尼崎児童暴行事件の真相!加害者の実名や現在とその後を解説

陰惨な事件でありながらマスコミでも深く追及されず、事実がうやむやにされたままの尼崎児童暴行事件。尼崎児童暴行事件はなぜ起きたのか、何が起きたのか。尼崎児童暴行事件の概要や、加害者である男子児童のその後について解説します。

尼崎児童暴行事件の真相!加害者の実名や現在とその後を解説のイメージ

目次

  1. 1尼崎児童暴行事件とは?
  2. 2尼崎児童暴行事件概要
  3. 3尼崎児童暴行事件・加害者男児の親と学校の対応
  4. 4加害者男子児童とその親とは
  5. 5加害者男児両親はなぜ態度が変わったのか?
  6. 6尼崎児童暴行事件のその後
  7. 7尼崎児童暴行事件と類似の事件
  8. 8尼崎児童暴行事件を風化させてはいけない

尼崎児童暴行事件とは?

あまり治安が良くない地域として有名な尼崎市。兵庫県の南東部に位置し、東側は大阪府に隣接しています。

6歳の息子を虐待死させ死体を遺棄した2001年の「尼崎児童虐待死事件」や、2012年に発覚した、25年以上にも渡る怪死事件「尼崎連続変死事件」などの報道で記憶に残っている人も多いかもしれません。

そんな尼崎で2006年11月に起きたのが、「尼崎児童暴行事件」です。「尼崎児童暴行事件」は、事件当時小学校4年生の男子児童が加害者となった、史上最年少による性犯罪事件として、世間を震撼させました。

しかし、センセーショナルな事件でありながら、加害者、被害者ともに10歳という年齢のためか、マスコミの報道も一部週刊誌を除いて一時的なもので、その後、加害者である男子児童にどのような処置がとられたのか、事件解決の報道は一切ありません。

「尼崎児童暴行事件」は、犯罪自体も陰湿で目を背けたくなるほどでしたが、加害者である男子児童とは別に、その両親の態度や、加害者と被害者が通う小学校、市教育委員会の対応にも非難が集まりました。

尼崎児童暴行事件概要

「尼崎児童暴行事件」とはどのような事件だったのか。事件の発端から発覚、その後の流れまで、順を追ってみていきましょう。

親所有のアダルトビデオを見た加害者男児

加害者となった男子児童は、「親のアダルトビデオを観て、同じことをやってみたくなった」と供述しています。

親に見せられたのか、親が観ているところをのぞき見たのか、親が観ているところに偶然行き合わせたのか、こっそり盗み観たのか、どのような状況で加害児童がアダルトビデオを観たのかは定かではありませんが、それにより性的好奇心を刺激されたことは間違いありません。

同級生の被害者女児に性的暴行を加える

被害者となったクラスメイトの女子児童は、ボーイッシュで普段から活発な女の子でした。2006年11月半ば、別の男子児童に誘われて、2人で加害者である男子児童の自宅に遊びに行きます。

しばらくはゲームなどをして遊んでいましたが、加害者児童にベッドのある隣室へ連れて行かれ、服を脱ぐように強制され、性的暴行を加えられました。このとき別の男子児童も同じ部屋にいました。

加害者男児による口止め

加害者児童の両親は共働きで不在でした。その後、加害者である男子児童は、女子児童に対し、「親に言ったらしばく」と脅して口止めをし、家に帰しました。

それから1週間後、加害者である男子児童は、下校時に女子児童の足を蹴り、石を投げつけ、「親に言ったらどうなるか」をわからせるような行動を見せつけました。

被害者女児の友人の家族が学校に通報

女子児童は、蹴られたり石を投げつけられたりしたことを教師に報告し、別の女子児童には自分が何をされたか相談していました。この女子児童が家族に話したところ、その母親が12月8日に開かれた保護者面談で担任に通告し、ようやく事件が大人の知るところとなりました。

尼崎児童暴行事件・加害者男児の親と学校の対応

事件発生からおおそ3週間。ようやく事件が明るみに出ましたが、学校が動いたのはそれから3日後のことです。何も知らないまま呼び出された被害女児の母親は、事件のあらましを聞かされ驚愕します。

被害者女児の母親と、加害者男児児童の両親や、学校、市教育委員会とのやり取りはどのようなものだったのでしょうか。

加害者男児母が差し出した封筒

12月11日の午前中に学校に呼び出された被害者女児の母親が帰宅した後、学校は加害者である男子児童を父親同席のもと問いただしましたが、性的暴行については「やっていない」と頑としてい譲らず、男子児童もいったん帰宅します。

しかし、夜になって父親から「息子が(性的暴行を)認めた」と電話があり、12月13日に被害者家族と加害者家族が初めて顔を合わせることになりました。

その席で、加害児童の母親から、封筒を差し出されましたが、被害女児の母親は受け取りを拒否しました。封筒の中身が金銭であったことは容易に想像がつきますが、その金額まではわかっていません。

転校が決まった被害者女児

学校側に「どうしたいのか」と問われ、被害女児の母親は、「先方が引っ越すか、自分たちが引っ越したい」「自分たちが引っ越す場合は引っ越し費用は加害者家族と学校で負担してもらいたい」と要求しました。

その場での話し合いは平行線で物別れに終わりましたが、後日加害者男子児童の母親から「女同士で話がしたい」と電話があり、ファミリーレストランで話し合い、「加害者男児家族が引っ越し費用を負担する」ということで決着がつきました。

加害者男児父に被害者女児母が訴えられる

ところが、母親同士の会合があった2日後、被害女児宅に警察から電話があり、「加害者男子児童の父親から、妻があなたに恐喝されたと相談が来ている」と言われます。

驚いた被害女児の母親が再び学校で父親に会うと、「妻は夜も外を歩けないくらい怯えている」と言い、母親が席を立つと、「子どもに何かしたらただじゃおかない」と脅迫まがいのセリフさえ吐きました。こうして、結局転校の話は流れてしまいました。

転校できなくなった被害者女児

被害女児は、早くに父親と死別し母子家庭であったため、経済的に苦しく引っ越しも転校もできませんでした。そのため、加害者である男子児童とはその後も同じクラスに通うことになりました。加害者男児の家庭も、引っ越することはありませんでした。

5年生になってクラス替えがあったのかどうかはわかりませんが、被害者と加害者が通っていた尼崎市若葉小学校(統廃合のため現在は廃校)は、全学年でも10クラスしかない小規模校だったので、たとえクラスが別になっても顔を合わせる機会は少なくなかったはずです。

学校も市教育委員会も対応せず

被害者女児の母親が、学校に呼び出された翌日に学校に問い合わせたところ、市教育委員会への報告はなされていませんでした。

その後慌てたように報告はなされましたが、事件の細かな内容までは伝えていなかったらしく、教育委員会からは母親に対し、「女児に責任がある」という旨の発言があったといいます。

その点については、その後バッシングを浴びた教育委員会から、「学校から女児が服を脱いだ時の状況が詳しく報告されていなかったから」と言うニュアンスの苦しい釈明が発表されました。

市教育委員会は、加害者家族が被害者家族に謝罪する場を設けたり、女児にカウンセラーをつけると言っていましたが、女児の母親によると「何もしてくれない」とのことで、教育委員会は更なるバッシングを受けることとなりました。

学校も、被害女児をそのまま加害者である男子児童と同じクラスに通わせるなど、無神経な行動が目立ちます。

何も処罰が下されなかった加害者男児

被害女児の母親が、警察に児童相談所への通報を訴えても、「年齢が年齢なので」という理由で取り合ってもらえず、学校と教育委員会の隠ぺい体質と事なかれ主義に事件はうやむやにされてしまいました。

10歳と言う年齢もあったのでしょうが、結局、加害者である男子児童には、何の処罰も下されませんでした。

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加害者男子児童とその親とは

わずか10歳にして同い年の女児に性的暴行を加えた加害者男子児童とその両親とは、どのような人物だったのでしょうか。刑事事件にならず、しかも加害者、被害者ともに未成年であったため、わかっている情報は多くありません。

加害者男児・鈴木健人

自宅でクラスメイトの女子に性的暴行を加えた男子児童の氏名は、一部ネットで「鈴木健人」と言われていますが、これは仮名です。報道の際使われた仮名が、本名として誤解されたまま独り歩きしてしまいました。

加害児童の本名は明らかにされていません。住んでいた場所、通っていた小学校、年齢、家族構成がわかっているので、事件発覚当時はネットに流れた可能性もありますが、現在は検索しても出てきません。

当時10歳の子どもですから、それも当然で、今さらむきになって特定する必要や権利は、誰にもありません。

加害者男児父親

「尼崎児童暴行事件」では、加害男児の卑劣な行為も怖気を誘いましたが、それ以上に問題になったのは、周囲の大人たちの対応でした。中でも、いっさいの謝罪もせず、挙句の果てに被害者女児の母親を恫喝した加害者男児の父親は責められても仕方ありません。

加害者男児と剣道の道場に通う姿が近所でも目撃されていたとのことですが、武士道精神からは遠かったようです。特定の宗教団体との関係も取りざたされたりしましたが、真意のほどは不明です。

加害者男児母親

父親がなかなか謝罪の言葉を口にしない一方で、母親は泣き崩れていたと言います。最初の面談のときもお金を渡そうとしたり、一度は引っ越しの費用を負担することを承諾したにもかかわらず、引っ越しの件が流れた後は、謝罪の言葉もなく、取材もいっさい断っています。

加害者男児両親はなぜ態度が変わったのか?

始めは加害男児から事実を聞き出し、学校に報告してきた父親。女同士の話し合いで引っ越し費用の負担を承諾した母親。これで示談になるかと思われた矢先に、被害女児の母親を脅迫者扱いして糾弾し、手のひらを返したのはなぜなのでしょうか。

加害男児の母親は、「夫は以前事故を起こし、ヤクザに脅されたので、今度もお金を要求されると思っている」という趣旨のことを言っていますが、事故のことも、ヤクザに脅されたということも事実確認は取れていません。

加害者家族に何があったのでしょうか。

加害者男児家族は某宗教の会員?

加害者男児家族は、陰惨な事件があると何かと槍玉にあがる某宗教団体の会員であったとまことしやかに噂されていますが、真意のほどは定かではありません。

急に態度を変えた両親に、宗教団体のメンバーが入れ知恵をしたのではとの憶測から生まれた噂です。

報道規制によりマスコミも騒げず

何と言っても被害者女児はわずか10歳の少女です。いかにマスコミといえど、刑事事件にもなっていない、週刊誌が暴き出した不愉快な性的暴行事件を、大々的の報道することはできませんでした。マスコミが騒げば騒ぐほど、被害者女児の傷が深くなるのは目に見えています。

加害者が成人、せめて14歳歳以上であったならまた話は違ったのでしょうが、加害者も10歳となれば、報道規制の縛りは厳しく、学校や教育委員会の不誠実な対応を明らかにするのが精いっぱいで、マスコミも事件そのものに対しては深追いはできませんでした。

尼崎児童暴行事件のその後

2006年11月に起きた「尼崎児童暴行事件」は、週刊誌「週刊新潮」のスクープで明るみに出ました。わずか10歳の男児が同じクラスの女児に対して行った性的暴行事件は、子を持つ親はもちろん、教育に携わる多くの人に不安と恐れを与えました。

しかし、報道は尻切れトンボで、事件そのものは闇に葬られようとしています。「尼崎児童暴行事件」は、いったいどうなったのでしょうか。

週刊誌や新聞が事件を大きく取り上げる

「週刊新潮」が事件を明らかにしたあと、マスコミは「尼崎児童暴行事件」を大々的に報道しました。ことに、学校や教育委員会に対する批判はすさまじく、尼崎市教育委員会には抗議と非難の電話が山のように寄せられました。

被害者女児と加害者男児が通う小学校にも、事実確認を求める電話が数多く寄せられましたが、いっさいの対応を拒否しました。

加害者男児は何も反省していなかった?

後追い報道をした「週刊実話」によれば、加害者男児はその後も被害者女児に対し、複数の男子児童とともに、性的暴行を繰り返したと言います。

加害男児が被害女児に対し謝罪したという記録もなく、もちろんその両親が、謝罪なり賠償なり、何らかの責任を負ったという記録もありません。

高校生になってからは同級生を強姦?

何ら処分されることのなかった加害者男子児童は、おそらく何食わぬ顔をして進学したことでしょう。加害者男児は、その後高校生になって同級生に性的暴行を加えたという噂もありますが、事実関係は確認されていません。

怪死したとの噂も

ネット上では、「尼崎児童暴行事件」の加害男児は、その後怪死したとの情報もありますが、これは、加害男児の名前を「小林健人」としたことから生まれた誤報と思われます。

おそらく年格好の似た「小林健人」の死亡記事が、「尼崎児童暴行事件」の加害男児と誤認されたものです。とは言え、加害男児が今も生きているかどうかも定かではありません。

被害女児のその後も、加害男児のその後も、はっきりしたことはわかっていません。

現在も加害者からの謝罪はなし

「尼崎児童暴行事件」は、未熟な子どもが犯した大きな罪ですが、その責任の多くは、周囲の大人にあります。報道によれば、加害男児が被害女児の母親を恫喝して以来、両家の接触は断たれており、賠償はおろか謝罪の一言もないとのことです。

「尼崎児童暴行事件」は、子どもの犯した罪の大きさを認識できない親、児童の非行を隠ぺいしようとする学校、事なかれ主義で事実を直視しない教育委員会、これらの醜さ、いびつさを浮き彫りにした事件でした。

尼崎児童暴行事件と類似の事件

小学生が起こしたセンセーショナルな事件として思い出されるのが、2004年の「佐世保小6女児同級生殺害事件」です。小学校6年生の女児が同級生をカッターナイフで刺して死傷させた事件は、日本中を震撼させました。

「尼崎児童暴行事件」と同じように、同級生による集団性的暴行事件で思い出されるのが、10人の男子生徒が検挙された「旭川女子中学生集団暴行事件」です。中学3年生の男子生徒が集団で同級生に性的暴行を加えた、聞くに堪えないおぞましい事件でした。

尼崎児童暴行事件を風化させてはいけない

「尼崎児童暴行事件」は、悲惨で卑劣な事件ですが、それ以上におぞましいのは、保身に走る大人たちの姿です。一番に考えるべきは心に大きな傷を負った被害女児の将来であるはずなのに、誰もそこには思い至っていません。

被害女児はすでに成人しているはずで、事件のことはもう忘れたいと思っているかもしれません。そっとしておくのが良識ある大人のマナーです。が、事件そのものは忘れてはいけません。

「尼崎児童暴行事件」が暴き出したのは、大人たちが作り上げた、事件を生むに足るいびつな環境に他なりません。

年端もいかない子どもが簡単にアダルトビデオを手に取る家庭、被害者に寄り添うより事件を隠ぺいしようとする学校や教育委員会。子どもの罪に責任を負わない両親。

「尼崎児童暴行事件」は、世の大人たちに、改めて子どもに対する責任の重さを突き付けた事件だったのかもしれません。

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