザインのものや思い入れのあるものだと、やはり大きなショックを受けてしまうでしょう。

そこで、以下では合成皮革製品に付いたボールペン汚れの消し方も、いくつか紹介していきたいと思います。

合成皮革に付いたボールペンの汚れを消すには、エタノールや除光液を使うことをおすすめします。

エタノールや除光液に含まれるアセトンという成分は、ボールペンの油分を分解するのです。さらに、エタノールやアセトンはすぐに蒸発するため、合成皮革を痛める可能性も少ないでしょう。

エタノールや除光液を含ませたティッシュや布で、ボールペン汚れを拭きとります。強く擦ると合成皮革が傷つくこともあるので、優しく擦るようにしましょう。

合成皮革製品についたボールペン汚れは、消しゴムでも落とすことが可能です。消しゴムで合成皮革を擦ることで生まれる摩擦力を利用して、ボールペンの汚れを落とします。消し方はシンプルで、消しゴムで軽くボールペン汚れを擦るだけです。

強く擦ると摩擦力が強くなりすぎ、合成皮革を痛めることがあるので、あくまで軽く擦るようにしましょう。

肌に塗るとひんやりした感覚が楽しめるコールドクリームは、保湿剤として昔から使われてきた化粧品です。そんなコールドクリームも、実は合成皮革のボールペン汚れ落としに使えます。

コールドクリームには油分を乳化させる成分が含まれているのです。また、保湿剤もたくさん入っているので、合成皮革をケアしながらボールペン汚れを浮かして落とすことができます。

まず、コールドクリームを少し取り、ボールペン汚れの場所に優しく塗り込みます。しばらく経ってからティッシュで拭き取ってください。

最近掃除グッズとして注目を集めているメラミンスポンジも、合成皮革製品のゴールペン汚れ落としに役立つアイテムと言えます。メラミンスポンジは目の細かいスポンジで、洗剤を使わなくても頑固な汚れを落とすことができる優れものです。

消し方は簡単で、メラミンスポンジをボールペン汚れの箇所に軽く当てて擦ります。メラミンスポンジは、主に100均やホームセンターなどで気軽に購入できるので、ぜひ試してみてください。

壁や床に子どもがボールペンで落書きしてしまったり、落としたボールペンが当たってしまったりして、派手にボールペン汚れが付いてしまうこともあるでしょう。以下では、壁や床についたボールペンのインク汚れの消し方も開設していきます。

壁や床にずっと諦めていたボールペン汚れがある人は、ぜひこの機会に以下の消し方を実践してみてください。

壁や床にボールペンのインクが染み込んでしまうと、より消しにくくなってしまいます。そのため、床や壁のボールペンインク汚れは、気付いたらなるべく早めにエタノールで消しましょう。

付いたばかりのインクであれば、エタノールを染み込ませた布で軽く拭きとるだけで消すことができます。なかなか消えない場合は、軽く叩くようにして、エタノールを浸透させてみてください。

すぐ蒸発するエタノールは、壁紙や木材のシミになりにくいので、壁紙やフローリングのボールペン汚れ消しに安心して使えます。

中性洗剤も壁や床のボールペン汚れを落とすことができるアイテムです。中性洗剤は刺激が少ない洗剤なので、床や壁を傷めずにボールペン汚れを落とすことができます。

中性洗剤を布に染み込ませ、ボールペン汚れを叩くようにしてふき取りましょう。なかなか取れない場合は、使い古した歯ブラシを使って擦ると落ちやすくなります。

掃除や匂い消しなどで重宝される重曹も、ボールペン汚れ消しに役立つアイテムです。重曹には研磨作用があるので、ボールペン汚れを効率的に消すことができます。

しかし、壁や床の材質によっては傷を付けてしまう可能性もあるので、目立たない場所で試してから使うようにしましょう。

まず、水で湿らせたコットンや布に重曹を付け、ボールペン汚れを軽く擦ってください。部分的な汚れを落としたい場安は、湿らせた綿棒に重曹を付けて擦るとより落としやすいでしょう。

消しゴムを掛けるという消し方も、壁や床のボールペン汚れに適した消し方です。壁や床が傷つかないように、なるべく消しゴムは優しくかけるようにしてください。摩擦力が起きやすいプラスチック消しゴムがおすすめです。

研磨力が強い砂消しゴムは壁紙を傷つけてしまう危険性が高いので、避けてください。

文房具店やホームセンターなどにあるガンヂーインキ消しボールペン用も、壁や床のボールペン汚れをよく落とすアイテムです。

ボールペンインクの専用除去剤なので、しっかりボールペン汚れを落とせます。ガンヂーインク消しは2種類の専用液を順番にインクに付けて使うのです。

周囲を汚さないように、余分な専用液はタオルやティッシュでしっかり拭き取りながら使いましょう。

木製の机に、気付いたらボールペン汚れが付いていたということはよくあるでしょう。ボールペンのインクは木材にも染み込みやすいので、しばらく経ったボールペン汚れが取れなくなり、困ってしまいがちです。

そこで、以下では木製の机のボールペン汚れの、効率的な消し方も紹介していきましょう。

木製の机のボールペン汚れ落としには、油が適しています。油性のボールペンインクに油を付けることで、油同士が溶け合い、ボールペン汚れが落ちるのです。

まず、キッチンペーパーに油を染み込ませたものを、ボールペン汚れの部分に置いて10分ほど放置します。その後、軽く拭きとれば完了です。

柑橘系のフルーツの外皮も、実は木製の机のボールペン汚れ落としに役立つアイテムなのです。柑橘系のフルーツの外皮には、リモネンと呼ばれる香り成分が豊富に含まれています。

そのリモネンは油を分解する力が強いので、ボールペン汚れを落とすことができるのです。

消し方は簡単で、外皮を軽く折り曲げて持ち、そのままボールペン汚れ部分を擦るだけです。リモネンは柑橘系フルーツ特有のよい香りを発するので、消した後はその香りに癒されることができます。

メラミンスポンジで擦るという消し方も、木製の机についたボールペン汚れにおすすめの消し方です。様々な形状のメラミンスポンジがあるので、持ちやすい形のものを選ぶとよいでしょう。

ボールペンインクは、筆記用具を入れていたカバンの中や服に付いてしまうこともあるでしょう。以下では布に付いたボールペン汚れの消し方も取り上げていきます。

布に付いたボールペン汚れには、油分解力が強いエタノールや除光液がおすすめです。エタノールや除光液を染み込ませたタオルやティッシュ、綿棒などでボールペン汚れを軽く叩いて消します。

裏にインクがにじむ可能性があるので、裏にタオルやキッチンペーパーなどを当てておきましょう。

肌にボールペンインクが付いてしまって、消せずに困ったことがある人は多いと思います。以下では、肌に付いたボールペンインクの消し方も紹介しましょう。

ハンドクリームやリップクリームには、油を乳化させて落としやすくさせる機能があります。そのため、ハンドクリームやリップクリームを付けたティッシュで、ボールペン汚れを軽く擦るようにすると、汚れが落ちるのです。

100均にはボールペンのインク落としに役立つ便利グッズがたくさんあります。以下では、そのグッズをいくつか紹介していきましょう。

ダイソーの文房具売り場で販売している落書き消しスプレーは、広範囲のボールペン汚れも簡単に落とせる優れものです。ボールペン汚れにスプレーをかけて、軽く歯ブラシやティッシュで擦るだけで、ボールペン汚れが落ちます。

セリアやダイソーの文房具売り場で販売されている砂消しゴムも、様々な素材に付いたボールペン汚れを落とせるグッズです。最近では砂消しゴムのデザインの幅が広がっており、ダイソーでは英字ロゴ入りのスタイリッシュな砂消しゴムが販売されています。

ダイソーやキャンドゥ、セリアのコスメ売り場では、ボールペン汚れをよく落とす除光液が販売されています。除光液はマニキュアの主成分である樹脂を溶かすので、同じ油性のボールペンインクも分解して落としてくれるのです。

今回はボールペン汚れの消し方について、詳しく取り上げました。ボールペンインク汚れは様々な場所に付きやすいものなので、今回紹介した付く場所別の消し方を覚えておくとよいでしょう。

気になるボールペン汚れがある人は、ぜひ今回紹介した消し方を試してみてください。