誠成公倫会の宗教って?会員の藤原紀香などの芸能人や有名人も紹介
関西地域に信者が3万人以上いるとされる誠成公倫会は、信者以外にその内部事情を詳しく公開していないので、謎が多い宗教とされています。そこで、今回は誠成公倫会について詳しく見ていきましょう。誠成公倫会信者の噂のある芸能人も紹介するので、ぜひ注目してみてください。
目次
誠成公倫会とはどんな宗教?
兵庫県西宮市内に本部があるとされる新興宗教団体「誠成公倫会」は、藤原紀香やKinKiKidsといった有名人が入信しているという噂もある宗教団体です。
「誠成公倫会」は名前から宗教団体と思われにくいので、名前は知っていても宗教団体だとは思っていなかった人もいるでしょう。誠成公倫会は3万人を超える信者を獲得している宗教団体ですが、その詳細はあまり知られていません。
今回は、そんな謎の多い「誠成公倫会」について、詳しく解説していきたいと思います。「誠成公倫会」に関心がある人は、ぜひ今回の内容をしっかり把握して、団体のイメージを掴んでみてください。
誠成公倫会とは?
「誠成公倫会」は、宗教家としてだけでなく、芸術家としても活躍した故八島義郎さんによって立ち上げられた宗教団体です。兵庫県西宮市内には、「誠成公倫会」の本拠地である巨大な施設「西宮研修所」があり、中には店舗や道場などもあります。
2010年に創始者である八島義郎さんは亡くなったため、現在は後を継いだ谷口紀子さんが宗教のリーダーを担っているのです。以下では、より詳しく「誠成公倫会」について解説していきましょう。
「誠成公倫会」の読み方
「誠成公倫会」は「せいせいこうりんかい」と読みます。1957年に、芸術家として活動していた八島義郎が故郷の西宮市内で設立した宗教団体で、当初は「親和会」という名前だったそうです。
創設後八島義郎が65年にとある霊能者に出会った際に、その霊能者から「誠成公倫」という造語を聞いて感銘を受け、「誠成公倫会」という名前に変えます。「誠成公倫」とは、その霊能者の完全な造語であるようで、意味ははっきり分かっていません。
誠成公倫会の歴史
「誠成公倫会」は、57年に八島義郎によって兵庫県西宮市で開設されます。裕福な家庭に生まれ、彫刻家としても活躍していた八島義郎さんは、戦後の混乱期に彫刻家としての仕事ができなくなり、経済的にも困窮したそうです。
その時期に山小屋に籠り、宗教の勉学や修行に集中した八島義郎さんは、予知能力と治癒能力という神秘的な能力を手に入れました。その能力を戦後の苦しい時代を生きていた人々の救済に使いたいという思いから、親和会を立ち上げます。
その後、関西エリアを回り布教して信者を集めていた八島義郎さんは、多くの霊能者と親交を持つようになるのです。霊能者から教えられた「誠成公倫」という言葉に感じ入り、八島義郎さんは65年に団体の名前を「誠成公倫会」に変更します。
以降、「誠成公倫会」はより信者数が増えていきますが、比例してカルト的側面が強くなっていったので、信者以外との繋がりは薄くなっていくのです。そのため、現在では特に謎が多い新興宗教として、多くの人の興味を惹いています。
誠成公倫会の概要
「誠成公倫会」はキリスト教と神道をベースにした宗教団体で、創始者は法主と呼ばれています。「循環」と「同質結集」、「相対」を絶対的な原則とし、この原則を守り明るく生活を送るということを主な目的としています。
太陽を司る天照大神、日本の国土を築いたとされる応神天皇と崇神天皇を祀っているのです。また、儒学的な思想も混ざっており、年長者を敬うというルールもあります。
法主やリーダーによる祈祷が定期的に行われており、信者たちからの質問に法主やリーダーが答えるという形で、会合を開いているのです。
1982年以降は法主自作の歌をテーマソングにしており、その歌の内容を表現する劇を信者たちが演じ、教義を会得するという「歌唱劇」も定期的に開いています。
誠成公倫会の教祖・八島義郎とは?
兵庫県で建設会社の社長を務める父と専業主婦の母の間に生まれた八島義郎さんは、幼い頃から芸術に興味があり、芸術家を目指していたそうです。
31年に京都や神戸の彫刻師の弟子となり、彫刻師としての修業を開始します。木彫が得意だった八島義郎さんは、日本の伝説的木彫刻師高村光雲と友達になり、彫刻家として活躍するようになるのです。
しかし、戦争によって貧困に陥り、芸術とは関係のない仕事をするようになります。そんな苦しい毎日の中で八島義郎さんは夢で神様のお告げを聞き、能勢町の山小屋に籠り、宗教の勉強や修行に励むようになるのです。
56年に予知能力や治癒能力などの特殊能力に目覚めた八島八郎さんは、翌年にその能力を活かそうと誠成公倫会(当時は親和会)を設立します。
その後、誠成公倫会のリーダーとして活躍しながらも、八島義郎さんは関西各地を巡り、次々と信者を集めていくのです。現在では信者数は約3万5,000人にまで増えています。
作詞作曲も手掛ける
誠成公倫会の創始者である八島義郎さんは、82年に誠成公倫会のテーマソングの作曲作詞を行っています。元々芸術全般に興味があった八島義郎さんは、誠成公倫会の教義を表現する曲作りにも積極的だったそうです。
作曲や宗教活動を通じて、芸能関係者とも関係があったとされていることから、多くの芸能人が誠成公倫会に入信しているという噂に真実味が出ています。
イキガミサマとして現在も崇められている創始者
誠成公倫会の信者達は、2010年に亡くなった創始者である八島義郎さんを、現在も「イキガミサマ」と呼び崇めているそうです。
「イキガミサマ」とは、人間の形をとっている神様のことを指す「現人神」(あらひとがみ)と似た意味を持つ言葉と考えられています。現人神は神道の用語の1つで、生きたまま神様と同等の力を持った人間ともされているのです。
八島義郎さんは不思議な治癒や予知といった能力に目覚めたことで、その能力を人のために活かそうと決意し誠成公倫会を立ち上げたとされています。
そのため、八島義郎さんは生前から、信者に現人神のような存在として、信仰されていたのではと考えられるのです。
誠成公倫会の教え
誠成公倫会とは、どのような教えを掲げた宗教団体なのでしょうか?以下では、誠成公倫会の教えについて、詳しく解説していきましょう。誠成公倫会の教義に関心がある人は、ぜひ注目してみてください。
同質結集の法則
誠成公倫会の主な教えの1つが、「同質結集の法則」という教えです。誠成公倫会では、特に多くの人が抱えがちな人間関係での悩みは、この同質結集の法則によって起こり得ることしています。
世界には同質のものが集まるという法則があり、人間関係の悩みは自分自身の欠点を知る良いチャンスと諭しているのです。例えば、理不尽なことをしてくる子供っぽい人に悩まされる時には、自分の中にその人と同じような未熟さが隠れていると考えられます。
つまり、人間関係の悩みは、自分自身を成長させることで解決すべきという教えを説いているのです。同質結集の法則の意味は、類は友を呼ぶということわざの意味と似ています。
良いこと・悪いことのバランスを保つ
良いことと悪いことのバランスを保つという教えも、誠成公倫会の根幹をなす教えとされています。人生の中には、物事がスムーズに進む時もあれば、何をやってもスムーズに物事が運ばないこともあるでしょう。
この人生の波は、良いことと悪いことのバランスが崩れていることで激しくなるとされています。誠成公倫会では、なるべく人生を心穏やかに過ごすためにも、そのバランスを保つ努力を常にすべきという教えを説いているのです。
例えば、良いことが続く時は気を引き締め、悪いことが起きた時は取り乱さないことで、バランスを保つことができるとされています。
不要な循環は避ける
誠成公倫会では、不要な循環は避けるべきという教えも説いています。誠成公倫会には、経済や運勢、命などは大きな流れで循環しているという考え方があるのです。その循環が過度になりすぎると、不幸なことに見舞われやすくなるという考え方もあります。
例えば、お金の循環が激しすぎると、出費がかさんで経済的な困窮という不幸に陥りやすくなるのです。そのため、誠成公倫会では、不要と思われる循環は避けるべきと信者たちに教えています。
誠成公倫会は一体どんな宗教なの?
誠成公倫会の教義や創始者について把握しても、どのような宗教なのか掴めないという人が多いでしょう。そこで、以下では誠成公倫会が大切にしていることについて、より詳しく解説していきましょう。
世の中の摂理を説く
誠成公倫会は、多くの人が幸せに暮らせるように、世の中の摂理を説いて広めるという活動を大切にしています。教義の柱とされている同質結集の法則や循環の法則、相対の法則というものは、その世の中の摂理と考えているのです。
しかし、その摂理は難解で、完全に理解するには信者でも長年の修業が必要とされています。定期的に開かれているリーダーによる祈祷では、信者の質問に答えるという形で、信者にリーダーから世の摂理が説明されているのです。
幸せのあり方を考える
幸せのあり方そのものを考えるということも、誠成公倫会が重要視していることです。万人を幸せにしたいという創始者の壮大な願いから生まれた誠成公倫会では、人間全般の幸せとは何かを、信者たちと一緒に議論し続けています。
新興宗教の中には、幸せのあり方を押し付けるような雰囲気の宗教が多い中で、誠成公倫会は幸せのあり方を信者同士で議論できる雰囲気がある宗教なのです。
誠成公倫会会員の噂がある芸能人・有名人
誠成公倫会創始者の八島義郎さんは、芸能関係者との繋がりもあったため、誠成公倫会に入信しているという噂のある芸能人は意外と多くいるのです。
そこで、以下では誠成公倫会の信者ではという疑いのある芸能人や有名人を、何人か取り上げていきましょう。
藤原紀香
2016年に片岡愛之助さんとの結婚で話題になった藤原紀香さんには、誠成公倫会の信者なのではという噂があります。
誠成公倫会の本拠地である兵庫県西宮市生まれの藤原紀香さんは、まだ芸能活動を開始したばかりの95年頃から、誠成公倫会の会員だったのではと囁かれているのです。
この噂の根拠は、誠成公倫会の関係者しか入れない施設に出入りしていたという目撃談とされています。実際に当時藤原紀香さんは八島義郎さんとの面識があったようで、八島義郎さんに気に入られていたそうです。
そのため、噂は本当なのではとファン達の間でも話題になりました。しかし、最近では誠成公倫会との繋がりが連想されるようなことは一切ないようです。現在は誠成公倫会とはあまり関わり無い可能性が高いでしょう。
KinKi Kids
誠成公倫会に入信しているという噂のある芸能人には、人気ジャニーズアイドルコンビ「KinKi Kids」も挙げられます。
堂本光一さんと堂本剛さんの音楽デュオで、2018年にはシングルが39回連続で音楽チャート1位を記録するというギネス記録を打ち立てているのです。
そんな「KinKi Kids」の2人にも、誠成公倫会の会員なのではという噂が流れています。しかし、その根拠は2人が誠成公倫会の活動地域である大阪の出身だからというものなので、噂はデマである可能性が高いでしょう。
大月みやこ
ベテラン演歌歌手の大月みやこさんにも、誠成公倫会との繋がりの噂が流れています。何度も紅白に出場してきた大ベテラン演歌歌手で、「白い海峡」をリリースした時には、レコード大賞を受賞しているのです。
その大月みやこさんは誠成公倫会の施設や関連式典などによく顔を出すため、誠成公倫の信者である可能性が高いことはファン達の間にも広まっています。誠成公倫会への入信のきっかけは明らかになっていません。
菅田将暉は?
現在若い世代の人から熱狂的な人気を集めている歌手兼俳優の菅田将暉さんにも、実は誠成公倫信者という噂があるのです。しかし、その確固たる根拠は無く、デマである可能性が高いと言えるでしょう。
菅田将暉さんの奇抜なファッションセンスや個性的な言い回し、ミステリアスな雰囲気などから、このような噂が流れたのではと考えられます。
また、経営コンサルタントをしているお父さんも、エキセントリックであることから、誠成公倫信者に親子で入信しているという噂が独り歩きしたとも考えられるのです。
ちなみに、菅田将暉さんのお父さんは、いきなり菅田将暉さんに関する自叙伝を出版し、菅田将暉さんの事務所ともめるという事件を起こしています。しかし、親子仲は昔から良好なようです。ちなみに、菅田将暉さんは5人家族で、2人の弟が存在しています。
難解な教義を掲げながらも信者数が多い誠成公倫会
今回は兵庫県西宮市内に本部がある新興宗教団体「誠成公倫会」について、詳しく説明しました。誠成公倫会は相対や循環の法則といった難解な教義を掲げている宗教団体なので、その実態が掴みにくいでしょう。
しかし、全国に3万5,000人という信者が存在している大規模な団体で、信者ではという噂のある芸能人もたくさんいます。誠成公倫会に興味が湧いた人は、ぜひ自分でも誠成公倫会について詳しく調べてみてください。