俳優の田口浩正は現在死亡してる？痩せたという噂に関しても解説

田口浩正さんは、福岡県出身のお笑い芸人、俳優、声優、音楽活動まで幅広く活躍しています。マルチな才能が光る田口浩正さんについて、具体的にみていきましょう。

現在は、個性派俳優かつ名脇役としての地位を確立している田口浩正さんですが、さまざまな経緯を経て一歩ずつ進んで来られました。その経歴を順に追ってみましょう。

劇団東京乾電池は、座長を柄本明さんが勤める演劇集団で、1976年に柄本氏とベンガル、綾田俊樹氏によって結成されました。田口浩正さんは、高校を卒業した後、1986年に東京乾電池の第1期研究生として入団します。

芸能活動を始めてまだまもない頃、田口浩正さんは、六本木のショーパブで後の芋洗坂係長ことダンサーの小浦一優さんと出会います。ともに福岡県出身の二人は意気投合し、お笑いコンビ「テンション」を結成します。

「テンション」はバラエティ番組などで、リズミカルなコントを行ってお茶の間の人気者になりました。

しかし、「テンション」は結成から約5年で活動休止してしまいます。その理由は、田口浩正さんと小浦一優さんが目指す方向性が違ってきたことからでした。田口さんは俳優業に専念し、小浦さんは芋洗坂係長になって舞台で活躍するようになります。

「テンション」休止以降、田口浩正さんは、俳優としてドラマや映画の中で独自の存在感を維持しながら、現在まで着々とキャリアを積んでいきました。また、「MIND GAME」(1998)では監督デビューを果たします。

「MIND GAME」は、多重人格の青年に翻弄される医者を描いたサイコスリラーです。

田口浩正さんの活動は、アニメ―ションの世界にも広がります。2009年からは、テレビアニメ「毎日かあさん」で父さん役の声優に挑戦しています。当時、「新人の気持ちで演じさせてもらいたい」と意気込みを語っています。

その後、テレビアニメ「HUNTER×HUNTER」(2013)、劇場版「手塚治虫のブッダ2終わりなき旅」(2014)にも声の出演を果たしています。

俳優田口浩正さんは、現在に至るまで数えきれないほどの作品に出演してきました。誰もがその存在感に納得させられるでしょう。ここでは、彼の主な出演作品をご紹介します。

田口浩正さんといえば、見ると思わずにっこりさせられるその笑顔と体型から「人がいい肥満体のおじさん」役が定番です。しかし、悪役まで完璧にこなす演技派俳優です。田口さんの代表的な作品をご紹介します。

「警視庁捜査一課9係」は、テレビ朝日系の大人気の刑事ドラマで、2006年に始まり2017年まで全12シリーズまであります。東京で、多発する凶悪犯罪の捜査に奔走する刑事たちの話です。

主演は渡瀬恒彦さんが係長として演じ、田口浩正さんは青柳靖(吹越満)とコンビを組む矢沢英明役を好演しています。矢沢は、先輩にあたる相棒に振り回されながらも、奔走し名コンビとして奮闘しています。

12年間続いたシリーズは、渡瀬恒彦さんが急逝された後終了し、その後2018年から「特捜9」として再スタートしています。主演はV6井ノ原快彦さんがつとめていますが、矢沢と青柳のコンビは健在です。

石原さとみ主演のドラマ「地味にスゴイ！校閲ガール・河野悦子」(2016)は、ファッション編集者を目指して出版社に入社したのに、地味な校閲部に配属されてしまう河野悦子の活躍を描いています。

田口浩正さんの役どころは、悦子が住むアパート1階のおでん屋さんの大将です。小さなお店のカウンター越しに、おでんをよそりながら常連たちと話をしている姿が微笑ましく描かれています。

「とと姉ちゃん」(2016)は、高畑充希主演のNHKの連続テレビ小説です。雑誌「暮らしの手帖」の創刊者大橋鎮子の生涯をモチーフにしたドラマで、父親を亡くした主人公が、家族を支え激動の昭和を力強く生き抜く姿を描いています。

田口浩正さんが演じるのは、主人公の常子が入社する鳥巣商事の採用官であり後の上司、山岸隆一役です。山岸は、横柄な態度で常子に接しますが、入社後は、部下である常子を育てるどころか、日和見主義的な態主人公を苦しめます。

現実世界では、どの会社でも1人くらいはいそうな管理職のおじさんをうまく演じています。

演技派俳優の田口浩正さんは、ドラマだけでなく映画にも数多く出演されています。ここでは、その一部をご紹介します。

映画「空飛ぶタイヤ」(2018)は、池井戸潤原作の同名小説の映画化作品です。ある日、トレーラーが脱輪し人身事故がおきてしまいます。その事故をめぐって、戦う男たちの話です。

長瀬智也さん演じる運送会社社長の赤松徳郎は、整備不良を疑われ四面楚歌の状況に陥ります。しかし、事故原因を究明をしていく中で、メーカーのリコール隠ぺい疑惑が浮上してくるのです。

田口浩正さんは、社会問題を扱ったこの映画の中で相模精密加工という会社の平本の役を演じています。

綾瀬はるか、堤真一主演の映画「本能寺ホテル」(2017)は、現代に生きる繭子と戦国時代天下統一を真近にした織田信長が、時を超えて交流するSF物語です。主人公が本能寺ホテルのエレベーターに乗ると、本能寺の変の前日にタイムスリップするという設定です。

田口浩正さんは、信長の家臣の大塚孫三役で、信長ことお館さまを恐れながらも仕える姿を好演しています。

田口浩正さんの役者歴は、もともと劇団東京乾電池の研究生として入団したことが始まりでした。退団後、テレビや映画だけでなく舞台でも活躍しています。

東海道四谷怪談は、日本を代表する怪談と言えるでしょう。江戸元禄時代、夫、伊右衛門に裏切られて殺されたお岩が、幽霊となって現れる話で、歌舞伎の演目の定番、また演劇、映画などで人々に親しまれてきました。

2001年に演出家、蜷川幸雄氏によって舞台化された「鶴屋南北 東海道四谷怪談」では、お岩を裏切り悪事を働く伊右衛門役を竹中直人さんが演じています。田口浩正さんは、劇中お岩を襲う極悪人である、按摩(マッサージ師)宅悦役を担っています。

「ネジと紙幣」(2009)は、古典「女殺油地獄」をベースに、倉本裕氏作・演出での舞台です。矛盾に満ちた人間像を浮き彫りにする同作品は、観客に男が女を殺すという狂気について考えさせてくれます。

田口浩正さんの役どころは、主人公行人(森山未來)の義理の父親です。家庭の事情から、家業を手伝わず遊んでばかりの行人を責めず体裁を守りながら接している姿を、とてもリアルに演じています。

名脇役として引っ張りだこの田口浩正さんですが、一部では現在死亡しているという噂が流れていました。本当なのでしょうか？

田口浩正さんが、死亡しているという噂はデマです。田口さんは、ほぼ途切れることなく仕事をこなしテレビや舞台、映画で活躍しているからです。もちろん現在も進行中で、2019年4月からは「特捜9」シーズン2が始まりました。

では、「田口浩正死亡説」はどこからきたのでしょうか？これはあくまで憶測ですが、田口さんが痩せたようであることと、テレビでの露出が一時的に減ったタイミングが重なったからではないでしょうか？

実際、芸能人の死亡説は、引退や激やせなどの要素に関連してささやかれることが多いです。最近の出演作品での田口浩正さんは、確かに顔が痩せたように見うけられます。

一方で、田口浩正さんは病気で痩せたのではないかという噂があります。真実なのでしょうか？

残念ながら、こちらは真相を確定することはできませんでした。田口浩正さんは、数多くの作品に出演し芸能活動をされていますが、SNSやブログ等でご自身が直接世間に発信しておらず、事実確認できないためです。

闘病しながら芸能活動を続けている芸能人は、痩せている人が多いです。とても立派なことですが、だからといって芸能人が痩せることがイコール病気ということにはならないでしょう。

田口浩正さんは、多方面に活躍する俳優です。しかし、彼の家族や私生活はどのようになっているのでしょうか？気になる部分について解説します。

田口浩正さんは、芸能活動のかたわら、9年間の交際を経て8歳下の女性と2002年に結婚しています。そのお相手は、一般女性のため情報が公表されていません。奥様だけでなく、プライベートな部分については露出させないようにしているようです。

田口浩正さんには、3人の息子さんがいるそうです。日経新聞の連載コラムを担当していた時に、日々の子供の成長をつづりながら子煩悩な一面をのぞかせてくれていました。

また、「警視庁捜査一課9係」の渡瀬恒彦さんの勧めで、スケジュールが空いた日には、子供たちと一緒にキャンプに行っていると話していたそうです。

田口浩正さん似の役者さんの存在をご存知でしょうか？

それは、松尾諭さんで、顔はもちろん176cmという身長も、田口さんに似ています。しかも、松井諭さんも「SP警視庁警備部警護課第四係」というドラマで、警官役で出演しているのです。そのため、2人が同一人物と勘違いしている人もいるでしょう。

しかし、年齢が違います。松尾諭さんは、1975年生まれ兵庫県出身の俳優さんで、田口さんの8歳も下です。また、お二人の見分ける方法ですが、写真を見比べることによって簡単にできます。

田口さんはぷっくりとしていて笑顔がやさしいおじさんです。一方で松尾さんは、どちらかというと、がっちりとした真剣なすまし顔です。

名バイプレーヤーとして数多くの作品を盛り上げてきた田口浩正さんですが、メインキャラクターとして登場している作品もあります。

「大混乱！ホンコンの夜」(2001)は、香港発のコメディ映画です。ナインティナイン岡村隆史主演の映画「無問題ーモウマンタイ」の製作陣による作品です。当時、コメディ俳優として香港でも人気上昇中の田口さんを起用し、話題性の高い作品でした。

この映画の中で田口浩正さんは、香港に駐在している主人公、さえない日本人サラリーマン三木拓郎をおもしろおかしく演じています。

「放課後ミッドナイターズ」(2012)は、異色のアニメーション映画作品です。舞台は真夜中の学校で、夜になると動きだす学校の理科室の人体模型たちの話です。真夜中の学校に迷い込んだ幼稚園児たちと、人体模型が遭遇する大騒動を描きます。

田口浩正さんは、この作品で準主人公のゴスという骨格標本の声を演じています。

テレビドラマと舞台俳優、声優、コメディアン、映画監督にミュージシャンまで多方面で才能を発揮している田口浩正さんについて解説しました。いかがでしたでしょうか？出演作品があまりにも多く、一部しかご紹介することができませんでした。

ちなみに、田口浩正さんは音楽活動もしていました。ミュージシャンとしては、1995年に伊集院光、石塚英彦氏と「FATMAN BROTHERS」というユニットを組んでいました。アルバムも発売しています。

俳優田口浩正さんは、演技派として、「特捜9」の矢沢のような役から四谷階段の極悪人役まで、各作品が求める役割を完璧に演じてこられました。これからも、演技に味濃い魅力を醸し出してくれるでしょう。

現在も、多忙な田口浩正さんです。忙し過ぎて体調を壊さないことを祈るばかりです。田口浩正さんのこれからの活躍に期待しましょう。